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Oracle® WebCenter Contentインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B65039-02
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4 WebCenter Contentの構成の完了

この章では、Oracle WebLogic Serverドメインで、Oracle WebCenter Content Serverを使用するOracle WebCenter Contentの初期構成を完了する方法について説明します。

この章では、次の項目について説明します。

4.1 コンテンツ・サーバーでのレコード管理用のレポート・ライブラリの構成

コンテンツ・サーバーでレコード管理機能を構成する場合は、WebCenter Content管理対象サーバーを含むドメインを作成した後、最初に起動する前に、レコード管理のためのレポート・ライブラリを構成する必要があります。このライブラリがない場合は、テンプレートをコンテンツ・サーバーにチェックインできません。

レポート・ライブラリを構成するには、Oracle WebLogic Server管理コンソールからoracle.xdo.runtimeライブラリを追加し、WebCenter Content EARのweblogic-application.xmlファイルにこのライブラリへの参照を追加する必要があります。


注意:

Oracle WebCenter Content: Recordsに、このライブラリは必要ありません。

WebCenter Content管理対象サーバーにoracle.xdo.runtime.earライブラリを追加するには、次の手順を実行します。

  1. ドメインを作成した後で、管理サーバーのみ起動します。

    WebCenter Content管理対象サーバーがすでに起動している場合は、後で追加手順を実行して、デプロイされたWebCenter Contentインスタンスへの参照を追加する必要があります。

  2. ブラウザで管理コンソールを開き、左側の「デプロイメント」をクリックし、ページを参照してoracle.xdo.runtimeファイルがすでに存在するかどうかを確認します。すでに存在する場合は、これ以上の手順を実行する必要はありません。

  3. oracle.xdo.runtimeファイルが存在しない場合は、「デプロイメント」画面で「インストール」をクリックします。ファイル選択ダイアログが開きます。使用可能なファイル・システムを参照し、次のパスを選択します。

    MW_HOME/WC_CONTENT_ORACLE_HOME/ucm/idc/components/ReportPublisher/lib/
    
  4. 「次へ」をクリックします。ファイルをライブラリとして選択するためのオプション・ページが開きます。「このデプロイメントをライブラリとしてインストールする」を選択し、「次へ」をクリックします。

  5. 「ターゲット選択」画面が開きます。すべてのターゲットを選択し、「次」をクリックします。

  6. 「デプロイメント名」画面が開きます。「セキュリティ」セクションで、「DDのみ: デプロイメント・ディスクリプタ内に定義されたロールとポリシーのみを使用します。」を選択します。ソース・アクセシビリティセクションで、このアプリケーションをすべてのターゲットにコピーするを選択し、「次」をクリックします。

  7. 追加構成セクションで、はい、デプロイメントの構成画面に移動しますを選択し、「終了」をクリックします。これで、ライブラリが使用環境にデプロイされます。

UCMエンタープライズ・アプリケーション・ライブラリからデプロイされたライブラリを参照するには、次の手順に従います。

  1. 次のパスからcs.earファイルを抽出します。

    MW_HOME/WC_CONTENT_ORACLE_HOME/ucm/idc/components/ServletPlugin/cs.ear
    
  2. 抽出したディレクトリで、META-INF/weblogic-application.xmlを変更し、次のライブラリ参照を追加します。

    <library-ref>
        <library-name>oracle.xdo.runtime</library-name>
    </library-ref>
    
  3. 抽出した変更済ディレクトリからcs.earという名前のアーカイブ・ファイルを作成し、取得元のパスにある同じ名前のファイルを置き換えます。この変更は、アンデプロイされたすべてのWebCenter Contentインスタンスに対して有効になります。

  4. ドメインの作成後、これがWebCenter Content管理対象サーバーの最初の起動でない場合は、次の手順を実行する必要があります。

    1. デプロイされたWebCenter Content管理対象サーバーで、次のパスからWebCenter Contentアプリケーションのweblogic-application.xmlファイルを探します。

      DomainHome/servers/WC_CONTENT_servername/tmp/_WL_user/Oracle WebCenter Content - Content Server/k6ggd/META-INF/weblogic-application.xml
      

      WebCenter Content管理対象サーバーの名前がDomainHome/serversディレクトリにない場合、この場所にデプロイした管理対象サーバーは起動されたことがないので追加の手順は必要ありません。

    2. META-INF/weblogic-application.xmlを変更し、ライブラリ参照として次の行を追加します。

      <library-ref>
          <library-name>oracle.xdo.runtime</library-name>
      </library-ref>
      
    3. 第9.3項「管理対象サーバーの再起動」の説明に従って、WebCenter Content管理対象サーバーを起動します。

  5. 第9.2項「管理対象サーバーの起動」の説明に従って、WebCenter Content管理対象サーバーを起動します。

    管理対象サーバーが今までに起動されていない場合には、第9.3項「管理対象サーバーの再起動」の説明に戻って再起動してください。

レコード管理機能をコンテンツ・サーバーに追加する方法の詳細は、第4.11項「コンテンツ・サーバーでのレコード管理の構成」を参照してください。

4.2 WebCenter Contentの初期構成の完了

管理サーバーおよびOracle WebCenter Content管理対象サーバーを起動した後、第9章「Oracle WebCenter Content構成の検証」で説明されているように、コンテンツ・サーバーのインストール後の構成ページでWebCenter Content構成を完了できます。

コンテンツ・サーバーの構成を完了するには、Oracle WebCenter Content Serverに最初にログインするユーザーがOracle WebLogic Serverドメインの管理者でなければなりません。詳細は、第9.6項「Oracle WebCenter Contentの構成の検証」を参照し、『Oracle WebCenter Content Content Serverシステム管理者ガイド』のコンテンツ・サーバー管理の概要に関する項、セキュリティとユーザー・アクセスの管理に関する項、コンテンツ・サーバーの起動、停止および再起動に関する項もそれぞれ参照してください。

次のURLにあるコンテンツ・サーバーに初めてログインする際、WebCenter ContentによってContent Serverの構成ページが表示されます。

http://managedServerHost:managedServerPort/cs

WebCenter ContentをImagingと同じマシンおよび同じOracle WebLogic Serverドメインで構成する場合、WebCenter Contentのインストール後の構成は自動的に行われます。WebCenter ContentおよびImagingのデフォルト構成に従った場合、両方のアプリケーションが同じマシンにインストールされます。この環境では、Imagingで使用されるWebCenter Contentを設定する構成ファイルは、Imagingが提供します。

WebCenter Contentが、Imagingの処理にとどまらず完全な管理対象サーバーとして使用される場合、WebCenter Content管理者は、コンテンツ・サーバーの管理インタフェースを介して自動構成を確認する必要があります。本番用に完全に構成するには、この章の残りの部分で説明するその他の構成手順は、WebCenter Content管理対象サーバーで実行する必要があります。

Imaging管理者は、デフォルトのWebCenter Content構成がImaging管理対象サーバーでの使用に適していることを検証する必要があります。Imagingで使用する場合、Oracle WebCenter Content: Inbound Refineryの構成など、WebCenter Contentのインストール後の構成手順の多くは必要ありません。

