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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド
リリース11g (11.1.1)
B66709-02
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1 Oracle BI Publisherの管理の概要

この章では、BI Publisherの管理に必要なタスクについて説明します。

次の項目が含まれます。

1.1 概要

Oracle BI Publisherは、操作レポート、電子資金決済関連のドキュメント、行政機関向けPDFフォーム、出荷ラベル、小切手、営業文書およびその他の、高度に書式設定されたあらゆるドキュメントをオーサリング、管理および配信するためのエンタープライズ・レポート・ソリューションです。

BI Publisherの管理には、次のシステム・コンポーネントの設定およびメンテナンスが必要です。

他のビジネス・ロールで製品を使用する場合の詳細は、表1-1に示すガイドを参照してください。

表1-1 参考になるその他のガイド

ロール タスクの例 ガイド

データ・モデル開発者

レポートで使用するデータのフェッチと構成

Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイド


アプリケーション開発者またはインテグレータ

Application Programming Interfacesを使用した、既存アプリケーションへのBI Publisherの統合

Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイド


レポート・コンシューマ

レポートの表示レポート・ジョブのスケジューリングレポート・ジョブの管理

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』


レポート・デザイナ

レポート定義の作成レイアウトのデザイン

Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド



1.2 BIプラットフォーム・インストーラによって実行される構成

インストールが完了すると、次のように構成されています。

1.3 BI Publisherを初めて設定する場合のタスク・フロー

BI Publisherを初めて設定する場合は、表1-2のようなタスク・フローでシステムを起動することをお薦めします。

表1-2 推奨タスク・フロー

タスク 情報の参照先

ローカル・スーパーユーザーの定義。現在のセキュリティ設定に問題が発生したときにすべての管理機能にアクセスできるように、スーパーユーザーを設定します。

第4.1項「ローカル・スーパーユーザーの有効化」


選択したセキュリティ・モデルの設定およびテスト

第2章「Oracle Fusion Middlewareセキュリティ・モデルの構成」

第3章「代替のセキュリティ・オプション」

第5章「他のOracleセキュリティ・モデルとの統合」


データソースの設定およびテスト

第9章「データソースの設定」


配信サーバーの設定とテスト

第11章「配信先の設定」


サーバー・プロパティの構成

第8章「サーバー・プロパティの構成」


システムのランタイム・プロパティの構成

第12章「ランタイム構成の定義」



1.4 BI Publisherの起動および停止

Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して、Oracle Business Intelligence Publisherを中央管理します。

Oracle WebLogic Serverの詳細は、次のドキュメントを参照してください。

次のいずれかの方法でOracle WebLogic Server管理コンソールを表示します。

Oracle WebLogic Server管理コンソールは、WebLogic Serverの管理サーバーが稼動している場合にのみ使用できます。

Oracle WebLogic Server管理コンソールを表示するには:

  1. WebLogic Serverの管理サーバーが稼動していない場合は、サーバーを起動します。

  2. 次のいずれかの方法でOracle WebLogic Server管理コンソールを表示します。

    Windowsの「スタート」メニューを使用:

    1. スタート」メニューから、「すべてのプログラム」→「Oracle WebLogic」→ユーザー・プロジェクト→「bifoundation_domain」→管理サーバー・コンソールを選択します。

      Oracle WebLogic Server管理コンソールのログイン・ページが表示されます。

    Fusion Middleware Controlの「概要」ページのリンクをクリックする:

    1. Oracle Fusion Middleware Controlを表示します。

    2. WebLogicドメインのノードを展開し、bifoundation_domainを選択します。

    3. 「サマリー」リージョンでOracle WebLogic Server管理コンソールのリンクをクリックします。

      Oracle WebLogic Server管理コンソールのログイン・ページが表示されます。

    WebブラウザにURLを入力する:

