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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B63029-03
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21 リソースの可用性とURL生成の構成

この章では、Oracle BIプレゼンテーション・サービスでのHTTPアクセスに対するリソースの利用可能化方法とURLの生成方法を構成する方法について説明します。

この構成を実行するには、instanceconfig.xmlファイルを変更してURL要素およびこの要素と相関性のあるサブ要素をファイルに含める必要があります。手順は次のとおりです。

この手順を開始する前に、第3.4項「構成設定を更新するためのテキスト・エディタの使用」の情報を理解しておく必要があります。

リソースの可用性とURL生成の設定を手動で編集するには:

  1. 第3.6項「構成ファイルの格納場所」の説明に従って、instanceconfig.xmlファイルを編集するために開きます。

  2. 表21-1で説明している要素を追加する必要があるセクションを見つけます。

  3. 次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。

    <ServerInstance>
      <URL>
        <AbsoluteCommandURLPrefix>value</AbsoluteCommandURLPrefix>
        <CustomerResourcePhysicalPath>value</CustomerResourcePhysicalPath>
        <CustomerResourceVirtualPath>value</CustomerResourceVirtualPath>
        <ForceAbsoluteResourceURL>value</ForceAbsoluteResourceURL>
        <ResourcePhysicalPath>value</ResourcePhysicalPath>
        <ResourceServerPrefix>value</ResourceServerPrefix>
        <ResourceVirtualPath>value</ResourceVirtualPath>
      </URL>
    </ServerInstance>
    
  4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。

  5. Oracle Business Intelligenceを再起動します。

表21-1 URLの生成とリソース・ファイルの場所の設定に使用される要素

要素 説明 デフォルト値

AbsoluteCommandURLPrefix

プレゼンテーション・サービスによるコマンドURLの生成方法を指定します。値を明示的に指定する場合は、次の形式にする必要があります。

protocol://server/virtualpath

このvirtualpathは、プレゼンテーション・サービスへの完全な仮想パスです。デフォルトは、各クライアントからプレゼンテーション・サービスに送られたURLに基づいて、クライアントごとに個別に決定されます。

状況により異なる

CustomerResourcePhysicalPath

デフォルト・インストールに含まれていないリソース・ファイルの物理的な場所を指定します。このようなリソース・ファイルとして、カスタマイズしたスタイルおよびスキンが含まれます。内部デフォルトは、ORACLE_HOME\bifoundation\web\app\resです。

フルパスを指定する必要があります。このパスに対する読取り権限がプレゼンテーション・サービスに付与されていることが必要です。たとえば、これが共有ネットワーク・リソースの場合、プレゼンテーション・サービスの実行元ユーザーにこの共有リソースへの読取り権限と、共有リソースのエクスポート元ファイル・システムへの読取り権限が付与されていることを確認する必要があります。

状況により異なる

CustomerResourceVirtualPath

CustomerResourcePhysicalPathに指定された、デフォルト・インストールに含まれていないリソース・ファイルに使用する仮想パスを指定します。

該当なし

ForceAbsoluteResourceURL

完全修飾仮想パスを持つリソース・ファイルに対して、プレゼンテーション・サービスが完全修飾URLを常に生成するかどうかを指定します。

Falseに設定すると、リソースとプレゼンテーション・サービス拡張機能が1つのサーバーから供給されます。Trueに設定すると、デフォルトのリソースはプレゼンテーション・サービス拡張機能と同じサーバーから供給され、カスタマ・リソースは別のサーバーから供給されます。この表で説明している他の設定の値に応じて、デフォルトのリソースとカスタマ・リソースを同じサーバーから供給し、プレゼンテーション・サービス拡張機能を別のサーバーから供給するように構成することも可能です。

False

ResourcePhysicalPath

プレゼンテーション・サービスのプライマリ・リソース・ファイルの物理的な場所を指定します。これらは、カスタムのスタイルやスキンなど、ユーザーがカスタマイズしたファイルではなく、プレゼンテーション・サービスとともに配布されるリソース・ファイルです。内部デフォルトは、ORACLE_HOME\bifoundation\web\app\resです。

フルパスを指定する必要があります。このパスに対する読取り権限がプレゼンテーション・サービスに付与されていることが必要です。たとえば、これが共有ネットワーク・リソースの場合、プレゼンテーション・サービスの実行元ユーザーにこの共有リソースへの読取り権限と、共有リソースのエクスポート元ファイル・システムへの読取り権限が付与されていることを確認する必要があります。

このエントリの値がプレゼンテーション・サービスのDLLの物理的な場所と異なる場合は、ResourceVirtualPath要素の値を指定する必要があります。

該当なし

ResourceServerPrefix

イメージ、スクリプト・ファイル、スタイル・シート、ユーザーが指定する他のファイルなどの静的リソースのURLをプレゼンテーション・サービスでどのように生成するかを指定します。デフォルトは、 AbsoluteCommandURLPrefix要素のprotocol://serverです。

値を明示的に指定する場合は、次の形式にする必要があります。

protocol://server

仮想パスを指定すると、これは削除されます。

この要素では、メインのWebサーバーの負荷を減らすために静的リソースを提供する独立したWebサーバーを指定します。この接頭辞は、'/Path/file'形式の完全修飾仮想パスを持つリソースに使用されます。リソース・ファイルのパスが'Path/file'形式の相対仮想パスである場合は、使用する接頭辞は、プレゼンテーション・サービス拡張機能へのコマンドに使用されるものと同じになります。

protocol://server

ResourceVirtualPath

ResourcePhysicalPath要素に指定された、プレゼンテーション・サービスのプライマリ・リソース・ファイルに使用する仮想パスを指定します。これらのリソース・ファイルとカスタマ定義リソース・ファイルは、同じWebサーバーから供給する必要があります。

相対URLの生成では、リソース・フォルダがOracle BIプレゼンテーション・サービスのDLLファイルと同じディレクトリに存在すれば、resが仮想パスのデフォルトになります。

絶対URLの生成では、AbsoluteCommandURLPrefix要素の値がデフォルトとして使用されます。

値は次の形式の完全修飾仮想パスにする必要があります。

'/VirtualPath'

先頭のスラッシュを省略した場合は、このスラッシュが追加されます。

res