WebCenter ContentでInbound Refineryを使用する前に、ドキュメントおよびイメージ変換がコンテンツ・サーバーで機能するようにInbound Refineryを構成しておく必要があります。一部のプラットフォームでは、変換が機能するためには、特定の環境変数を設定してから管理対象サーバーを起動する必要があります。詳細は、第3.7.2項「UNIXプラットフォームでの環境変数のライブラリ・パスの設定」を参照してください。

WebCenter Contentの構成を完了するには、次の手順を実行します。

  1. 9.1項「管理サーバーの起動」の説明に従って、管理サーバーを起動します。

  2. 第9.2項「管理対象サーバーの起動」の説明に従って、WebCenter Content管理対象サーバーを起動します。

  3. 次のWebサイトにあるコンテンツ・サーバーのインストール後の構成ページに移動します。

    http://managedServerHost:16200/cs/
    

    重要:

    コンテンツ・サーバーの構成を完了するには、Oracle WebCenter Content Serverに最初にログインするユーザーがOracle WebLogic Serverドメインの管理者でなければなりません。詳細は、第9.6項「Oracle WebCenter Contentの構成の検証」を参照し、『Oracle WebCenter Content Content Serverシステム管理者ガイド』のコンテンツ・サーバー管理の概要に関する項、セキュリティとユーザー・アクセスの管理に関する項、コンテンツ・サーバーの起動、停止および再起動に関する項もそれぞれ参照してください。

  4. 変更する構成値を入力または編集します。

    「全文検索オプション」フィールドで、全文検索エンジンを選択できます。空欄のままにすると、システムはメタデータのみとして設定されます。

    入力する値の詳細は、第4.3項「コンテンツ・サーバーの初期構成の完了」を参照してください。

  5. Inbound Refineryからのアクセスを有効化するには、「ソケット接続アドレス・セキュリティ・フィルタを着信中」の値を次のように指定します。

    127.0.0.1|your.server.IP.address|::1
    

    このフィールドでは、10.*.*.*などのワイルドカードを使用できます。この値を後で変更するには、DomainHome/ucm/cs/config/config.cfgSocketHostAddressSecurityFilterを設定し、コンテンツ・サーバーを再起動します。

    Oracle WSMセキュリティの場合は、SocketHostAddressSecurityFilterの値を次のように設定する必要があります。

    SocketHostAddressSecurityFilter=*.*.*.*|0:0:0:0:0:0:0:1
    

    詳細は、第3.15.4項「Oracle WSMの「サーバーのソケット・ポート」および「ソケット接続アドレス・セキュリティ・フィルタを着信中」の構成」を参照してください。

  6. Inbound Refineryからコンテンツ・サーバーに戻るプロバイダを設定する場合は、「サーバーのソケット・ポート」4444など未使用のポート番号を入力します。

    この値を後で変更するには、DomainHome/ucm/cs/config/config.cfgIntradocServerPortを設定し、コンテンツ・サーバーを再起動します。

  7. 「送信」をクリックします。

  8. 第9.3項「管理対象サーバーの再起動」の説明に従って、コンテンツ・サーバーを再起動します。

4.3 コンテンツ・サーバーの初期構成の完了

WebCenter ContentをOracle WebLogic Server管理対象サーバーにインストールして構成した後、コンテンツ・サーバーの初期構成を完了する必要があります。初期構成の完了には、次のタスクがあります。

Oracle Content Serverの構成の変更およびその他の構成オプションの詳細は、『Oracle WebCenter Content Content Serverシステム管理者ガイド』のコンテンツ・サーバーの構成に関する項を参照してください。

4.3.1 コンテンツ・サーバーの起動

WebCenter Content (コンテンツ・サーバーを含む)は、Oracle WebLogic Server管理コンソール、startManagedWebLogic起動スクリプトまたはOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して起動できます。

詳細は、『Oracle WebCenter Content Content Serverシステム管理者ガイド』のコンテンツ・サーバーの起動に関する項を参照してください。

4.3.2 コンテンツ・サーバー・インスタンスの構成

図4-1に、コンテンツ・サーバーの構成ページを示します。

図4-1 コンテンツ・サーバーの構成ページ

図4-1の説明が続きます
「図4-1 コンテンツ・サーバーの構成ページ」の説明

次の表に、このページのフィールドと、コンテンツ・サーバー・インスタンスを構成するために入力できる値を示します。

フィールド 説明
クラスタ・ノード識別子 コンテンツ・サーバーが実行されるWebCenter Content管理対象サーバーの名前。
コンテンツ・サーバーのインスタンス・フォルダ コンテンツ・サーバー用のOracleインスタンス・ディレクトリへの絶対パス。ドメイン・ホーム外部のインスタンス・ディレクトリを指定することをお薦めします。

コンテンツ・サーバーのデフォルトのOracleインスタンス・ディレクトリは次のとおりです。

MW_HOME/user_projects/domains/DomainHome/ucm/cs

コンテンツ・サーバー・インスタンスのフォルダ階層で最上位レベルのフォルダの名前はcsです。

Oracleインスタンス・ディレクトリのパスは、コンテンツ・サーバー・インスタンスのIntradocDir変数の値です。このディレクトリ・パスは、この特定の管理対象サーバー、つまりノードに一意である必要があります。将来のバージョンにアップグレードする可能性があるインストールの場合は、Oracleインスタンス・ディレクトリの場所をOracle WebLogic Serverのドメイン・ディレクトリとインストール・ディレクトリ以外のディレクトリに変更することをお薦めします。クラスタに含めるインストールの場合は、Oracleインスタンス・ディレクトリはクラスタ内のすべてのノードが共有アクセスを持つネットワーク上にある必要があります。

ネイティブ・ファイル・リポジトリの場所 コンテンツ・サーバーにチェックインされるネイティブ・コンテンツを格納するボールト・ディレクトリのパス。
Webレイアウト・フォルダ ネイティブ・ファイルおよび代替ファイルのWeb表示可能レンディションを格納するためのWebレイアウト・ディレクトリへのパス。
コンテンツ・サーバーのURL接頭辞 コンテンツ・サーバー・インスタンスの相対URL。
コンテンツ・サーバーの新規インスタンス コンテンツ・サーバー・インスタンスが新規インスタンスかどうか。
サーバーのソケット・ポート 最上位レベルのサービスを呼び出すためのポートの番号。デフォルト値はblankです。

このフィールド値を変更すると、DomainHome/ucm/cs/config/config.cfgIntradocServerPortエントリが変更されます。IntradocServerPortのデフォルト値はblankです。

ソケット接続アドレス・セキュリティ・フィルタを着信中 指定したIPアドレスのコンピュータへのコンテンツ・サーバー・アクセスを制限します。
  • デフォルトでは、このフィールドにはローカル・ホストのIPアドレス(127.0.0.1)が事前に入力されています。

  • パイプ( | )で区切って、複数のIPアドレスを指定できます。パイプ文字の両側には空白を入れないでください(例: 127.0.0.1|0:0:0:0:0:0:0:1|192.168.1.1)

