この章では、既存のOracle Fusion Middlewareソフトウェアにパッチを適用して、最新バージョンにする方法について説明します。実行する具体的なパッチ適用手順は、現在のソフトウェアのバージョンによって異なります。この章の説明は、バージョン11.1.1.2.0以降のソフトウェアを対象としています。
注意: Oracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1.1.0)がインストールされている場合は、ソフトウェアをリリース11.1.1.6.0に更新する前に、リリース1(11.1.1.2.0)に更新する必要があります。手順については、付録C「パッチ・アシスタントを使用した11gリリース1(11.1.1.1.0)からリリース1(11.1.1.2.0)への移行」を参照してください。 |
図3-1は、Oracle Fusion Middlewareの一般的なパッチ適用手順を示しています。
表3-1に、各パッチ適用手順の詳細情報へのリンクを記載します。
表3-1 パッチ適用手順の概要とドキュメントへのリンク
ステップ | 説明 |
---|---|
1 |
次の一般的なパッチ適用前のタスクを実行します。
サイレント・モードでパッチを適用する場合は、第3.5.7項「サイレント・モードでのパッチ適用のためのemCCRファイルの名前変更」を参照してください。 |
2 |
製品に適したインストーラをダウンロードして起動します。 詳細は、第3.6項「インストーラのダウンロードと起動」を参照してください。 |
3 |
ダウンロードしたインストーラを使用してOracleホームのソフトウェアを更新します。 |
4 |
必要な場合は、パッチ・セット・アシスタントを使用してデータベース・スキーマを更新します。 パッチ・セット・アシスタントを実行する必要があるかどうかを確認するには、表4-1「最新のリリース用に更新する必要があるスキーマ」を参照してください。 詳細は、第3.8項「パッチ・セット・アシスタントによるスキーマの更新」を参照してください。 |
5 |
パッチ適用後に行う必要のあるタスクがあれば実行します(たとえば、ドメイン内でのサーバーおよびプロセスの起動、Oracleインスタンスの起動、スクリプトの実行、構成ファイルの変更など)。実行する必要があるタスクは、環境に構成されている既存のソフトウェアとコンポーネントのバージョンによって異なります。詳細は、次に示す項の表を参照してください。 |
6 |
サーバーおよびプロセスを起動します。 詳細は、第3.10項「サーバーとプロセスの起動」を参照してください。 |
7 |
パッチのインストールが完了したことを確認します。 詳細は、第3.11項「パッチ・セットのインストールの検証」を参照してください。 |
分散環境で製品を実行しており(たとえば、管理対象サーバーが複数のシステムの複数のドメインで稼働しており)、ドメインの一部である各マシンにマウントされた共有ネットワーク・ドライブに共有Middlewareホームを設定してある場合、このパッチ適用手順は一度実行するだけで済みます(「分散環境におけるパッチの適用」を参照してください)。
分散環境で、各システム上に個別のMiddlewareホームがある場合、このパッチ適用手順は各システムの各ドメインに対して繰り返す必要があります。
分散トポロジの詳細は、具体的な製品のエンタープライズ・デプロイメント・ガイドに記述されています。
Oracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1.6.0)では、Oracle WebCenterおよびOracle Enterprise Content Management Suite製品のブランドが、新しい製品名およびコンポーネント名によって変更されています。
詳細は、第5.1項「Oracle WebCenterおよびOracle Enterprise Content Management Suiteの新しい製品名」を参照してください。
既存のOracle WebCenterソフトウェアにパッチを適用するために必要な手順は、現在のソフトウェアのバージョンによって異なります。
既存のOracle WebCenterソフトウェアのバージョンが11.1.1.2.0または11.1.1.3.0である場合は、第5.3項「Oracle WebCenter 11.1.1.2.0または11.1.1.3.0のインストールに対するパッチの適用」の手順に従って、ソフトウェアにパッチを適用します。
既存のOracle WebCenterソフトウェアのバージョンが11.1.1.4.0または11.1.1.5.0である場合は、第5.2項「Oracle WebCenter 11.1.1.4.0または11.1.1.5.0のインストールに対するパッチの適用」の手順に従って、ソフトウェアにパッチを適用します。
これらの手順を完了したら、この章に戻って、第3.10項「サーバーとプロセスの起動」および第3.11項「パッチ・セットのインストールの検証」に進んでください。
11gリリース1(11.1.1.6.0)ではOracle Identity Managementコンポーネントのみを使用できます。Oracle Identity and Access Management Suiteコンポーネントは11gリリース1(11.1.1.6.0)には含まれていません。
Oracle Identity Management 11gリリース1(11.1.1.6.0)の最新のパッチ・セットを適用する前に、『Oracle Fusion Middleware相互運用および互換性ガイド』 のOracle Identity ManagementとOracle Identity and Access Management間のパッチ・セットの相互運用性に関する項でこれらの製品間の相互運用性の問題を確認してください。
Oracle Identity ManagementとOracle Identity and Access Management Suiteの違いについては、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイドのOracle Identity Managementの理解に関する項を参照してください。
この項では、ソフトウェアにパッチを適用する前に完了する必要のあるタスクについて説明します。
ソフトウェアの更新を開始する前に、更新を実行するためにインストールしたいソフトウェアの最小要件をシステムの環境と構成が満たしていることを確認してください。この項では、確認しておくことが必要なドキュメントの重要な部分へのリンクをいくつか示します。
Oracle Fusion Middlewareのシステム要件および仕様のドキュメントを読み、環境がインストールする製品の最低のインストール要件を満たしていることを確認します。
このドキュメントには、ハードウェアとソフトウェアの要件、最小ディスク領域とメモリーの要件、データベース・スキーマの要件、および必要なシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチに関する情報が記載されています。
Oracle Fusion Middleware 11gR1のシステム要件とサポート対象プラットフォームに関するドキュメントを参照してください。このマニュアルでは、サポートされる32ビットおよび64ビット・オペレーティング・システム、データベース、Webサーバー、LDAPサーバー、アダプタ、IPv6、JDKおよびサード・パーティ製品の動作保証に関する情報が記載されています。このドキュメントは、Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成に関するページにあります。
『Oracle Fusion Middleware相互運用および互換性ガイド』を参照してください。Oracle Fusion Middleware製品が旧バージョンの他のOracle Fusion Middleware、Oracleまたはサード・パーティ製品と機能するために重要な情報がこのマニュアルに記載されています。この情報は、既存の環境をアップグレードする既存ユーザーと新しいOracle Fusion Middlewareユーザーの両方に適用されます。
インストーラを実行してソフトウェアを更新する前に、使用しているドメインの一部であるすべてのマシン上のすべてのサーバーとプロセス(OPMNを含む)をMiddlewareホームから停止します。
Oracle Fusion Middleware環境の停止の手順は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle Fusion Middleware環境の停止に関する項を参照してください。
環境でOracle Process Manager and Notification Server (OPMN)を実行している場合、opmnctl stopall
コマンドを使用してOPMNも停止する必要があります。
ノード・マネージャを実行している場合は、ノード・マネージャも停止する必要があります。これを行うには、ノード・マネージャが実行されているコンソール・ウィンドウを閉じるか、stopNodeManager
WLSTコマンドを使用します。
注意:
詳細は、Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのstopNodeManagerに関する項を参照してください。 |
サーバーとプロセスを停止したら、Middlewareホーム・ディレクトリ(Middlewareホーム内のOracleホーム・ディレクトリを含む)、ローカル・ドメイン・ホーム・ディレクトリ、ローカルOracleインスタンス、およびそのMiddlewareホームを使用するリモート・システム上のドメイン・ホームとOracleインスタンスをバックアップします。
パッチ・セットのインストールが予期せず中断された場合、またはインストールが完了する前にインストールの取消しを選択した場合、インストーラを再実行する前に環境を以前の構成にリストアしないと、パッチをインストールできないことがあります。
データベース・スキーマを更新する必要がある場合は、パッチ適用手順を開始する前にデータベースもバックアップする必要があります。このバックアップにスキーマ・バージョン・レジストリ表が含まれていることを確認します。これは、各Fusion Middlewareスキーマが、対応する行をその表内に持つためです。スキーマ・バージョン・レジストリ表の名前は、SYTEM.SCHEMA_VERSION_REGISTRY$
です。この実行方法は、使用しているデータベースのドキュメントを参照してください。
パッチ・セット・アシスタントを実行して既存のスキーマを更新する際、正常に更新できなかった場合は、元のスキーマをリストアしてからやりなおす必要があります。必ず、既存のデータベース・スキーマをバックアップしてから、パッチ・セット・アシスタントを実行してください。
スキーマを更新する必要があるかどうかを確認するには、第4章「パッチ・セット・アシスタントによるスキーマの更新」の表4-1「最新のリリース用に更新する必要があるスキーマ」を参照してください。
個別の環境に応じて、パッチ適用手順を実行する前に次のバックアップが必要になる場合もあります。
構成とストアのバックアップ
各WebLogic Serverドメインを、upgradeOpss()
WLSTコマンドを使用して更新する必要があります。upgradeOpss()
コマンドを実行する前に、更新するストアを必ずバックアップしてください。LDAPストアの場合は、ストアのルート・ノードの下にあるデータをすべてバックアップします(ルート・ノードは、ストアのプロパティとして構成ファイルで指定されています)。更新が失敗した場合には、そのノード全体をリストアします。
詳細は、Oracle Fusion Middlewareセキュリティ・ガイドのupgradeOpssによるポリシーのアップグレードに関する項を参照してください。
Oracle PortalのOmniPortletおよびWebClippingカスタマイズの保存
OmniPortletおよびWebClippingカスタマイズを使用しており、それらがファイルベースのプリファレンス・ストアで使用されている場合は、第5.3.3.1項「OmniPortletおよびWebClippingカスタマイズの保存」の説明に従ってカスタマイズを保存する必要があります。
カスタマイズを保存してソフトウェアにパッチを適用した後、第5.3.5.5項「OmniPortletおよびWebClippingカスタマイズの復元」の手順を実行する必要があります。
Oracle B2BのXEngineカスタマイズの保存
この手順は、B2BサーバーがB2B EDIエンドポイントと統合されている環境で、カスタムのXEngine構成を使用している場合にのみ必要です。そのような環境では、同じインストールで作成されたすべてのB2Bドメインが、1つのディレクトリ内に格納されている単一のXEngine構成を共有します。このディレクトリは、パッチを適用する前にバックアップし、パッチ適用の完了後に復元する必要があります。
詳細は、第3.9.7.8項「Oracle B2BのXEngineカスタマイズの保存とリストア」を参照してください。
既存のOracle BI Presentation Catalogのバックアップ
Oracle Business Intelligence (BI)ソフトウェアをリリース11.1.1.3.0から11.1.1.6.0に更新する際は、Oracle BI Presentation Catalogを手動で更新する必要があります。詳細は、第3.9.11.2項「Oracle Business Intelligenceカタログの更新」を参照してください。
Oracle Data Integrator Java EEスタンドアロン・エージェントのファイルのバックアップ
次のファイルとディレクトリをバックアップ済であることを確認します(第3.5.3項「Middlewareホーム、ドメイン・ホームおよびOracleインスタンスのバックアップ」の説明に従ってOracleホーム・ディレクトリをバックアップした場合は、そのようになっています)。
ODI_HOME
/oracledi/agent/bin/odiparams.sh
ファイル(UNIXオペレーティング・システムの場合)、またはODI_HOME
\oracledi\agent\bin\odiparams.bat
ファイル(Windowsオペレーティング・システムの場合)をバックアップします。
ODI_HOME
/oracledi/agent/drivers
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)、またはODI_HOME
\oracledi\agent\drivers
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)をバックアップします。
Oracle Data Integratorにパッチを適用した後、第3.9.12.3項「ODIスタンドアロン・エージェントの再構成」の手順を実行します。
Oracle Identity FederationのカスタムJSPのバックアップ
