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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.6.2)
B61435-05
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3 トランスポート構成

この章では、Oracle Service Bus IDEでビジネス・サービスとプロキシ・サービスのトランスポートを構成する方法について説明します。

ビジネス・サービスまたはプロキシ・サービスを構成する場合、サービスが使用するトランスポートを構成する必要があります。各トランスポートを、それぞれの構成ページで構成します。

3.1 プロトコル固有のトランスポート構成ページ

ビジネス・サービスおよびプロキシ・サービスで使用できるトランスポートごとに独自の構成ページがあります。Oracle Service Busでは次のトランスポートが提供されます。

3.1.1 BPEL-10gトランスポート構成ページ(ビジネス・サービス)

このページでは、BPEL-10g (Oracle BPEL Process Manager)転送プロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成できます。Oracle BPEL Process ManagerでのOracle Service Busの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のOracle BPEL Process Managerトランスポートに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV1147)を参照してください。

表3-1 ビジネス・サービスのためのBPEL-10gトランスポート構成オプション

プロパティ 説明

ロール

BPELトランスポートは、Oracle Service BusからOracle BPEL Process Managerにリクエスト・メッセージを送信するために使用します。ビジネス・サービスでは、次のロールを処理できます。

  • 「同期クライアント」

    Oracle Service Busクライアントとの同期通信では、必要な場所情報はBPELアドレスのみです。このアドレスは、エンドポイントURIとして静的に、またはURIの書直しを通じて動的に、あるいはその両方でキャプチャされます。

  • 「非同期クライアント」

    Oracle Service Busクライアントとの非同期通信では、Oracle BPEL Process ManagerからOracle Service Busへのコールバックはリクエストとは別の接続で送信されます。正しいコールバック・アドレスを提供するようにOracle Service Busを構成する必要があります。

  • 「サービス・コールバック」

    ビジネス・サービスがOracle BPEL Process Managerへのサービス・コールバックとして設計されている(Oracle BPEL Process ManagerがOracle Service Busを通じて外部サービスを呼び出している)場合、コールバック・アドレスは実行時にのみわかります。bpel://callbackのエンドポイントURIを使用します。

    マーカーURIでビジネス・サービスを構成する場合は、たとえばTransportHeaderアクションを使用して、$outboundにURIを動的に設定するようにパイプライン・ロジックを構成します。

注意: サービス・コールバック・ビジネス・サービスでは、ロード・バランシングまたはフェイルオーバーはサポートされません。

コールバック・プロキシ

このオプションのフィールドは、非同期クライアント・ロールでのみ使用可能です。このフィールドでは、リクエストを行ったOracle Service Busクライアントへのコールバックのルーティングに使用されるプロキシ・サービス(任意のSOAPタイプのSBまたはHTTPプロキシである必要があります)を選択します。

サービス・アカウント

JNDIコンテキスト・セキュリティの場合は、Oracle BPEL Process Manager配信サービスへのアクセスに使用されます。「参照」をクリックして、サービス・アカウントを選択します。サービス・アカウントを指定しない場合は、匿名サブジェクトが使用されます。

静的またはパススルーなど、構成できるサービス・アカウントのタイプに制限はありませんが、ランタイムはユーザー名とパスワードにアクセスできる必要があります。

トランザクションを中断

「トランザクションを中断」を選択すると、ビジネス・サービスがトランザクションによって呼び出された場合でも、ビジネス・サービスは非トランザクションになります。

「トランザクションを中断」を選択しない場合は、次のようになります。

  • プロトコルによって、Oracle WebLogic Serverでサポートされるプロトコル(t3、iiop、http)が指定されている場合は、トランザクションが伝播されます。

  • プロトコルがOC4Jサーバー(ormi、opmn)を指定している場合、OC4Jではトランザクションの伝播がサポートされないため、BPELトランスポートで例外がスローされます。

BPELトランスポートでは、次の状況で「トランザクションを中断」オプションが無視されます。

  • サービスの品質(QoS)を「ベスト・エフォート」に設定してビジネス・サービスが呼び出される場合。BPELトランスポートでは、QoSをサポートしていないトランザクションが自動的に中断されます。

  • QoSを「必ず1回」に設定してビジネス・サービスが呼び出され、トランザクションが存在しない場合。

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択します。デフォルトのワーク・マネージャは、他にワーク・マネージャがない場合に使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。


3.1.2 DSPトランスポート構成ページ(ビジネス・サービス)

このページでは、DSP (Oracle Data Service Integrator)転送プロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成できます。Oracle Service BusからOracle Data Service Integratorへのアクセスの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のDSPおよびOracle Data Service Integratorトランスポートに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV1229)を参照してください。

表3-2 ビジネス・サービスのためのDSPトランスポート構成オプション

オプション 説明

デバッグ・レベル

以下のいずれか1つを指定します。

  • 0 - デバッグ情報はありません。

  • 1 - リクエスト・メッセージに情報を出力します。

  • 3 - リクエスト・メッセージとレスポンス・メッセージに情報を出力します。

サービス・アカウント

「参照」をクリックし、表示されるリストでサービス・アカウントを選択します。サービス・アカウントを指定しない場合は、匿名サブジェクトが使用されます。

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択します。デフォルトのワーク・マネージャは、他にワーク・マネージャがない場合に使用されます。

ワーク・マネージャは、レスポンス処理で返信メッセージをポストするために使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。


3.1.3 EJBトランスポート構成ページ(ビジネス・サービス)

このページでは、EJB転送プロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成できます。

EJBランスポートの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のEJBトランスポートに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV1009)を参照してください。

表3-3 ビジネス・サービスのためのEJBトランスポート構成オプション

オプション 説明

呼出し元のサブジェクトを渡す

EJBの呼出し時にサービス・アカウントが構成されていない場合、このチェックボックスを選択して、Oracle Service Busがプロキシ・サービスから認証されたサブジェクトを渡すようにします。このオプションを選択すると、「サービス・アカウント」フィールドが無効になります。

サービス・アカウント

「参照」をクリックし、表示されるリストでサービス・アカウントを選択します。サービス・アカウントを指定しない場合は、匿名サブジェクトが使用されます。「呼出し元のサブジェクトを渡す」オプションを使用する場合、このオプションは使用できません。

トランザクションをサポートする

トランザクションを指定する場合は、このチェック・ボックスを選択します。

クライアントJar

「参照」をクリックし、表示されるリストからEJBクライアントJARリソースを選択します。

コンバータJar

「参照」をクリックし、表示されたリストからEJBコンバータ・クラスJARリソースを選択します。

ホーム・インタフェース

EJB 2.1専用 - JARによって挿入されるオプションから必要なEJBHomeインタフェースを選択します。このURIサンプルのJNDI名はここで選択するEJBHomeインタフェースに関連付ける必要があります。EJBが必要なタイプのものではない、またはEJBHomeインタフェースがclient-jarで指定されていない場合は、警告が表示されます。

リモート・インタフェース

EJB 2.1専用 - このフィールドは、Homeインタフェースの構成に基づいて、自動的に情報が表示されます。

ビジネス・インタフェース

EJB 3.0専用 - 呼び出すクライアントJARでビジネス・インタフェースを選択します。

対象ネームスペース

このフィールドにはJARからのピックアップされた情報が表示されます。

スタイル

要件に応じて、「ドキュメントをラップ」または「RPC」を選択します。ステートレス・セッションEJBの2つ以上のメソッドに、同じ数の同じデータ型のパラメータがあり、操作をドキュメント指向にする場合はドキュメントのラップを指定する必要があります。

EJBへのルーティングまたはパブリッシュの場合、$bodyにはスタイルに合ったコンテンツが必要なので、スタイルは重要です。また、EJBへのコールアウトの場合、スタイルは、特にドキュメントのラップに関して、パラメータ・コンテンツに影響を及ぼします。2番目に、EJBビジネス・サービスを定義して、EJBにルーティングする同じWSDLでプロキシ・サービスを作成する使用パターンもあります。この場合、プロキシの呼出しに使用するクライアント・ツールには、WSDLのスタイルに関する制限がある可能性があるため、注意が必要です。

エンコーディング

「エンコード形式」または「リテラル形式」を選択します。

メソッド

選択したEJBリモート・インタフェースまたはビジネス・インタフェースのメソッドが表示されます。必要なメソッドを選択します(複数のメソッドの選択も可能)。「+」をクリックしてメソッドを展開します。デフォルトのパラメータ値を編集して、提供されている場合(または必要な場合)はコンバータを選択します。

JAX-RPCスタックでサポートされないパラメータまたは戻り値の型を持つメソッドを除外するか、それらの引数をコンバータ・クラスに関連付ける必要があります。

任意のメソッドのデフォルトの操作名を変更できます。(デフォルトでは、操作名はメソッド名です。)EJBに同じ名前のメソッドが含まれている場合、ユニークになるように操作名を変更する必要があります。WSDLはユニークな操作名を必要とします。

注意: 任意のEJBのメソッド間で資格証明またはトランザクション設定が異なる場合、任意のビジネス・サービスのメソッドをカスタマイズして、メソッドごとのビジネス・サービスを作成できます。これにより、トランザクションと資格証明の詳細な制御が可能になります。

例外

このフィールドは、メソッドがビジネス例外をスローした場合に表示されます。EJBメソッドが、ArrayListなどのJava Web Services (JWS)でサポートされないデータ型を持つ例外をスローした場合は、「例外」フィールドを使用して、例外をJWSでサポートされる型に変換するコンバータ・クラスを選択します。

コンバータ・クラスは、com.bea.wli.sb.transports.ejb.ITypeConverterを実装する必要があります。コンバータ・クラスは、実行時例外ではなくチェック済の例外用にのみ構成できます。

コンバータ・クラスおよび変換された例外クラスをクライアントまたはコンバータJARでパッケージ化します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のEJBトランスポートに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV1009)を参照してください。


3.1.4 電子メール・トランスポート構成ページ(ビジネス・サービス)

このページでは、電子メール・トランスポートプロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成できます。

表3-4 ビジネス・サービスのための電子メール・トランスポート構成オプション

オプション 説明

SMTPサーバー

name@domain_name.comのエンドポイントURIエントリで使用するデフォルトのSMTPサーバーを選択します。表4-6で説明するようにエンドポイントURIにSMTPサーバーのパラメータを指定すると、それらのサーバー・リソースがこの「SMTPサーバー」設定のかわりに使用されます。

「メール・セッション」オプションを使用する場合はSMTPサーバーを選択しないでください。

最初にSMTPサーバー・リソースを作成する必要があります。詳細は、2.1.17項「SMTPサーバー・リソースの作成」を参照してください。

メール・セッション

name@domain_name.comのエンドポイントURIエントリで使用する構成済メール・セッションのJNDI名を入力します。表4-6で説明するようにエンドポイントURIにJNDIメール・セッションのパラメータを指定すると、この「メール・セッション」設定のかわりにそれらのメール・セッションが使用されます。

「SMTPサーバー」オプションを使用する場合は、メール・セッションを入力しないでください。

送信元の名前

このサービスでの送信元の電子メール・アカウントの表示名を入力します。

送信元アドレス

このサービスでの送信元の電子メール・アカウントを入力します。

返信先の名前

電子メール・アカウントの返信先の表示名を入力します。

返信先アドレス

返信先の電子メール・アドレスを入力します。

接続タイムアウト

接続を切断するまでのタイムアウト時間を秒単位で入力します。「0」を入力すると、タイムアウトは発生しません。

リクエストのエンコーディング

電子メール・トランスポートにおけるリクエストの文字セット・エンコーディングとして、デフォルトのISO-8859-1を受け入れるか、別の文字セット・エンコーディングを入力します。


3.1.5 電子メール・トランスポート構成ページ(プロキシ・サービス)

このページを使用して、電子メール・トランスポートプロトコルを使用してプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成します。

表3-5 プロキシ・サービスのための電子メール・トランスポート構成オプション

オプション 説明

サービス・アカウント

サービス・アカウント名を入力するか、または、「参照」をクリックして、サービス・アカウントをブラウザから選択します。

管理対象サーバー

クラスタ・ドメイン内のポーリング用管理対象サーバーを選択します。

このフィールドは、クラスタ・ドメインでのみ使用できます。

ポーリング間隔

ポーリング間隔を秒単位で入力します。

電子メール・プロトコル

電子メール・アカウントのサーバーの種類としてPOP3またはIMAPを選択します。

読取り制限

ポーリング・スイープごとの読取りメッセージの最大数を指定します。無制限にするには「0」と入力します。

参照渡し

このチェック・ボックスを選択すると、ファイルはアーカイブ・ディレクトリにステージングされ、ヘッダーに参照として渡されます。

デフォルトでは、新しいサービスを作成するときに、「参照渡し」オプションが選択されるため、アーカイブ・ディレクトリの場所を指定する必要があります。

添付ファイルを参照として渡す

このチェック・ボックスを選択すると、添付ファイルはアーカイブ・ディレクトリにステージングされ、ヘッダーに参照として渡されます。

デフォルトでは、「参照渡し」オプションが選択されると、「添付ファイルを参照渡し」オプションが暗黙的に適用されるため、アーカイブ・ディレクトリの場所を指定する必要があります。