  • このフィールドではワイルドカードを使用できます。(例、10.10.3.*)

  • 通常、「IPアドレス・フィルタ」フィールドと「ホスト名フィルタ」フィールドの一方のみを使用し、両方は使用しません。(「IPアドレス・フィルタ」の方が、より一般的に使用されます。)

WebサーバーのHTTP/HTTPSアドレス Webサーバーの名前。(HttpServerAddressプロパティ)。
WebアドレスはHTTPSです WebサーバーのURLがHTTPSで始まるかどうか(SSLが有効な管理対象サーバー用)。
会社のメール・サーバー 電子メール通知を送信するためにコンテンツ・サーバーで使用できる電子メール・サーバー。

通常、この値はmail.example.comという形式になります。適用可能な場合は、ファイアウォールを介した電子メールの送信が可能であることを確認してください。

管理者の電子メール・アドレス 電子メール通知を送信するためにコンテンツ・サーバーで使用できる電子メール・アドレス(SysAdminAddress)。

このアドレスは、配信エラーが発生した場合に返されるメッセージを受信します。

コンテンツ・サーバーのインスタンス名 コンテンツ・サーバー・インスタンスの名前。

この名前に使用できるのは、文字、数字、アンダースコアのみです。その他の文字を使用すると、問題が発生します。たとえば、インスタンス名にピリオドを使用すると、その名前を使用してJavaScript変数を作成した場合にJavaScriptエラーが発生します。

コンテンツ・サーバーのインスタンス・ラベル Windowsの「スタート」メニューに表示されるインスタンス名(InstanceMenuLabelプロパティ)。
サーバー・インスタンスの説明 コンテンツ・サーバー・インスタンスの説明(InstanceDescriptionプロパティ)。
自動採番が有効 コンテンツ・サーバー・インスタンスの自動採番が有効かどうか。
自動採番接頭辞 複数のコンテンツ・サーバー・インスタンス間での競合を避けるための、コンテンツ・サーバー・インスタンス番号の一意の接頭辞(「自動採番接頭辞」システム・プロパティ)。
全文検索オプション 全文検索の検索エンジンを指定します。
  • なし: コンテンツ・サーバー・インスタンスによって、検索エンジンとしてDATABASE.METADATAが使用されます。

  • 内部: Oracle Database 11gの場合、コンテンツ・サーバー・インスタンスはシステム・データベースでOracleTextSearchを使用します。Microsoft SQL Serverの場合、コンテンツ・サーバーはDATABASE.FULLTEXTを使用します。IBM DB2の場合、コンテンツ・サーバーはDATABASE.METADATAを使用します。

  • 外部: コンテンツ・サーバー・インスタンスは、Oracleデータベース(システム・データベースではない)、SQL Server、またはIBM DB2の外部データ・ソースでOracleTextSearchを使用します。このオプションを選択する場合は、外部データ・ソースの名前を「外部データ・ソース」フィールドに入力する必要があります。

外部データ・ソース リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)で作成されたOCSSEARCHスキーマを使用して、管理コンソールを通じて作成され、WebCenter Content管理対象サーバーをターゲットとして指定されている外部データ・ソースの名前。

外部データ・ソースを作成し、管理対象サーバーをターゲットとして指定する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Java EE開発者ガイド』のOracle WebLogic ServerのJDBCデータ・ソースの作成方法に関する項を参照してください。

データ・ソースの外部プロバイダの名前を指定できます。外部プロバイダの作成の詳細は、第4.4.2項「スタンドアロン・アプリケーションの外部データベース・プロバイダの構成」を参照してください。

外部データ・ソースがIBM DB2用である場合は、第4.3.5項「IBM DB2データベース検索のためのコンテンツ・サーバーの構成」も参照してください。

OCSSEARCHスキーマの詳細は、第2.2項「リポジトリ作成ユーティリティによるOracle WebCenter Contentスキーマの作成」を参照してください。


4.3.3 コンポーネントの有効化または無効化

拡張コンポーネント・マネージャを使用して、コンポーネントを有効化または無効化できます。

コンポーネントを有効化または無効化するには、次の手順を実行します。

  1. コンテンツ・サーバー・インスタンスのポータル・ナビゲーション・バーで、「管理」をクリックします。

  2. 「管理サーバー」をクリックします。

    管理サーバーにコンポーネント・マネージャ・ページが表示されます。

  3. コンポーネント・マネージャ・ページの最初の段落で、「拡張コンポーネント・マネージャ」をクリックします。

  4. このリストには有効化および無効化されたサーバー・コンポーネントが示され、個別のコンポーネントを選択して各コンポーネントの詳細を表示でき、表示するコンポーネントのカテゴリを選択できます。このページでは、コンポーネントを有効化および無効化でき、さらにカスタム・コンポーネントをインストールおよび削除できます。


注意:

コンテンツ・サーバーでレコード管理を使用している場合は、ContentFoliosコンポーネントを無効化しないでください。レコード管理Webインタフェースへのアクセスに必要です。このコンポーネントは、レコード管理機能を構成するとき自動的に有効になります。

レコード管理の詳細は、第4.11項「コンテンツ・サーバーでのレコード管理の構成」を参照してください。


4.3.4 フォルダ・インタフェースの構成

Oracle WebCenter Content Serverには、リポジトリのコンテンツを編成および管理するための階層フォルダ・インタフェースとして、フォルダ機能があります。コンテンツ・サーバーには、レガシーの階層フォルダ・インタフェースとして、コントリビューション・フォルダも用意されています。コントリビューション・フォルダ(Folders_gコンポーネント)で発生するパフォーマンス上の問題が解決され、その他の機能も強化されているので、WebCenter Contentのフォルダ・インタフェースとしてフォルダ(FrameworkFoldersコンポーネント)を使用することをお薦めします。

フォルダ・インタフェースを使用するには、FrameworkFoldersコンポーネントとFolders_gコンポーネントのいずれかを有効にする必要があります。コンテンツ・サーバー・インスタンス上で両方を有効にすることはできません。フォルダとコントリビューション・フォルダの両方を有効にすると、CoreWebdavシステム・コンポーネントなど他の機能の一部が正常に機能しなくなるため、この構成はサポートされていません。アップグレード後に両方の機能を有効にした場合は、いずれかを無効にしてください。

フォルダ・インタフェースを構成するには、次の手順を実行します。

  1. コンテンツ・サーバーの「管理」トレイまたはメニューで、「管理サーバー」をクリックします。

  2. コンポーネント・マネージャ・ページで「フォルダ」を選択し、フォルダ・カテゴリのコンポーネントを表示します。

  3. FrameworkFoldersコンポーネントを選択します。

  4. 「更新」ボタンをクリックして「OK」をクリックし、コンポーネントの有効化を確定します。

  5. コンポーネント・マネージャ・ページの最初の段落で、「拡張コンポーネント・マネージャ」をクリックします。

  6. 拡張コンポーネント・マネージャ・ページの「有効なコンポーネント」ボックスにFolders_gがある場合には、このコンポーネントを選択し、「無効化」ボタンをクリックします。

