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Oracle Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
1. Oracle Solaris システムのチューニングの概要
2. Oracle Solaris カーネルチューニング可能パラメータ
4. インターネットプロトコル群のチューニング可能パラメータ
ディレクトリ名検索キャッシュ (DNLC) のエントリ数を指定します。このパラメータは、UFS、NFS、および ZFS が、解決されたパス名の要素をキャッシュするときに使用します。
DNLC は、否定的な検索情報もキャッシュします。これは、キャッシュ内で見つからない名前がキャッシュされることを意味します。
符号付き整数
(4 x (v.v_proc + maxusers) + 320) + (4 x (v.v_proc + maxusers) + 320 / 100
0 から MAXINT
DNLC のエントリ
いいえ
ありません。値を増やすと、ファイルシステムのアンマウントに必要な時間が増えます。これは、アンマウントプロセスでそのファイルシステムのエントリをキャッシュから削除する必要があるためです。
kstat -n dnlcstats コマンドを使用して、DNLC が小さすぎるために DNLC からエントリが削除されたことを知ることができます。pick_heuristic パラメータと pick_last パラメータの合計は、キャッシュが小さすぎるために再利用されたエントリ (そうでなければ有効であったはずのエントリ) の数を表します。
ncsize の値が大きすぎると、システムに直接的な影響があります。システムは、ncsize の値に基づいて DNLC の一連のデータ構造体を割り当てるからです。デフォルトで、システムは、ncsize に 64 バイトの構造体を割り当てます。ufs_ninode と nfs:nrnode が明示的に設定されていないと、この値は UFS と NFS にさらに影響を与えます。
変更の可能性あり
注 - このパラメータは NFS または ZFS ファイルシステムでは無効です。
符号なし整数
1 (有効)
0 (無効)、1 (有効)
はい。しかし動的には変更しないでください。このパラメータは、元々無効だった場合に有効にできます。または、元々有効だった場合に、無効にできます。しかし、有効にし、無効にし、再び有効にすると、ディレクトリキャッシュが最新の状態を表さないことがあります。
いいえ
ディレクトリキャッシングに既知の問題はありません。しかし、問題が生じた場合は、dnlc_dir_enable を 0 に設定してキャッシングを無効にしてください。
変更の可能性あり
1 つのディレクトリでキャッシュする最小エントリ数を指定します。
注 - このパラメータは NFS または ZFS ファイルシステムでは無効です。
符号なし整数
40
0 から MAXUINT (無制限)
エントリ
はい、このパラメータはいつでも変更できます。
なし
小さいディレクトリのキャッシュにおいてパフォーマンスに問題がある場合は、dnlc_dir_min_size を増やします。個々のファイルシステムに、キャッシングディレクトリの独自の範囲限度があることもある点に留意してください。
変更の可能性あり