読取り後のアクション

メッセージの読込み後の動作を選択します。

  • アーカイブ - メッセージはアーカイブされます。

  • 「削除」 - メッセージが削除されます。

  • 「移動」 - メッセージが移動されます。「移動」は、IMAPプロトコルでのみ使用可能です。

添付ファイル

添付ファイルの処理方法を選択します。

  • 「アーカイブ」 - 添付ファイルがアーカイブ・ディレクトリに保存されます。

  • 「無視」 - 添付ファイルが無視されます。

IMAP移動先フォルダ

「読取り後のアクション」フィールドが「移動」に設定されている場合は、メッセージの移動先フォルダを入力します。

ダウンロード・ディレクトリ

電子メールをダウンロードするための一時的な場所を入力します。

アーカイブ・ディレクトリ

「読取り後のアクション」フィールドが「アーカイブ」に設定されている場合は、アーカイブの場所へのパスを入力します。

「参照渡し」または「添付ファイルを参照渡し」オプションが選択されている場合は、このフィールドは必須です。

エラー・ディレクトリ

問題が生じたときにメッセージと添付ファイルを書き込むファイル・システム・ディレクトリへのパスを入力します。

リクエストのエンコーディング

電子メール・トランスポートにおけるリクエストの文字セット・エンコーディングとして、デフォルトのISO-8859-1を受け入れるか、別の文字セット・エンコーディングを入力します。


3.1.6 ファイル・トランスポート構成ページ(ビジネス・サービス)

このページでは、ファイル・トランスポートプロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成できます。

表3-6 ビジネス・サービスのためのファイル・トランスポート構成オプション

オプション 説明

接頭辞

ファイル名の前に付加する接頭辞を入力します。

このフィールドには「*」を入力できません。この文字を入力すると、実行時例外が発生します。

接尾辞

ファイル名に付加する接尾辞を入力します。このフィールドは必須です。

このフィールドには「*」を入力できません。この文字を入力すると、実行時例外が発生します。

リクエストのエンコーディング

ファイル・トランスポートにおけるリクエストの文字セット・エンコーディングとして、デフォルトのutf-8を受け入れるか、別の文字セット・エンコーディングを入力します。


3.1.7 ファイル・トランスポート構成ページ(プロキシ・サービス)

このページを使用して、ファイル・トランスポートプロトコルを使用してプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成します。

表3-7 プロキシ・サービスのためのファイル・トランスポート構成オプション

オプション 説明

ファイル・マスク

プロキシ・サービスがポーリングするファイルを指定します。URIがディレクトリの場合、*.*を指定すると、サービスによってそのディレクトリのすべてのファイルがポーリングされます。ファイル・マスクに指定できるワイルドカード文字は*および?のみです。正規表現はサポートされません。

管理対象サーバー

クラスタ・ドメイン内のポーリング用管理対象サーバーを選択します。

このフィールドは、クラスタ・ドメインでのみ使用できます。

ポーリング間隔

ポーリング間隔を秒単位で入力します。デフォルト値は 60 です。

読取り制限

ポーリング・スイープごとの読取りメッセージの最大数を指定します。無制限にするには0を入力します。デフォルト値は10です。

到着順にソート

イベントが受信順に配信されるように指定する場合は、このチェック・ボックスを選択します。

クラスタ環境で実行されるプロキシ・サービスに対してこのオプションを選択すると、メッセージは常に同じサーバーに送信されます。つまり、このオプションを選択した場合、サーバー全体のロード・バランシングは無視されます。

サブディレクトリのスキャン

すべてのディレクトリを再帰的にスキャンする場合は、このチェック・ボックスを選択します。

参照渡し

このチェック・ボックスを選択すると、ファイルはアーカイブ・ディレクトリにステージングされ、ヘッダーに参照として渡されます。

読取り後のアクション

メッセージの読込み後の動作を選択します。

  • アーカイブ - メッセージはアーカイブされます。

  • 「削除」 - メッセージが削除されます。

ステージ・ディレクトリ

ファイルの処理中に一時的にファイルをステージングする中間ディレクトリを入力します。

ステージ・ディレクトリは、ポーリング・ディレクトリ(file:///c:/dir1/dir2などの、ファイル・トランスポート・プロキシ・サービスのURLで識別されるディレクトリ)内に配置しないでください。

アーカイブ・ディレクトリ

「読取り後のアクション」オプションが「アーカイブ」に設定されている場合、アーカイブ場所へのパスを入力します。「アーカイブ・ディレクトリ」フィールドは、「参照渡し」フィールドを選択した場合も必須のフィールドです。

アーカイブ・ディレクトリは、ポーリング・ディレクトリ内に配置しないでください。

エラー・ディレクトリ

問題が生じたときにメッセージと添付ファイルをポストする場所を入力します。

エラー・ディレクトリは、ポーリング・ディレクトリ内に配置しないでください。

リクエストのエンコーディング

ファイル・トランスポートにおけるリクエストの文字セット・エンコーディングとして、デフォルトのUTF-8を受け入れるか、別の文字セット・エンコーディングを入力します。


3.1.8 FTPトランスポート構成ページ(ビジネス・サービス)

このページでは、FTP転送プロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成できます。

表3-8 ビジネス・サービスのためのFTPトランスポート構成オプション

オプション 説明

ユーザー認証

FTPサーバーのユーザーが匿名の場合は、「匿名」を選択し、FTPサーバーが外部的に構成されたアカウントの場合は「外部ユーザー」を選択します。

ID(電子メールID)

このフィールドは、「ユーザー認証」オプションが「匿名」に設定されている場合にのみ使用できます。

匿名ユーザーのメールIDを入力します。

サービス・アカウント

このフィールドは、「ユーザー認証」オプションが「外部ユーザー」に設定されている場合にのみ有効です。

外部ユーザーのサービス・アカウントを入力します。

タイムアウト

接続が切断されるまでのソケット・タイムアウト間隔を秒単位で入力します。デフォルトは60秒です。

宛先ファイル名の接頭辞

トランスポートによってリモート・サーバー上のファイル名の先頭に付加される、省略可能な接頭辞を入力します。

このフィールドには「*」を入力できません。この文字を入力すると、実行時例外が発生します。

宛先ファイル名の接尾辞

トランスポートによってリモート・サーバー上のファイル名の末尾に付加される、省略可能な接尾辞を入力します。

このフィールドには「*」を入力できません。この文字を入力すると、実行時例外が発生します。

転送モード

転送モードとして「ascii」または「バイナリ」を選択します。

リクエストのエンコーディング

FTPトランスポートにおけるリクエストの文字セット・エンコーディングとして、デフォルトのUTF-8を受け入れるか、別の文字セット・エンコーディングを入力します。


3.1.9 FTPトランスポート構成ページ(プロキシ・サービス)

このページを使用して、FTP転送プロトコルを使用してプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成します。

表3-9 プロキシ・サービスのためのFTPトランスポート構成オプション

オプション 説明

ユーザー認証

FTPサーバーのユーザーが匿名の場合は、「匿名」を選択し、FTPサーバーが外部的に構成されたアカウントの場合は「外部ユーザー」を選択します。

ID(電子メールID)

このフィールドは、「ユーザー認証」オプションが「匿名」に設定されている場合にのみ使用できます。

匿名ユーザーのメールIDを入力します。

サービス・アカウント

このフィールドは、「ユーザー認証」オプションが「外部ユーザー」に設定されている場合にのみ有効です。

ユーザーのサービス・アカウントを入力します。このフィールドは「ユーザー認証」オプションが「外部ユーザー」に設定されている場合は必須です。

参照渡し

このチェック・ボックスを選択すると、ファイルはアーカイブ・ディレクトリにステージングされ、ヘッダーに参照として渡されます。

リモート・ストリーミング

処理時にリモート・サーバーからFTPファイルを直接ストリーミングする場合は、このチェック・ボックスを選択します。このオプションを選択した場合、アーカイブ・ディレクトリはリモートのFTPサーバー・マシン上のリモート・ディレクトリになります。そのため、FTPユーザー・ディレクトリを基準にした相対パスでアーカイブ・ディレクトリを指定する必要があります。

ファイル・マスク

選択されるファイルの正規表現を入力します。デフォルト値は*.*です。

管理対象サーバー

クラスタ・ドメイン内のポーリング用管理対象サーバーを選択します。

このフィールドは、クラスタ・ドメインでのみ使用できます。

ポーリング間隔

ポーリング間隔を秒単位で入力します。デフォルト値は 60 です。

読取り制限

ポーリング・スイープごとの読取りメッセージの最大数を指定します。無制限にするには0を入力します。デフォルトは10です。

読取り後のアクション

メッセージが読み込まれた後の動作を選択します。

  • アーカイブ - メッセージはアーカイブされます。

  • 「削除」 - メッセージが削除されます。

転送モード

転送モードとして「ascii」または「バイナリ」を選択します。

アーカイブ・ディレクトリ

「読取り後のアクション」オプションが「アーカイブ」に設定されている場合、アーカイブ場所へのパスを入力します。このフィールドは、「参照渡し」オプションが選択されている場合、必須です。

注意: アーカイブ・ディレクトリ、ダウンロード・ディレクトリ、およびエラー・ディレクトリは絶対パスであり、自動的に作成されます。相対パスを指定すると、ファイルはOracle WebLogic Serverを起動するJavaプロセスを基準にした相対的な位置に作成されます。

ダウンロード・ディレクトリ

ファイル転送時にファイルがダウンロードされる、ローカル・マシンのディレクトリを入力します。

注意: アーカイブ・ディレクトリ、ダウンロード・ディレクトリ、およびエラー・ディレクトリは絶対パスであり、自動的に作成されます。相対パスを指定すると、ファイルはOracle WebLogic Serverを起動するJavaプロセスを基準にした相対的な位置に作成されます。

エラー・ディレクトリ

問題が発生した場合にメッセージがポストされる場所を入力します。

注意: アーカイブ・ディレクトリ、ダウンロード・ディレクトリ、およびエラー・ディレクトリは絶対パスであり、自動的に作成されます。相対パスを指定すると、ファイルはOracle WebLogic Serverを起動するJavaプロセスを基準にした相対的な位置に作成されます。

リクエストのエンコーディング

FTPトランスポートにおけるリクエストの文字セット・エンコーディングとして、デフォルトのUTF-8を受け入れます。

サブディレクトリのスキャン

すべてのディレクトリを再帰的にスキャンする場合は、このチェック・ボックスを選択します。

到着順にソート

イベントを受信順に配信する場合は、このチェック・ボックスを選択します。

タイムアウト

接続が切断されるまでのソケット・タイムアウト間隔を秒単位で入力します。「0」を入力すると、タイムアウトは発生しません。

再試行回数

FTP接続失敗時の再試行回数を指定します。


3.1.10 HTTPトランスポート構成ページ(ビジネス・サービス)

このページでは、HTTP転送プロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成できます。HTTPトランスポートでは、 HTTP エンドポイントおよび HTTPS エンドポイントの両方がサポートされます。

表3-10 ビジネス・サービスのためのHTTPトランスポート構成オプション

オプション 説明

読取りタイムアウト

読取りタイムアウトまでの間隔を秒単位で入力します。

値0ではタイムアウトが行われません。

接続タイムアウト

接続タイムアウトまでの間隔を秒単位で入力します。接続が確立する前にタイムアウトになると、Oracle Service Busによって接続エラーが生成されます。

値0ではタイムアウトが行われません。

HTTPリクエスト・メソッド

このパラメータにより、リクエストで以下のいずれかのHTTPメソッドを使用できます。

  • 「POST」 - HTTPリクエストの本文の一部として、長さに関わらずすべてのデータをソケット接続で直接渡します。このやりとりはクライアントから認識できず、URLも変わりません。RESTベースのリクエストの場合、POSTでは作成/置換操作を実行するか、またはリクエストの操作を実行するようにトランスポートに指示します。