  7. 第9.3項「管理対象サーバーの再起動」の説明に従って、コンテンツ・サーバーを再起動します。

フォルダではなくコントリビューション・フォルダを構成する場合には、Folders_gコンポーネントを有効化し、拡張コンポーネント・マネージャ・ページでFrameworkFoldersが無効化されていることを確認します。

4.3.5 IBM DB2データベース検索のためのコンテンツ・サーバーの構成

IBM DB2データベースでは、検索問合せにおいてキーワードCONTAINSがサポートされていません。IBM DB2検索に対してコンテンツ・サーバー・インスタンスを正しく構成するには、一般構成ページでフラグSSUseContains=falseを追加し、コンテンツ・サーバーを再起動する必要があります。

コンテンツ・サーバーでIBM DB2データベース検索を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 新しいブラウザ・ウィンドウを開き、(sysmanagerロールを持つ)システム管理者としてコンテンツ・サーバーにログインします。

  2. 「管理」で、「管理サーバー」をクリックします。

  3. コンテンツ管理サーバー・ページで、コンテンツ・サーバー・インスタンスの名前をクリックします。

    選択したコンテンツ・サーバー・インスタンスのステータス・ページが表示されます。

  4. コンテンツ・サーバー・インスタンスのオプション・リストで、「一般構成」をクリックします。

    一般構成ページが表示されます。

  5. ページの下部で、「追加の構成変数」ボックスに次の行を追加します。

    SSUseContains=false 
    
  6. 「保存」をクリックします。

  7. 第9.3項「管理対象サーバーの再起動」の説明に従って、コンテンツ・サーバーを再起動します。

4.3.6 WebCenter Contentで使用するMicrosoft SQL Serverの構成

WebCenter ContentでMicrosoft SQL Serverを使用するには、データベースでスナップショット分離をオンにする必要があります。ImagingおよびOracle SOA Suiteのバックエンド・データベース用にSQL Serverを使用する場合は、データベースでメタデータ・サービス(MDS)リポジトリを構成し、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)でMDSスキーマを作成する必要もあります。

WebCenter ContentおよびMDSリポジトリに必須のSQL Server構成は、次のとおりです。

  1. DBA権限を持ち、データベースに複数ログインを持たないユーザー名を使用して、データベースにログインします。

    DBAの複数ログインを行うと、ロック・エラーが発生します。

  2. 次のコマンドを使用して、ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATIONオプションをオンにするようにデータベースを変更します。

    ALTER DATABASE dbname SET ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION ON
    
  3. 次のコマンドを使用して、READ_COMMITTED_SNAPSHOTオプションをオンにするようにデータベースを変更します。

    ALTER DATABASE MDS SET READ_COMMITTED_SNAPSHOT ON
    

RCUを使用してMDSを使用する方法の詳細は、第2.2項「リポジトリ作成ユーティリティによるOracle WebCenter Contentスキーマの作成」を参照してください。

サポート対象データベースの詳細は、第2.2.1.1項「データベースに関する前提条件」を参照してください。

4.4 コンテンツ・サーバー用のOracleTextSearchの構成

OracleTextSearchを使用するライセンスを持っている場合(Oracle Database 11gで)は、WebCenter Contentのプライマリ全文検索エンジンとしてOracle Text 11gを使用するように構成できます。Oracle Text 11gには、最新の索引付け機能があり、Oracle Secure Enterprise Search (Oracle SES)の基礎となる検索機能を提供しています。Oracle WebCenter Content: RecordsでOracle Text 11gを使用して補助メタデータを検索するには、検索エンジンとしてOracleTextSearchを使用するようにそれを構成する必要があります。

Oracle SESを使用するライセンスがある場合、WebCenter ContentでOracleTextSearchとともに使用するようにOracle SESを構成し、Oracle SESをバックエンド検索エンジンとして使用するようにコンテンツ・サーバーを構成できます。詳細は、『Oracle WebCenter Content Content Serverシステム管理者ガイド』のOracle Secure Enterprise Searchに関する項を参照してください。

OracleTextSearchを使用すると、管理者は、特定のメタデータ・フィールドが検索索引に対して最適化されるように指定でき、その他のフィールドをカスタマイズできます。また、OracleTextSearchを使用すると、索引の再構築と索引の最適化を迅速に実行することもできます。

図4-1に示すように、WebCenter Contentのインストール後の構成ページでOracleTextSearchを設定できます。

インストール後の構成ページで、コンテンツ・サーバー用にOracleTextSearchを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「全文検索オプション」フィールドで、「内部」または「外部」を選択します。

  2. 「外部」オプションを選択した場合は、外部データ・ソースの名前を「外部データ・ソース」フィールドに入力します。

これらのフィールドの詳細は、第4.3.2項「コンテンツ・サーバー・インスタンスの構成」を参照してください。

Oracle Database 11gがあり、「全文検索オプション」「内部」を選択した場合、リポジトリ作成ユーティリティ (RCU)を実行して検索スキーマを作成する必要はありません。

他のシステムまたは他のデータベースに検索エンジンを配置できるように、外部データ・ソースを使用する場合もあります。OracleTextSearchで外部データ・ソースを使用するには、システム・データベース以外のデータベースに検索スキーマを作成し、データ・ソースを構成する必要があります。

検索スキーマを作成して外部データ・ソースを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 第2.2項「リポジトリ作成ユーティリティによるOracle WebCenter Contentスキーマの作成」の説明に従って、RCUを実行し、検索エンジンを配置するデータベースに検索スキーマ (prefix_OCSSEARCH)を作成します。

  2. この検索スキーマを参照するJDBCデータ・ソースを作成します。

    データ・ソースの作成には、管理コンソール、WebLogic Scripting Toolコマンド、またはFusion Middleware Controlを使用できます。

  3. 管理コンソールを使用し、データ・ソースをWebCenter Content管理対象サーバー(デフォルトではUCM_server1)のターゲットにします。

外部データ・ソースを作成し、管理対象サーバーをターゲットとして指定する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Java EE開発者ガイド』のOracle WebLogic ServerのJDBCデータ・ソースの作成方法に関する項を参照してください。

コンテンツ・サーバーの構成ページでOracleTextSearchを構成していなかった場合、または構成を変更する場合には、コンテンツ・サーバー・インタフェースのDomainHome/ucm/cs/config/config.cfg構成ファイルで、この検索オプションを構成できます。検索オプションを変更した後、コンテンツ・サーバーを再起動し、検索索引を再構築する必要があります。

構成ファイルでコンテンツ・サーバー用にOracleTextSearchを構成するには、次の手順を実行します。

  1. コンテンツ・サーバー・インスタンスのDomainHome/ucm/cs/config/config.cfgファイルをテキスト・エディタで開きます。

  2. 次の値を設定します。

    SearchIndexerEngineName=OracleTextSearch
    
    IndexerDatabaseProviderName=SystemDatabase
    

    注意:

    • IndexerDatabaseProviderNameの値として、SystemDatabaseではなく、別のOracle Databaseを指定できます。ドライバjar ojdbc6.jarは、MW_HOME/wlserver_10.3/server/libディレクトリにあります。ただし、Oracle Text Searchが別のOracleデータベースで正常に機能するには、MW_HOME/wlserver_10.3/server/libディレクトリからDomainHome/libディレクトリに、手動でojdbc6.jarファイルをコピーする必要があります。

    • OracleTextSearchには、バージョン10.2.0.4以上のJDBCドライバが必要です。これより古いバージョンのJDBCドライバでは機能しません。


  3. ファイルを保存します。

  4. 第9.3項「管理対象サーバーの再起動」の説明に従って、コンテンツ・サーバーを再起動します。

  5. 「管理アプレット」「管理」にある、「リポジトリ・マネージャ」「インデクサ」タブを使用して検索索引を再構築します。

    索引の再構築の詳細は、『Oracle WebCenter Content Content Serverシステム管理者ガイド』の検索索引の使用に関する項を参照してください。

4.4.1 Oracle Database 11.1.0.7.0でOracle Text 11gを使用するためのパッチの適用

Oracle Database 11.1.0.7.0を使用する場合、Oracle Text 11gの使用による問題を回避するために、次のパッチをデータベースに適用する必要があります。

  • パッチ7446163

  • パッチ6851110

Oracle Database 11.1.0.7.0でOracle Text 11gを使用するためのパッチを適用するには、次の手順を実行します。

  1. パッチ7446163および6851110をダウンロードし、Read Meドキュメントを次のMy Oracle Support (以前のOracleMetaLink) Webサイトから印刷または保存します。

    http://support.oracle.com
    
  2. 各パッチを適用する場合は、Read Meドキュメントの指示に従ってください。

4.4.2 スタンドアロン・アプリケーションの外部データベース・プロバイダの構成

バッチ・ローダー・ユーティリティなどのスタンドアロン・アプリケーションが、Oracle WebLogic Serverデータ・ソースのシステム・データベース・プロバイダではなくJDBCを使用してデータベースに直接接続できるように、コンテンツ・サーバーに外部データベース・プロバイダを作成できます。スタンドアロン・アプリケーションでOracleTextSearchを使用するには、JDBC接続情報を含むように外部データベース・プロバイダを構成する必要があります。

デフォルトでは、受信プロバイダの構成にJDBC DriverおよびJDBC Connection Stringの値は含まれていません。これらの値を追加する必要がありますが、既存のプロバイダの名前は変更できないため、プロバイダ名を変更しないように注意してください。プロバイダ名を変更するには、プロバイダを削除して、再度追加する必要があります。プロバイダの構成変更の詳細は、『Oracle WebCenter Content Content Serverシステム管理者ガイド』のプロバイダ情報の編集に関する項を参照してください。

4.5 スタンドアロン・アプリケーションのJDBCドライバの構成

コンテンツ・サーバーでバッチ・ローダー・ユーティリティなどのスタンドアロン・アプリケーションを使用するには、システム・データベースまたは外部データベース・プロバイダ用のJDBCドライバを構成する必要があります。Oracle Fusion Middlewareでは、コンテンツ・サーバー・スタンドアロン・アプリケーションをサポートするために、Microsoft SQL ServerおよびIBM DB2データベース用のDataDirect JDBCドライバを提供しています。図4-2に示すシステム・プロパティ・ユーティリティを使用して、構成情報を入力できます。

図4-2 システム・プロパティ・ユーティリティ

図4-2の説明が続きます
「図4-2 システム・プロパティ・ユーティリティ」の説明

スタンドアロン・アプリケーションのJDBCドライバを構成するには、次の手順を実行します。

  1. システム管理者として、コンテンツ・サーバー・インスタンスのbinディレクトリからSystemPropertiesを実行し、システム・プロパティ・ユーティリティを起動します。

    • UNIXパス: DomainHome/ucm/cs/bin/SystemProperties

    • Windowsパス: DomainHome\ucm\cs\bin\SystemProperties

  2. 「システム・プロパティ」画面で、「データベース」タブをクリックします。ここで、適切なドライバを選択し、接続文字列、ユーザー名およびパスワードを入力できます。

    クラス・パスやドライバ名の入力またはJARファイルのコピーは必要ありません。

    Oracle WebLogic Server管理コンソールで、JDBC接続文字列とユーザー名を検索できます。管理コンソールにログインし、「サービス」「データ・ソース」「CSDS」(または「URMDS」)、「接続プール」の順に選択します。「接続プール」タブでは、接続文字列は「URL」フィールドにあり、ユーザー名は「プロパティ」フィールドにあります。セキュリティ上の理由から、パスワードは表示されません。

  3. 「データベース」タブで、適切なドライバを「JDBC (Java Database Connectivity) の使用」で選択し、接続文字列を入力します。

    Microsoft SQL Serverの場合、「DataDirect SQL Server JDBCドライバ」を選択し、次の形式の接続文字列を入力します。

    jdbc:weblogic:sqlserver://database_hostname:database_port_number;databaseName=database_name
    

    IBM DB2の場合、「DataDirect DB2 JDBCドライバ」を選択し、次の形式の接続文字列を入力します。

    jdbc:weblogic:db2://database_hostname:database_port_number;databaseName=database_name
    
  4. データベースのユーザー名とパスワードを「JDBCユーザー名」および「JDBCユーザー・パスワード」フィールドに入力します。

  5. 「OK」をクリックします。

  6. 第9.3項「管理対象サーバーの再起動」の説明に従って、コンテンツ・サーバーを再起動します。

4.6 スタンドアロン・アプリケーションのキーストアへのデータベース・ルートCA証明書のインポート

スタンドアロン・アプリケーションであるコンテンツ・サーバー・コンポーネントでは、リレーショナル・データベース管理システムとの接続および相互作用にOracle WebLogic Serverデータ・ソースは使用されません。スタンドアロン・アプリケーションは、JDBCドライバを使用してデータベースに直接接続します。

スタンドアロン・アプリケーションが、認証にデジタル証明書を使用するSSL対応のデータベースに接続する必要がある場合は、信頼できるソースをチェックする際にそのアプリケーションが使用する標準Javaキー・ストアに、ルートCA証明書をインポートする必要があります。

データベース・ルートCA証明書をスタンドアロン・アプリケーションのキーストアにインポートするには、次の手順を実行します。

  1. アプリケーションのJDKに対応する標準Javaキーストアに証明書をインポートします。

    次の例は、Windowsオペレーティング・システムでOracle JRockit JDKを使用するアプリケーションの証明書をインポートするコマンドを示しています。

    c:\mw_home\jrockit_160_29_D1.2.0-10\bin\keytool -import -trustcacerts 
      -alias dbroot -keystore 
    c:\mw_home\jrockit_160_29_D1.2.0-10\jre\lib\security\cacerts -storepass 
      changeit -file b64certificate.txt 
    