    1. ブラウザに次のURLを入力します。

      http://<host>:<port>/console/

      たとえば、「http://mycomputer:7001/console/」のように入力します。

      ホストは管理サーバーのDNS名またはIPアドレスであり、ポートは管理サーバーがリクエストをリスニングするポートです(デフォルトはポート7001)。

      ドメイン全体に対応する管理ポートを構成している場合は、そのポート番号を使用します。Secure Socket Layer(SSL)を使用するように管理サーバーを構成した場合は、httpの後に次のように入力する必要があります。

      https://<host>:7001/console/

1.4.1 Oracle WebLogic Server管理コンソールの使用

Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してBI Publisherを起動および停止するには:

  1. Oracle WebLogic Server管理コンソールを起動します。

  2. 「ドメイン構造」で「環境」を開きます。

  3. サーバー」をクリックして、「サーバーのサマリー」の表を表示します。

  4. 「制御」をクリックします。サーバーを選択してから適切なアクションをクリックします。図1-1を参照してください。

図1-1 管理コンソール

図1-1については周囲のテキストで説明しています。

1.5 「管理」ページについて

このガイドの「管理」の項に記載されているタスクの多くは、BI Publisherの「管理」ページで実行できます。「管理」ページにアクセスするには、管理者権限が必要です。

「管理」ページには、グローバル・ヘッダーの「管理」リンクからアクセスできます。図1-2に「管理」ページを示します。

図1-2 「管理」ページ

図1-2については周囲のテキストで説明しています。

1.6 Oracle Business Intelligence Enterprise Editionとの統合について

Oracle BI PublisherとOracle Business Intelligence Enterprise Editionをインストールした場合は、BI Publisherの「管理」ページで、表1-3に説明されている管理タスクを実行する必要があります。BI Publisherの「管理」ページには、次の方法で移動します。

グローバル・ヘッダーで「管理」をクリックし、「管理」ページで「BI Publisherの管理」をクリックします。

表1-3 BI Publisherの管理タスク

タスク 情報の参照先

レポート作成のためのデータル・ソース接続の設定

第9章「データソースの設定」


Oracle Business Intelligenceで定義されたユーザー・ロールに対するデータソースへのアクセス権の付与

第3.8.4項「データ・アクセス権の付与」


配信サーバー(プリンタ、電子メール・サーバー、FTPサーバーなど)への接続の構成

第11章「配信先の設定」


スケジューラ・プロセッサの構成

第7章「スケジューラの構成」


PDFのセキュリティ・プロパティ、各出力フォーマットに固有のプロパティ、テンプレート・タイプ・プロパティ、フォント・マッピングおよび通貨書式

第12.1項「ランタイム・プロパティの設定」


キャッシュ仕様、データベース・フェイルオーバー・プロパティ、データベース・フェッチ・サイズなどのサーバー・プロパティの構成

第8章「サーバー・プロパティの構成」



1.7 セキュリティ・モデルのオプションについて

BI Publisherでは、次のセキュリティ・オプションが用意されています。

1.8 データソース接続について

BI Publisherのレポートは、XMLデータに依存します。BI Publisherは、様々なデータソースからのデータの取得をサポートします。

BI Publisherで「管理」ページから次のデータソースを最初に設定する必要があります。

これらのデータソース接続の設定の詳細は、第9章「データソースの設定」を参照してください。

データ・モデルの作成時に、次のデータ・ソースへの接続を定義します。

システムがOracle Business Intelligenceと統合されている場合は、次のデータソースも使用できます。

1.9 レポートの配信先について

BI Publisherの配信マネージャは、次の配信チャネルをサポートします。

配信オプションの設定の詳細は、第11章「配信先の設定」を参照してください。

1.10 ランタイム構成プロパティの設定について

「ランタイム構成」ページを使用して、システムの構成設定を有効にします。このプロパティで設定できる内容は次のとおりです。

構成プロパティおよびフォント・マッピングの設定の詳細は、第12.1項「ランタイム・プロパティの設定」を参照してください。

1.11 サーバー構成の設定について

BI Publisherの管理には、一連のシステム・メンテナンスの設定とタスクも含まれます。その内容は次のとおりです。

これらのタスクおよび設定の詳細は、第8章「サーバー・プロパティの構成」を参照してください。