Oracle Identity Federationを最新のリリースに更新する場合は、パッチを適用して最新のバージョンにする前にカスタムJSPをすべてバックアップする必要があります。パッチ適用手順によって、oif.ear
ファイルに格納されているJSPが上書きされます。
パッチ適用手順の完了後、カスタムJSPを復元する必要があります。
Oracle WebLogic Serverがシステムにすでにインストールされている場合は、アップグレード・インストーラを使用してパッチを適用済みであり、Oracle WebLogic Serverがバージョン10.3.6または10.3.5のいずれかになっていることを確認します(どちらもリリース11.1.1.6.0でサポートされている)。手順は次のとおりです。
My Oracle Supportからアップグレード・インストーラをダウンロードします。
手順については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』のMy Oracle Supportからのアップグレード・インストーラのダウンロードに関する項を参照してください。
アップグレード・インストーラをグラフィック・モードで実行して、WebLogic Serverにパッチを適用します。
手順については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』のアップグレード・インストーラのグラフィック・モードでの実行に関する項を参照してください。
アップグレード・インストーラをサイレント・モードで実行する(たとえば、Oracle WebLogic Serverの複数のインスタンスにパッチを適用する必要のある環境になっている)場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』のサイレント・モードでのインストレーション・プログラムの実行に関する項に記載されている手順を参照してください。
サイレント・モードでソフトウェアにパッチを適用する場合に、次のようなエラー・メッセージが表示されることがあります。
"SEVERE:Values for the following variables could not be obtained from the command line or response file(s): MYORACLESUPPORT_USERNAME(MyOracleSupportUsername)"
この問題を回避するには、ORACLE_HOME
/ccr/bin/emCCR
ファイル(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはORACLE_HOME
\ccr\bin\emCCR
ファイル(Windowsオペレーティング・システムの場合)の名前を変更します。
たとえば、UNIXオペレーティング・システムの場合:
cd ORACLE_HOME/ccr/bin
mv emCCR emCCR_LAST
Windowsオペレーティング・システムの場合:
cd ORACLE_HOME\ccr\bin
mv emCCR emCCR_LAST
サイレント・インストールの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle Fusion Middlewareのサイレント・インストールおよびサイレント・アンインストールに関する項を参照してください。
次の各項では、製品へのパッチ適用に必要なインストーラを入手する手順について説明します。
最新のOracle Fusion Middlewareパッチ・セットを適用するためのインストーラは、使用している製品に応じて、その動作および機能が異なります。パッチ適用プロセスを開始する前に、インストーラのタイプと、インストーラを実行して最新のパッチ・セットを適用する際に予期される動作について、表3-2を確認してください。
この表は、Oracle Fusion Middleware製品の完全なリストではないことに注意してください。各パッチ・セット・リリースで使用可能な製品の完全なリストは、Oracle Fusion Middlewareのダウンロード、インストールおよび構成のReadMeファイルを参照してください。
表3-2 最新のパッチ・セットを適用するためのOracle Fusion Middlewareインストーラの概要
製品 | タイプとインストーラの動作 |
---|---|
Oracle Application Developer Runtime Oracle SOA Suite Oracle Service Bus Oracle WebCenter Portal Oracle WebCenter Content |
これらのインストーラは、更新インストーラとしての機能も備えたフル・インストーラです。これらを使用すると、既存の11gリリース1のOracleホームを更新することも、新しい完全なOracleホームをインストールすることもできます。 |
Oracle Identity Management Oracle Web Tier Oracle Business Intelligence |
これらのインストーラは、更新インストーラとしての機能も備えたフル・インストーラです。これらを使用すると、既存の11gリリース1のOracleホームを更新することも、新しい完全なOracleホームをインストールすることもできます。 また、これらのインストーラには構成オプションが用意されています。これらを使用してパッチ・セットを適用する際は、ソフトウェアのみをインストールするオプションを選択する必要があります。ソフトウェアを構成するオプションは選択しないでください。パッチを適用するドメインはすでに構成済であり、再構成は必要ありません。 |
Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscoverer |
これは更新のみを目的としたインストーラであり、既存のOracle Fusion Middleware 11gリリース1のOracleホームが必要です。 |
製品用のインストーラ・ファイルをダウンロードして解凍する手順は次のとおりです。
Oracle Technology Network、My Oracle SupportまたはOracle Software Delivery Cloud(旧称E-Delivery)からインストーラをダウンロードします。
詳細は、Oracle Fusion Middlewareのダウンロード、インストールおよび構成のReadMeファイルで、Oracle Fusion Middlewareソフトウェアのダウンロード・サイトの選択に関する項、および開始点に必要なソフトウェアのダウンロードに関する項を参照してください。
インストーラおよびターゲット・コンピュータ上のディレクトリにインストールするソフトウェアを含む、ダウンロード済アーカイブを解凍します。
ダウンロードして解凍したインストーラを起動する手順は次のとおりです。
ディレクトリを、解凍したアーカイブ・フォルダ内のDisk1
フォルダに変更します。
次のようにしてインストーラを起動します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
./runInstaller
Windowsオペレーティング・システムの場合:
setup.exe
システム環境および更新中の製品によっては、インストーラの起動時に、システム上のJRE/JDKの場所を指定するように求められることがあります。Oracle WebLogic Serverをインストールしたときに、Middlewareホーム内のjdk160_
version
ディレクトリにJREがインストールされています。この場所を使用してインストーラを起動できます。
システムにOracle WebLogic Serverをインストールしていない場合は、Oracleホーム内のjdk
ディレクトリにあるJDKを使用できます。
JRE/JDKの場所への絶対パスを指定してください。相対パスはサポートされていません。
インストーラは、サイレント・モードで実行することもできます。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle Fusion Middlewareのサイレント・インストールおよびサイレント・アンインストールに関する項を参照してください。
インストーラを起動したら、画面上の説明に従って既存のMiddlewareホームにパッチ・セットを適用します。
注意: ドメインに複数のホスト・コンピュータが含まれている場合は、ホストごとにインストーラを個別に実行し、ホスト上のソフトウェアを更新する必要があります。 |
インストーラの各画面を確認する際、パッチ・セットの適用時とソフトウェアの初回インストール時では、2つの大きな違いがあることに注意してください。
パッチ・セットを適用する場合は、「インストール場所の指定」画面で既存のMiddlewareホームを特定する必要があります。
Oracle Identity Management、Oracle Business IntelligenceまたはOracle Web Tierをインストールする場合は、ソフトウェアのみのインストールを実行し、既存のMiddlewareホームおよびパッチを適用するOracleホームを選択します。既存のソフトウェアを構成したり、再構成する必要はありません。
表3-3は、既存のMiddlewareホームにパッチ・セットを適用する場合に表示される、一般的なインストール画面の概要を示しています。
いずれかのインストール画面について追加のヘルプが必要な場合は、付録A「Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのパッチ・セット・インストーラの画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。
表3-3 パッチ・セットをインストールするための一般的な手順
パッチ・セット・アシスタントを使用してスキーマを更新する必要があるかどうかを確認するには、第4.1項「パッチ・セット・アシスタントによる更新が必要なスキーマ」の表4-1「最新のリリース用に更新する必要があるスキーマ」を参照してください。
パッチを適用する製品で、表に記載されたスキーマのいずれかが使用されている場合は、第4章「パッチ・セット・アシスタントによるスキーマの更新」の手順を実行してスキーマを更新します。
パッチを適用している製品でこれらのスキーマのいずれかを使用していない場合は、この項をスキップし、第3.9項「パッチ適用後のタスク」に進むことができます。
この項では、パッチのインストールの完了後に実行する必要のある手動のタスクについて説明します。該当する製品が使用されていない可能性があるため、これらのタスクの一部が環境に適用されない場合があります。ただし、該当する製品を使用している場合は、ドメインが正しく機能するようにするために、手動の手順を実行する必要があります。
次のトピックについて説明します。
表3-4に、既存のリリース11.1.1.2.0環境に応じて、場合によって必要となるパッチ適用後のタスクをまとめてあります。表で該当する製品領域を見つけ、手順についてドキュメントのリンクを参照してください。
表3-4 開始点がリリース11.1.1.2.0である場合のパッチ適用後のタスク
表3-5に、既存のリリース11.1.1.3.0環境に応じて、場合によって必要となるパッチ適用後のタスクをまとめてあります。表で該当する製品領域を見つけ、手順についてドキュメントのリンクを参照してください。
表3-5 開始点がリリース11.1.1.3.0である場合のパッチ適用後のタスク
表3-6に、既存のリリース11.1.1.4.0環境に応じて、場合によって必要となるパッチ適用後のタスクをまとめてあります。表で該当する製品領域を見つけ、手順についてドキュメントのリンクを参照してください。
表3-6 開始点がリリース11.1.1.4.0である場合のパッチ適用後のタスク
製品領域 | ドキュメント |
---|---|
システム・コンポーネント |
|
WebLogic Serverドメインと関連付けられたシステム・コンポーネントにはすべてパッチを適用します。 |
第3.9.5.1項「システム・コンポーネントのアップグレード」 |
Oracle Internet Directory(100万件を超えるエントリを追加する予定である場合)。 |
第3.9.5.3項「Oracle Internet DirectoryのOLTS_CT_STOREおよびOLTS_ATTRSTORE表領域へのデータファイルの追加」 |
デュアル・ネットワーク・アドレスでリスニングするOracle Internet Directory。 |
第3.9.5.4項「デュアル・ネットワーク・アドレスでリスニングするためのOracle Identity Managementの構成」 |
Oracle Identity ManagementのOracle Configuration Manager (Windowsオペレーティング・システムのみ)。 |
第3.9.5.5項「Oracle Configuration Managerの更新」 |
Oracle ReportsおよびOracle Portal。 注意: リリース11.1.1.5.0にはOracle Portal, Forms, Reports and Discovererのリリースはありませんが、この手順は、Oracle Fusion Middleware 11.1.1.5.0とともに使用される、Oracle WebLogic Serverバージョン10.3.5に対するOracle Portal, Forms, Reports and Discovererリリース11.1.1.4.0に適用可能です。 |
第3.9.5.6項「Oracle ReportsおよびOracle PortalでのJDBCエラーの解決」 第3.9.5.7項「SSL対応のOracle Portalインスタンスにおける構成の更新」 |
Oracle SOA Suite |
|
SOAコンポーザおよびBPMワークスペース(リリース11.1.1.3.0からリリース11.1.1.4.0ソフトウェアに更新する場合にのみ対象となります。ゼロからリリース11.1.1.4.0をインストールおよび構成する場合、このタスクを実行する必要はありません)。 |
第3.9.7.2項「SOA ComposerおよびBPM Workspaceでのtmpフォルダの削除」 |
Oracle SOA |
第3.9.7.3項「警告状態にあるsoa-infraアプリケーションの更新」 |
アプリケーション・ポリシー・ストア。 |
第3.9.7.4項「bpm-ps5-upgrade.pyの実行によるポリシー・ストアの更新」 |
ポリシー・ストアおよび共有ライブラリ (リリース11.1.1.3.0からリリース11.1.1.4.0ソフトウェアに更新する場合にのみ対象となります。ゼロからリリース11.1.1.4.0をインストールおよび構成する場合、このタスクを実行する必要はありません)。 |
第3.9.7.5項「soa-upgrade.pyの実行によるポリシー・ストアの更新と共有ライブラリのデプロイ」 |
BAM-ODI統合。 |