  • 「GET」 - リクエストの一部として、取得対象を詳しく表した独自の情報を組み込むことができます。この情報は、問合せ文字列内のリクエストURLに追加された文字のシーケンスとして渡されます。「リクエスト・メッセージ・タイプ」が「なし」に設定されている場合は、「サービス・タイプ」が「任意のXMLサービス」または「メッセージ・サービス」のビジネス・サービスでGETを使用できます。RESTベースのリクエストの場合、GETはリモート・リソースの表現を受け取ります。

  • 「PUT」 - PUTは、「サービス・タイプ」が「任意のXMLサービス」または「メッセージ・サービス」のビジネス・サービスで使用できます。PUTは、RESTベースのリクエストによる作成と置換の操作(既知の場所へのファイルのアップロードなど)を実行するようトランスポートに通知します。

  • 「HEAD」 - 「レスポンス・メッセージ・タイプ」が「なし」に設定されている場合は、「サービス・タイプ」が「任意のXMLサービス」または「メッセージ・サービス」のビジネス・サービスでHEADを使用できます。HEADは、RESTベースのリクエストでリモート・リソースの完全な表現を取得するのではなく、そのリソースのヘッダー情報を取得するようトランスポートに通知します。

  • 「削除」 - 「削除」は、「サービス・タイプ」が「任意のXMLサービス」または「メッセージ・サービス」のビジネス・サービスで使用できます。「削除」は、RESTベースのリクエストによる削除操作を実行するようトランスポートに通知します。

注意: $outbound/transport/request/http:http-method変数でメソッドがすでに設定されている場合は、HTTPリクエスト・メソッドに選択したどのメソッドよりもその値が優先されます。

認証

次のいずれか1つを選択します:

  • 「なし」 - このサービスへのアクセスに認証を必要としないことを指定します。

  • 「基本」 - このサービスにアクセスするには、基本認証が必要であることを指定します。

    基本認証では、Oracle WebLogic Serverでユーザー名とパスワードを使用し、セキュリティ・レルム(Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)ディレクトリ・サービスやWindows Active Directoryなど)で構成された認証プロバイダに対してクライアントの認証が行われます。クライアントは、HTTPリクエスト・ヘッダーでユーザー名とパスワードを送信する必要があります。

    HTTPでの基本認証は、パスワードがクリア・テキストで送信されるため推奨しません。HTTPSでは暗号化されたチャネルが提供されるため、パスワードはHTTPSで送信するのが安全です。

    警告: デフォルトでは、すべてのユーザー(認可ユーザーおよび匿名ユーザー)がビジネス・サービスにアクセス可能です。ビジネス・サービスにアクセスできるユーザーを制限するには、トランスポートレベルの認可ポリシーを作成する必要があります。『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』のトランスポートレベル・アクセス・ポリシーの編集に関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBAG1208)を参照してください。

    「クライアント証明書」 - 暗号化通信および強力なクライアント認証(双方向SSL)を指定します。このオプションを使用するには、サービス定義のすべてのエンドポイントURIがHTTPSである必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のトランスポートレベルのセキュリティに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV1557)を参照してください。

サービス・アカウント

サービス・アカウントを入力します。サービス・アカウントとは、ユーザー名とパスワードのエイリアス・リソースです。基本認証必須フィールドを選択した場合、このフィールドは必須です。

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択します。デフォルトのワーク・マネージャは、他にワーク・マネージャがない場合に使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。

リクエストのエンコーディング

電子メール・トランスポートにおけるリクエストの文字セット・エンコーディングとして、デフォルトのiso-8859-1を受け入れるか、別の文字セット・エンコーディングを入力します。

レスポンスのエンコーディング

HTTPトランスポートにおけるレスポンスの文字セット・エンコーディングとして、デフォルトのiso-8859-1を受け入れるか、別の文字セット・エンコーディングを入力します。

プロキシ・サーバー

プロキシ・サーバー・リソースを入力するか、「参照」をクリックして構成されたプロキシ・サーバー・リソースの一覧からエントリを選択します。

HTTPリダイレクトの追跡

HTTPリダイレクト(レスポンス・コード3xxによるリクエスト)を自動的に追跡することを指定します。リダイレクトは、ビジネス・サービスのURLにアウトバウンド・リクエストを送信し、そのサービスから、URLが無効になったためこのリクエストを別のURLに送信する必要があることを示すレスポンス・コード(たとえば302)が返された場合に発生します。「HTTPリダイレクトの追跡」チェック・ボックスが選択されている場合、リクエストは自動的に新しいURLに再送信され、ユーザー側でのアクションは発生しません。HTTPリダイレクトを自動的に追跡しない場合は、このチェック・ボックスのチェックを外します。

チャンク・ストリーミング・モードの使用

HTTPチャンク転送エンコーディングを使用してメッセージを送信する場合は、このオプションを選択します。

注意: 「HTTPリダイレクトの追跡」オプションを使用する場合は、チャンク・ストリーミングを使用しないでください。リダイレクトと認証をチャンク・モードで自動的に処理することはできません。


3.1.11 HTTPトランスポート構成ページ(プロキシ・サービス)

このページを使用して、HTTP転送プロトコルを使用してプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成します。HTTPトランスポートでは、 HTTP エンドポイントおよび HTTPS エンドポイントの両方がサポートされます。

表3-11 プロキシ・サービスのためのHTTPトランスポート構成オプション

オプション 説明

HTTPSが必要

インバウンドHTTPSエンドポイントの場合は、このチェック・ボックスを選択します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のトランスポートレベルのセキュリティ構成に関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV1557)を参照してください。

認証

次のいずれか1つを選択します:

  • 「なし」 - 認証を必要としないことを指定します。

  • 「基本」 - このサービスにアクセスするには、基本認証が必要であることを指定します。

    基本認証では、Oracle WebLogic Serverでユーザー名とパスワードを使用し、セキュリティ・レルム(Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)ディレクトリ・サービスやWindows Active Directoryなど)で構成された認証プロバイダに対してクライアントの認証が行われます。クライアントは、HTTPリクエスト・ヘッダーでユーザー名とパスワードを送信する必要があります。

    HTTPでの基本認証は、パスワードがクリア・テキストで送信されるため推奨しません。HTTPSでは暗号化されたチャネルが提供されるため、パスワードはHTTPSで送信するのが安全です。

    注意: デフォルトでは、すべてのユーザー(認可ユーザーおよび匿名ユーザー)がプロキシ・サービスにアクセス可能です。プロキシ・サービスにアクセスできるユーザーを制限するには、トランスポートレベルの認可ポリシーを作成する必要があります。『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「セキュリティ構成」、トランスポートレベル・アクセス・ポリシーの編集に関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBAG1176)を参照してください。

  • 「クライアント証明書」 - 暗号化通信および強力なクライアント認証(双方向SSL)を指定します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のトランスポートレベルのセキュリティに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV1557)を参照してください。

  • 「カスタム認証」 - 認証トークンがHTTPヘッダーに含まれていることを指定します。クライアントのIDは、ここでクライアントが指定したトークンを使用して設定されます。トークンをOracle Service BusユーザーにマップするIDアサーション・プロバイダを構成する必要があります。

    カスタム認証トークンには、構成されたOracle WebLogic Server IDアサーション・プロバイダがサポートする任意のアクティブなトークン・タイプを指定できます。

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択します。デフォルトのワーク・マネージャは、他にワーク・マネージャがない場合に使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。

リクエストのエンコーディング

  • HTTPインバウンド・トランスポートの場合は以下のとおりです。

    クライアント・リクエストでContent-Typeヘッダーの文字セット・エンコーディング・パラメータが指定されていないときは、文字セット・エンコーディング・パラメータを入力します。値を入力しない場合は、このフィールドにデフォルトのISO-8859-1が設定されます。

  • HTTPアウトバウンド・トランスポートの場合は以下のとおりです。

    リクエスト・エンコーディングを構成していない場合、Oracle Service Busランタイムがビジネス・サービスにリクエストを行う際に最適なエンコーディングが決定されます。パススルー以外のシナリオでは、実行時のデフォルトの文字エンコーディングはUTF-8となります。ただし、パススルーのシナリオでは、ランタイムはアウトバウンド・レスポンスで受信したエンコーディングのパススルーを行います。

レスポンスのエンコーディング

HTTPトランスポートにおけるレスポンスの文字セット・エンコーディングとして、デフォルトのiso-8859-1を受け入れるか、別の文字セット・エンコーディングを入力します。

認証ヘッダー

Oracle Service Busがトークンを抽出するHTTPヘッダー(Authorization以外の任意)を入力します。このフィールドが使用可能になるのは、「カスタム認証」チェック・ボックスが選択されている場合に限られます。

たとえば、client-xyz-tokenを入力します。

認証トークン・タイプ

認証トークン・タイプを選択します。IDアサーション・プロバイダに対して構成されているアクティブなトークン・タイプのみを使用できます。このフィールドが使用可能になるのは、「カスタム認証」チェック・ボックスが選択されている場合に限られます。


3.1.12 JCAトランスポート構成ページ(プロキシ・サービスおよびビジネス・サービス)

このページを使用して、JCA転送プロトコルを使用するトランスポート設定を構成します。JCAトランスポートの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のJCAトランスポートに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV910)を参照してください。

表3-12 JCAトランスポート構成オプション

オプション 説明

JCAファイル

「参照」をクリックしてJCAリソースを選択します。JCAリソースによって、使用されるアダプタの詳細、WSDLへのバインド、TopLinkまたはEclipseLinkマッピング・ファイル、サービスで必要なアクティブ化/相互指定プロパティなど、サービスの様々な面が定義されます。

有効なJCAリソースを選択したら、その他のトランスポート構成フィールドが使用可能になります。

アダプタ名

JCAサービスで使用するアダプタの名前を示す読取り専用の値。

アダプタ・タイプ

アダプタ・タイプを示す読取り専用の値。

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択します。デフォルトのワーク・マネージャは、他にワーク・マネージャがない場合に使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。

JNDIサービス・アカウント

JNDIサービス・アカウントはJNDIコンテキスト・セキュリティのためのアカウントで、EISアダプタ管理対象の接続ファクトリへのアクセスに使用します。「参照」をクリックして、サービス・アカウントを選択します。サービス・アカウントを指定しない場合は、匿名サブジェクトが使用されます。

JCAビジネス・サービスでは、静的またはパススルーなど、構成できるJNDIサービス・アカウントのタイプに制限はありませんが、ランタイムはユーザー名とパスワードにアクセスできる必要があります。JCAプロキシ・サービスは静的JNDIサービス・アカウントのみを使用できます。

JNDIサービス・アカウントの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』の「JCAトランスポート」、セキュリティに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV916)を参照してください。

エンドポイント・プロパティ

このフィールドでは、サービスが使用するアダプタ・タイプの再試行回数など、エンドポイント・プロパティに値を割り当てることができます。

サポートされるエンドポイント・プロパティの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のエンドポイント・プロパティに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV1841)を参照してください。

動的エンドポイント・プロパティ

このオプションを使用すると、リクエスト・パラメータをJCA準拠サービスに渡すことができます。たとえば、動的エンドポイント・プロパティを使用して、データベース問合せパラメータをデータベース用のOracle JCAアダプタに渡すことができます。

パラメータを使用する問合せの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareテクノロジ・アダプタ・ユーザーズ・ガイド』のOracle JCA Adapter for Databaseに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=TKADP2117)を参照してください。

指定する動的エンドポイント・プロパティごとに名前と値のペアを入力します。エンドポイント・プロパティ・キーが問合せパラメータ名と一致します。

このセクションを使用して、カスタム・アダプタのエンドポイント・プロパティを追加および構成します。

常にJCAファイルからの構成を使用

このオプションを使用して、「アクティブ化指定プロパティ」(プロキシ・サービス)および「相互指定プロパティ」(ビジネス・サービス)を常にJCAファイルから使用するかどうかを決定します。

このオプションが選択されている場合(デフォルト)、JCAトランスポートはJCAファイルのアクティブ化/相互指定プロパティを使用してJCAフレームワークと対話します。

このオプションが選択されていない場合は、アクティブ化/相互指定プロパティをオーバーライドできます。

このオプションを使用する際の再デプロイメントの影響の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』の「JCAトランスポート」、エンドポイントの再デプロイメントに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV940)を参照してください。

操作名

選択したWSDL操作の読取り専用の名前を表示します。操作は、「アクティブ化/対話の仕様プロパティ」フィールドで示すように、独自のアクティブ化/対話の仕様プロパティを持つことができます。

