format のメニューとコマンドの説明
次のような format のメインメニューが表示されます。
FORMAT MENU:
disk - select a disk
type - select (define) a disk type
partition - select (define) a partition table
current - describe the current disk
format - format and analyze the disk
fdisk - run the fdisk program (x86 only)
repair - repair a defective sector
label - write label to the disk
analyze - surface analysis
defect - defect list management
backup - search for backup labels
verify - read and display labels
save - save new disk/partition definitions
inquiry - show vendor, product and revision
volname - set 8-character volume name
!<cmd> - execute <cmd>, then return
quit
format>
次の表に、format ユーティリティーのメインメニューの項目を示します。
表 16-1 format ユーティリティーのメインメニュー項目の説明
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disk |
コマンド |
システムのドライブをすべて表示します。あとの操作で使用するディスクを選択することもできます。このディスクは、「現在のディスク」と呼ばれます。 |
type |
コマンド |
現在のディスクの製造元とモデルを表示します。認識されているドライブタイプのリストも表示します。SCSI-2 対応ディスクドライブの場合は必ず Auto configure オプションを選択します。 |
partition |
メニュー |
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current |
コマンド |
現在のディスクに関する次の情報を表示します。
デバイス名とデバイスタイプ
シリンダ数、代替シリンダ数、ヘッド数、セクター数
物理デバイス名
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format |
コマンド |
次のいずれかの情報源をこの順番に使用して、現在のディスクをフォーマットします。
format.dat ファイル内の情報
自動構成プロセスからの情報
format.dat エントリが存在しない場合に、プロンプトへの応答として入力する情報
このコマンドは、IDE ディスクには適用できません。IDE ディスクは、あらかじめ製造元でフォーマットされます。 |
fdisk |
メニュー |
x86 プラットフォームのみ: fdisk プログラムを実行し、Solaris
fdisk パーティションを作成します。 fdisk コマンドは、1T バイトを超えるサイズの EFI ラベル付きディスクで使用することはできません。 |
repair |
コマンド |
現在のディスク上で特定のブロックを修復します。 |
label |
コマンド |
現在のディスクに新しいラベルを書き込みます。 |
analyze |
メニュー |
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defect |
メニュー |
欠陥リストを検索して表示します。詳細は、 「defect メニュー」を参照してください。この機能は、IDE ディスクには適用できません。IDE ディスクは欠陥の検出を自動的に行います。 |
backup |
コマンド |
VTOC – バックアップラベルを検索します。 EFI – サポートされません。 |
verify |
コマンド |
現在のディスクに関する次の情報を表示します。
デバイス名とデバイスタイプ
シリンダ数、代替シリンダ数、ヘッド数、セクター数
パーティションテーブル
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save |
コマンド |
VTOC
– 新しいディスク情報およびパーティション情報を保存します。 EFI – 適用できません。 |
inquiry |
コマンド |
SCSI ディスクのみ – 現在のドライブのベンダー、製品名、リビジョンレベルを表示します。 |
volname |
コマンド |
8 文字のボリューム名を新規に指定して、ディスクラベルを作成します。 |
quit |
コマンド |
format メニューを終了します。 |
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partition メニュー
partition メニューは次のようになっています。
format> partition
PARTITION MENU:
0 - change `0' partition
1 - change `1' partition
2 - change `2' partition
3 - change `3' partition
4 - change `4' partition
5 - change `5' partition
6 - change `6' partition
7 - change `7' partition
select - select a predefined table
modify - modify a predefined partition table
name - name the current table
print - display the current table
label - write partition map and label to the disk
quit
partition>
次の表に、partition メニューの項目を示します。
表 16-2 partition メニュー項目の説明
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change `n' partition |
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select |
事前定義済みのパーティションテーブルを選択できます。 |
modify |
パーティションテーブル内のすべてのスライスを変更できます。個々のスライスに対して実行する change `x' partition コマンドよりも、このコマンドが多く使用されます。 |
name |
現在のパーティションテーブルの名前を指定できます。 |
print |
現在のパーティションテーブルを表示します。 |
label |
パーティションマップとラベルを現在のディスクに書き込みます。 |
quit |
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x86: fdisk メニュー
x86 システム上でのみ、次のような fdisk メニューが表示されます。
format> fdisk
Total disk size is 14169 cylinders
Cylinder size is 2510 (512 byte) blocks
Cylinders
Partition Status Type Start End Length %
========= ====== ============ ===== === ====== ===
1 Active x86 Boot 1 9 9 0
2 Solaris2 10 14168 14159 100
SELECT ONE OF THE FOLLOWING:
1. Create a partition