第3.9.7.6項「Oracle Data Integratorクライアントの更新(BAM-ODI統合が有効な場合)」 |
SOAコンポーザ。 |
第3.9.7.7項「SOA Composerで開いている編集セッションをコミットまたは元に戻す」 |
Oracle B2B。 |
第3.9.7.8項「Oracle B2BのXEngineカスタマイズの保存とリストア」 |
Oracle WebCenter Content |
|
Oracle WebCenter Content: Imaging。 |
第3.9.8.1項「Oracle WebCenter Content: Imagingの更新」 |
Oracle WebCenter Contentアプリケーション・アダプタ。 |
第3.9.8.2項「Oracle Application Adapters for Oracle WebCenter Contentの更新」 |
表3-7に、既存のリリース11.1.1.5.0環境に応じて、場合によって必要となるパッチ適用後のタスクをまとめてあります。表で該当する製品領域を見つけ、手順についてドキュメントのリンクを参照してください。
表3-7 開始点がリリース11.1.1.5.0である場合のパッチ適用後のタスク
システム・コンポーネントは、Javaアプリケーションとしてデプロイされない管理可能なプロセスです。システム・コンポーネントは、Oracle Process Manager and Notification(OPMN)で管理されます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle Fusion Middlewareの主要概念の概要に関する項を参照してください。
Oracle Fusion Middlewareシステム・コンポーネントには、次のようなものがあります。
Oracle HTTP ServerおよびOracle Web Cacheなど、Oracle Web Tierに含まれている製品。
Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererに含まれている製品。
BI Server、BI SchedulerおよびBI Presentation Servicesなど、Oracle Business Intelligenceに含まれている製品。
Oracle Data Integratorに含まれている製品。
Oracle Internet Directory、Oracle Directory Integration Platform、Oracle Virtual Directory、Oracle Directory Services Manager、Oracle Identity Federationなど、Oracle Identity Managementに含まれている製品。
これらのコンポーネントの1つ以上にパッチを適用した場合は、この項のタスクを実行する必要があります。システム・コンポーネントの詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle Fusion Middlewareの主要概念の概要に関する項を参照してください。
次のタスクを実行する必要があります。
第3.9.5.3項「Oracle Internet DirectoryのOLTS_CT_STOREおよびOLTS_ATTRSTORE表領域へのデータファイルの追加」
第3.9.5.4項「デュアル・ネットワーク・アドレスでリスニングするためのOracle Identity Managementの構成」
この手順は、WebLogicドメインと関連付けられているすべてのシステム・コンポーネントに対して必須です。場合によっては(たとえば、Oracle Web TierおよびOracle Internet Directoryの場合)、ドメインと関連付けられていないシステム・コンポーネントの作成を選択できます。その場合は、この手順を実行する必要はありません。
WebLogicのドメインに関連付けられているシステム・コンポーネント・ソフトウェアにパッチを適用したら、ORACLE_HOME
/opmn/bin/upgradenonj2eeapp.sh
スクリプト(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはORACLE_HOME
\opmn\bin\upgradenonj2eeapp.bat
スクリプト(Windowsオペレーティング・システムの場合)を実行して、システム・コンポーネントを更新する必要があります。
このスクリプトを実行する前に、次の点を確認してください。
管理サーバーが起動されて、実行中であること。
ORACLE_HOME
環境変数が製品のOracleホーム・ディレクトリに設定されていること。
インスタンスのホームにあるbin
ディレクトリのOPMNインスタンスが起動されて実行中であること。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
cd INSTANCE_HOME/bin
./opmnctl start
Windowsオペレーティング・システムの場合:
cd INSTANCE_HOME\bin
opmnctl start
このスクリプトをUNIXオペレーティング・システムで実行するには:
cd ORACLE_HOME/opmn/bin ./upgradenonj2eeapp.sh -oracleInstance Instance_Home_Location -adminHost WebLogic_Server_Host_Name -adminPort administration_server_port_number -adminUsername administration_server_user
Windowsオペレーティング・システムの場合:
cd ORACLE_HOME\opmn\bin upgradenonj2eeapp.bat -oracleInstance Instance_Home_Location -adminHost WebLogic_Server_Host_Name -adminPort administration_server_port_number -adminUsername administration_server_user
このリリース(11.1.1.6.0)のOracle Identity Federationには、Oracle Identity Federation構成ファイルの新しいプロパティ定義を必要とする新機能およびバグ修正が導入されています。これらの新たなプロパティで提供される機能を利用する場合は、次のWLSTスクリプトのいずれかを実行する必要があります。
ソフトウェアを11.1.1.2.0または11.1.1.3.0から11.1.1.6.0に更新する場合は、oif-upgrade-11.1.1.2.0-11.1.1.6.0.py
スクリプトを実行します。
ソフトウェアを11.1.1.4.0または11.1.1.5.0から11.1.1.6.0に更新する場合は、oif-upgrade-11.1.1.4.0-11.1.1.6.0.py
スクリプトを実行します。
いずれのスクリプトを実行する場合も手順は次のとおりです。
Linuxオペレーティング・システムでは、bash
コマンドを入力します。
bash
DOMAIN_HOME
変数をOracle Identity Federationのドメイン・ホームの場所に設定します。
ORACLE_HOME
変数をOracle Identity FederationのOracleホームの場所に設定します。
setOIFEnv
スクリプトを実行します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
bash export DOMAIN_HOME=full_path_to_domain_home_directory source ORACLE_HOME/fed/scripts/setOIFEnv.sh
Microsoft Windowsオペレーティング・システムの場合:
cd ORACLE_HOME\fed\scripts
setOIFEnv.cmd
oif-upgrade-11.1.1.2.0-11.1.1.6.0.py
またはoif-upgrade-11.1.1.4.0-11.1.1.6.0.py
スクリプトを実行します。
たとえば、UNIXオペレーティング・システムの場合は、次のように指定します。
cd ORACLE_HOME/fed/scripts
java weblogic.WLST oif-upgrade-11.1.1.2.0-11.1.1.6.0.py
Microsoft Windowsオペレーティング・システムの場合:
cd ORACLE_HOME\fed\scripts
java weblogic.WLST oif-upgrade-11.1.1.4.0-11.1.1.6.0.py
WebLogic Server管理者の資格証明(ユーザー名とパスワード)、およびOracle Identity Federationが稼働している管理対象サーバーの場所を入力するように求められます。ドメインに管理対象サーバーが複数ある場合でも、この入力が必要になるのは1つの管理対象サーバーに対してのみです。
Oracle Internet Directoryスキーマが11gリリース1(11.1.1.6.0)より前のバージョンのインストール時に作成されたものである場合、Oracle Internet Directoryに100万件を超えるエントリを追加するには、OLTS_CT_STORE
およびOLTS_ATTRSTORE
表領域にデータファイルを追加する必要があります。この手順は、bulkload
またはldapadd
操作の前に実行します。
詳細は、Oracle Database管理者ガイドのデータファイルの作成および表領域への追加に関する項を参照してください。
Oracle Identity Managementにパッチを適用して以前の11gバージョンから11gリリース1(11.1.1.6.0)に更新する際、1つのネットワーク・アドレスでリスニングするマシンからデュアル・ネットワーク・アドレスでリスニングするマシンに構成を変更する場合は、パッチ適用後に次の操作を実行する必要があります。
ドメイン内のすべてのサーバーとインスタンスを停止します。
DOMAIN_HOME
/bin/setDomainEnv.sh
(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはDOMAIN_HOME
\bin\setDomainEnv.bat
(Windowsオペレーティング・システムの場合)スクリプトで、IPv6の値をfalseにリセットします。
ドメイン内のすべてのサーバーとインスタンスを再起動します。
Oracle Identity Manager、またはOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererにパッチを適用する場合、正しいバージョンが表示されるようにするには、最新のパッチ・セットを適用してからemCCR
コマンドをいくつか実行する必要があります。emCCR
は、Oracle Configuration Managerによって、クライアント構成情報を収集してOracleリポジトリにアップロードするために使用されます。
ORACLE_HOME
\ccr\bin
ディレクトリに移動します。
ORACLE_CONFIG_HOME
環境変数を、Oracle Configuration Managerの含まれるインスタンス・ホームに設定します。
たとえば、Windowsオペレーティング・システムでは次のように実行します。
set ORACLE_CONFIG_HOME=C:\Oracle\Middleware\Instances\asinst_ocmoc
次に示すのは、UNIXオペレーティング・システムの例です。
setenv ORACLE_CONFIG_HOME /home/Oracle/Middleware/asinst_ocmoc
次のemCCR
コマンドを実行します。
emccr collect emccr status
Oracle ReportsまたはOracle Portalをドメイン内に構成してあり、最新のパッチ・セットを適用した場合は、無効化パスワードを変更しようとすると、次のエラーが表示されます。
Error. Check logs for details. [OK].
ログ・ファイルportal_wls.log
およびwls_portal.out
に、次のエラーが見られます。
<Date and time> <Warning> <RMI> <BEA-080003>
<RuntimeException thrown by rmi server:
javax.management.remote.rmi.RMIConnectionImpl.invoke
(Ljavax.management.ObjectName;Ljava.lang.String;Ljava.rmi.MarshalledObject;[Ljava.lang.String;Ljavax.security.auth.Subject;)
javax.management.RuntimeErrorException:
oracle.jdbc.driver.T2CConnection.getLibraryVersionNumber()I.javax.management.RuntimeErrorException:
oracle.jdbc.driver.T2CConnection.getLibraryVersionNumber()I
at
oracle.as.jmx.framework.standardmbeans.spi.OracleStandardEmitterMBean.doInvoke(OracleStandardEmitterMBean.java:991)
at
oracle.adf.mbean.share.AdfMBeanInterceptor.internalInvoke(AdfMBeanInterceptor.java:104)
at
oracle.as.jmx.framework.generic.spi.interceptors.AbstractMBeanInterceptor.doInvoke(AbstractMBeanInterceptor.java:252)
....
Caused By: java.lang.UnsatisfiedLinkError:
oracle.jdbc.driver.T2CConnection.getLibraryVersionNumber()I
at oracle.jdbc.driver.T2CConnection.getLibraryVersionNumber(Native
Method)
at oracle.jdbc.driver.T2CConnection$1.run(T2CConnection.java:3537)
at java.security.AccessController.doPrivileged(Native Method)
at oracle.jdbc.driver.T2CConnection.loadNativeLibrary
(T2CConnection.java:3532)
....