  2. SSL接続文字列を使用してSystemPropertiesを構成します。

    次に例を示します。

    jdbc:oracle:thin:@( DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCPS)(HOST=mydbhost.example.com) (PORT=2490
    )))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=orcl.example.com))(SECURITY=(SSL_SERVER_CERT_ 
    DN="CN=orcl,O=server_test,C=US"))) 
    

    Oracle Databaseの場合、SSL接続文字列はtnsnames.oraにあります。

  3. アプリケーションに必要なその他の構成を行い、ログインします。

4.7 コンテンツ・サーバーでのSite Studioの有効化および構成

Site Studioを使用する前に、コンテンツ・サーバーで構成手順を完了する必要があります。Oracle WebCenter Contentソフトウェアをインストールした後で、Site Studioをコンテンツ・サーバーで構成できます。Site Studioは次の2つのバージョンで入手できます。

Site StudioバージョンおよびSite Studio for External Applicationsバージョンは同じ機能拡張番号である必要があり、それ以外の場合はエラー・メッセージがレポートされ、Site Studio機能は使用できません。

Site Studioを構成するには、次のタスクを完了する必要があります。

Site Studioを構成した後、Oracle JDeveloperでSite Studio for External Applicationsを使用して、Site Studio Webサイトを作成できます。

Oracle WebLogic Server上で実行される11g Site Studioサイトを作成し、Oracle Universal Content Management (Oracle UCM) 10gR3サーバーをバックエンドとして使用できます。Oracle UCM 10gR3でのSite Studio 11gR1 (11.1.1.6.0)の使用の詳細は、Oracle WebCenter Content Site Studio技術リファレンス・ガイドのSite Studio 11gR1とともに使用するためのOracle Content Server 10gR3の構成に関する項を参照してください。

4.7.1 コンテンツ・サーバーでのSite Studioの有効化

Site Studioを使用する前に、コンテンツ・サーバーでSite Studio機能を有効にする必要があります。

コンテンツ・サーバーでSite Studioを有効にするには、次の手順を実行します。

  1. WebCenter Contentに管理者としてログインします。

  2. コンテンツ・サーバーの「管理」トレイまたはメニューで、「管理サーバー」をクリックします。

  3. WebCenter Contentの管理サーバー・ページで、「オプション」リストから「コンポーネント・マネージャ」を選択します。

  4. コンポーネント・マネージャ・ページの「Webコンテンツ管理」で、「SiteStudio」「SiteStudioExternalApplications」および「DBSearchContainsOpSupport」を選択し、「更新」をクリックします。

    SiteStudioExternalApplications機能は、Oracle JDeveloperでSite Studio拡張機能を使用する場合にのみ有効にする必要があります。

  5. 「OK」をクリックして、これらの機能を有効にします。

  6. 第9.3項「管理対象サーバーの再起動」の説明に従って、コンテンツ・サーバーを再起動します。

4.7.2 デフォルトのプロジェクト・ドキュメント情報の設定

Site Studioで新しいWebサイトを作成すると、新しいプロジェクト・ファイルが作成され、コンテンツ・サーバーにチェックインされます。Webサイトを作成する前に、新しいプロジェクト・ファイルに割り当てられるメタデータを指定する必要があります。コンテンツ・サーバーのデフォルトのプロジェクト・ドキュメント情報の設定ページで行います。

デフォルトのプロジェクト・ドキュメント情報を設定するには、次の手順を実行します。

  1. コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。

  2. 管理ページに移動し、「Site Studioの管理」をクリックします。

    Site Studioの管理ページが表示されます。

  3. 「デフォルトのプロジェクト・ドキュメント情報の設定」をクリックします。

    このオプションによってデフォルトのプロジェクト・ドキュメント情報の設定ページが表示され、Site Studioによって生成される新しいプロジェクトのデフォルトのメタデータを割り当てることができます。

  4. 必要に応じてメタデータを設定し、終了したら「更新」をクリックします。

    このボタンによって、Site Studioの管理ページに戻ります。

4.7.3 Webサイト・アセットのデフォルト・メタデータの設定

Oracle JDeveloperでSite Studio for External Applicationsによって作成されるSite Studio Webサイトには、コンテンツ・サーバーで設定されたデフォルト・メタデータが必要です。このデフォルト・メタデータは、コンテンツ・サーバーの「管理」トレイまたはメニューの「Site Studioの管理」から利用できるデフォルトのWebアセット・ドキュメント情報の設定ページで設定できます。

Site Studio Webサイト・アセットのデフォルト・メタデータの設定の詳細は、Oracle WebCenter Content Site Studio管理者およびマネージャ・ガイドのデフォルトのWebアセット・ドキュメント情報の設定ページに関する項を参照してください。

4.7.4 ゾーン・フィールドの構成

Site Studioコンポーネントでは、コンテンツ・サーバーに追加された複数のメタデータ・フィールドが使用されます。OracleTextSearchを使用しない場合は、これらのフィールドのいくつかをゾーン・フィールドとして構成して、全文索引付けされるようにする必要があります。

DBSearchContainsOpSupportコンポーネントがコンテンツ・サーバーで有効化されていることを確認してください。このコンポーネントによってゾーン・フィールドは全文索引付けされ、このことは、Site Studioサイトが正しく動作するために必要です。このコンポーネントが有効化されていない場合は、第4.7項「コンテンツ・サーバーでのSite Studioの有効化および構成」で説明されているように、コンポーネント・マネージャを使用して有効化する必要があります。

ゾーン・フィールドを構成するとは、Site Studioメタデータ・フィールドをゾーン・フィールドとして構成することです。ゾーン・フィールドは次のように構成してください。

Site Studioメタデータ・フィールドをゾーン・フィールドとして構成するには、次の手順を実行します。

  1. WebCenter Contentに管理者としてログインします。

  2. コンテンツ・サーバーの「管理」トレイで、「ゾーン・フィールドの構成」をクリックします。

  3. ゾーン・フィールドの構成ページで、「Webサイト」および「リストから除外」をゾーン・テキスト・フィールドとして選択します。

これらのフィールドをゾーン・フィールドとして構成した後で、検索索引を再構築する必要はありません。

4.7.5 コンテンツ・サーバーでのJavaServer Pagesの有効化

Site StudioでJavaServer Pagesを使用する場合には、コンテンツ・サーバーでJSPを有効にする必要があります。これにより、コンテンツ・サーバー上のコンテンツおよびサービス(個人情報、セキュリティ定義、事前定義済変数など)にアクセスして変更できます。


重要:

  • JSPは、レガシーSite Studioプロジェクト、つまり、10gR4よりも前のアーキテクチャを使用するプロジェクトでのみサポートされています。これらは、通常、10gR4よりも前のSite Studioリリースで作成された、Designer 11gR1で開かれるプロジェクトです。

  • コンテンツ・サーバーでJSPを有効化し、同じセキュリティ・グループ内のSite Studio for External Applicationsリモート・テンプレートを使用することはできません。このことを行うと、コンテンツ・サーバーによってSite Studio for External Applicationsのページ・テンプレートの評価が試行され、エラーが発生してサーバーがシャットダウンされます。


