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Oracle Solaris Studio 12.3 リリースノート     Oracle Solaris Studio 12.3 Information Library (日本語)
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システム要件

ディスクスペースの要件

Solaris オペレーティングシステムのパッチ

インストールについて

Oracle Solaris Studio 12.3 ソフトウェアのインストール

Oracle Solaris Studio 12.3 ソフトウェアのアンインストール

インストールディレクトリ

複数の Oracle Solaris Studio をインストールする場合の制限事項

Linux プラットフォームで利用できないインストーラの機能

以前のバージョンの Studio ソフトウェアのアンインストール

/usr/bin と /usr/share/man のシンボリックリンクの効果、および回避方法

異なるディレクトリへの Oracle Solaris Studio 12.3 ソフトウェアのインストール

エラーメッセージなしでインストールデータの抽出に失敗する

register_solstudio ユーティリティーが登録ページを生成しないことがある

IDE、DLight、およびコードアナライザの情報

サードパーティーソフトウェアの情報

Usage Data to Oracle

今回のリリースで削除された機能

C++ コンパイラの -compat=4 オプション

-xarch=v7/v8/v8a コンパイラオプション

libcx

er_kernel コマンドの -T pid/tid オプション

ScaLAPACK

IDE での実行時検査のサポート

今後のリリースで削除される機能

-xbinopt=prepare

-features=%all,%none

Fortran の古いモジュール形式

従来の C++ iostream

tools.h++ ライブラリ

systent.h ヘッダーファイル

ドキュメントについて

Oracle Solaris Studio 12.3 リリースに含まれるドキュメント

マニュアル要件

国際化および日本語化に関する情報および既知の問題

ja_JP.PCK ロケール

制限事項

lint コマンドの制限事項

ja_JP.PCK ロケール上での既知の問題

ja_JP.UTF-8 ロケール

ja_JP.UTF-8 ロケール上での制限事項

Oracle Solaris Studio 12.3 リリースノート

2011 年 12 月

Oracle Solaris Studio 12.3 リリースノートには、ソフトウェアに関する最新のインストールの詳細とその他の情報が含まれています。

システム要件

Oracle Solaris Studio 12.3 ソフトウェアは、SPARC ベースまたは x86 ベースプラットフォームの Solaris 10 オペレーティングシステムまたは Oracle Solaris 11 オペレーティングシステム、または Linux オペレーティングシステムにインストールできます。システム要件は次のとおりです。

表 1 システム要件

SPARC ベースシステムの Solaris OS
x86 ベースシステムの Solaris OS
Linux OS
デスクトップシステム OS
オペレーティングシステム
Solaris 10 10/08 および後続の Solaris 10 アップデート

Solaris 11 および後続の Solaris 11 アップデート

Solaris 10 10/08 および後続の Solaris 10 アップデート

Solaris 11 および後続の Solaris 11 アップデート

Oracle Linux 5 および 6

Red Hat Enterprise Linux 5 および 6

Microsoft Windows XP Professional SP3、Microsoft Windows Vista SP1、Microsoft Windows 7 Professional、Ubuntu 9.10 またはそのあとの Ubuntu アップデート、Macintosh OS X 10.5 またはそのあとの Macintosh OS X アップデート

(デスクトップディストリビューションのインストールのみ)

CPU
SPARC システム

SPARC64 プラットフォームシステム

x86 64 ビットのプラットフォームシステム
x86 64 ビットのプラットフォームシステム
x86 64 ビットのプラットフォームシステム
メモリー
推奨: 3G バイト

最小: 1.5G バイト (IDE で大規模プロジェクトを処理する場合は、より多く必要になる可能性がある)

推奨: 3G バイト

最小: 1.5G バイト (IDE で大規模プロジェクトを処理する場合は、より多く必要になる可能性がある)

推奨: 3G バイト

最小: 1.5G バイト (IDE で大規模プロジェクトを処理する場合は、より多く必要になる可能性がある)

推奨: 3G バイト

最小: 1.5G バイト

インストーラに必要な一時ディスク容量
2G バイト
2G バイト
1.5G バイト
N/A
インストールされた製品で必要になるディスク容量
1.76G バイト
1.52G バイト
1.43G バイト
365K バイト
スワップ領域
推奨: 2G - 4G バイト

