1.3 バイナリの互換性の妥当性検査

Solaris システムの Solaris Studio 11 以降では、Oracle Solaris Studio コンパイラによってコンパイルされたプログラムバイナリには、コンパイル済みバイナリによって想定されている命令セットを示すアーキテクチャーハードウェアフラグが付いています。実行時にこれらのマーカーフラグがチェックされ、実行しようとしているハードウェアで、そのバイナリが実行できることが検証されます。

これらのアーキテクチャーハードウェアフラグを含まないプログラムを、適切な機能または命令セット拡張に対応していないプラットフォームで実行すると、セグメント例外、または明示的な警告メッセージなしの不正な結果が発生することがあります。

この警告は、.il インラインアセンブリ言語関数を使用しているプログラムや、SSE、SSE2、SSE2a、SSE3、およびより新しい命令と拡張機能を使用している __asm() アセンブラコードにも当てはまります。