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Oracle Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス) Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
パート II ネットワークファイルシステムへのアクセス (トピック)
6. ネットワークファイルシステムへのアクセス (リファレンス)
この節では、Oracle Solaris OS の各リリースの新機能に関する情報を提供します。
Oracle Solaris 11 リリース には次の拡張機能が含まれています。
/etc/default/autofs と /etc/default/nfs を編集することによって設定していた構成パラメータは、SMF リポジトリ内で設定できるようになりました。新しい SMF パラメータについては、それらを使用する手順およびそれらを使用するデーモンの説明を参照してください。
NFS サービスはミラーマウントのサポートを提供します。ミラーマウントにより、NFSv4 クライアントはサーバーの名前空間で共有ファイルシステムのマウントポイントをたどることができます。NFSv4 マウントの場合、オートマウンタはサーバーの名前空間のルートをマウントし、ミラーマウントを利用してそのファイルシステムにアクセスします。従来のオートマウンタに対するミラーマウントの主な利点は、ミラーマウントを使用してファイルシステムをマウントすると、自動マウントマップの管理に関連するオーバーヘッドがなくなることです。ミラーマウントは次の機能を提供します。
名前空間の変更はすべてのクライアントでただちに認識されます。
新しい共有ファイルシステムは即時に発見され、自動的にマウントされます。
ファイルシステムは、一定期間非アクティブである場合、自動的にアンマウントされます。
ミラーマウントの詳細については、次を参照してください。
NFSサービスに NFS リフェラルが追加されました。リフェラルはサーバーベースのリダイレクションで、NFSv4 クライアントはそれに従ってファイルシステムを見つけることができます。NFS サーバーは nfsref(1M) コマンドによって作成されるリフェラルをサポートし、NFSv4 クライアントはリフェラルをたどって実際の場所からファイルシステムをマウントします。この機能を使用すると、オートマウンタマップを編集する代わりにリフェラルを作成することにより、オートマウンタの多くの使用方法を置き換えることができます。NFS リフェラルは次の機能を提供します。
前述したミラーマウントのすべての機能
オートマウンタに似た機能。オートマウンタには依存しません。
クライアントでもサーバーでもセットアップは必要ありません。
NFS リフェラルの詳細については、次を参照してください。
DNS ドメイン単位でフェデレーテッドファイルシステム名前空間のルートをマウントする機能が追加されました。このマウントポイントを NFS リフェラルで使用し、あるファイルサーバーから別のファイルサーバーにブリッジして、任意の大きな名前空間を構築できます。詳細については、次を参照してください。
sharectl ユーティリティーが含まれています。このユーティリティーでは、NFS などのファイル共有プロトコルの構成と管理を行うことができます。たとえば、このユーティリティーを使用すると、クライアントとサーバーの動作プロパティーの設定、特定のプロトコルのプロパティー値の表示、プロトコルの状態の取得が可能です。詳細は、sharectl(1M ) のマニュアルページおよび 「sharectl コマンド」を参照してください。
NFS version 4 ドメインを定義できます。詳細は、「Oracle Solaris 11 リリース で NFS version 4 のデフォルトドメインを設定する」を参照してください。
Solaris 10 11/06 リリースは、ファイルシステム監視ツールをサポートします。次を参照してください。
説明や例については、「fsstat コマンド」
詳細は、fsstat(1M) のマニュアルページ
また、このドキュメントは、nfsmapid デーモンの詳細な説明を提供します。nfsmapid の詳細は、次を参照してください。
nfsmapid(1M) のマニュアルページ
Solaris 10 以降のリリースでは、NFS のデフォルトは version 4 です。NFS version 4 の機能とその他の変更については、次を参照してください。
また、作業については、「NFS サービスの設定」を参照してください。
さらに、NFS サービスは、サービス管理機能で管理されます。このサービスに関する有効化、無効化、再起動などの管理アクションは svcadm コマンドを使用して実行できます。サービスの状態は、svcs コマンドを使用して照会できます。サービス管理機能の詳細は、smf(5) のマニュアルページおよび 『Oracle Solaris の管理: 一般的なタスク』の第 6 章「サービスの管理 (概要)」を参照してください。