最小: 1G バイト

推奨: 2G - 4G バイト

最小: 1G バイト

推奨: 2G - 4G バイト

最小: 1G バイト

N/A
オペレーティングシステムの構成
Solaris 10 OS の場合: 全体 Solaris ソフトウェアグループと OEM サポート、全体 Solaris ソフトウェアグループ、または開発者 Solaris ソフトウェアグループ。オペレーティングシステム構成を確認するには、インストールしたパッケージを確認する必要があります。それぞれの構成に固有のパッケージがインストールされます。詳細は、Solaris OS のインストールマニュアルを参照してください。
Solaris 10 OS の場合: 全体 Solaris ソフトウェアグループと OEM サポート、全体 Solaris ソフトウェアグループ、または開発者 Solaris ソフトウェアグループ。オペレーティングシステム構成を確認するには、インストールしたパッケージを確認する必要があります。それぞれの構成に固有のパッケージがインストールされます。詳細は、Solaris OS のインストールマニュアルを参照してください。
Linux OS の場合: glibc.i686glibc-devel、 および glibc-devel.i686 を含む Development/Libraries Package Group。
N/A

IDE、dbxtool、DLight、コードアナライザ、およびパフォーマンスアナライザを実行するには、Java SE Development Kit (JDK) 6 Update 24 以降が必要となります。これらのツールを使用する予定で、かつ必要な JDK が手元にない場合には、http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html から JDK をダウンロードできます。

スワップ領域を確認または追加するには、『Oracle Solaris Studio 12.3 インストールガイド』の付録 B「スワップ領域の追加」の手順を参照してください

ディスクスペースの要件

インストールする Oracle Solaris Studio 12.3 ソフトウェアのサイズを次の表に示します。

表 2 Oracle Solaris Studio 12.3 のインストールされるコンポーネントの大まかなディスク容量要件

インストールするコンポーネント
SPARC ベースプラットフォームの Solaris OS
x86 ベースプラットフォームの Solaris OS
Linux OS
すべてのコンポーネント
1.76G バイト
1.52G バイト
1.43G バイト
C および C++ コンパイラ、およびサポートファイル
337.6M バイト
338M バイト
187.68M バイト
IDE、dbx デバッガ、およびサポートファイル
284.34M バイト
257M バイト
286.7M バイト
Performance Library、Fortran コンパイラ、およびサポートファイル
580M バイト
421.67M バイト
433.4M バイト

Solaris オペレーティングシステムのパッチ

Oracle Solaris Studio 12.3 ソフトウェアでは、Solaris 10 用のオペレーティングシステムパッチが提供されています。今回のリリースに含まれるコンパイラおよびツールを正しく動作させるには、これらのパッチが必要です。この Oracle Solaris Studio 12.3 リリースには、次の必要な Solaris OS パッチが含まれています。これらのパッチをインストールするには、パッケージインストーラをダウンロードする際に含まれる install_patches.sh ユーティリティーを使用します。詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/solarisstudio/documentation/index.html にある『Oracle Solaris Studio 12.3 インストールガイド』を参照してください

表 3 必要な Solaris 10 OS パッチ

パッチ
SPARC ベースシステムのパッチ番号
x86 ベースシステムのパッチ番号
SUNWlibC
119963–24
119964–24
libmtsk
120753–10
120754–10
アセンブラ
118683–07
119961–10
リンカー (Solaris 10 8/11 のみ)
147436–01
147437–01

インストールについて

この節では、Oracle Solaris Studio 12.3 のこのリリースのインストールに関する既知の問題について説明します。

Oracle Solaris Studio 12.3 ソフトウェアのインストール

Solaris 10 OS または RPM を使用する Linux OS を実行しているシステムに Oracle Solaris Studio 12.3 ソフトウェアをインストールするには、Oracle Solaris Studio 12.3 パッケージインストーラを使用します。パッケージインストーラのユーザーは、ソフトウェアのインストール先となるシステム上で root 特権を持っている必要があります。グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) インストーラと非 GUI インストーラのどちらの場合も、インストールディレクトリとインストールするソフトウェアコンポーネントを選択できます。実行時ライブラリのみをインストールするには、GUI インストーラ、非 GUI インストーラのいずれかを --libraries-only オプション付きで起動します。

デスクトップシステムにインストール可能な、IDE (およびコードアナライザをインストールする場合はコードアナライザ) のディストリビューションを含む ZIP ファイルを生成するように、GUI インストーラ、非 GUI インストーラのいずれかに要求できます。

Solaris 10 または Linux システム上でパッケージインストーラを使用するための完全な手順については、『Oracle Solaris Studio 12.3 インストールガイド』を参照してください

root 権限がないシステム、または RPM を使用していない Linux OS を実行しているシステムにソフトウェアをインストールする場合は、tar ファイルを使用できます。

