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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.6.2)
B61435-05
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5 はじめに

この章では、Oracle XQuery Mapperの概要について説明します。

Oracle XQuery MapperはXML、非XML、およびJavaデータ型の間のデータ変換を可能にするグラフィカル・マッピング・ツールであり、異種アプリケーションの速やかな統合を実現します。たとえば、Oracle WebLogic Integration (WLI)でデータ・トランスフォーメーションをコントロールとしてパッケージ化し、複数のビジネス・プロセスやアプリケーションでそのコントロールを再利用できます。XQuery Mapperで作成した.xqファイルをOracle Service Busでリソースとして使用することもできます。

XQuery Mapperの出力はXQuery言語で記述された問合せです。XQuery言語はWorld Wide Web Consortium (W3C)により定義されています。W3CおよびXQuery言語の詳細は、http://www.w3.org/XML/Query/を参照してください。

5.1 XQuery Mapperの概要

XQuery Mapperを使用して、XML、非XML、およびJavaデータ型の間でデータを変換できます。たとえば、あるスキーマに対して有効なXMLを異なるスキーマに対して有効なXMLに変換できます。データは、XMLスキーマ、Web Service Definition Language (WSDL)ファイル、およびメッセージ・フォーマット言語(MFL)ファイルに基づいたデータを使用できます。

Simpleソース型を選択した場合、booleanbytedoublefloatintlongshortStringDateなどの標準的なスキーマ型を、必要なターゲット・データ形式に変換できます。

データ・トランスフォーメーションでは、複数の入力型を使用できますが、ターゲット型は1つのみです。たとえば次の図のように、2つのデータから1つのターゲットにデータを変換できます。

図5-1 複数のソースから1つのターゲットへのデータ・トランスフォーメーション

図5-1の説明が続きます
「図1-1 複数のソースから1つのターゲットへのデータ・トランスフォーメーション」の説明

5.2 XQuery 2002および2004のサポート

Oracle Service Busは、次のバージョンのXQueryのデータ・トランスフォーメーションをサポートします。

XQuery 2002準拠のXQueryファイルを開いた場合、ファイルは自動的にXQuery 2002トランスフォーメーション・エディタで開きます。ソースおよびテストの各ビューは表示されますが、デザイン・ビューはありません。

5.2.1 XQueryのテスト・ビューに適用される制限

表5-1に、XQueryテスト・ビューの制限を示します。

表5-1 XQueryのテスト・ビューに適用される制限

制限 XQ2002への適用 XQ2004への適用

XQueryがJavaのユーザー関数を呼び出す場合、Javaのメソッドは静的でなければなりません。

はい

はい

XQueryに対するJava型の入力引数が抽象クラスまたはインタフェースである場合、テスト・ビューではその引数を処理できません。結果ビューにエラー・メッセージが表示されます。

はい

いいえ

入力されるJavaの型とメンバー変数(基本データ型String型java.sql.Date型、およびJava.util.Date型の場合を除く)は、標準のJava Beanガイドラインに準拠していなければなりません。

はい

いいえ