Site Studioコンポーネントを有効化した後でJSPグループを有効化する場合、JSPフラグメントが正しく機能するように、JSPサポートを構成する必要があります。

Site Studioコンポーネントを有効化し、コンテンツ・サーバーでJSP対応のグループのリストにグループを追加する場合、そのグループのJSPサポート・ファイルを再配置して、Site Studio JSPフラグメントが正しく動作できるようにする必要があります。

JavaServer Pagesの有効化の詳細は、Oracle Content Server 10gR3ドキュメント・セットの一部であるSoftware Developer's Kit (SDK)スタート・ガイドを参照してください。

新規JSPグループのJSPサポートを構成するには、次の手順に従ってください。

  1. WebCenter Contentに管理者としてログインします。

  2. 「管理」トレイで、「Site Studioの管理」をクリックします。

  3. Site Studioの管理ページで、「フラグメント・ライブラリの管理」をクリックします。

  4. 「JSPサポートの構成」ボタンをクリックします。

    JSPサポート・ファイルがコンテンツ・サーバー上の必要なディレクトリに抽出されます。

4.7.6 コンテンツ・サーバーの索引の再構築

データベース検索および索引付け(全文またはメタデータのみ)を使用する場合、コンテンツ・サーバーでSite Studioコンポーネントをインストールまたはアップグレードした後に、検索索引を再構築する必要はありません。異なる検索エンジン(通常は、Verity)を使用する場合は、Site Studioコンポーネントのインストールまたはアップグレード時に検索索引を再構築する必要があります。コンポーネントの有効化およびコンテンツ・サーバーの構成の後は、検索索引を再構築する必要があります。

索引再構築は、Site Studioによって導入された新しいメタデータ・フィールドを利用する必要があります。


重要:

検索索引の再構築は、コンテンツ・サーバー・インスタンスによって管理されるコンテンツ・アイテムの数によっては、時間のかかる処理になる場合があります。この再構築は、コンテンツ・サーバー使用のオフピーク時(通常は、夜間または週末)に実行する必要があります。

7.5よりも前のSite Studioリリースで作成されたWebサイトをアップグレードする場合(Oracle WebCenter Content Site Studio技術リファレンス・ガイドを参照)、アップグレード時にOracle Content Serverで検索索引を再構築する必要があります。索引を複数回再構築しないように、サイトを正常にアップグレードするまでは、この手順をスキップする場合があります。

索引の再構築の詳細は、『Oracle WebCenter Content Content Serverシステム管理者ガイド』の検索索引の使用に関する項を参照してください。

4.8 Desktop用のコンテンツ・サーバーの構成

クライアントがコンテンツ・サーバーでOracle WebCenter Content: Desktopを使用するためには、CoreWebdavシステム・コンポーネントが有効であることを確認し、次のコンポーネントを有効にする必要があります。

また、電子メール・メッセージ・フィールドを電子メール・メタデータ・フィールドにマッピングするEmailMetadataを有効化することもできます。

FrameworkFoldersコンポーネント(フォルダ機能)を有効にする場合は、Folders_gコンポーネント(コントリビューション・フォルダ機能)が無効であることを確認する必要があります。両方が有効だとCoreWebdavが正しく機能しないためです。詳細は第4.3.4項「フォルダ・インタフェースの構成」を参照してください。

Desktop用にコンテンツ・サーバーを構成するには、次の手順を実行します。

  1. コンテンツ・サーバーの「管理」トレイまたはメニューで、「管理サーバー」をクリックします。

  2. コンポーネント・マネージャ・ページで「フォルダ」を選択し、フォルダ・カテゴリのコンポーネントを表示します。

  3. FrameworkFoldersコンポーネントを選択します。

  4. DesktopIntegrationSuiteDesktopTag、オプションでEmailMetadataの各コンポーネントを選択します。

  5. 「更新」ボタンをクリックして「OK」をクリックし、選択を確定します。

  6. コンポーネント・マネージャ・ページの最初の段落で、「拡張コンポーネント・マネージャ」をクリックします。

  7. 拡張コンポーネント・マネージャ・ページの「無効なコンポーネント」ボックスで、FolderStructureArchiveを選択し、「有効化」をクリックします。

  8. 「有効なコンポーネント」ボックスにFolders_gがある場合には、このコンポーネントを選択し、「無効化」ボタンをクリックします。

  9. CoreWebdavコンポーネントが有効化されていることを確認します。

    1. 拡張コンポーネント・マネージャ・ページの「カテゴリ・フィルタ」で、「システム・コンポーネントの表示」を選択します。

    2. CoreWebdavが「有効なコンポーネント」ボックス内にない場合は、「無効なコンポーネント」ボックスでCoreWebdavを選択し、「有効化」ボタンをクリックします。

  10. 第9.3項「管理対象サーバーの再起動」の説明に従って、コンテンツ・サーバーを再起動します。

4.9 クライアント・ワークステーションでのDesktopのインストールおよび構成

Oracle WebCenter Content: ユーザーがデスクトップ環境をコンテンツ・サーバー、Oracle Content Databaseまたはその他のWebDAVベースのコンテンツ・リポジトリとシームレスに統合するのに役立つ一連の埋込みアプリケーションを提供します。すなわち、これらのアプリケーションでは、Microsoft Windowsエクスプローラ、Microsoft Officeアプリケーション(Word、ExcelおよびPowerPoint)およびサポートされる電子メール・クライアント(Microsoft OutlookおよびLotus Notes)から、これらのコンテンツ・リポジトリに直接簡単にアクセスできます。

クライアント・ワークステーションにDesktopをインストールする方法の詳細は、『Oracle WebCenter Content Desktopユーザーズ・ガイド』のコンピュータでのデスクトップ・クライアント・ソフトウェアの設定に関する項を参照してください。

4.10 非SSL接続でMicrosoft Office 2010からファイルを開く方法

デフォルトでは、Microsoft Office 2010では、非SSL接続での、Basic認証を使用するWebDAV経由のファイルは開かれません。このことを回避するには、次のレジストリ・エントリを作成し、その値を2に設定します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\14.0\Common\Internet\BasicAuthLevel 

詳細は、次のMicrosoft社サポートWebサイトで、Microsoft社サポート技術情報の記事2123563を参照してください。

http://support.microsoft.com/kb/2123563

4.11 コンテンツ・サーバーでのレコード管理の構成

WebCenter Content管理対象サーバーでレコード管理を構成するライセンスがある場合は、Oracle WebCenter Content: Records管理対象サーバーの構成後に、コンテンツ・サーバーでスタンドアロン・レコード管理またはOracle URM Adapterを構成できます。


注意:

レコード管理Webインタフェースへのアクセスには、ContentFoliosコンポーネントが必要です。このコンポーネントは、コンテンツ・サーバーでレコード管理機能を構成するとき自動的に有効になります。ContentFoliosコンポーネントは無効にしないでください。