Oracle Solaris Studio 12.3 ソフトウェアのアンインストール

パッケージインストーラで行なった Oracle Solaris Studio 12.2 ソフトウェアのインストールをアンインストールする場合は、ソフトウェアの手動アンインストールを試みるのではなく、提供されたアンインストーラを使用します。アンインストーラの使用方法については、『Oracle Solaris Studio 12.3 インストールガイド』の第 3 章で説明されています。アンインストーラの使用時に問題が発生し、アンインストーラを使ってソフトウェアを正常にアンインストールできない場合に手動でアンインストールを行うための安全な手順については、インストールガイドの第 4 章で説明されています。

Oracle Solaris Studio のパッケージがおそらく正しくインストールされており、インストールディレクトリ内にアンインストーラが存在していても、/root/.nbi が破壊されているためにアンインストーラが失敗する場合があります。この場合に、Oracle Solaris Studio のパッケージとインストールディレクトリをアンインストーラに強制的に削除させるには、アンインストーラの起動時に --force-uninstall を指定します。詳細は、インストールガイドの第 4 章を参照してください。

インストールディレクトリ

Oracle Solaris Studio 12.3 パッケージインストーラによってインストールされるソフトウェアは、次の場所に配置されます。

Oracle Solaris Studio 12.3
[/alternate_root]/installation_directory/solarisstudio12.3
NetBeans 7.0.1 IDE および NetBeans C/C++ Plugin 7.0.1
[/alternate_root]/installation_directory/lib/netbeans-7.0.1

Solaris プラットフォームの場合、デフォルトのインストールディレクトリは /opt になります。Linux プラットフォームの場合、デフォルトのインストールディレクトリは /opt/oracle になります。

代替ルートディレクトリを指定した場合、実際のインストールディレクトリへのフルパスは、代替ルートディレクトリのパスのあとにインストールディレクトリのパスを連結して作成されます。

例:

複数の Oracle Solaris Studio をインストールする場合の制限事項

Oracle Solaris Studio ソフトウェアは同じシステム上に複数インストールできますが、次の制限事項があります。

Linux プラットフォームで利用できないインストーラの機能

次のインストーラの機能は、Linux では利用できません。

以前のバージョンの Studio ソフトウェアのアンインストール

Oracle Solaris Studio 12.3 インストーラは、Studio ソフトウェアの以前のバージョンを削除しません。たとえば、Oracle Solaris Studio 12.2 ソフトウェアのインストール先と同じインストールディレクトリに Oracle Solaris Studio 12.3 ソフトウェアをインストールする場合、Oracle Solaris Studio 12.2 ソフトウェアを明示的にアンインストールする必要があります。

/usr/bin と /usr/share/man のシンボリックリンクの効果、および回避方法

/usr/bin および /usr/share/man ディレクトリ内にインストーラによってシンボリックリンクが作成されるときに、特定のバイナリやマニュアルページセクションへのリンクが作成されません。作成されないリンクと、リンクされないバイナリおよびマニュアルページにアクセスするための回避方法を次に示します。

異なるディレクトリへの Oracle Solaris Studio 12.3 ソフトウェアのインストール

Forte Developer 6 ソフトウェア、Sun ONE Studio 7 ソフトウェア、Sun ONE Studio 8 ソフトウェア、Sun Studio 8 ソフトウェア、Sun Studio 9 ソフトウェア、Sun Studio 10 ソフトウェア、Sun Studio 11 ソフトウェア、Sun Studio 12 ソフトウェア、Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェア、または Oracle Solaris Studio 12.2 ソフトウェアがインストールされている場合は必ず、インストール手順に従って Oracle Solaris Studio 12.3 ソフトウェアを別のディレクトリにインストールしてください。

エラーメッセージなしでインストールデータの抽出に失敗する

--extract-installation-data オプションを指定して非 GUI インストーラを実行した場合、ユーザーが読めるエラーメッセージが表示されずに実行が失敗することがあります。

register_solstudio ユーティリティーが登録ページを生成しないことがある

インストールディレクトリ内で register_solstudio ユーティリティーを実行すると、登録ページの生成とブラウザ内でのオープンが行われない場合があります。

回避策:

  1. register_solstudio ユーティリティーを installation_directory/bin から installation_directory/bin/condev/bin にコピーします。

  2. installation_directory/bin/register_solstudio を、installation_directory/bin/condev/bin/register_solstudio へのシンボリックリンクで置き換えます。

  3. register_solstudio ユーティリティーを実行すると、登録ページが生成され、そのページがブラウザで開かれます。

IDE、DLight、およびコードアナライザの情報

Oracle Solaris Studio 12.3 の IDE、dbxtool、DLight 可観測性ツール、およびコードアナライザに対するアップデートはすべて、これらのツールでデフォルトで無効になっている NetBeans オートアップデート機能経由で配布されるのではなく、Oracle Solaris Studio 製品パッチとして配布されます。

