ナビゲーションリンクをスキップ | |
印刷ビューの終了 | |
Oracle Solaris Studio 12.3: C++ ユーザーズガイド Oracle Solaris Studio 12.3 Information Library (日本語) |
デフォルトモード (標準モード) のコンパイルでは、コンパイラは C++ 標準で指定されている完全なライブラリにアクセスします。このライブラリコンポーネントには、非公式に「標準テンプレートライブラリ」 (STL) と呼ばれているものに加えて、次のコンポーネントが含まれています。
文字列クラス
数値クラス
標準ストリーム I/O クラス
基本的なメモリー割り当て
例外クラス
実行時の型情報 (RTTI)
用語 STL に公式な定義はありませんが、一般的にはコンテナ、反復子、およびアルゴリズムを含むとされています。標準ライブラリヘッダーの次のサブセットが、STL を構成すると考えることができます。
<algorithm>
<deque>
<iterator>
<list>
<map>
<memory>
<queue>
<set>
<stack>
<utility>
<vector>
C++ 標準ライブラリ (libCstd) は、RogueWave 標準 C++ ライブラリ、Version 2 に基づいています。このライブラリはデフォルトです。
また、C++ コンパイラで、STLport の標準ライブラリの Version 4.5.3 がサポートされました。libCstd がデフォルトのライブラリですが、代わりに STLport の製品を使用できるようになりました。詳細は、「12.2 STLport」を参照してください。
コンパイラに付属している C++ 標準ライブラリの代わりに、独自の C++ 標準ライブラリを使用できます。その場合は、-library=no%Cstd オプションを使用します。ただし、コンパイラに添付された標準ライブラリを置き換えることは危険で、必ずしもよい結果につながるわけではありません。詳細は、「11.7 C++ 標準ライブラリの置き換え」を参照してください。