これらのJDBCエラー・メッセージが表示されないようにするには、次の手順を実行する必要があります。
DOMAIN_HOME
内のbin
ディレクトリに移動します。
setDomainEnv.sh
ファイル(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはsetDomainEnv.cmd
ファイル(Windowsオペレーティング・システムの場合)を編集して、EXT_PRE_CLASSPATH
を検索します。
定義を変更して、次のようになるようにします。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
EXT_PRE_CLASSPATH=$ORACLE_HOME/jdbc/lib/ojdbc6.jar export EXT_PRE_CLASSPATH
例:
if [ "${EXT_PRE_CLASSPATH}" != "" ] ; then if [ "${PRE_CLASSPATH}" != "" ] ; then EXT_PRE_CLASSPATH=$ORACLE_HOME/jdbc/lib/ojdbc6.jar // add this line export EXT_PRE_CLASSPATH // add this line PRE_CLASSPATH="${EXT_PRE_CLASSPATH}${CLASSPATHSEP}${PRE_CLASSPATH}" export PRE_CLASSPATH else EXT_PRE_CLASSPATH=$ORACLE_HOME/jdbc/lib/ojdbc6.jar // add this line export EXT_PRE_CLASSPATH // add this line PRE_CLASSPATH="${EXT_PRE_CLASSPATH}" export PRE_CLASSPATH fi fi
Windowsオペレーティング・システムの場合:
if NOT "%EXT_PRE_CLASSPATH%"=="" ( if NOT "%PRE_CLASSPATH%"=="" ( set EXT_PRE_CLASSPATH=%ORACLE_HOME%\jdbc\lib\ojdbc6.jar // add this line set PRE_CLASSPATH=%EXT_PRE_CLASSPATH%;%PRE_CLASSPATH% ) else ( set EXT_PRE_CLASSPATH=%ORACLE_HOME%\jdbc\lib\ojdbc6.jar // add this line set PRE_CLASSPATH=%EXT_PRE_CLASSPATH% ) )
ポータル管理対象サーバーを再起動します。
WebLogic Serverのセキュリティが変更されたため、SSLに対応している11gバージョンのOracle Portalを使用していて、それにパッチを適用してリリース11.1.1.6.0にアップグレードする場合、Oracle Portalインスタンスが再度機能するようにするには、『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal管理者ガイド』の、WebLogicプラグインとWLProxySSLパラメータおよびWLProxySSLPassThroughパラメータの有効化に関する項に記述されている手順を実行する必要があります。
既存のWebLogic Serverドメインを、次のタスクを実行することで更新する必要があります。
WebLogic Serverドメインごとに、WLSTコマンドupgradeJRF()
を実行して、ドメイン内の共有ライブラリを更新する必要があります。
注意: Oracle WebCenter Portalにパッチを適用する場合は、第5章「Oracle WebCenterのパッチ適用」に記述されている指示に従えば、このコマンドを実行する必要はありません。 |
ドメイン内で実行されているインスタンス、管理対象サーバー、管理サーバーおよびノード・マネージャをすべて停止します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』の「Oracle Fusion Middlewareの起動と停止」を参照してください。
WLSTを起動します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
cd oracle_common/common/bin ./wlst.sh
Windowsオペレーティング・システムの場合:
cd oracle_common\common\bin wlst.cmd
更新するドメインごとに、管理サーバーが配置されているノードまたはシステムに対して、upgradeJRF()
コマンドを実行します。ドメインの場所はパラメータとして渡されます。
wlst> upgradeJRF('/DOMAIN_HOME')
注意: このコマンドを実行すると、
|
WebLogic Serverドメインごとに、WLSTコマンドupgradeOpss()
を実行し、リリース11.1.1.6.0のsystem-jazn-data
ファイルを使用して、前のリリースの構成およびストアからリリース11.1.1.6.0の構成およびストアに更新する必要があります。
注意: Oracle WebCenter Portalにパッチを適用する場合は、第5章「Oracle WebCenterのパッチ適用」に記述されている指示に従えば、このスクリプトを実行する必要はありません。 |
このコマンドを実行する前に、次のようにWLSTを起動します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
cd MW_HOME/oracle_common/common/bin
./wlst.sh
Windowsオペレーティング・システムの場合:
cd MW_HOME\oracle_common\common\bin
wlst.cmd
WLSTを起動した後、upgradeOpss()
コマンドを実行します。このコマンドの構文は次のとおりです。
upgradeOpss(jpsConfig="existing_jps_config_file", jaznData="system_jazn_data_file")
existing_jps_config_file
既存のjps-config.xml
ファイルの場所のフルパスで、通常はDOMAIN_HOME
/config/fmwconfig/jps-config.xml
(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはDOMAIN_HOME
\\config\\fmwconfig\\jps-config.xml
(Windowsオペレーティング・システムの場合)です。
system_jazn_data_file
リリース11.1.1.6.0のsystem-jazn-data.xml
ファイルの場所のフルパスで、通常はMW_HOME
/oracle_common/modules/oracle.jps_11.1.1/domain_config/system-jazn-data.xml
(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはMW_HOME
\\oracle_common\\modules\\oracle.jps_11.1.1\\domain_config\\system-jazn-data.xml
(Windowsオペレーティング・システムの場合)です。
詳細は、Oracle Fusion Middlewareセキュリティ・ガイドのupgradeOpssによるポリシーのアップグレードに関する項を参照してください。
WS-AtomicTransactionは、Oracle Fusion Middlewareリリース11.1.1.3.0で導入されたWebサービス機能です。まだリリース11.1.1.2.0のドメインをアップグレードする場合は、次の手順を実行して、WS-AtomicTransactionを有効化しておく必要があります。
次のファイルを編集します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/policy-accessor-config.xml
Windowsオペレーティング・システムの場合:
DOMAIN_HOME\config\fmwconfig\policy-accessor-config.xml
Interceptorsセクションで、次のXMLコードを追加します。
<interceptor name="ClientWSATInterceptor" class="oracle.j2ee.ws.client.transaction.ClientWSATInterceptor" category="transaction" /> <interceptor name="ServerWSATInterceptor" class="oracle.j2ee.ws.server.transaction.ServerWSATInterceptor" category="transaction" />
Interceptor Chainsセクションでは次のようにします。
SOAPServiceBindingInterceptorChain
の既存のエントリで、Context InterceptorとRM Interceptorの間に<interceptor-ref name="ServerWSATInterceptor"/>
を追加する必要があります。例:
<interceptor-chain name="SOAPServiceBindingInterceptorChain" @ class="oracle.integration.platform.common.SOAPBindingInterceptorChain"> <interceptor-ref name="MTOMInterceptor"/> <interceptor-ref name="BindingSecurityInterceptor"/> <interceptor-ref name="ServerAddressingInterceptor"/> <interceptor-ref name="MEXInterceptor"/> <interceptor-ref name="WSRMServerInterceptor"/> <interceptor-ref name="ServerWSATInterceptor"/> <interceptor-ref name="ContextInterceptor"/> <interceptor-ref name="BindingManagementInterceptor"/> </interceptor-chain>
SOAPReferenceBindingInterceptorChain
の既存のエントリで、Context InterceptorとRM Interceptorの間に<interceptor-ref name="ClientWSATInterceptor"/>
を追加する必要があります。例:
<interceptor-chain name="SOAPReferenceBindingInterceptorChain" @ class="oracle.integration.platform.common.SOAPBindingInterceptorChain"> <interceptor-ref name="BindingManagementInterceptor"/> <interceptor-ref name="ContextInterceptor"/> <interceptor-ref name="ClientWSATInterceptor"/> <interceptor-ref name="WSRMClientInterceptor"/> <interceptor-ref name="ClientAddressingInterceptor"/> <interceptor-ref name="BindingSecurityInterceptor"/> <interceptor-ref name="MTOMInterceptor"/> </interceptor-chain>
既存の11g Oracle WebLogicドメインをリリース11.1.1.6.0にアップグレードする場合は、パフォーマンスを最適化するために、setDomainEnv
ファイルで次の変更を行うことをお薦めします。
if [ "${JAVA_USE_64BIT}" = "true" ] ; then if [ "${JAVA_VENDOR}" = "Oracle" ] ; then EXTRA_JAVA_PROPERTIES="-XXcompressedRefs:enable=TRUE ${EXTRA_JAVA_PROPERTIES}" export EXTRA_JAVA_PROPERTIES fi fi if [ "${JAVA_VENDOR}" = "Oracle" ] ; then EXTRA_JAVA_PROPERTIES="-XX:+UseLargePagesForHeap ${EXTRA_JAVA_PROPERTIES}" export EXTRA_JAVA_PROPERTIES fi EXTRA_JAVA_PROPERTIES="-Djps.auth.debug=false ${EXTRA_JAVA_PROPERTIES}" export EXTRA_JAVA_PROPERTIES
適用可能なEXTRA_JAVA_PROPERTIES
の説明は次にあります:
表3-8 EXTRA_JAVA_PROPERTIESのパラメータの説明
プロパティ | 説明 |
---|---|
|
このオプションは、圧縮参照の使用を制御し、ヒープに格納されるすべてのポインタを32ビットに制限します。圧縮参照を使用することで、Javaヒープ・リソースの使用量が削減され、メモリー・バスで転送されるデータも少なくなるため、パフォーマンスが向上します。このオプションによってヒープ上の領域も解放されます。
|
|
このオプションにより、JVMのJavaヒープおよびコードに対する大容量ページの使用が可能になります(使用可能な場合)。大容量ページにより、アプリケーションでは、プロセッサ内の変換索引バッファ(TLB)をより効率的に使用できるようになります。 このオプションはJRockit JVMに適用可能です。 |
|
このオプションは、JPSデバッグがオフになっていることを確認するために使用されます。 このオプションは、すべてのJVMタイプに適用可能です。 |
この項には、Oracle SOA Suiteのパッチ適用の完了に関する次の項目が含まれています。
Oracle Fusion Middlewareデータベースに格納されているデータが大量になった場合は、データベースの保持が難しくなり、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。Oracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1.4.0以降)に用意されている一連のツールを使用すると、不要なデータをOracle Fusion Middlewareからパージしやすくなります。
Oracle Fusion Middlewareの新規ユーザーがリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用して最新のOracle SOA Suiteスキーマをインストールすると、Oracle SOA Suiteのパージ・スクリプトで要求されるストアド・プロシージャがデータベースに自動的にインストールされます。
ただし、実行しているOracle Fusion Middleware 11gがリリース1(11.1.1.2.0)またはリリース1(11.1.1.3.0)の場合は、これらのストアド・プロシージャは自動的にはインストールされません。そのため、パッチ・セット・アシスタントを実行してOracle SOA Suiteスキーマを最新のバージョンに更新した後で、次の手順を使用して、必要なデータベース・オブジェクトを手動でインストールする必要があります。この手順は、Oracle SOA Suite 11g リリース1(11.1.1.4.0以降)に用意されているパージ機能を使用する場合に必要です。
最新のOracle Fusion Middleware 11gのリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)ソフトウェアのアーカイブを見つけてダウンロードし、解凍します。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』のRCUの入手に関する項を参照してください。
RCUソフトウェアを解凍するディレクトリをRCU_HOME