次の場合には、そのような製品パッチのインストール時にこれらのツールで競合が発生する可能性があります。

競合を解決する方法:

サードパーティーソフトウェアの情報

Oracle Solaris Studio 12.3 ソフトウェアには、『Oracle Solaris Studio 12.3 Program Documentation Third Party Notices and Licenses Guide』によって管理されるサードパーティーのテクノロジが含まれています。配布可能なライブラリの情報など、追加のリーガル詳細については、Oracle Solaris Studio 12.3 ドキュメント索引ページの「Legal Information」セクションを参照してください。

Usage Data to Oracle

使用状況をオラクルに送付する機能は、Oracle Solaris Studio コンポーネントの使用状況に関する情報を、Oracle Corporation に定期的に送信します。この情報は、Oracle Solaris Studio ソフトウェアの将来のリリースを改善する目的で、Oracle Corporation によって使用されます。この情報は匿名であり、この情報を個人や組織に関連付けることは一切できません。

ただし、Usage Data to Oracle を無効にする場合は、SUNW_NO_UPDATE_NOTIFY 環境変数を false 以外の任意の値に設定してください。

今回のリリースで削除された機能

次の機能は、このリリースの Oracle Solaris Studio で削除されました。

C++ コンパイラの -compat=4 オプション

-compat=4 オプションを指定すると、C++ コンパイラが互換モードに設定されます。つまり、このオプションは、言語とバイナリレベルの互換性を、4.0.1、4.1、および 4.2 コンパイラに合わせて設定します。これにより、__cplusplus プリプロセッサマクロが 1 に、__SUNPRO_CC_COMPAT プリプロセッサマクロが 4 に、それぞれ設定されます。

-xarch=v7/v8/v8a コンパイラオプション

-xarch=v7: SPARC-V7 ISA 用にコンパイルします。このオプションは廃止または互換性がなくなる可能性があります。現在の Solaris オペレーティングシステムは SPARC V7 アーキテクチャーをもうサポートしていないため、このオプションを指定してコンパイルされたプログラムは、現在のプラットフォーム上では実行速度が低下します。

-xarch=v8: SPARC-V8 ISA 用にコンパイルします。このオプションにより、コンパイラは、V8 アーキテクチャー上で優れたパフォーマンスを実現するためのコードを生成できます。このオプションは廃止または互換性がなくなる可能性があります。

-xarch=v8a: SPARC-V8 ISA の V8a バージョン用にコンパイルします。V8a はその定義から V8 ISA を意味していますが、fsmuld 命令は含みません。このオプションを使用して、コンパイラは、V8a ISA で良好なパフォーマンスが得られるようにコードを生成できます。このオプションは廃止または互換性がなくなる可能性があります。

-xarch オプションの現在のデフォルト値は、v8plus です。この値では、SPARC-V9 ISA の V8plus バージョン用にコンパイルされます。V8plus はその定義から V9 ISA を意味していますが、V8plus ISA 仕様で規定された 32 ビットサブセットに限定されており、Visual Instruction Set (VIS) は含まず、その他の実装固有の ISA 拡張も含みません。

libcx

このライブラリは、廃止または互換性がなくなる可能性があると考えられています。libcx の内容は、システムライブラリ libc で取得できます。

er_kernel コマンドの -T pid/tid オプション

このオプションを使用すれば、特定のプロセスまたはカーネルスレッドに対するカーネルプロファイリングを指定できます。

ScaLAPACK

ScaLAPACK 実装は、Oracle Message Passing Toolkit (以前の Sun HPC ClusterTools) のユーザーに対して分散メモリー線形代数ルーチンを提供し、クラスタ環境で高性能な並列計算を行えるようにします。ScaLAPACK は http://www.netlib.org/scalapack/ で入手できます。

IDE での実行時検査のサポート

IDE で実行時検査のサポートが使用できなくなりました。この機能は、dbx コマンド行デバッガや dbxtool デバッガ GUI では引き続き使用可能です。

今後のリリースで削除される機能

次の機能は、Oracle Solaris Studio の将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。