アクティブ化指定プロパティ/相互指定プロパティ

「アクティブ化指定プロパティ」はプロキシ・サービス用のフィールド名で、「相互指定プロパティ」はビジネス・サービス用のフィールド名です。

このサービスがEISアプリケーションによって呼び出されたインバウンド・サービスである場合、このフィールドには、「操作名」フィールドで示すように、JCAインバウンド操作のアクティブ化仕様プロパティが表示されます。

「常にJCAファイルからの構成を使用」を選択解除すると、アクティブ化/相互指定プロパティをオーバーライドできます。

注意: Oracle Adapter Suiteアダプタの場合、アクティブ化/相互指定プロパティが読取り専用として表示されます。Oracle Adapter Suiteアダプタには独自の構成が保存されています。これは、Oracle Adapter Suite管理ツールで変更する必要があります。

接続プロパティ(レガシー)

非管理対象モード接続プロパティ(このリリースでは非推奨)を使用するレガシーJCAサービスの場合、http://download.oracle.com/docs/cd/E13159_01/osb/docs10gr3/jcatransport/transport.html#wp1105451の接続構成オプションを参照してください。


エンドポイントおよびアクティブ化/相互指定プロパティの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareテクノロジ・アダプタ・ユーザーズ・ガイド』(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=TKADP)を参照してください。

3.1.13 JEJBトランスポート構成ページ(ビジネス・サービス)

このページでは、JEJB転送プロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成できます。

表3-13 ビジネス・サービスのためのJEJBトランスポート構成

オプション 説明

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択します。デフォルトのワーク・マネージャは、他にワーク・マネージャがない場合に使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。

EJB仕様バージョン

リモートEJBインタフェースのEJBバージョンを選択します。

値でXMLBeansを渡す

トランスポートによってPOJO引数(XMLObject)のインラインXML表現を生成する場合は、このオプションを選択します。この引数のパラメータは、XQuery式でアクセスおよび操作できます。

注意: 値で渡されたXMLObjectの場合、型情報はインラインでは利用できません。このオプションを使用する場合、プロキシ・サービス・パイプラインのJavaコールアウトで型付きのXMLObjectを引数として渡すことはできません。

参照でPOJOを渡す場合は、このオプションを選択しないでください。こうすることでパフォーマンスも向上します。

呼出し元のサブジェクトを渡す

「サービス・アカウント」を選択するかわりに、このオプションを選択して、Oracle Service BusがEJBを呼び出すときにプロキシ・サービスの認証済サブジェクトを渡すようにします。

サービス・アカウント

「参照」をクリックし、表示されるリストでサービス・アカウントを選択します。サービス・アカウントを指定しない場合は、匿名サブジェクトが使用されます。詳細は、4.19項「サービス・アカウント」を参照してください。

クライアントJar

「参照」をクリックし、表示されるリストからEJBクライアントJARリソースを選択します。クライアントJARには、リモート・サービスのリモートまたはビジネス・インタフェースが含まれます。クライアントJARは汎用アーカイブ・リソースとして登録されます。

ホーム・インタフェース

EJB 2.1専用 - JARによって挿入されるオプションから必要なEJBHomeインタフェースを選択します。

リモート・インタフェース

EJB 2.1のみ - このフィールドは、ホーム・インタフェースの構成に応じて、自動的に情報が表示されます。

ビジネス・インタフェース

EJB 3.0のみ - クライアントJARから、起動するビジネス・インタフェースを選択します。

対象ネームスペース

このフィールドにはJARからのピックアップされた情報が表示されます。

メソッド

必要なメソッドを選択します。「+」をクリックしてメソッドを展開すると、デフォルトのパラメータ値を編集できます。

任意のメソッドのデフォルトの操作名を変更できます。デフォルトでは、操作名はメソッド名です。EJBに同じ名前のメソッドが含まれている場合(オーバーロード)、一意になるように操作名を変更する必要があります。WSDLでは一意の操作名が必要です。


3.1.14 JEJBトランスポート構成ページ(プロキシ・サービス)

このページでは、JEJB転送プロトコルを使用するプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成できます。

表3-14 プロキシ・サービスのためのJEJBトランスポート構成

オプション 説明

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択します。デフォルトのワーク・マネージャは、他にワーク・マネージャがない場合に使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。

EJB仕様バージョン

リモートEJBインタフェースのEJBバージョンを選択します。

値でXMLBeansを渡す

トランスポートによってPOJO引数(XMLObject)のインラインXML表現を生成する場合は、このオプションを選択します。この引数のパラメータは、XQuery式でアクセスおよび操作できます。

注意: 値で渡されたXMLObjectの場合、型情報はインラインでは利用できません。このオプションを使用する場合、プロキシ・サービス・パイプラインのJavaコールアウトで型付きのXMLObjectを引数として渡すことはできません。

参照でPOJOを渡す場合は、このオプションを選択しないでください。こうすることでパフォーマンスも向上します。

トランザクション属性

トランザクションを処理するために次のいずれかのオプションを選択します。

  • 「Supports」 - トランスポートは着信トランザクションを受け入れます。サービス品質は、操作がトランザクションで呼び出される場合は「必ず1回」、操作がトランザクション外部から呼び出される場合は「ベスト・エフォート」です。

  • 「Required」 - トランスポートは着信トランザクションを受け入れます。発信トランザクションが存在しない場合、トランスポートが発信トランザクションを開始します。サービス品質は「必ず1回」です。

  • 「RequiresNew」 - トランスポートは常に新しいトランザクションを開始し、進行中のトランザクションを中断します。サービス品質は「必ず1回」です。

  • 「Mandatory」 - トランスポートは既存のトランザクションのメソッドを呼び出します。サービス品質は「必ず1回」です。

  • 「NotSupported」 - トランスポートは既存のトランザクションを中断し、呼出し時に再開します。サービス品質は「ベスト・エフォート」です。

  • 「Never」 - トランスポートはトランザクションのメソッドを呼び出しません。サービス品質は「ベスト・エフォート」です。

クライアントJar

「参照」をクリックし、表示されるリストからEJBクライアントJARリソースを選択します。クライアントJARには、リモートEJBのリモートまたはビジネス・インタフェースが含まれます。クライアントJARは汎用アーカイブ・リソースとして登録されます。

ホーム・インタフェース

EJB 2.1専用 - クライアントJARによって設定されるオプションから必須のEJBHomeインタフェースを選択します。

リモート・インタフェース

EJB 2.1のみ - このフィールドは、ホーム・インタフェースの構成に応じて、自動的に情報が表示されます。

ビジネス・インタフェース

EJB 3.0のみ - クライアントJARから、起動するビジネス・インタフェースを選択します。

対象ネームスペース

このフィールドにはJARからのピックアップされた情報が表示されます。

メソッド

必要なメソッドを選択します。「+」をクリックしてメソッドを展開すると、デフォルトのパラメータ値を編集できます。

任意のメソッドのデフォルトの操作名を変更できます。デフォルトでは、操作名はメソッド名です。EJBに同じ名前のメソッドが含まれている場合(オーバーロード)、一意になるように操作名を変更する必要があります。WSDLでは一意の操作名が必要です。


3.1.15 JMSトランスポート構成ページ(ビジネス・サービス)

このページを使用して、JMS転送プロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のJMSトランスポートに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV1037)を参照してください。

表3-15 ビジネス・サービスのためのJMSトランスポート構成オプション

オプション 説明

宛先タイプ

JMSブリッジ宛先の種類を選択します。

  • 「キュー」(ポイントツーポイントの場合)

  • 「トピック」(パブリッシュ/サブスクライブの場合)

メッセージ・タイプ

次のいずれか1つを選択します:

  • 「バイト」(未解釈バイトのストリームの場合)

  • 「テキスト」(テキスト・メッセージの場合)

レスポンスにJavaのメッセージ・タイプを選択した場合、このオプションは無効です。

レスポンス・キュー

このオプションは、「宛先タイプ」フィールドで「キュー」が選択されている場合にのみ使用できます。

次のいずれかのレスポンス・オプションを選択します。

  • 「なし」 - レスポンスが予期されません。このオプションは1方向の操作で設定します。

  • 「すべてのリクエストURIに対して1つ」 - レスポンスを扱う1つのURIを入力し、他の詳細なレスポンス構成(エンコーディングやタイムアウトなど)も設定できます。また、オプションとして、JMS/JNDI資格証明を渡すために「JMSサービス・アカウント」を選択できます。

  • 「リクエストURIごとに1つ」 - このオプションではレスポンス・フェイルオーバーが提供されます。各リクエストURIのレスポンスURIつまり宛先を指定できます。オプションとして、リクエストとレスポンスのペアごとにJMS/JNDI資格証明のサービス・アカウントを選択できます。

レスポンス・パターン

このオプションを使用できるのは、「レスポンス・キュー」フィールドでレスポンス・オプションを選択した場合のみです。

次のいずれか1つを選択します:

  • Oracle WebLogic Serverで実行するJAX-RPCサービス以外のすべてのサービスの「JMSCorrelationID」を選択します。

  • Oracle WebLogic Serverで実行するJAX-RPCサービスの「JMSMessageID」を選択します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のJMSリクエスト/レスポンスのメッセージIDと相関IDパターンに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV1051)を参照してください。

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択します。デフォルトのワーク・マネージャは、他にワーク・マネージャがない場合に使用されます。

たとえば、ビジネス・サービスがJMS転送プロトコルに対応している場合、ビジネス・サービスのエンドポイントは、そのディスパッチ・ポリシーに関連付けることのできるMDB (メッセージドリブンBean)のJARファイルになります。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。

リクエストのエンコーディング

リクエストのエンコード用の文字セットを入力します。デフォルトは、UTF-8です。

レスポンスのエンコーディング

このオプションを使用できるのは、「レスポンス・キュー」フィールドでレスポンス・オプションの1つを選択した場合のみです。

レスポンスのエンコード用の文字セットを入力します。デフォルトは、UTF-8です。

レスポンス・タイムアウト

このオプションを使用できるのは、「レスポンス・キュー」フィールドでレスポンス・オプションの1つを選択した場合のみです。

レスポンスを待機する時間を秒単位で入力します。この時間が経過すると接続が切断されます。デフォルト値は0で、レスポンスのタイムアウトがありません。

クライアントJar

このオプションは、サービスが、Javaレスポンス・タイプのメッセージング・サービスのときに使用できます。Javaオブジェクトを含むメッセージのデキューに使用する、クライアントJARを選択します。クライアントJARの選択によって、それがクラスパス上にあることが確認されます。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のメッセージでのJavaオブジェクトの送信および受信に関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV1874)を参照してください。

レスポンスURI

このオプションを使用できるのは、「すべてのリクエストURIに対して1つ」レスポンス・オプションと「JMSCorrelationID」レスポンス・パターンを選択した場合のみです。

レスポンスURIは次の形式で入力します。

jms://host:port/connection_factory/jndi_destination

複数のサーバーをターゲットとする場合は、以下の形式を使用します。

jms://host1:port,host2:port/connection_factory/jndi_destination

レスポンスURIのホストとポートを省略することもできます。例:

jms:///connection_factory/jndi_destination

ホストとポートを省略すると、ローカル・サーバーで接続ファクトリや宛先ルックアップが発生します。これは、リクエストURIが外部接続ファクトリや宛先を指し、レスポンスをローカル・サーバーに送信する場合などに便利です。

注意: Oracle WebLogic Serverでは、JNDI名でmyqueues/myqueueのようにフォワード・スラッシュを使用できますが、フォワード・スラッシュのあるJNDI名は、Oracle Service Busに必要とされるURIフォーマットと一致しないため、このような名前を使用することはできません。この問題を回避するには、JMS外部サーバーを定義してURIでその外部サーバーを参照します。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソールのオンライン・ヘルプの外部サーバーの構成に関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=WLACH)を参照してください。

レスポンスのリクエスト

このオプションを使用できるのは、「JMSCorrelationID」パターンに対して「すべてのリクエストURIに対して1つ」レスポンス・オプションを選択して、レスポンス・フェイルオーバーを提供する場合です。

前の「レスポンスURI」フィールドで説明しているように、全般的なトランスポートのページに入力したリクエストURIごとにレスポンスURIを入力します。

サービスがリクエスト・キューとレスポンス・キューの両方で使用するJMS/JNDI資格証明のためにオプションとして「サービス・アカウント」を選択できます。

対象 - レスポンス

このオプションを使用できるのは、「JMSMessageID」パターンに対して「すべてのリクエストURIに対して1つ」レスポンス・オプションを選択した場合のみです。