2. Specify the active partition
3. Delete a partition
4. Change between Solaris and Solaris2 Partition IDs
5. Exit (update disk configuration and exit)
6. Cancel (exit without updating disk configuration)
Enter Selection:
次の表に、fdisk メニューの項目を示します。
表 16-3 x86: fdisk メニュー項目の説明
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Create a partition |
fdisk パーティションを作成します。Oracle Solaris や DOS など、OS ごとに別々のパーティションを作成しなければなりません。1 台のディスクの最大パーティション数は 4 です。fdisk のパーティションのサイズをパーセンテージで入力するように促すプロンプトが表示されます。 |
Specify the active partition |
ブートに使用するパーティションを指定できます。このメニュー項目により、第
1 段階のブートプログラムが第 2 段階のブートプログラムを検索する場所を指定します。 |
Delete a partition |
以前に作成したパーティションを削除します。このコマンドを実行すると、パーティション内のすべてのデータが失われます。 |
Change between Solaris and Solaris2 Partition IDs |
パーティション識別子を 130 (0x82) から 191 (0xbf) に、または 191 (0xbf)
から 130 (0x82) に変更します。 |
Exit (update disk configuration and exit) |
新しいパーティションテーブルを書き込んで fdisk メニューを終了します。 |
Cancel (exit without updating disk configuration) |
パーティションテーブルを変更せずに fdisk メニューを終了します。 |
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analyze メニュー
analyze メニューは次のようになっています。
format> analyze
ANALYZE MENU:
read - read only test (doesn't harm SunOS)
refresh - read then write (doesn't harm data)
test - pattern testing (doesn't harm data)
write - write then read (corrupts data)
compare - write, read, compare (corrupts data)
purge - write, read, write (corrupts data)
verify - write entire disk, then verify (corrupts data)
print - display data buffer
setup - set analysis parameters
config - show analysis parameters
quit
analyze>
次の表に、analyze メニューの項目を示します。
表 16-4 analyze メニュー項目の説明
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read |
現在のディスクの各セクターを読み込みます。デフォルトで欠陥ブロックを修復します。 |
refresh |
データを損なわずに、現在のディスク上で読み取りおよび書き込みを実行します。デフォルトで欠陥ブロックを修復します。 |
test |
データを損なわずに一連のパターンをディスクに書き込みます。デフォルトで欠陥ブロックを修復します。 |
write |
一連のパターンをディスクに書き込んでから、そのデータをディスクから読み込みます。ディスク上の既存のデータは破壊されます。デフォルトで欠陥ブロックを修復します。 |
compare |
ディスクに一連のパターンを書き込み、そのデータを読み込み、書き込みバッファー内のデータと比較します。ディスク上の既存のデータは破壊されます。デフォルトで欠陥ブロックを修復します。 |
purge |
ディスク上のデータをすべて削除し、いかなる手段でも取り出せないようにします。ディスク全体 (またはディスクのセクション) に 3 種類のパターンを書き込むことにより、データを削除します。検査に合格すると16 進のビットパターンがディスク全体 (またはディスクのセクション) に上書きされます。 デフォルトで欠陥ブロックを修復します。 |
verify |
最初の検査に合格すると、ディスク全体の各ブロックに固有のデータを書き込みます。次の検査に合格すると、データを読み取り、検証します。ディスク上の既存のデータは破壊されます。デフォルトで欠陥ブロックを修復します。 |
print |
読み取り / 書き込みバッファー内のデータを表示します。 |
setup |
次の解析パラメータを指定できます。 Analyze entire disk? yes
Starting block number: depends on drive
Ending block number: depends on drive
Loop continuously? no
Number of passes: 2
Repair defective blocks? yes
Stop after first error? no
Use random bit patterns? no
Number of blocks per transfer: 126 (0/n/nn)
Verify media after formatting? yes
Enable extended messages? no
Restore defect list? yes
Restore disk label? yes |
config |
現在の解析パラメータを表示します。 |
quit |
analyze
メニューを終了します。 |
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defect メニュー
defect メニューは次のようになっています。
format> defect
DEFECT MENU:
primary - extract manufacturer's defect list
grown - extract manufacturer's and repaired defects lists
both - extract both primary and grown defects lists
print - display working list
dump - dump working list to file
quit
defect>
次の表に、defect メニューの項目を示します。
表 16-5 defect メニュー項目の説明
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主ノード |
製造元の欠陥リストをディスクドライブから読み込み、メモリー内の欠陥リストを更新します。 |
grown |
増分の欠陥リストを読み取り、メモリー内の欠陥リストを更新します。「増分の欠陥」とは、解析中に検出された欠陥のことです。 |
both |
製造元の欠陥リストと増分の欠陥リストの両方を読み取ります。その後、メモリー内欠陥リストを更新します。 |
print |
メモリー内の欠陥リストを表示します。 |
dump |
メモリー内の欠陥リストをファイルに保存します。 |
quit |
defect メニューを終了します。 |
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