-xbinopt=prepare

-xbinopt コンパイラオプションは、あとで最適化、変換、および分析を行えるようにバイナリの準備を整えるよう、コンパイラに指示します。

注釈がデフォルトで生成され、-xannotations オプションによって制御されるようになりました。

-features=%all,%none

これらの C++ オプションの結果は予測不可能です。

Fortran の古いモジュール形式

Forte Developer 7 Fortran 95 7.0 以前のリリースで生成された古いモジュール形式は、公式にはサポートされません。

従来の C++ iostream

従来型の iostream (libiostream) は iostream の 1986 オリジナルバージョンであり、1998 C++ 標準で置き換えられました。これを選択するには、-library=rwtools7,iostream オプションを使用します。「従来型の」iostream の実装はどれも同じでないため、このライブラリが廃止済みというだけでなく、このライブラリを使用するコードには移植性がありません。

tools.h++ ライブラリ

tools.h++ は C++ 基本クラスライブラリの 1 つです。Oracle Studio 12.2 ソフトウェアや以前のリリースの Sun Studio ソフトウェアには、このライブラリのバージョン 7.1.0 が含まれていますが、これは 1996 年にリリースされたもので、その後あまり更新されていません。時刻や日付のクラスには、修正不可能な深刻なバグが含まれています。tools.h++ ライブラリを選択するには、-library=rwtools7 オプションまたは -library=rwtools7_std オプションを使用します。

tools.h++ の機能は、C++ 標準ライブラリや BOOST ライブラリで使用可能ですが、そのプログラミングインタフェース (API) は異なっています。tools.h++ の最近のバージョンについては、Rogue Wave ソフトウェアの Web サイト (http://www.roguewave.com) を参照してください。

systent.h ヘッダーファイル

この C++ ヘッダーファイルは Cfront の名残であり、unistd.h よりも古いファイルです。代わりに unistd.h を使用してください。

ドキュメントについて

この節では、Oracle Solaris Studio 12.3 のこのリリースのドキュメントについて説明します。このリリースノートの情報は、ほかのすべてのマニュアルの情報よりも優先されます。

Oracle Solaris Studio 12.3 リリースに含まれるドキュメント

Oracle Solaris Studio 12.3 のこのリリースには、次に示すドキュメントが含まれています。

マニュアル要件

PDF 形式で入手可能なドキュメントを表示するには、Adobe Acrobat Reader ソフトウェアが必要になります。このソフトウェアをダウンロードするには、http://www.adobe.com/products/acrobat/readstep.html にアクセスしてください。

国際化および日本語化に関する情報および既知の問題

現在確認されている、国際化および日本語化に関する情報および問題点を説明します。

ja_JP.PCK ロケール

制限事項

すべてのツールにおいて、ファイル名およびディレクトリ名に PC 漢字 (シフト JIS) コードを使用した場合の動作は保証されません。

PC 漢字 (シフト JIS) 文字列を、コメントまたは文字リテラルとして直接 C のソースコード中に埋め込んで使用する場合には、次のように -xcsi オプション付きでコンパイルする必要があります。

% cc -xcsi sjis_src.c

このオプションは、構文解析部で文字リテラルをバイト単位ではなく文字単位で扱うためのものです。したがってソース中に PC 漢字 (シフト JIS) 文字列が使われていない場合は使用する必要はありません。また、このオプションは C コンパイラで PC 漢字文字列を扱うための一時的な解決法で、将来のリリースでのこのオプションのサポートは保証されません。

C コンパイラでは、コメントおよび文字リテラル以外で PC 漢字 (シフト JIS) コードを使用した場合の動作は保証されません。

C コンパイラで -xcsi オプションを使用した場合は、コンパイル時間が多少長くなります。

lint コマンドの制限事項

lint コマンドは ja_JP.PCK ロケールに対応していないため、ソースコード中に PC 漢字 (シフト JIS) 文字列が使用されているとエラーが発生する場合があります。その場合には、C コンパイラの -v オプションを使用してください。

% cc -xcsi -v test_prog.c

ja_JP.PCK ロケール上での既知の問題

dbx の次のコマンドで、PC 漢字 (シフト JIS) 文字の 2 バイト目が \ (0x5c) になるような文字を引数に使用すると正しく動作しません。

debug, dalias, file, check, clear, collector, files, fix, line, loadobject, assign, dbxenv, source, trace, run, rerun, runargs, call, bsearch, search (バグ ID: 4262961)

dbx の次のコマンドで、PC 漢字 (シフト JIS) 文字の 2 バイト目が { (0x7b) または | (0x7c) になるような文字を引数に使用すると正しく動作しません。

runargs, run, debug, dalias, file, clear, collector, fix, line, loadobject, dbxenv, source (バグ ID: 4700248, 4699574)

dbx の listbsearchsearch コマンドで、いくつかの半角カナ文字を引数に使用すると正しく動作しません。(バグ ID: 4263317)

ja_JP.UTF-8 ロケール

ja_JP.UTF-8 ロケール上での制限事項

すべてのツールにおいて、ファイル名およびディレクトリ名に UTF-8 文字コードを使用した場合の動作は保証されません。