レスポンスを受信する「対象」サーバーの名前と「レスポンスURI」を、「レスポンスURI」フィールドの説明に従って入力します。

接続のリクエスト

このオプションを使用できるのは、「JMSMessageID」パターンに対して「すべてのリクエストURIに対して1つ」レスポンス・オプションを選択して、レスポンス・フェイルオーバーを提供する場合です。

「順序番号」フィールドで順序どおりに指定されているリクエストURIごとに、JMSの「接続ファクトリ」名をオプションで入力します。名前を入力しないと、JMSトランスポートではリクエストURIの接続ファクトリが使用されます。

サービスがリクエスト・キューとレスポンス・キューの両方で使用するJMS/JNDI資格証明のためにオプションとして「サービス・アカウント」を選択できます。

対象 - 宛先

このオプションを使用できるのは、「JMSMessageID」パターンに対して「すべてのリクエストURIに対して1つ」レスポンス・オプションを選択して、レスポンス・フェイルオーバーを提供する場合です。このフィールドは「接続のリクエスト」フィールドと組み合せて使用します。

クラスタ内の管理対象サーバーなど、各ターゲット・サーバー(現行ドメインのサーバーによって判別される)がリストされ、リクエストURIが「順序番号」(「接続のリクエスト」フィールドの番号に対応)順に表示されます。各ターゲットのリクエストURIごとに、レスポンスを受信するそのターゲット・サーバーの宛先キューを入力します。

注意: Oracle Service Bus開発環境では1サーバー環境しかサポートされないため、「対象」は1つしか表示されません。複数サーバー環境でこのフィールドを構成するには、このサービスをランタイム環境にデプロイし、Oracle Service Bus管理コンソールでサービス構成を完了します。

JMSサービス・アカウント

このオプションを使用できるのは、「レスポンス・キュー」フィールドで「なし」または「すべてのリクエストURIに対して1つ」オプションを使用する場合です。

JMSサーバーによって管理されているJMSリソースに使用するサービス・アカウントを選択します。サービス・アカウントは、リクエストとレスポンスの両方に使用される、ユーザーIDとパスワードの別名リソースです。同じサービス・アカウントが、JMSとJNDIの両方に使用されます。

このフィールドは「呼出し元のサブジェクトを渡す」オプションと互いに排他的です。JMS/JNDI認証のためにいずれか1つを使用してください。

詳細は、2.1.15項「サービス・アカウント・リソースの作成」を参照してください。

SSLを使用

リクエストがTLS/SSL接続を通して行われる場合にのみ、このオプションを選択します。

TLS/SSL (Secure Sockets Layer)では、ネットワークで接続される2つのアプリケーションが互いのIDを認証し、アプリケーション間で交換されるデータを暗号化できるようにすることによって、安全な接続が可能になります。認証を使用すると、サーバー(および必要に応じてクライアント)はネットワーク接続の相手側アプリケーションのIDを検証できます。また、宛先のJNDIエントリに対してアクセス制御が設定されていることにより、管理者から個々のJMS宛先(キューまたはトピック)へのアクセスが制限されている場合、JNDIツリー内でのルックアップ時に、サービスで認証を行う必要があります。「サービス・アカウント」または「呼出し元のサブジェクトを渡す」オプションを使用して認証します。

注意: JMSトランスポートでは、双方向SSLはサポートされません。

有効期限

メッセージが期限切れになるまでの時間間隔(ミリ秒単位)です。デフォルト値の0を指定すると、メッセージは無期限になります。

メッセージ永続性を有効にする

サービスが使用するJMS配信モードです。信頼性とスループットのバランスを取ることができます。メッセージ配信を保証するためにはこのオプションを選択します(デフォルト)。少数のメッセージの紛失が許容される場合は、このオプションを選択解除するとスループットが向上します。

順序単位

メッセージ順序単位を入力します。メッセージ順序単位により、メッセージ・プロデューサは処理順序に関して複数のメッセージを1つの単位にグループ化できるようになります。この順序単位のすべてのメッセージは、メッセージが作成された順序に従って処理する必要があります。

呼出し元のサブジェクトを渡す

Oracle Service Busがメッセージを送信するときに、認証されたサブジェクトを渡すには、このチェックボックスを選択します。

このフィールドを有効にしたときに、ビジネス・サービスの対象が別のドメインのJMSリソースである場合は、両方のドメインのグローバル信頼を有効にします。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの保護』のWebLogicドメインのセキュリティ構成に関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=SECMG402)を参照してください。

このフィールドは「サービス・アカウント」オプションと互いに排他的です。JMS/JNDI認証のためにいずれか1つを使用してください。

JNDIタイムアウト

JNDIツリーでの宛先または接続ファクトリの検索時に使用されるJNDI接続タイムアウト(秒)。

デフォルト値0では接続のタイムアウトは行われません。


3.1.16 JMSトランスポート構成ページ(プロキシ・サービス)

このページを使用して、JMS転送プロトコルを使用するプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のJMSトランスポートに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV1037)を参照してください。

表3-16 プロキシ・サービスのためのJMSトランスポート構成オプション

オプション 説明

宛先タイプ

次のいずれか1つを選択します:

  • 「キュー」(宛先タイプがポイントツーポイントの場合)

  • 「トピック」(パブリッシュ/サブスクライブの宛先の場合)

レスポンスが必要

このオプションは、「宛先タイプ」フィールドで「キュー」が選択されている場合にのみ使用できます。

アウトバウンド・メッセージの送信後にレスポンスを受け取ることを指定する場合は、このオプションを選択します。

レスポンス・パターン

このオプションは、「レスポンスが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

次のいずれか1つを選択します:

  • Oracle WebLogic Serverで実行するJAX-RPCサービスの「JMSMessageID」を選択します。

  • その他のすべてのサービスの場合は、「JMSCorrelationID」を選択します。このオプションを選択した場合、「レスポンスURI」にも入力する必要があります。

レスポンス・メッセージ・タイプ

このオプションは、「レスポンスが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

次のいずれか1つを選択します:

  • 「バイト」(未解釈バイトのストリームの場合)

  • 「テキスト」(テキスト・メッセージの場合)

レスポンスにJavaのメッセージ・タイプを選択した場合、このオプションは無効です。

クライアントJar

このオプションは、サービスが、Javaリクエスト・タイプのメッセージング・サービスのときに使用できます。Javaオブジェクトを含むメッセージのデキューに使用する、クライアントJARを選択します。クライアントJARの選択によって、それがクラスパス上にあることが確認されます。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のメッセージでのJavaオブジェクトの送信および受信に関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV1874)を参照してください。

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択します。デフォルトのワーク・マネージャは、他にワーク・マネージャがない場合に使用されます。

たとえば、ビジネス・サービスがJMS転送プロトコルに対応している場合、ビジネス・サービスのエンドポイントは、そのディスパッチ・ポリシーに関連付けることのできるMDB (メッセージドリブンBean)のJARファイルになります。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。

リクエストのエンコーディング

リクエストのエンコード用の文字セットを入力します。デフォルトは、UTF-8です。

レスポンスのエンコーディング

このオプションは、「レスポンスが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

レスポンスのエンコード用の文字セットを入力します。デフォルトは、UTF-8です。

クライアント・レスポンス・タイムアウト

このオプションは、「レスポンスが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

接続を切断するまでのサーバー・レスポンスの待機時間を秒単位で入力します。このフィールドの値は、クライアントが同一ドメインの別のプロキシ・サービスである場合にのみ適用されます。

レスポンスURI

このオプションは、「レスポンス相関パターン」「JMSCorrelationID」が選択されている場合にのみ使用できます。

レスポンスURIは次の形式で入力します。

jms://host:port/connection_factory/jndi_destination

複数のサーバーをターゲットとする場合は、以下の形式を使用します。

jms://host1:port,host2:port/connection_factory/jndi_destination

レスポンスURIのホストとポートを省略することもできます。例:

jms:///connection_factory/jndi_destination

ホストとポートを省略すると、ローカル・サーバーで接続ファクトリや宛先ルックアップが発生します。これは、リクエストURIが外部接続ファクトリや宛先を指し、レスポンスをローカル・サーバーに送信する場合などに便利です。

注意: Oracle WebLogic Serverでは、JNDI名でmyqueues/myqueueのようにフォワード・スラッシュを使用できますが、フォワード・スラッシュのあるJNDI名は、Oracle Service Busに必要とされるURIフォーマットと一致しないため、このような名前を使用することはできません。この問題を回避するには、JMS外部サーバーを定義してURIでその外部サーバーを参照します。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソールのオンライン・ヘルプの外部サーバーの構成に関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=WLACH)を参照してください。

レスポンス接続ファクトリ

このオプションは、「レスポンス相関パターン」「JMSMessageID」が選択されている場合にのみ使用できます。

レスポンス接続ファクトリURIを入力します。

接続ファクトリが指定されていない場合、リクエストの接続ファクトリがレスポンスに使用されます。

JMSサービス・アカウント

JMSサーバーによって管理されているJMSリソースに使用するサービス・アカウントを選択します。サービス・アカウントは、リクエストとレスポンスの両方に使用される、ユーザーIDとパスワードの別名リソースです。同じサービス・アカウントが、JMSとJNDIの両方に使用されます。

詳細は、2.1.15項「サービス・アカウント・リソースの作成」を参照してください。

SSLを使用

リクエストがTLS/SSL接続を通して行われる場合にのみ、このオプションを選択します。

TLS/SSL (Secure Sockets Layer)では、ネットワークで接続される2つのアプリケーションが互いのIDを認証し、アプリケーション間で交換されるデータを暗号化できるようにすることによって、安全な接続が可能になります。認証を使用すると、サーバー(および必要に応じてクライアント)はネットワーク接続の相手側アプリケーションのIDを検証できます。また、宛先のJNDIエントリに対してアクセス制御が設定されていることにより、管理者から個々のJMS宛先(キューまたはトピック)へのアクセスが制限されている場合、JNDIツリー内でのルックアップ時に、サービスで認証を行う必要があります。

注意: JMSトランスポートでは、双方向SSLはサポートされません。

メッセージ・セレクタ

メッセージ・セレクタ式を入力します。

式に一致するプロパティを持つメッセージのみが処理されます。

恒久サブスクリプション

このオプションは、「宛先タイプ」「トピック」が選択されている場合にのみ使用できます。

サブスクリプションが恒久である場合はこのチェック・ボックスを選択し、サブスクリプションが恒久でない場合は、このチェック・ボックスをブランクのままにします。

再試行回数

メッセージがエラー宛先に移されるまでに許可される配信の再試行回数を入力します。このフィールドは、Oracle WebLogic Server JMS宛先にのみ適用されます。

再試行間隔

ロールバックまたは復元されたメッセージが再配信されるまでの時間をミリ秒単位で入力します。このフィールドは、Oracle WebLogic Server JMS宛先にのみ適用されます。

エラー宛先

再配信制限に達したメッセージの宛先の名前を入力します。このフィールドは、Oracle WebLogic Server JMS宛先にのみ適用されます。

有効期限ポリシー

有効期限の経過したメッセージが宛先で検出されたときに使用する有効期限ポリシーを選択します。このフィールドは、Oracle WebLogic Server JMS宛先にのみ適用されます。

XAが必要

接続ファクトリがXAである場合は、このチェック・ボックスを選択します。

この値は、リモート接続ファクトリが使用できない場合に考慮されます。接続ファクトリが使用可能であり、この値がtrueである場合は、接続ファクトリがトランザクションとして定義されていることを確認してください。

トピック・メッセージ配信

このオプションは、「宛先タイプ」「トピック」を選択した場合に使用できます。

「トピック・メッセージ配信」には、インバウンドJMSメッセージの処理と高可用性およびフェイルオーバーの提供における様々なオプションがあります。

受信したJMSメッセージのメッセージドリブンBeanによる処理方法を判断する、次のいずれかのプロパティを選択します。

  • アプリケーションごとに1コピー(デフォルト) - JMSプロキシ・サービスがクラスタにデプロイされる場合、このオプションでは、クラスタで使用可能なサーバー群の中の1つのサーバーのみでインバウンドJMSメッセージを処理することで、高い可用性と拡張性を提供します。

  • サーバーごとに1コピー - クラスタのメンバーごとにプロキシ・サービスで受信されるトピックにインバウンドJMSメッセージをパブリッシュする場合に、このオプションを選択します。

  • 互換性 - クラスタ内の特定の管理対象サーバーまたはすべての管理対象サーバーでインバウンドJMSメッセージを処理する場合は、このオプションを選択します。このプロパティを選択した場合は「対象」サーバーを選択します。