ディレクトリと呼びます。
SOAINFRAスキーマを所有するデータベース・ユーザーを使用してOracle SOA Suiteスキーマがインストールされているデータベースに、SQLPlusを使用して接続します。
次のスクリプトを実行して、Oracle SOA Suiteデータのパージに必要なデータベース・オブジェクトをロードします。
RCU_HOME/rcu/integration/soainfra/sql/soa_purge/soa_purge_scripts.sql
次のスクリプトを実行して、データベース内のOracle SOA Suiteデータの検証に必要なデータベース・オブジェクトをロードします。
RCU_HOME/rcu/integration/soainfra/sql/verify/soa_verify_scripts.sql
用意されているSQLスクリプトを使用してデータベース・オブジェクトをロードした後、詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite管理者ガイドのデータベースの拡大の管理に関する項を参照してください。
この手動手順を実行する必要があるのは次の場合です。
Oracle SOA Composerをリリース11.1.1.2.0または11.1.1.3.0からアップグレードする場合。最新バージョンにパッチを適用したら、SOA Composerのログイン画面が空白で表示される可能性があります。
Oracle BPM Workspaceをリリース11.1.1.3.0からアップグレードする場合。最新バージョンにパッチを適用したら、Oracle BPM Workspaceアプリケーションが起動しなくなります。
これらの問題を解決するには、次を実行する必要があります。
すべてのサーバー(管理サーバーとすべての管理対象サーバー)を停止します。
DOMAIN_HOME
/servers/AdminServer
(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはDOMAIN_HOME
\servers\AdminServer
(Windowsオペレーティング・システムの場合)にあるtmp
ディレクトリを削除します。
DOMAIN_HOME
/servers/soa_server1
(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはDOMAIN_HOME
\servers\soa_server1
(Windowsオペレーティング・システムの場合)にあるtmp
ディレクトリを削除します。
SOAの管理対象サーバーの名前がsoa_server1
でない場合は、soa_server1
をSOAの管理対象サーバーの名前に置き換えます。
すべてのサーバーを停止します。
リリース11.1.1.3.0のOracle SOA Suiteのドメインに、(Oracle BAMとOracle BPMは構成されず)Oracle SOAのみが構成されている場合、または(Oracle BPMは構成されず)Oracle SOAとOracle BAMのみが構成されている場合は、soa-infra
アプリケーション(SOA Suiteインフラストラクチャの基礎となるロジックを含むWebLogic ServerのEARファイル)のデプロイメント・ステータスは「警告」となり、WebLogic Server管理コンソール内で見えます。この状態になったことが原因でサービスが失われたり低下することはありません。
この問題を解決するには、Oracleサポートにお問い合せください。
ポリシー・ストアを更新して新しいコード・ソース権限を追加するには、SOA Oracleホーム内のbin
ディレクトリからbpm-ps5-upgrade.py
スクリプトを実行する必要があります。
注意: このスクリプトは、WLSTオンライン・スクリプトとして実行する必要があります。このスクリプトを実行する前に、管理サーバーと管理対象サーバーが起動し稼働中であることを確認してください。 |
UNIXオペレーティング・システムの場合:
cd SOA_ORACLE_HOME/bin
../common/bin/wlst.sh bpm-ps5-upgrade.py
Windowsオペレーティング・システムの場合:
cd SOA_ORACLE_HOME\bin
..\common\bin\wlst.cmd bpm-ps5-upgrade.py
このコマンドを実行すると、次の情報を入力するプロンプトが表示されます。
Oracle BPMドメインの管理者ユーザー名。
Oracle BPMドメインの管理者パスワード。
WebLogic Server/Oracle BPMドメインがインストールされているホスト名と管理サーバーのリスニング・ポート番号。これは次の書式で指定する必要があります。
t3://host:port
スクリプトが完了したら、すべてのサーバーを停止してから、再起動します。
ポリシー・ストアを更新し、共有ライブラリをデプロイするには、soa-upgrade.py
WLSTスクリプトを実行します。これにより、次が実行されます。
ポリシー・ストアのsoa-infra
アプリケーション・ストライプ内に新しいロール付与とポリシー付与を追加します。
oracle.soa.worklist.webapp
共有ライブラリをSOAドメインにデプロイします。
SOA Oracleホーム内のbin
ディレクトリからsoa-upgrade.py
スクリプトを実行する必要があります。soa-upgrade.py
スクリプトの構文は次のとおりです。
注意: このスクリプトは、WLSTオンライン・スクリプトとして実行する必要があります。 リリース11.1.1.4.0以前からアップグレードする場合は、このスクリプトの実行前に稼動しているサーバーが管理サーバーのみであることを確認します。その他の管理対象サーバーは停止している必要があります。 他のすべての旧リリースからアップグレードする場合は、このスクリプトを実行する前に、管理サーバーと他のすべての管理対象サーバーが稼動していることを確認します。 |
UNIXオペレーティング・システムの場合:
cd SOA_ORACLE_HOME/bin ../common/bin/wlst.sh soa-upgrade.py --username admin_username --password admin_password --wlsHost wls_host --adminServerListenPort admin_port --targetList list_of_SOA_servers_or_migratable_targets
Windowsオペレーティング・システムでは、同じディレクトリからwlst.cmd
を実行します。
表3-9は、コマンドライン・パラメータを示しています。
表3-9 soa-upgrade.pyスクリプトのコマンドライン・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
SOAドメインの管理者のユーザー名。 |
|
SOAドメインの管理者のパスワード。 |
|
WebLogic Server/SOAドメインがインストールされているホスト名。 |
|
SOAドメインの管理サーバーのリスニング・ポート。 |
|
SOAドメイン内のSOA管理対象サーバーまたはSOAクラスタのカンマ区切りリスト。 |
このコマンドを実行したら、すべてのサーバーを停止して再起動します。
現在Oracle BAMとOracle Data Integrator(ODI)の統合を使用している場合は、ソフトウェアにパッチを適用した後に、インストール・スクリプトを再実行してODIクライアントを更新する必要があります。
ODIによって使用されるOracle BAMインタフェースは、リリース間でいくつかの変更が加えられており、すべてのODIクライアント・エンドポイントで更新が必要です。この手動の手順は、BAM-ODI統合が構成されているドメインに対してのみ必要です。
そのようなドメインそれぞれに対して、SOA_ORACLE_HOME
/bam/bin/bam_odi_configuration.sh
スクリプト(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはSOA_ORACLE_HOME
\bam\bin\bam_odi_configuration.bat
スクリプト(Microsoft Windowsオペレーティング・システムの場合)を実行する必要があります。PATCH
コマンドライン・パラメータを使用して、Oracle BAMアーティファクトをコピーします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』のOracle BAMとOracle Data Integratorの使用に関する項を参照してください。
ODIとOracle BAMサーバーが異なるネットワークのホストにインストールされている場合、またはなんらかの理由で現在の環境でスクリプトを使用できない場合は、手動で次のように実行し、ODIクライアントを更新する必要があります。
Oracle BAMが下にインストールされているMiddlewareホーム・ディレクトリを使用して、wlfullclient.jar
ファイルを生成します。その手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverスタンドアロン・クライアントのプログラミング』のWebLogic JarBuilderツールの使用方法に関する項に記載されています。
ODI_ORACLE_HOME
/lib/weblogic
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはODI_ORACLE_HOME
\lib\weblogic
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)にwlfullclient.jar
をコピーします。
ODI Oracleホームのlib
ディレクトリに次のOracle BAM .jar
ファイルをコピーします。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
SOA_ORACLE_HOME/bam/modules/oracle.bam_11.1.1/oracle-bam-common.jar SOA_ORACLE_HOME/bam/modules/oracle.bam_11.1.1/oracle-bam-etl.jar SOA_ORACLE_HOME/bam/modules/oracle.bam_11.1.1/oracle-bam-adc-ejb.jar SOA_ORACLE_HOME/bam/modules/oracle.bam.thirdparty_11.1.1/commons-codec-1.3.jar SOA_ORACLE_HOME/bam/modules/oracle.bam.thirdparty_11.1.1/xstream-1.3.1.jar oracle_common/modules/oracle.odl_11.1.1/ojdl.jar oracle_common/modules/oracle.jps_11.1.1/jps-api.jar oracle_common/modules/oracle.dms_11.1.1/dms.jar oracle_common/modules/org.jaxen_1.1.1.jar
Windowsオペレーティング・システムの場合:
SOA_ORACLE_HOME\bam\modules\oracle.bam_11.1.1\oracle-bam-common.jar SOA_ORACLE_HOME\bam\modules\oracle.bam_11.1.1\oracle-bam-etl.jar SOA_ORACLE_HOME\bam\modules\oracle.bam_11.1.1\oracle-bam-adc-ejb.jar SOA_ORACLE_HOME\bam\modules\oracle.bam.thirdparty_11.1.1\commons-codec-1.3.jar SOA_ORACLE_HOME\bam\modules\oracle.bam.thirdparty_11.1.1\xstream-1.3.1.jar oracle_common\modules\oracle.odl_11.1.1\ojdl.jar oracle_common\modules\oracle.jps_11.1.1\jps-api.jar oracle_common\modules\oracle.dms_11.1.1\dms.jar oracle_common\modules\org.jaxen_1.1.1.jar
SOA_ORACLE_HOME
/bam/ODI/knowledge_modules
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはSOA_ORACLE_HOME
\bam\ODI\knowledge_modules
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)からODI_HOME
/lib
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはODI_HOME
\lib
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)に、次のOracle BAMナレッジ・モジュールをコピーします。
KM_CKM Get Oracle BAM Metadata.xml KM_IKM SQL to Oracle BAM (delete).xml KM_IKM SQL to Oracle BAM (insert).xml KM_IKM SQL to Oracle BAM (looksert natural).xml KM_IKM SQL to Oracle BAM (looksert surrogate).xml KM_IKM SQL to Oracle BAM (update).xml KM_IKM SQL to Oracle BAM (upsert).xml KM_LKM Get Source Metadata.xml KM_LKM Oracle BAM to SQL.xml KM_RKM Oracle BAM.xml
次のODI_HOME
構成ファイルをバックアップします。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
ODI_HOME/lib/bam_odi.logging.properties ODI_HOME/lib/config/BAMODIConfig.xml
Windowsオペレーティング・システムの場合:
ODI_HOME\lib\bam_odi.logging.properties ODI_HOME\lib\config/BAMODIConfig.xml
SOA_ORACLE_HOME
/bam/ODI
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはSOA_ORACLE_HOME
\bam\ODI
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)からODI_ORACLE_HOME
ディレクトリに、新しいバージョンのODI構成ファイルを次のようにコピーします。
注意: パッチ・セットをインストールする前にODI構成ファイルを変更した場合は、SOA Oracleホームから新しい構成ファイルをコピーした後でこれらの変更を再度行う必要があります。 |
UNIXオペレーティング・システムの場合:
SOA_ORACLE_HOME/bam/ODI/config/bam_odi.logging.properties to ODI_HOME/lib/bam_odi.logging.properties SOA_ORACLE_HOME/bam/ODI/config/BAMODIConfig.xml to ODI_HOME/lib/config/BAMODIConfig.xml
Windowsオペレーティング・システムの場合:
SOA_ORACLE_HOME\bam\ODI\config\bam_odi.logging.properties to ODI_HOME\lib\bam_odi.logging.properties SOA_ORACLE_HOME\bam\ODI\config\BAMODIConfig.xml to ODI_HOME\lib\config\BAMODIConfig.xml
前のリリースから11.1.1.6.0にアップグレードする前に、SOA Composerの編集セッションがすべてコミットされているか、または元に戻されていることを確認してください。