コンテンツ・サーバーでレコード管理を使用しない場合は、RMFeatureConfigコンポーネントを無効化して、構成ユーザー・インタフェースを削除できます。レコード管理を無効にしてコンテンツ・サーバーを再起動する前に、レコード管理によってインストールされるレポート・テンプレート・ファイルを削除する必要があります。これらは、レコード管理を無効にした後は削除できません。この機能の無効化の詳細は、第4.3.3項「コンポーネントの有効化または無効化」を参照してください。

コンテンツ・サーバーでレコード管理を有効にするには、次の手順を実行します。

  1. 「管理」トレイから、「レコード設定の構成」を選択して「レコード管理の設定チェックリスト」に移動し、「インストールの構成」をクリックします。

  2. 有効な機能ページで、ライセンスが与えられているレコード管理オプションを選択します。

    • なし

    • スタンドアロン

    • アダプタ

  3. 「送信」をクリックします。

  4. 第9.3項「管理対象サーバーの再起動」の説明に従って、WebCenter Contentを再起動します。

    レコード管理の構成中にサーバーを再起動するよう画面に表示された場合は、WebCenter Content管理対象サーバーを再起動します。

  5. WebCenter Contentを再起動した後、「レコード管理の設定チェックリスト」が再度表示されます。

    設定チェックリストのアイテムの完了の詳細は、第8.1.2項「Recordsの設定チェックリストの完了」を参照してください。

  6. 「アダプタ」を選択した場合は、有効な機能ページの「ソースの登録」をクリックし、ソースの登録ページのフィールドに値を入力します。

    • プロバイダ名: レコード管理対象サーバーへの接続に使用される送信プロバイダを指定します。現在の送信プロバイダのリストから選択するか、「追加」ボタンをクリックして作成できます。プロバイダのダイアログ・ボックスには、プロバイダのフィールドの省略されたリストが表示されます。

      通常のプロバイダ・ページからプロバイダを追加することもできます。既存のプロバイダの情報を表示するには、「アクション」列の「情報」をクリックします。

    • ソース名: レコード管理対象サーバーに追加する外部ソースの名前を指定します。ソース名は必須であり、空白は使用できません。

    • ソース表名: データベース表の作成に使用する接頭辞を指定します。この値を指定しない場合は、ソース名がデフォルト設定されます。

    • ソース表示名: ソース名の表示に使用するキャプションを指定します。この値を指定しない場合は、ソース名がデフォルト設定されます。

    フィールドに値を入力した後、「登録」をクリックします。

    ソースが実際に登録される前に、次のテストが実行されます。

    • プロバイダの検証およびレコード管理対象サーバーへの接続のテスト

    • 指定されたソース値の検証

      アダプタとRecords管理対象サーバーの保存スケジュールを比較し、アダプタ内のアイテムでRecordsサーバー内にないものがあるかどうかを判別します。ソースを登録する前に、保存スケジュールのインポート・ページでそのようなアイテムを解決する必要があります。このページでは、解決する必要があるすべてのアイテムがリストされ、差異を解決するためのオプションが提供されます。

      保存スケジュールは、アダプタとサーバー間で同期化されている必要があります。デフォルトでは、解決する必要があるすべてのアイテムはRecordsサーバーにインポートされます。アイテムをサーバーにインポートしないで削除するオプションもあります。アイテムがインポートまたは削除される前に、保存スケジュールのバックアップがアダプタとRecordsサーバーの両方に作成され、バックアップはコンテンツ・サーバーにチェックインされます。

      ソースが登録された後、保存スケジュールおよびコンテンツの更新タスクがバックグラウンドで実行されます。

    ソースが正常に登録されたら、確認ページで「OK」をクリックします。構成ウィザードにリダイレクトされます。

  7. 構成ウィザードの次のページで、アダプタを構成します。

    • カスタム・フィールドの構成

      カスタム・フィールドの構成ページを使用して、外部ソースのカスタム・フィールドを指定できます。カスタム・フィールドを追加または編集する場合、コンテンツ・サーバーで定義されている既存のドキュメント・メタデータ・フィールドにカスタム・フィールドをマップします。各フィールドについて、コンテンツ・サーバーで定義されているのと同じ名前を使用するか、異なる名前に変更できます。コンテンツがRecordsサーバーに外部コンテンツ・アイテムとしてアップロードされると、これらのフィールドは外部フィールドの名前にマップされます。

      次の方法のいずれかで、カスタム・フィールドを必要に応じて構成できます。

      • 外部カスタム・フィールドを追加します。

      • 外部カスタム・フィールドを編集します。

      • 処理アクションを構成します。

      • 予定イベントを構成します。

      • 外部ソース情報を表示します(「情報」メニューから、「ソース情報」を選択します)。

    • スケジュール時間の構成

      スケジュール時間の構成ページを使用すると、スケジュールされるタスクがいつ実行されるかを指定できます。タスクが実行される間隔(時間、日または週単位)および時刻を指定できます。これにより、活動が少ない時間にタスクをスケジュールできます。

  8. レコード管理がコンテンツ・サーバーで初期構成された後、メニュー・バーに「レコード」メニューが表示されます。このメニューのオプションから、レコード管理の構成を変更できます。

    レコード管理の構成の詳細は、Oracle WebCenter Content Recordsセットアップ・ガイドを参照してください。

  9. 「レコード」メニューから、「構成」「有効な機能」の順に選択します。

    有効な機能ページで、機能および処理の選択を変更できます。アダプタの場合、Recordsサーバーで選択した機能より多くの機能を選択することはできません。有効な機能ページの「機能」および「処理アクション」セクションの詳細は、第8.1.1項「Records機能のレベルの構成」を参照してください。

    機能または処理を変更した後は、第9.3項「管理対象サーバーの再起動」の説明に従って、WebCenter Contentを再起動します。

4.12 Oracle Application Extension Frameworkの構成

Oracle Application Extension Framework (AXF)は、Imagingとともに自動的にインストールされます。インストールの確認の詳細は、第6.5項「Oracle Application Extension Frameworkのインストールおよび構成」を参照してください。

AXFおよびAXFデータベース表を構成して使用する方法の詳細は、『Oracle WebCenter Application Adapters管理者ガイド』を参照してください。

4.13 Oracle Document CaptureとOracle Distributed Document Captureのインストールおよび構成

Oracle Document Captureでは、一元的な大量の本番スキャンを実行でき、Oracle Distributed Document Captureには、分散型の企業がリモートの場所からイメージを簡単に取得できるわかりやすいWebインタフェースが備えられています。

Oracle Document Captureをインストールして構成する方法の詳細は、Oracle Document Captureインストール・ガイドおよびOracle Document Capture管理者ガイドを参照してください。

Oracle Distributed Document Captureをインストールして構成する方法の詳細は、Oracle Distributed Document Captureインストール・ガイドおよびOracle Distributed Document Capture管理者ガイドを参照してください。

いずれかの取得アプリケーションからWebCenter Contentにドキュメントをコミットするには、WebCenter Content 11g Commit Driverが必要です。WebCenter Content 11g Commit Driverの使用方法の詳細は、Oracle Distributed Document Captureインストール・ガイドおよびOracle Distributed Document Capture管理者ガイドを参照してください。