注意: リリース10.3.4より前のOracle WebLogic Serverでデプロイされたトピック宛先については、有効なオプションは「互換性」のみです。

「トピック・メッセージ配信」で選択した「1コピー」オプションは、JMSコネクション・ファクトリで構成された「サブスクリプション共有ポリシー」または「クライアントIDポリシー」(あるいはその両方)よりも優先されます。

対象

このオプションは、「トピック・メッセージ配信」オプションに「互換性」を選択した場合に、Oracle Service Busクラスタのみで使用できます。受信したJMSメッセージを処理するターゲット・サーバーを選択します。「トピック・メッセージ配信」で「1コピー」オプションのいずれかを選択した場合、このフィールドにはクラスタの名前が表示されます。

対象を設定しない場合は、クラスタ内の管理対象サーバーごとのJMSプロキシ・サービス・インスタンス(トピックからのメッセージの読取り)によってメッセージのコピーが取得されます。

JNDIタイムアウト

JNDIツリーでの宛先または接続ファクトリの検索時に使用されるJNDI接続タイムアウト(秒)。


3.1.17 MQトランスポート構成ページ(ビジネス・サービス)

MQトランスポートを使用する前に、MQ接続リソースを作成する必要があります。2.6項「MQ接続の操作」を参照してください。MQトランスポートの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のMQトランスポートに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV1117)を参照してください。

このページを使用して、MQ転送プロトコルを使用してプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成します。

表3-17 ビジネス・サービスのためのMQトランスポート構成オプション

オプション 説明

メッセージ・タイプ

次のいずれか1つを選択します:

  • 「バイト」(未解釈バイトのストリームの場合)

  • 「テキスト」(テキスト・メッセージの場合)

レスポンスが必要

アウトバウンド・メッセージの送信後にレスポンスを受け取ることを指定する場合は、このオプションを選択します。

ポーリング間隔

このオプションは、「レスポンスが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

ポーリング間隔をミリ秒単位で入力します。デフォルト値は1000です。

レスポンス相関パターン

このオプションは、「レスポンスが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

レスポンス相関パターンのベースとして次のいずれかを指定します。

  • MessageID

  • CorrelationID

  • 「動的キュー」 - レスポンス相関のためにWebSphere MQ実装が動的キューを使用する場合はこのオプションを選択します。MQトランスポートでサポートされるのは一時的な動的キューのみです。

相関値の自動生成

このオプションは、「レスポンスが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

このチェック・ボックスを選択して、CorrelationIDまたはMessageIDを自動的に生成します。

モデル・キュー

「動的キュー」のレスポンス相関パターン専用。動的キューを生成するために使用されるモデルの名前を入力します。

MQレスポンスURI

このオプションは、「レスポンスが必要」オプションが選択されている場合のみ使用できます。

レスポンスがパブリッシュされる宛先。次のようにエンドポイントURIと同じ形式でレスポンスURIを入力します。

mq://local_queue_name?conn=mq_connection_resource

または、次の動的キューを使用します。

mq://dynamic_queue_prefix?conn=mq_connection_resource

dynamic_queue_prefix(最長32文字)は、MQサーバーに動的キューを作成するために使用されます。キュー名は接頭辞に一意のIDを追加したものです。たとえば、dynamic_queue_prefixexampleの場合、動的キューの名前はexample123129083821のようになります。

動的キューのレスポンスURIではワイルドカードとしてアスタリスク(*)も使用できます。例:

mq://dynamic_queue_prefix*?conn=mq_connection_resource

mq://dynamic_queue_prefix*

mq://*

URIにdynamic_queue_nameを指定しない場合、トランスポートはMQサーバーによって生成される動的キュー名を使用します。URIに明示的なmq_connection_resourceを指定しない場合(ベスト・プラクティス)、トランスポートはエンドポイントURIのmq_connection_resourceを使用します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のMQトランスポートに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV1117)を参照してください。

レスポンス・タイムアウト

このオプションは、「レスポンスが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

接続を切断するまでのレスポンスの待機時間を秒単位で入力します。

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択します。デフォルトのワーク・マネージャは、他にワーク・マネージャがない場合に使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。

動的キュー・プーリング

「動的キュー」のレスポンス相関パターン専用。動的接続に対してプーリングされた接続をサービスで使用する場合は、このオプションを選択します。

動的キューに対して別の接続プールを使用する場合は、動的キューのために専用のMQ接続リソースを構成することを検討してください。

各リクエストに新しい動的キュー・インスタンスを作成する場合(レスポンスの後でキューを破棄する場合)は、このオプションを選択しないでください。

エンドポイントURI 'PUT'オプション

次の中からMQ PUTメッセージ・オプションを入力します。

  • MQC.MQPMO_ALTERNATE_USER_AUTHORITY

  • MQC.MQPMO_DEFAULT_CONTEXT

  • MQC.MQPMO_FAIL_IF_QUIESCING

  • MQC.MQPMO_LOGICAL_ORDER

  • MQC.MQPMO_NEW_CORREL_ID

  • MQC.MQPMO_NEW_MSG_ID

  • MQC.MQPMO_NO_CONTEXT

  • MQC.MQPMO_NO_SYNCPOINT

  • MQC.MQPMO_NONE

  • MQC.MQPMO_PASS_ALL_CONTEXT

  • MQC.MQPMO_PASS_IDENTITY_CONTEXT

  • MQC.MQPMO_RESOLVE_LOCAL_Q

  • MQC.MQPMO_SET_ALL_CONTEXT

  • MQC.MQPMO_SET_IDENTITY_CONTEXT

  • MQC.MQPMO_SYNCPOINT

  • MQC.MQPMO_VERSION_1

  • MQC.MQPMO_VERSION_2

複数のオプションを区切るには、「|」または「+」を使用します。たとえば、次のように指定できます。

MQC.MQPMO_LOGICAL_ORDER | MQC.MQPMO_NEW_MSG_ID

MQ PUTメッセージ・オプションは、メッセージがアウトバウンド・キューに配置された場合に適用されます。

MQ認識できないレスポンスURI

認識できないレスポンス・メッセージの送信先のキューを示すURIを入力します。「相関値の自動生成」チェック・ボックスが選択された場合のみ、設定が有効になります。

このフィールドの値を指定しない場合、認証できないレスポンス・メッセージが削除されます。

RFH2ヘッダーのプロセス

メッセージ・ペイロードからWebSphere MQ RFH2ヘッダーを解析して、RFH2データを含むRFH2Headersトランスポート・ヘッダーを自動的に生成する場合はこのオプションを選択します。

このオプションを選択しない場合は、ペイロードはそのまま渡されます。

MQトランスポートによるRFH2ヘッダーの処理の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のRFH2ヘッダーについての項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV1136)を参照してください。


3.1.18 MQトランスポート構成ページ(プロキシ・サービス)

MQトランスポートを使用する前に、MQ接続リソースを作成する必要があります。2.6項「MQ接続の操作」を参照してください。MQトランスポートの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のMQトランスポートに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV1117)を参照してください。

このページを使用して、MQ転送プロトコルを使用してプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成します。

表3-18 プロキシ・サービスのためのMQトランスポート構成オプション

オプション 説明

ポーリング間隔

ポーリング間隔をミリ秒単位で入力します。デフォルト値は1000です。

レスポンスが必要

アウトバウンド・メッセージの送信後にレスポンスを受け取ることを指定する場合は、このオプションを選択します。

レスポンス相関パターン

このオプションは、「レスポンスが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

レスポンス相関パターンがMessageIDまたはCorrelationIDのいずれに基づく必要があるかを指定します。

MQレスポンスURI

このオプションは、「レスポンスが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

レスポンスがパブリッシュされる宛先。レスポンスURIを、エンドポイントURIと同じ形式でmq://<local-queue-name>?conn=<mq-connection-resource-ref>のように入力します。

レスポンス・メッセージ・タイプ

このオプションは、「レスポンスが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

次のいずれか1つを選択します:

  • 「バイト」(未解釈バイトのストリームの場合)

  • 「テキスト」(テキスト・メッセージの場合)

クライアント・レスポンス・タイムアウト

このオプションは、「レスポンスが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

接続を切断するまでのレスポンスの待機時間を秒単位で入力します。

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択しますほかのワーク・マネージャが存在しない場合は、デフォルトのワーク・マネージャが使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。

バックアウトしきい値

「配信失敗メッセージURI」フィールドに指定したキューにパイプラインがメッセージをリダイレクトする前に、メッセージを再試行する回数を示す値を入力します。

このフィールドに値が指定されていない場合は、再試行を実行しないで、メッセージを配信失敗キューにリダイレクトします。

MQ配信失敗メッセージURI

「バックアウトしきい値」フィールドに指定した再試行回数を行った後、リクエスト・メッセージがリダイレクトされる配信失敗メッセージ・キューのURIを入力します。

このフィールドに値を指定しない場合、「バックアウトしきい値」フィールドに指定した再試行回数を行った後、メッセージが破棄されます。配信失敗メッセージURIの形式はエンドポイントURI形式と同じです。

エンドポイントURI 'GET'オプション

以下のオプションでMQ GETメッセージ・オプションを入力します。

  • MQC.MQGMO_ACCEPT_TRUNCATED_MSG

  • MQC.MQGMO_ALL_MSGS_AVAILABLE

  • MQC.MQGMO_BROWSE_FIRST

  • MQC.MQGMO_BROWSE_NEXT

  • MQC.MQGMO_COMPLETE_MSG

  • MQC.MQGMO_CONVERT

  • MQC.MQGMO_FAIL_IF_QUIESCING

  • MQC.MQGMO_LOCK

  • MQC.MQGMO_LOGICAL_ORDER

  • MQC.MQGMO_MARK_BROWSE_CO_OP

  • MQC.MQGMO_MARK_SKIP_BACKOUT

  • MQC.MQGMO_NO_SYNCPOINT

  • MQC.MQGMO_NONE

  • MQC.MQGMO_NO_WAIT

  • MQC.MQGMO_SYNCPOINT

  • MQC.MQGMO_SYNCPOINT_IF_PERSISTENT

  • MQC.MQGMO_UNLOCK

  • MQC.MQGMO_UNMARK_BROWSE_CO_OP

  • MQC.MQGMO_UNMARK_BROWSE_HANDLE

  • MQC.MQGMO_UNMARKED_BROWSE_MSG

  • MQC.MQGMO_VERSION_1

  • MQC.MQGMO_VERSION_2

  • MQC.MQGMO_VERSION_3

  • MQC.MQGMO_WAIT

複数のオプションを区切るには、「|」または「+」を使用します。たとえば、次のように指定できます。

MQC.MQGMO_ACCEPT_TRUNCATED_MSG | MQC.MQGMO_LOCK

インバウンド・キューからのメッセージを読み込む場合、MQ GETメッセージ・オプションが適用されます。

RFH2ヘッダーのプロセス

メッセージ・ペイロードからWebSphere MQ RFH2ヘッダーを解析して、RFH2データを含むRFH2Headersトランスポート・ヘッダーを自動的に生成する場合はこのオプションを選択します。

このオプションを選択しない場合は、ペイロードはそのまま渡されます。

MQトランスポートによるRFH2ヘッダーの処理の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のRFH2ヘッダーについての項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV1136)を参照してください。


3.1.19 SBトランスポート構成ページ(ビジネス・サービス)

このページを使用して、SB (Service Bus)転送プロトコルを使用するプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成します。SBトランスポートの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のSBトランスポートに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV997)を参照してください。

表3-19 ビジネス・サービスのためのSBトランスポート構成オプション

オプション 説明

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択しますほかのワーク・マネージャが存在しない場合は、デフォルトのワーク・マネージャが使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。

タイムアウト

サービスがタイムアウトになる時間(秒単位)。

注意: サービス品質が「必ず1回」の場合、タイムアウトは無視されます。

サービス・アカウント

「参照」をクリックし、表示されるリストでサービス・アカウントを選択します。サービス・アカウントを指定しない場合は、匿名サブジェクトが使用されます。


3.1.20 SBトランスポート構成ページ(プロキシ・サービス)

このページを使用して、SB (Service Bus)転送プロトコルを使用するプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成します。SBトランスポートの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のSBトランスポートに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV997)を参照してください。

表3-20 プロキシ・サービスのためのSBトランスポート構成オプション

オプション 説明

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択しますほかのワーク・マネージャが存在しない場合は、デフォルトのワーク・マネージャが使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。