SOAコンポーザには、デプロイ後にルール・ディクショナリを編集するためのDT@RT機能があります。最新バージョンにアップグレードした後、SOAコンポーザのコミットされていないセッションがすべて失われるか、編集セッションへのアクセスに問題が発生する場合があります。これは、MDSサンドボックス(セッションの処理に使用される)がパッチ・セットによって更新されていないためです。
セッションをコミットまたは元に戻す手順は次のとおりです。
SOAコンポーザ (/soa/composer
)に、アクティブなセッションを持つユーザーとしてログインします。
「開く」→「ユーザー編集」に移動して、自身のすべてのアクティブなセッションを表示します。
「ユーザー編集」に表示されている各ドキュメントを開き、次のいずれかを実行します。
「コミット」をクリックし、セッションの変更をコミットします。
「元に戻す」→「すべてのセッション編集と保存された変更をクリアします。」を選択し、変更を中止します。
どちらのステップでもセッションはクローズされます。
この項の手順は、B2BサーバーがB2B EDIエンドポイントと統合されている環境で、カスタムのXEngine構成を使用している場合にのみ必要です。
そのような環境では、同じインストールで作成されたすべてのB2Bドメインが、次のディレクトリ内に格納されている単一のXEngine構成を共有します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
MW_HOME/SOA_ORACLE_HOME/soa/thirdparty/edifecs/XEngine
Windowsオペレーティング・システムの場合:
MW_HOME\SOA_ORACLE_HOME\soa\thirdparty\edifecs\XEngine
XEngineのカスタマイズを保持するには:
Oracle SOA Suiteにパッチを適用する前に、次のディレクトリに格納されている内容をすべてバックアップします。
MW_HOME/SOA_ORACLE_HOME/soa/thirdparty/edifecs/XEngine
たとえば、UNIXオペレーティング・システムの場合:
cp -pr SOA_ORACLE_HOME/soa/thirdparty/edifecs/XEngine backup_location
インストーラを実行して、ソフトウェアを更新します。
次のディレクトリに格納されているXEngine ZIPファイルを解凍します。
MW_HOME/SOA_ORACLE_HOME/soa/thirdparty/edifecs/XEngine
たとえば、UNIXオペレーティング・システムの場合:
cd SOA_ORACLE_HOME/soa/thirdparty/edifecs
gunzip XEngine.tar.gz
tar -xvf XEngine.tar
バックアップの場所からカスタマイズ済の構成ファイルをリストアします。
たとえば、UNIXオペレーティング・システムでXERegistry.xml
ファイルを変更した場合は、次のように指定します。
cp backup_location/config/XERegistry.xml SOA_ORACLE_HOME/soa/thirdparty/edifecs/XEngine/config
この手順は、Oracle SOA Suiteをリリース11.1.1.2.0以前から最新リリースにアップグレードする際、IBM WebSphere MQをメッセージ転送/永続サービスに使用しているJMSメッセージにOracle JMSアダプタを利用してアクセスするコンポジットが開発およびデプロイされている場合に必要になります。
JMSアダプタ用に作成したアウトバウンド接続プール・エントリをTopics
とともに使用する場合は、次の追加の接続プロパティを使用して、それをアウトバウンド接続プール・エントリの接続ファクトリ・プロパティの終わりに追加する必要があります。
ThirdPartyJMSProvider=true
詳細は、『Oracle Fusion Middlewareテクノロジ・アダプタ・ユーザーズ・ガイド』のIBM WebSphere MQ JMSを使用したOracle JMSアダプタの構成に関する項を参照してください。
この項には次のトピックが含まれます:
Oracle WebCenter Contentソフトウェアを前のバージョンからリリース11.1.1.6.0に更新した後、この項に記載されている手順を手動で実行して、新たに分散されたライブラリの対象をOracle WebCenter Content: Imagingデプロイメントに設定する必要があります。これらの手順が実行されていないと、Oracle WebCenter Content: Imagingの管理対象サーバー(デフォルトでIPM_server1
)が起動しません。
Oracle WebLogic Serverが起動されていることを確認してから、次のようにしてOracle WebLogic Server管理コンソールを開きます。
http://administration_server_host:administration_server_port/console
本番システムでは、左側のナビゲーション・パネルの「チェンジ・センター」部分に進み、「ロックして編集」をクリックします。
次のようにして、Oracle Application Core Stubファイルをターゲットに指定します。
左側のナビゲーション・パネルの「ドメイン構造」部分で「デプロイメント」をクリックします。
「デプロイメント」表の上で、「インストール」ボタンをクリックします。
「パス」フィールドで、Oracle Application Core Stubファイルが格納されているディレクトリを参照します。
デフォルトの場所は、MW_HOME
/oracle_common/atgpf/modules/oracle.applcore.model_11.1.1
(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはMW_HOME
\oracle_common\atgpf\modules\oracle.applcore.model_11.1.1
(Windowsオペレーティング・システムの場合)です。
oracle.applcore.model.stub.ear
ファイルを選択して「次へ」をクリックします。
「このデプロイメントをライブラリとしてインストールする」を選択して「次へ」をクリックします。
デプロイメント・ターゲットとしてIPM_server1
を選択し、「次へ」をクリックします。
「終了」をクリックします。
次のようにして、BPMのOracle SOA Librariesファイルをターゲットに指定します。
注意: Oracle SOA Suiteがドメインの一部であるために |
左側のナビゲーション・パネルの「ドメイン構造」部分で「デプロイメント」をクリックします。
「デプロイメント」表の上で、「インストール」ボタンをクリックします。
「パス」フィールドで、Oracle SOA Librariesファイルが格納されているディレクトリを参照します。
デフォルトの場所は、ECM_ORACLE_HOME
/soa/modules/oracle.soa.workflow_11.1.1
(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはECM_ORACLE_HOME
\soa\modules\oracle.soa.workflow_11.1.1
(Windowsオペレーティング・システムの場合)です。
oracle.soa.workflow.wc.jar
ファイルを選択して「次へ」をクリックします。
画面上部の「メッセージ」ボックスには、デプロイメントの解析中にエラーが発生したことを示すメッセージが表示されます。構成では、これはライブラリ・デプロイメントとして扱われます。これが予想される動作です。
デプロイメント・ターゲットとしてIPM_server1
を選択し、「次へ」をクリックします。
「終了」をクリックします。
本番システムでは、左側のナビゲーション・パネルの「チェンジ・センター」部分に進み、「変更の承諾」をクリックします。
この変更を有効にするには、IPM管理対象サーバーのインスタンスを再起動する必要があります。
パッチ・セットによってインストールされたimaging.ear
ファイルを再デプロイします。
imaging.ear
ファイルは、インストーラによって次のディレクトリに保存されています。
ECM_ORACLE_HOME/ipm/lib/imaging.ear ECM_ORACLE_HOME\ipm\lib\imaging.ear
EARファイルを再デプロイするには、コマンドラインを使用するか、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用できます。
管理コンソールからのEARファイルの再デプロイの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソールのオンライン・ヘルプのエンタープライズ・アプリケーションの更新(再デプロイ)に関する項を参照してください。
コマンドラインから、Oracle WebLogic Serverのdeployerコマンドを使用できます。次に例を示します。
java weblogic.Deployer -redeploy -name appName
ここで、appName
はconfig.xml
ファイルに定義されているEARファイルの名前です。
WLSTのredeploy()
コマンドを使用して再デプロイすることもできます。
redeploy("appName")
redeploy()
WLSTコマンドの詳細は、Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのredeployに関する項を参照してください。
Oracle Fusion Middleware Oracle Application Adapters for Oracle Enterprise Content Management管理者ガイドで説明されているように、Oracle WebCenter Contentのアプリケーション・アダプタには、それぞれのERPシステム(EBSおよびPeopleSoft)にアダプタをインストールするための手動の手順が含まれています。前のリリースからリリース11.1.1.6.0に更新するには、これらのアダプタを再インストールする必要があります。
EBSアダプタを再インストールする手順は次のとおりです。
Oracle Fusion Middleware Oracle Application Adapters for Oracle Enterprise Content Management管理者ガイドのOracle E-Business Suite Formsのコンパイルに関する項に記述されている手順を実行して、AXF_CUSTOM.PLL
モジュールを更新します。
SSLのために構成する場合は、Oracle Fusion Middleware Oracle Application Adapters for Oracle Enterprise Content Management管理者ガイドのSSLのための統合の構成に関する項に記述されている手順を実行します。
PeopleSoftプロジェクトを再インポートするには、Oracle Fusion Middleware Oracle Application Adapters for Oracle Enterprise Content Management管理者ガイドのOracle PeopleSoftプロジェクトのインポートに関する項に記述されている手順(ステップ1 - 6)を実行します。
Oracle Web Services Manager(OWSM)の新しいパッチ・セットにはそれぞれ、事前定義された新しいWebサービス・ポリシーを含めることができます。既存のドメインの作成または拡張時に、構成ウィザードでOracle WSM Policy Managerテンプレートを使用していた場合は、次の手順を実行して、ドメインにこれらの新しいポリシーを利用する必要があります。
connect()
を使用して、owsm-pm
アプリケーションが稼働しているサーバーに接続します。
『Oracle Fusion Middleware Webサービスのためのセキュリティおよび管理者ガイド』のMDSリポジトリ内のOracle WSMポリシーのアップグレードに関する項の説明に従ってupgradeWSMPolicyRepository()
WLSTコマンドを実行します。
この項の説明に従い、Oracle Service Busソフトウェアにパッチを適用してリリース11.1.1.6.0にした後で、Oracle Service Busリリース11.1.1.2.0または11.1.1.3.0のドメイン構成情報をリリース11.1.1.6.0に更新します。
Oracle Service Busのドメイン構成情報を更新する手順は次のとおりです。
更新対象のドメインをすべて、バックアップして停止しておいてください。
更新対象のOracle Service Busドメインそれぞれの下でコマンド・ウィンドウを開き、DOMAIN_HOME
/bin/setDomainEnv.sh
コマンド(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはDOMAIN_HOME
\bin\setDomainEnv.cmd
コマンド(Windowsオペレーティング・システムの場合)を実行します。
コマンド・ウィンドウで、次のようにして、更新スクリプトが格納されているディレクトリに切り替えます。
OSB_ORACLE_HOME
/common/lib/upgrade
コマンドラインで、次のようにオペレーティング・システムごとのスクリプトを実行します。
(UNIX) java weblogic.WLST ./domainUpgrade.py (Windows) java weblogic.WLST domainUpgrade.py
Oracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1.6.0)では、Oracle WebLogic Serverのリリース10.3.5および10.3.6の両方がサポートされます。ただし、Oracle Service Bus 11gリリース1(11.1.1.5.0)をOracle WebLogic Server 10.3.5ですでに構成しており、Oracle Service Bus IDEを使用するOracle Service Busを11gリリース1(11.1.1.6.0)に更新する場合は、Oracle WebLogic Serverもリリース10.3.6に更新する必要があります。Oracle Service Bus IDE 11gリリース1(11.1.1.6.0)環境では、Oracle WebLogic Server 10.3.5はサポートされません。
Oracle Service Busを11gリリース1(11.1.1.6.0)に更新する必要はあるが、Oracle WebLogic Serverのリリースは10.3.5のままにする場合は、次のファイルを手動で削除してOracle Service Bus IDEを無効化する必要があります。
(UNIX) MW_HOME/oepe_11.1.1.8.0/dropins/oracle.osb.ide.lnk (Windows) MW_HOME\oepe_11.1.1.8.0\dropins\oracle.osb.ide.lnk
この項では、環境内でOracle Service Bus IDEを使用している場合に、Oracle Service Busソフトウェアの最新バージョンへの更新後に必要なタスクについて説明します。
Oracle Service Bus構成をサーバーに正常に公開するには、Weblogic Server 11gリリース1(10.3.6)を指すサーバーを新規作成する必要があります。そのためには、Oracle WebLogic Server 11g リリース1(10.3.3)を削除する必要があります。
Oracle WebLogic Server 11g リリース1(10.3.3)を削除する手順は次のとおりです。
Oracle WebLogic Server 11g リリース1(10.3.3)を選択して右クリックし、「削除」オプションを選択します。
削除前にサーバーを停止を選択解除して「OK」をクリックします。
Eclipse内で稼働中のサーバーにOracle Service Bus構成をデプロイ(公開)してテストすることができます。開発環境で稼働中のサーバーに接続されている場合は、JNDIリソースやリモートEJBなど、ランタイム環境内のリソースにも接続できます。