SSLを使用

指定されている場合、リクエストをSSL接続を使用して送信する必要があります。

ただし、非セキュアな接続が禁止されるわけではありません。管理者は、サーバーのすべての非セキュアなプロトコル(T3またはHTTPなど)を閉じて、セキュアなクライアント接続を厳格に実施する必要があります。


3.1.21 SFTPトランスポート構成ページ(ビジネス・サービス)

このページを使用して、sftp転送プロトコルを使用するプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成します。SFTPトランスポートの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のSFTPトランスポートに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV975)を参照してください。

表3-21 ビジネス・サービスのためのSFTPトランスポート構成オプション

オプション 説明

ユーザー認証

次のいずれか1つを選択します:

  • 「ユーザー名パスワード」認証 - 静的なサービス・アカウントがこの認証方式に関連付けられていて、クライアントは提供された資格証明を使用して認証されることを指定します。

  • 「ホスト・ベース」認証 - この認証方法を使用するには、ユーザー名とサービス・キー・プロバイダが必要とされることを指定します。既知のホストから接続するユーザーは、ホストの秘密鍵を使用して認証されます。

  • 「公開鍵」認証 - この認証方法を使用するために、ユーザー名とサービス・キー・プロバイダが必要とされることを指定します。各ユーザーは固有の秘密鍵を持っています。

注意: Oracle Service Busサービスは、SFTPサーバーからの資格証明を認証するために、サービス・キー・プロバイダを使用することはありません。SFTPサーバーを認証する場合、known_hostsファイルのみを使用します。『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のSFTPトランスポートのトランスポート・レベルでのセキュリティの構成に関する項を参照してください。

サービス・アカウント

ユーザーのサービス・アカウントを入力するか、「参照」をクリックしてブラウザからサービス・アカウントを選択します。

サービス・キー・プロバイダ

このオプションは、「ホスト・ベース」認証または「公開鍵」認証が選択されている場合にのみ使用できます。

「サービス・キー・プロバイダ」フィールドに、サービス・キー・プロバイダを入力します。「参照」をクリックし、サービス・キー・プロバイダをブラウザから選択できます。このフィールドは必須です。

ユーザー名

このオプションは、「ホスト・ベース」認証または「公開鍵」認証が選択されている場合にのみ使用できます。

ユーザー名を入力します。

タイムアウト

接続が切断されるまでのソケット・タイムアウト間隔を秒単位で入力します。「0」を入力すると、タイムアウトは発生しません。デフォルト値は60です。

宛先ファイル名の接頭辞

トランスポートによってリモート・サーバー上のファイル名の先頭に付加される、省略可能な接頭辞を入力します。

このフィールドには「*」を入力できません。この文字を入力すると、実行時例外が発生します。

宛先ファイル名の接尾辞

トランスポートによってリモート・サーバー上のファイル名の末尾に付加される、省略可能な接尾辞を入力します。

このフィールドには「*」を入力できません。この文字を入力すると、実行時例外が発生します。

リクエストのエンコーディング

SFTPトランスポートでは、リクエストの文字セット・エンコーディングとしてデフォルトのUTF-8を受け入れます。


3.1.22 SFTPトランスポート構成ページ(プロキシ・サービス)

このページを使用して、sftp転送プロトコルを使用するプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成します。SFTPトランスポートの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のSFTPトランスポートに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV975)を参照してください。

表3-22 プロキシ・サービスのためのSFTPトランスポート構成オプション

オプション 説明

ユーザー認証

次のいずれか1つを選択します:

  • 「ユーザー名パスワード」認証 - 静的なサービス・アカウントがこの認証方式に関連付けられていて、クライアントは提供された資格証明を使用して認証されることを指定します。

  • 「ホスト・ベース」認証 - この認証方法を使用するには、ユーザー名とサービス・キー・プロバイダが必要とされることを指定します。既知のホストから接続するユーザーは、ホストの秘密鍵を使用して認証されます。

  • 「公開鍵」認証 - この認証方法を使用するために、ユーザー名とサービス・キー・プロバイダが必要とされることを指定します。各ユーザーは固有の秘密鍵を持っています。

注意: Oracle Service Busサービスは、SFTPサーバーからの資格証明を認証するために、サービス・キー・プロバイダを使用することはありません。SFTPサーバーを認証する場合、known_hostsファイルのみを使用します。『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のSFTPトランスポートのトランスポート・レベルでのセキュリティの構成に関する項を参照してください。

サービス・アカウント

ユーザーのサービス・アカウントを入力するか、「参照」をクリックしてブラウザからサービス・アカウントを選択します。

サービス・キー・プロバイダ

このオプションは、「ホスト・ベース」認証または「公開鍵」認証が選択されている場合にのみ使用できます。

「サービス・キー・プロバイダ」フィールドに、サービス・キー・プロバイダを入力します。「参照」をクリックし、サービス・キー・プロバイダをブラウザから選択できます。このフィールドは必須です。

ユーザー名

このオプションは、「ホスト・ベース」認証または「公開鍵」認証が選択されている場合にのみ使用できます。

ユーザー名を入力します。

参照渡し

このチェック・ボックスを選択すると、ファイルはアーカイブ・ディレクトリにステージングされ、ヘッダーに参照として渡されます。

リモート・ストリーミング

処理時にリモート・サーバーからSFTPファイルを直接ストリーミングする場合は、このチェック・ボックスを選択します。このオプションを選択した場合、アーカイブ・ディレクトリはリモートのSFTPサーバー・マシン上のリモート・ディレクトリになります。そのため、SFTPユーザー・ディレクトリを基準にした相対パスでアーカイブ・ディレクトリを指定する必要があります。

ファイル・マスク

選択されるファイルの正規表現を入力します。デフォルト値は*.*です。

管理対象サーバー

このフィールドは、クラスタ・ドメインでのみ使用できます。

ポーリング・サーバーとして機能させる管理対象サーバーを選択します。すべての管理対象サーバーがメッセージを処理できますが、メッセージをポーリングできるのは、1台のサーバーのみです。

ポーリング間隔

指定した場所からファイルをポーリングする間隔を秒単位で入力します。デフォルト値は 60 です。

読取り制限

ポーリング・スイープごとの読取りメッセージの最大数を指定します。無制限にするには0を入力します。デフォルトは10です。

読取り後のアクション

メッセージが読み込まれた後の動作を選択します。

  • アーカイブ - メッセージはアーカイブされます。

  • 「削除」 - メッセージが削除されます。

アーカイブ・ディレクトリ

「読取り後のアクション」オプションが「アーカイブ」に設定されている場合、アーカイブ場所へのパスを入力します。このフィールドは、「参照渡し」オプションが選択されている場合、必須です。

注意: アーカイブ・ディレクトリ、ダウンロード・ディレクトリ、およびエラー・ディレクトリは絶対パスであり、自動的に作成されます。相対パスを指定すると、ファイルはOracle WebLogic Serverを起動するJavaプロセスを基準にした相対的な位置に作成されます。

ダウンロード・ディレクトリ

ファイル転送時にファイルがダウンロードされる、ローカル・マシンのディレクトリを入力します。

注意: アーカイブ・ディレクトリ、ダウンロード・ディレクトリ、およびエラー・ディレクトリは絶対パスであり、自動的に作成されます。相対パスを指定すると、ファイルはOracle WebLogic Serverを起動するJavaプロセスを基準にした相対的な位置に作成されます。

エラー・ディレクトリ

問題が発生した場合にメッセージがポストされる場所を入力します。

注意: アーカイブ・ディレクトリ、ダウンロード・ディレクトリ、およびエラー・ディレクトリは絶対パスであり、自動的に作成されます。相対パスを指定すると、ファイルはOracle WebLogic Serverを起動するJavaプロセスを基準にした相対的な位置に作成されます。

リクエストのエンコーディング

SFTPトランスポートでは、リクエストの文字セット・エンコーディングとしてデフォルトのUTF-8を受け入れます。

サブディレクトリのスキャン

すべてのディレクトリを再帰的にスキャンする場合は、このチェック・ボックスを選択します。

到着順にソート

イベントを受信順に配信する場合は、このチェック・ボックスを選択します。

タイムアウト

接続が切断されるまでのソケット・タイムアウト間隔を秒単位で入力します。「0」を入力すると、タイムアウトは発生しません。デフォルト値は60です。

再試行回数

SFTP接続に失敗した場合の再試行回数を指定します。


3.1.23 SOA-DIRECTトランスポート構成ページ(ビジネス・サービス)

表3-23に、SOA-DIRECTトランスポートのトランスポート固有の構成オプションを示します。

表3-23 SOA-DIRECTトランスポート構成

プロパティ 説明

JNDIサービス・アカウント

オプション。ターゲットSOAサービスのJNDIルックアップのためのセキュリティ資格証明を指定します。サービス・アカウントは静的であることが必要です。「参照」をクリックして、サービス・アカウントを選択します。サービス・アカウントを指定しない場合は、匿名サブジェクトが使用されます。

ロール

必須。サービスが使用する通信パターンを指定します。次のいずれかのオプションを選択します。

  • 同期クライアント(デフォルト) - このロールでは、非同期コールバックがないため、「コールバック・プロキシ」オプションは無効になります。「WS-Addressingのバージョン」オプションも無効です。

  • 非同期クライアント - このロールでは、非同期コールバックが通常必要なため、「コールバック・プロキシ」を指定できます。また、「WS-Addressingのバージョン」を選択する必要があります。非同期オプションが有効になるのは、WSDLサービスのタイプがSOAPの場合のみです。

  • サービス・コールバック - このロールは、外部サービス呼出しの後で非同期コールバックをSOAサービスに返すためのものです。

コールバック・サービスのロード・バランシングまたはフェイルオーバーはありません。

コールバック・プロキシ

オプション。「非同期クライアント」ロールのみで有効になります。

このオプションでは、コールバックを受信するプロキシ・サービスを指定できます。コールバック・プロキシを選択したとき、リクエストまたはプロキシ・サービス・パイプラインによってWS-Addressingが提供されない場合、Oracle Service BusはSOAPヘッダーのReplyToプロパティに自動的に値を設定します。SBトランスポート(RMI用)を使用するWSDLプロキシ・サービスを選択する必要があります。また、コールバック・プロキシ・サービスはWS-Addressingを認識する必要があります。

リクエストで送信されるWS-Addressingプロパティ、またはプロキシ・サービス・パイプラインで設定されるWS-Addressingプロパティが、このオプションで設定するコールバック・プロキシのかわりに使用されます。

「コールバック・プロキシ」を指定せず、リクエストにReplyToプロパティが含まれない場合は、プロキシ・サービス・パイプラインによってSOAPヘッダーにReplyToプロパティを提供する必要があります。

フォルト・プロキシ

このオプションは現在サポートされていません。非同期パターンでフォルトを処理するようにコールバック・サービスを構成する必要があります。

WS-Addressingのバージョン

必須。「非同期クライアント」ロールのみで有効になります。

リクエストまたはプロキシ・サービス・パイプラインでWS-Addressingが提供されないときに使用するデフォルトのWS-Addressingバージョンを指定します。リクエストで送信されるWS-Addressingプロパティまたはプロキシ・サービス・パイプラインで設定されるWS-Addressingプロパティは、このオプションで設定するWS-Addressingバージョンのかわりに使用されます。

環境ごとにWS-Addressingバージョンが異なる場合、プロキシ・サービス・パイプラインで必要な変換を実行します。

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択しますほかのワーク・マネージャが存在しない場合は、デフォルトのワーク・マネージャが使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。

呼出し元のサブジェクトを渡す

オプション。このオプションを選択すると、SOAサービスを呼び出すときに、Oracle Service Busがプロキシ・サービスの認証済サブジェクトを渡します。「呼出し元のサブジェクトを渡す」の代替オプションである「呼出しサービス・アカウント」オプションは、このオプションを選択すると無効になります。

注意: クライアントとターゲット・サーバーが別のドメインにある場合、それらの間でドメインの信頼が有効になっていることを確認します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの保護』のドメイン間セキュリティ・サポートの重要事項に関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=SECMG403)を参照してください。

呼出しサービス・アカウント

オプション。「呼出し元のサブジェクトを渡す」の代替オプションです。RMI呼出しのサービス・アカウントを選択することで、カスタム・セキュリティ資格証明を指定できます。任意のタイプのサービス・アカウントを指定できます(「パス・スルー」、静的、「マッピング)。

「参照」をクリックして、サービス・アカウントを選択します。サービス・アカウントを指定しない場合は、匿名サブジェクトが使用されます。


3.1.24 Tuxedoトランスポート構成ページ(ビジネス・サービス)

このページを使用して、Tuxedo転送プロトコルを使用するプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成します。Tuxedoトランスポートの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のTuxedoトランスポートに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV1200)を参照してください。

表3-24 ビジネス・サービスのためのTuxedoトランスポート構成オプション

オプション 説明

フィールド表クラス

受信されるFMLまたはFML32バッファを表すクラス名を入力します。これらは、フィールド名を要素名にマップするために、FMLまたはFML32からXMLへの変換ルーチンで使用されます。完全修飾クラス名をスペースで区切ってリストします。

Viewクラス

送受信されるVIEWまたはVIEW32バッファを表すクラス名を入力します。これらは、フィールド名を要素名にマップするために、VIEWからXMLまたはVIEW32からXMLへの変換ルーチンで使用されます。完全修飾クラス名をスペースで区切ってリストします。

クラスJar

このエンドポイント・オペレーションに必要なFML/FML32またはVIEW/VIEW32クラスを持つJARファイルを含むJARリソースを選択します。

リモート・アクセス・ポイント

インポートに関連付けられたドロップ・ダウン・リストから、リモート・アクセス・ポイントを選択します。このリストには、WTCで構成されたリモート・アクセス・ポイントが含まれます。関連するリモート・アクセス・ポイントがない場合、ビジネス・サービスは作成できません。

リモート・アクセス・ポイントがない場合、または新規ポイントを作成する場合は「新規」を選択します。対応する「アクセス・ポイント名」「ネットワーク・アドレス」を隣のフィールドに入力します。エンドポイントの検証時に、各WTCサーバーのWTC構成にアクセス・ポイントが追加されます。WTCサーバーがない場合は、新しいサーバーが作成されます。

複数のURIを指定した場合、URIごとに1つのリモート・アクセス・ポイントが存在し、そのURIが参照用に表示されます。複数のURIが存在している場合、各URIに異なるリモート・アクセス・ポイントが必要です。既存のWTCリソースに対応するURIがすでに指定されている場合、対応するリモート・アクセス・ポイントが表示されますが、編集することはできません。

ローカル・アクセス・ポイント

このフィールドは、「リモート・アクセス・ポイント」フィールドで 「新規」を選択した場合のみ表示されます。

リストから、新しく作成されたローカル・アクセス・ポイントと関連付けられるリモート・アクセス・ポイントを選択します。存在しない場合または新規作成する場合は、「新規」を選択します。対応する「ローカル・アクセス・ポイント名」「ローカル・ネットワーク・アドレス」を隣のフィールドに入力します。

リクエスト・バッファ・タイプ

リモートTuxedoサービスが受信するバッファの種類を選択します。

リクエスト・バッファ・サブタイプ

このオプションが有効になるのは、上記の「リクエスト・バッファ・タイプ」の値がVIEWまたはVIEW32の場合です。リクエスト・バッファに関連付けるバッファのサブタイプを入力します。

レスポンスが必要

双方向の呼出しを指定する場合に選択します。選択しない場合、基礎になるtpcallTPNOREPLYフラグで呼び出され、nullレスポンスが非同期的に返されます。

トランザクションを中断

トランザクションがある場合、このチェックボックスを選択してトランザクションを中断します。この機能は、リモート・サービスがトランザクションに対応していない場合に役立ちます。

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択しますほかのワーク・マネージャが存在しない場合は、デフォルトのワーク・マネージャが使用されます。

このワーク・マネージャは、1方向の呼出しでNULL応答を非同期にポストするために使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。

リクエストのエンコーディング

Tuxedoトランスポートのリクエストのエンコーディングを設定する文字を指定します。

レスポンスのエンコーディング

Tuxedoトランスポートのレスポンスのエンコーディングを設定する文字を指定します。

タイムアウト

トランスポート・ランタイムが応答を待機する最大時間(秒数)を、0以上の整数値で指定します。この値を設定しない、またはゼロ(デフォルト)に設定すると、BLOCKTIME (ローカルのWTCアクセス・ポイントが遮断コールを許可する最大秒数)でタイムアウトになります。

変換スタイル

次のいずれか1つを選択します:

  • 「なし」 - (デフォルト)フィールドの順序を無視します。

  • 「順序付け」 - すべてのフィールドを正しい順序で表示します。

  • 順序付けとグループ別 - フィールドが論理的にレコード構造になっている場合、発生順に並べ替えられ、レコードごとにグループ化されます。


3.1.25 Tuxedoトランスポート構成ページ(プロキシ・サービス)

このページを使用して、Tuxedo転送プロトコルを使用するプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成します。Tuxedoトランスポートの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のTuxedoトランスポートに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV1200)を参照してください。

表3-25 プロキシ・サービスのためのTuxedoトランスポート構成オプション

オプション 説明

フィールド表クラス

受信されるFML/FML32バッファを表す(1つまたは複数の)クラスの名前を入力します。これらは、フィールド名を要素名にマップするために、FML/FML32からXMLへの変換ルーチンで使用されます。完全修飾クラス名をスペースで区切ってリストします。

Viewクラス

受信されるVIEW/VIEW32バッファを表す(1つまたは複数の)クラスの名前を入力します。これらは、フィールド名を要素名にマップするために、VIEWからXMLまたはVIEW32からXMLへの変換ルーチンで使用されます。完全修飾クラス名をスペースで区切ってリストします。

Tuxedoのバッファ・タイプX_C_TYPEX_COMMONは、VIEW/VIEW32バッファと同様に処理されます。

受信リクエストにVIEWが含まれる場合、該当するVIEWクラスをOracle Service BusのCLASSPATHに指定する必要があります。

クラスJar

このエンドポイント・オペレーションに必要なFML/FML32またはVIEW/VIEW32クラスを持つJARファイルを含んだJARリソースを選択します。

ローカル・アクセス・ポイント

エクスポートに関連付けられたリストから、ローカル・アクセス・ポイントを選択します。このリストには、WTCで構成されたローカル・アクセス・ポイントが含まれます。関連するローカル・アクセス・ポイントがない場合、プロキシ・サービスは作成できません。

ローカル・アクセス・ポイントが存在しない場合、または、新しいローカル・アクセス・ポイントを作成する場合は、「新規」を選択します。対応する「ローカル・アクセス・ポイント名」「ローカル・ネットワーク・アドレス」を隣のフィールドに入力します。エンドポイントの検証時に、各WTCサーバーのWTC構成にアクセス・ポイントが追加されます。WTCサーバーがない場合は、新しいサーバーが作成されます。

「新規」オプションを選択した後では、既存のアクセス・ポイント名を入力できます。この場合、既存の情報が新しいパラメータで更新されます。変更できるのは、ホスト名とポート番号に限られます。

リモート・アクセス・ポイント

このフィールドは、「ローカル・アクセス・ポイント」フィールドで「新規」を選択した場合にのみ表示されます。

リストから、新しく作成されたローカル・アクセス・ポイントと関連付けられるリモート・アクセス・ポイントを選択します。存在しない場合または新規作成する場合は、「新規」を選択します。対応する「アクセス・ポイント名」「ネットワーク・アドレス」を隣のフィールドに入力します。

「新規」オプションを選択した後では、既存のアクセス・ポイント名を入力できます。この場合、既存の情報が新しいパラメータで更新されます。変更できるのは、ホスト名とポート番号に限られます。

リモート・アクセス・ポイントは、インバウンド・リクエストに対するWTC接続の認証プリンシパルにもなります。オプションとして、デフォルトのセキュリティ・レルムで同じアクセス・ポイントIDを持つユーザーを作成して、インバウンド呼出しを許可することができます。これを行うには、「ユーザーを作成しますか。」リストから「はい」を選択します。セキュリティ上の問題を回避するために、パスワードは一時変数を使用してランダムに作成されます。

応答バッファ・タイプ

このオプションは、「レスポンスが必要」フィールドが選択されている場合にのみ使用できます。

リモートTuxedoクライアントが受信するバッファのタイプを選択します。

応答バッファ・サブタイプ

このオプションは、「レスポンスが必要」オプションが選択されていて、「レスポンス・バッファ・タイプ」の値がVIEWまたはVIEW32の場合にのみ使用できます。

応答バッファに関連付けるバッファのサブタイプを入力します。

レスポンスが必要

このサービスにレスポンスの送信が想定されている場合は、このチェックボックスを選択します。

デフォルトのステータスでは、このオプションが選択されています。

サービスのタイプが「メッセージ・サービス」で、レスポンス・メッセージのタイプが「なし」の場合は、このオプションの選択が解除され、使用できません。

リクエストのエンコーディング

Tuxedoトランスポートのリクエストのエンコーディングを設定する文字を指定します。

レスポンスのエンコーディング

Tuxedoトランスポートのレスポンスのエンコーディングを設定する文字を指定します。

変換スタイル

次のいずれか1つを選択します:

  • 「なし」 - (デフォルト)フィールドの順序を無視します。

  • 「順序付け」 - すべてのフィールドを正しい順序で表示します。

  • 順序付けとグループ別 - フィールドが論理的にレコード構造になっている場合、発生順に並べ替えられ、レコードごとにグループ化されます。


3.1.26 WSトランスポート構成ページ(ビジネス・サービス)

このページを使用して、WS転送プロトコルを使用するプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成します。WSトランスポートの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のWSトランスポートに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV1083)を参照してください。

表3-26 ビジネス・サービスのためのWSトランスポート構成オプション

オプション 説明

レスポンス・タイムアウト

レスポンスの待ち時間を秒数で指定します。

このフィールドを指定しない場合、レスポンスのタイムアウトは発生しません。ビジネス・サービスは、RMポリシーで構成されたシーケンス・タイムアウトの期間待機します。

ゼロ(0)の値を入力した場合は、タイムアウトなしです(タイムアウトしません)。

サービス・アカウント

サービス・アカウントを入力するか、「参照」をクリックして、表示されたリストからサービス・アカウントを選択します。

サービス・アカウントにより、このサービスにHTTP基本認証ポリシーがある場合に使用する資格証明が指定されます。

エラー・メッセージをキューに入れる

構成されたエラー・キューにエラー・メッセージを送信することを指定します。

エラー・キューURI

このオプションは、「エラー・メッセージをキューに入れる」チェック・ボックスが選択されている場合のみ有効です。

エラー・メッセージを格納するJMSキューのURIを次の形式で入力します。

jms://host:port/connFactoryJndiName/queueJndiName

注意: Oracle WebLogic Serverでは、JNDI名でmyqueues/myqueueのようにフォワード・スラッシュを使用できますが、フォワード・スラッシュのあるJNDI名は、Oracle Service Busに必要とされるURIフォーマットと一致しないため、このような名前を使用することはできません。この問題を回避するには、JMS外部サーバーを定義してURIでその外部サーバーを参照します。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソールのオンライン・ヘルプの外部サーバーの構成に関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=WLACH)を参照してください。

JMSエラー・キューのサービス・アカウント

このオプションは、「エラー・メッセージをキューに入れる」チェック・ボックスが選択されている場合のみ有効です。

サービス・アカウントを入力するか、「参照」をクリックして、表示されたリストからサービス・アカウントを選択します。

サービス・アカウントにより、JNDI参照およびエラー・キューへのエラー・メッセージ送信用に使用する資格証明が指定されます。

エラー・キューにSSLを使用

このオプションは、「エラー・メッセージをキューに入れる」チェック・ボックスが選択されている場合のみ有効です。

エラー・キューへの接続にSSLを使用する場合に選択します。


3.1.27 WSトランスポート構成ページ(プロキシ・サービス)

このページを使用して、WS転送プロトコルを使用するプロキシ・サービスのトランスポート設定を構成します。WSトランスポートの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のWSトランスポートに関する項(http://www.oracle.com/pls/as1111/lookup?id=OSBDV1083)を参照してください。

表3-27 プロキシ・サービスのためのWSトランスポート構成オプション

オプション 説明

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択しますほかのワーク・マネージャが存在しない場合は、デフォルトのワーク・マネージャが使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。

再試行回数

パイプラインへのメッセージの配信の再試行回数を入力します。

プロキシ・サービスのリクエスト・パイプラインで処理されない例外が発生した場合、着信WSトランスポート・メッセージは、再試行回数で指定された回数まで、パイプラインに再配信されます。この値は、WSトランスポート・メッセージの信頼性の高い処理を実現するために重要です。

再試行の遅延

エラーの発生後に、パイプラインへのメッセージの配信を再試行するまでシステムが一時停止する秒数です。