接続先のOracle WebLogic Serverがすでに存在している場合は、サーバー作成プロセスで行う作業は、既存のサーバー・ドメインを指すことのみです。新規サーバーを作成する場合は、新規サーバー・ウィザードで、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用してサーバーを作成できます。
Eclipse内にサーバーを作成する手順は次のとおりです。
Oracle Service Busパースペクティブで、「ファイル」→「新規作成」→「サーバー」を選択します。新規サーバー・ウィザードが表示されます。
作成または接続するサーバーのタイプ/バージョンを選択します。
サーバーのホスト名に、ローカル・サーバーのlocalhostを入力するか、あるいは既存のサーバーをホストしているリモート・システムの名前またはIPアドレスを入力します。
「サーバー名」は、Eclipseで表示するためのものです。
「次へ」をクリックします。
「WebLogicホーム」で「参照」をクリックして、Oracle Fusion Middlewareインストールの中でサーバー・ドメインが格納されようとする(またはすでに格納されている)WebLogic_Server_HOME
を選択します。デフォルトのWebLogicホーム・ディレクトリはwlserver_10.3と呼ばれます。
たとえば、MW_HOME_1
に新しいサーバーを作成する場合はMW_HOME_1
/wlserver_10.3
を選択します。または、MW_HOME_2
内の既存のサーバー・ドメインに接続する場合はMW_HOME_2
/wlserver_10.3
を選択します。
注意: サーバーのインストール |
「Javaホーム」には、データが自動的に入力されます。デフォルトのOracle JRockit JREのように、別のJREを使用する場合は、「参照」をクリックし、同じMW_HOME
の下にあるJREをサーバーとして選択します。
「次へ」をクリックします。
サーバーが「ローカル」か「リモート」かを選択します。リモートは、既存のリモート・サーバーであることを示します。
「ローカル」の場合は、「ドメイン・ディレクトリ」フィールドで既存のサーバーを選択するか、またはリンクをクリックして新規ドメインを作成します。新規ドメインを作成したら、「ドメイン・ディレクトリ」フィールドでそのドメインを選択します。
自動公開やデバッグ・モードなど、目的に応じて他のオプションを設定します。
Oracle Service Busの新規ドメインの作成の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Service Busインストレーション・ガイドのOracle Service Busの構成に関する項を参照してください。
「リモート」の場合は、既存のリモート・サーバーへの接続設定を入力します。
「次へ」をクリックします。
サーバーに公開するOracle Service Bus構成があれば、「構成済」ペインに移動します。サーバーを作成したら、そのサーバーを右クリックして追加および削除を選択することによって、このターゲット指定を変更できます。
「終了」をクリックします。Eclipseの「Servers」ビューに新しいサーバーが表示され、そのサーバーの起動、停止およびサーバーへの公開ができます。
この項では、Oracle Business Intelligenceのパッチ適用後のタスクについて説明します。この付録には、次の項があります。
注意: 続行する前に、第3.9.5項「システム・コンポーネントのパッチ適用後のタスク」に記載されているタスクを実行してOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを更新済であることを確認します。 |
Oracle Business Intelligence (BI)をリリース11.1.1.3.0から最新バージョンに更新する場合、各Oracle BIドメインでbi-upgrade.py
スクリプトを実行する必要があります。このスクリプトによって、SSLがOracle BIに対して適切に機能するために必要なコード権限付与が構成されます。SSLが使用されていない場合でも実行する必要があります。
このスクリプトをUNIXオペレーティング・システムで実行するには:
cd MW_HOME/oracle_common/common/bin ./wlst.sh BI_ORACLE_HOME/bin/bi-upgrade.py --bioraclehome BI_ORACLE_HOME --domainhome bi_domain_home
このスクリプトをWindowsオペレーティング・システムで実行するには:
cd MW_HOME\oracle_common\common\bin wlst.cmd BI_ORACLE_HOME\bin\bi-upgrade.py --bioraclehome BI_ORACLE_HOME --domainhome bi_domain_home
BI_ORACLE_HOME
をBusiness IntelligenceのOracleホームの場所のフルパスに、bi_domain_home
をBusiness Intelligenceのドメイン・ホームの場所のフルパスに置き換えます。
Oracle Business Intelligence (BI)ソフトウェアをリリース11.1.1.3.0から11.1.1.6.0に更新する際は、Oracle BI Presentation Catalogを手動で更新する必要があります。手順は次のとおりです。
Oracle Enterprise Managerを使用してOracle BI Presentation Servicesを停止します。
詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイドのFusion Middleware Controlを使用したOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントとJavaコンポーネントの起動と停止に関する項を参照してください。
リリース11.1.1.3.0のカタログを、7-Zipユーティリティを使用して圧縮ファイルを作成することでバックアップします。
instanceconfig.xml
ファイルのバックアップ・コピーを作成します。
instanceconfig.xml
ファイルは、ORACLE_INSTANCE
/config/OracleBIPresentationServicesComponent/coreapplication_obips
n
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはORACLE_INSTANCE
\config\OracleBIPresentationServicesComponent\coreapplication_obips
n
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)にあります。
instanceconfig.xml
ファイルでupgradeAndExit
オプションをtrue
に変更します。
次のコードを見つけます。
<ps:Catalog xmlns:ps="oracle.bi.presentation.services/config/v1.1"> <ps:UpgradeAndExit>false</ps:UpgradeAndExit> </ps:Catalog>
これを次のように変更します。
<ps:Catalog xmlns:ps="oracle.bi.presentation.services/config/v1.1"> <ps:UpgradeAndExit>true</ps:UpgradeAndExit> </ps:Catalog>
次のOPMNコマンドを使用してOracle BI Presentation Servicesを起動し、カタログを更新します。
opmnctl startproc ias-component=coreapplication_obipsn
たとえば、UNIXオペレーティング・システムの場合:
cd ORACLE_INSTANCE/bin
./opmnctl startproc ias-component=coreapplication_obips1
Windowsオペレーティング・システムの場合:
cd ORACLE_INSTANCE\bin
opmnctl startproc ias-component=coreapplication_obips1
カタログを更新した後、再びinstanceconfig.xml
ファイルを編集し、upgradeAndExit
オプションをfalse
に戻します。
Fusion Middleware Controlを使用してOracle BI Presentation Servicesを再起動します。
この項では、Oracle Real-Time Decisions (RTD)を最新バージョンに更新する方法を説明します。次の手順は、パッチを適用して11gリリース1(11.1.1.3.0)から11gリリース1(11.1.1.5.0)または11gリリース1(11.1.1.6.0)にする場合にのみ必要です。パッチを適用して11gリリース1(11.1.1.5.0)から11gリリース1(11.1.1.6.0)にする場合、これらの手順は必要ありません。
rtd_ils
リソース・タイプにアクションを追加する手順は次のとおりです。
MW_HOME
/oracle_common/common/bin
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはMW_HOME
\oracle_common\common\bin
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)に移動します。
WebLogic Scripting Tool (WLST)を起動します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
./wlst.sh
Windowsオペレーティング・システムの場合:
wlst.cmd
connect()
コマンドを使用してWebLogic Serverに接続します。
connect('adminuser', 'adminuser_password', 't3://admin_server_host:admin_server_port')
adminuser
とadminuser_password
を、Oracle BIのインストール時に指定した管理者の名前とパスワードに置き換えます。admin_server_host
とadmin_server_port
を、Oracle WebLogic Serverが稼動しているシステムのホスト名とポート番号に置き換えます。コマンドの例を次に示します。
connect('exampleuser', 'examplepassword', 't3://examplehost:7001')
次のコマンドを使用してリソース・タイプrtd_ilsのすべてのリソースをリストします。
listResources(appStripe="obi", type="rtd_ils")
これにより、RTDサーバーにデプロイされたすべてのILSがリストされます。たとえば、サンプルILS CrossSellがRTDサーバーにデプロイされている場合、次のように表示されます。
[Name: CrossSell Type: rtd_ils DisplayName: CrossSell Description: CrossSell ]
次のコマンドを使用してリソース・タイプrtd_ilsのすべてのリソースを削除します。
deleteResource(appStripe="obi", name=resource_name, type="rtd_ils")
たとえば、次のコマンドはCrossSellリソースを削除します。
deleteResource(appStripe="obi", name="CrossSell", type="rtd_ils")
listResources()
コマンドを再び実行し、すべてのリソースが削除されていることを確認します。
listResources(appStripe="obi", type="rtd_ils")
リストされるリソースはありません。
リソースタイプrtd_ilsを削除します。
deleteResourceType(appStripe="obi", resourceTypeName="rtd_ils")
次のcreateResourceType()
コマンドを使用してリソース・タイプrtd_ilsを作成します。
createResourceType(appStripe="obi", resourceTypeName="rtd_ils", displayName="ILS", description="Inline Service name", matcher="oracle.security.jps.ResourcePermission", allowedActions="choice_editor,decision_service:stress,open_service:write,decision_service:normal,open_service:read,deploy_service,download_service,clear_choice_history,clear_statistics,clear_study,clear_all_operational_data,delete_service,unlock_service,clear_model", delimiter=",")
Oracle WebLogic Serverから切断します。
disconnect()
WebLogic Scripting Toolを終了します。
exit()
この項の手順は、製品に含まれているBIAdministratorプリンシパルを使用している場合、または製品に含まれているBIAdministratorプリンシパルを独自のプリンシパルで置き換えている場合に実行する必要があります。
ブラウザを使用して、Fusion Middleware Controlに接続します。
http://admin_server_host:admin_server_port/em
左側のツリー・ビューで「WebLogicドメイン」→「bifoundation_domain」を選択します。
コンテンツ・ペインで、「WebLogicドメイン」ドロップダウンから「セキュリティ」→「アプリケーション・ポリシー」を選択します。
「検索するアプリケーション・ストライプの選択」を選択し、そのドロップダウン・リストから「obi」を選択します。
「プリンシパル」および「権限」は空白のままにします。
「権限」フィールドの横にある「検索」ボタンをクリックします。
検索結果から、プリンシパル「BIAdministrator」(BIAdministratorを使用していない場合は独自のプリンシパルの名前)をクリックします。
「編集」ボタンをクリックします。
「アプリケーション権限の編集」ペインで、「権限」セクションに移動し、「追加」ボタンをクリックします。
「カスタマイズ」セクションの下の「権限の追加」ダイアログで次のエントリを追加します。
Permission Class: oracle.security.jps.ResourcePermission Resource Name: resourceType=rtd_ils,resourceName=_all_ Permission Actions: clear_choice_history,clear_statistics,clear_study,clear_all_operational_data,delete_service,unlock_service,clear_model
「権限の追加」ダイアログで「OK」をクリックします。
「アプリケーション権限の編集」ペインで「OK」ボタンをクリックします。
これまでのリリースでは、Oracle RTDはメンバー内クラスタ通信をJMSに依存していました。最新のリリースでは、JMSがJRF Webサービスに置き換えられています。これはオプションの手順であり、この手順を実行しなくても機能に影響はありません。
Oracle RTDのJMSを削除する手順は次のとおりです。
ブラウザを使用して、管理サーバー・コンソールに接続します。
http://admin_server_host:admin_server_port/console
「ロックして編集」をクリックします。
ドメイン構造の下で、「サービス」→「メッセージング」の順に開きます。
「JMSモジュール」をクリックします。
右のペインの「JMSモジュール」表で、RTDJMSMODULEを選択します。
「削除」ボタンをクリックし、「はい」ボタンをクリックして確定します。
左のペインで、「JMSサーバー」(「サービス」→「メッセージング」の下にある)をクリックします。
右のペインの「JMSサーバー」表で、RTDJmsServerを選択します。
「削除」ボタンをクリックし、「はい」ボタンをクリックして確定します。
「変更のアクティブ化」ボタンをクリックします。
11gリリース1(11.1.1.6.0)より前のOracle Business Intelligenceでは、ビュー名の変更に、ビュー・セレクタ・ビューの「名前の変更」ボタンを使用していました。この名前の変更は、ビュー・セレクタ・ビュー内でのみ有効でした。11gリリース1(11.1.1.6.0)では、ビュー・エディタのツールバーにある新しい「名前の変更」ボタンを使用してビュー名を変更します。この名前の変更はグローバルに有効です。
前のリリースで名前が変更されているビューをアップグレードすると、その変更はグローバルに適用されます。2つのビュー・セレクタ・ビューがあり、それぞれに同じビューの名前を変更している場合は、最初のビュー・セレクタ・ビューの名前が使用されます。
Oracle Business Intelligenceを11gリリース1(11.1.1.5.0)から11gリリース1(11.1.1.6.0)にアップグレードする際に、bicontentserver
構成テンプレート機能を有効化するには、次の操作を実行する必要があります。
すべてのOracleインスタンス、管理サーバー、すべての管理対象サーバーおよびノード・マネージャを含む、ドメイン内のすべてのプロセスが停止していることを確認します。
構成ウィザードを起動します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
cd WebLogic_Home/common/bin
./config.sh
Windowsオペレーティング・システムの場合:
cd WebLogic_Home\common\bin
config.bat
「ようこそ」画面で「既存のWebLogicドメインの拡張」を選択します。
「WebLogicドメイン・ディレクトリの選択」画面で、既存のOracle BIドメインの場所を選択します。
「拡張ソースの選択」画面で、「既存の拡張テンプレートを使用してドメインを拡張する」を選択し、次のように選択します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
ORACLE_HOME/common/templates/applications/oracle.bicontentserver_template_11.1.1.jar
Windowsオペレーティング・システムの場合:
ORACLE_HOME\common\templates\applications\oracle.bicontentserver_template_11.1.1.jar
構成ウィザードの残りの画面を続行し、このテンプレートを適用します。
テンプレートが適用されたら、すべてのOracleインスタンス、管理サーバー、管理対象サーバーおよびノード・マネージャを再起動します。
この項では、Oracle Data Integratorのパッチ適用後のタスクについて説明します。この付録には、次の項があります。
使用しているデータベースのOracle Data Integratorスキーマにパッチを適用(第4章「パッチ・セット・アシスタントによるスキーマの更新」)した後、次のリポジトリ・オブジェクト(テクノロジ、プロファイル、ナレッジ・モジュール)を更新する必要があります。これらは、パッチ・セット・アシスタントでは更新されません。
テクノロジの変更
追加済: ComplexFileおよびGroovy
変更済: Oracle
NATURALキーワードを使用した結合が追加されました
結合機能がBOTHに拡張されました
デフォルトの表名接頭辞が追加されました
変更済: Teradata
変更済: PostgreSQL
変更済: Netezza
変更済: OracleBI
変更済: Hypersonicインメモリー・エンジン
変更済: シーケンスを取得するためのSQLがPostgreSQLでサポートされています
言語の変更: Groovyが追加されました
プロファイルの変更
次のプロファイルにおいてLoadPlanのサポートに変更が行われました。
[NG] DESIGNER
[NG] REPOSITORY EXPLORER
[NG] VERSION ADMIN
OPERATOR
SECURITY_ADMIN
ナレッジ・モジュール
LKM File to Oracle (SQLLDR)は、KMステップcall sqlldrからimport javaosを削除した後に機能します。古いLKMは、アップグレード済Jythonバージョンでは機能しません。
これらのリポジトリ・オブジェクトの更新方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integratorアップグレード・ガイドのOracle Data Integratorのアップグレード後のタスクに関する項を参照してください。
デフォルトでは、ODIには、静的Java EEエージェント・デプロイメント・テンプレートが付属しています。このJava EEエージェントを再構成する手順は次のとおりです。
構成ウィザードを実行します。「ドメイン・ソースの選択」画面で、「Oracle Data Integrator – エージェント – 11.1.1.0」テンプレートを選択します。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integratorインストレーション・ガイド』のWebLogicドメインの構成に関する項を参照してください。
UNIXオペレーティング・システムでは、DOMAIN_HOME
/bin/setDomainEnv.sh
で次の行を確認します。
-Dodi.oracle.home=${ODI_ORACLE_HOME}
Windowsオペレーティング・システムでは、DOMAIN_HOME
\bin\setDomainEnv.cmd
で次の行を確認します。
-Dodi.oracle.home=%ODI_ORACLE_HOME%
いずれのオペレーティング・システムでも、この行が存在しない場合は、それをEXTRA_JAVA_PROPERTIES
パラメータに追加します。
管理サーバーとODI管理対象サーバーが起動されて稼動していることを確認します。
WebLogic ServerクラスをCLASSPATH
環境変数に追加し、WebLogic_Home
/server/bin
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはWebLogic_Home
\server\bin
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)をPATH
環境変数に追加します。
これは、WebLogic_Home
/server/bin
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはWebLogic_Home
\server\bin
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)にあるsetWLSEnv
スクリプトをソースに指定することで行います。例:
source setWLSEnv.sh
次のコマンドを使用して、ドメインからバージョン11.1.1.3.0のJava EEエージェントを再デプロイします。
java weblogic.Deployer -url admin_server_url -username admin_server_username -password admin_server_password -targets odi_server_name -name odi_agent_name –redeploy
例:
java weblogic.Deployer -url t3://examplehost.com:7001 -username exampleuser -password examplepassword -targets odi_server1 -name oraclediagent –redeploy
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』のデプロイ済アプリケーションの管理に関する項を参照してください。
ODIでは、ODI StudioからJava EEエージェント・デプロイメント・テンプレートを生成することもできます。追加のデータ・ソースおよびライブラリでJava EEエージェントをカスタマイズできます。手順は次のとおりです。
ドメインからバージョン11.1.1.3.0のJava EEエージェントをアンデプロイします。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』のデプロイ済アプリケーションの管理に関する項を参照してください。
ODI Studioバージョン11.1.1.6.0またはコマンドライン・スクリプトを使用して、必須のデータ・ソースと追加のライブラリで同等のJava EEエージェント・テンプレートを生成します。
ODI Studioでのデータ・ソース宣言、デプロイメントおよびテンプレート生成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator開発者ガイド』のJava EEエージェントに関する項を参照してください。
構成ウィザードを実行します。「ドメイン・ソースの選択」画面で、Oracle Data Integrator – エージェント・ライブラリ – 11.1.1.0を選択し、テンプレートをデプロイします。
構成ウィザードをもう一度実行し、「ドメイン・ソースの選択」画面で、生成したバージョン11.1.1.6.0 ODI Java EEエージェント・テンプレートをドメインにデプロイします。
ODIスタンドアロン・エージェントを再構成する手順は次のとおりです。
第3.5.5項「追加の構成情報のバックアップ」の「Oracle Data Integrator Java EEスタンドアロン・エージェントのファイルのバックアップ」の説明に従って、必要なファイルとディレクトリをバックアップしてあることを確認します。
Oracle Data Integratorインストーラを実行します。
「リポジトリの構成」画面で、リポジトリの作成のスキップを選択します。
インストール後の処理:
ODI_HOME
/oracledi/agent/bin/odiparams.sh
ファイル(UNIXオペレーティング・システムの場合)、またはODI_HOME
\oracledi\agent\bin\odiparams.bat
ファイル(Windowsオペレーティング・システムの場合)をリストアします。
ODI_HOME
/oracledi/agent/drivers
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)、またはODI_HOME
\oracledi\agent\drivers
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)をリストアします。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integratorインストレーション・ガイド』のスタンドアロン・エージェントの停止に関する項およびスタンドアロン・エージェントの手動による構成に関する項を参照してください。
Oracle Data Integratorにパッチを適用すると、Oracle Enterprise Managerのプロパティのいくつかが失われます。それらのプロパティをリストアするには、Oracle Data Integratorコンソールがデプロイされている管理対象サーバーを起動する前に、次のプロパティを設定します。
set JAVA_OPTIONS="-Doracle.odi.repex.view.main.init.skipem=false"
リリース11.1.1.3.0で作成されたドメインにodiconsole
コンポーネントが含まれている場合、odiconsole
アプリケーションを次のように再構成します。
Oracle Shared SDK Library 11.1.1.0でドメインを拡張し、そのデプロイメントのターゲットをodi_server1
に設定します。
Weblogic_Home
/server/bin/setWLSEnv.sh
スクリプト(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはWeblogic_Home
\server\bin\setWLSEnv.cmd
スクリプト(Windowsオペレーティング・システムの場合)を実行することでCLASSPATH
を設定します。
管理サーバーおよびodi_server1
管理対象サーバーを起動します。
次のコマンドを使用して、odiconsole
アプリケーションを再デプロイします。
java weblogic.Deployer -url administration_server_url -username administration_server_username -password administration_server_password -targets odi_server_name -name odi_console_name –redeploy
例:
java weblogic.Deployer -url t3://examplehost.com:7001 -username exampleuser -password examplepassword -targets odi_server1 -name odiconsole –redeploy
11gリリース1(11.1.1.6.0)では、odi-sdk-ws
アプリケーションが更新され、バージョン番号が導入されるようになりました。このバージョン番号は、ドメイン内の管理サーバーまたは管理対象サーバーを起動する前に、config.xml
ファイルに追加する必要があります。
手順は次のとおりです。
DOMAIN_HOME
/config/config.xml
ファイル(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはDOMAIN_HOME
\config\config.xml
ファイル(Windowsオペレーティング・システムの場合)を編集します。
次の行を変更します。
<name>odi-sdk-ws</name>
バージョン番号を追加するには、次のように指定します。
<name>odi-sdk-ws#11.1.1.6.0.1</name>
ドメイン内の管理サーバーおよび管理対象サーバーを起動または再起動します。
ソフトウェアへのパッチの適用が終了し、必要なパッチ適用後のタスクをすべて実行したら、サーバーとプロセスを起動する準備が整ったことになります。
Oracle Fusion Middleware環境の起動の手順は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle Fusion Middleware環境の起動に関する項を参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャ管理者ガイド』のノード・マネージャの起動に関する項に従って、ノード・マネージャを起動できます。
パッチ・セットの適用後にインストールを検証するには、ブラウザを起動して、次のURLを入力します。
管理サーバー・コンソールにアクセスするには:
http://host:admin_server_port/console
管理サーバーがSSL接続を受け入れるように構成されている場合は、次のURLを使用して、管理サーバー・コンソールに保護モードでアクセスします。
https://host:secure_admin_server_port/console
Enterprise Managerにアクセスするには:
http://host:admin_server_port/em
ログイン画面が表示されます。管理サーバーのユーザー名とパスワードを入力して、そのサイトにアクセスします。
管理コンソールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle WebLogic Server管理コンソールの使用スタート・ガイドに関する項を参照してください。
Enterprise Managerの詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの使用スタート・ガイドに関する項を参照してください。