この章では、Oracle Fusion MiddlewareからOracle WebCenter Contentを削除する方法について説明します。
この章では、次の項目について説明します。
Oracle WebCenter Contentのシステムからの削除には、Oracle WebLogic Serverの停止、アプリケーション・スキーマの削除およびOracleホームの削除が含まれています。
ソフトウェアを削除するには、この章で説明する手順を使用します。ソフトウェアを手動で削除しようとすると、後で再度ソフトウェアをインストールする際に問題が発生する可能性があります。この項の手順に従うことで、ソフトウェアを正しく削除することができます。
Oracle Fusion MiddlewareからOracle WebCenter Contentコンポーネントを削除する前に、すべてのサーバーおよびプロセスを停止する必要があります。
Oracle WebLogic Serverおよびサーバー・プロセスを停止するには、次の手順を実行します。
Oracle WebLogic Serverドメイン内の各管理対象サーバーを、DomainHome
/bin
ディレクトリのstopManagedWebLogic
スクリプトで停止します。
UNIXスクリプト: DomainHome
/bin/stopManagedWebLogic.sh
managedServerName
Windowsスクリプト:
DomainHome
\bin\stopManagedWebLogic.cmd
managedServerName
要求されたら、ユーザー名およびパスワードを入力します。
ドメインの管理サーバーへの接続(Webブラウザ・インタフェースなど)を閉じ、管理サーバーを停止します。
UNIXスクリプト: DomainHome
/bin/stopWebLogic.sh
Windowsスクリプト: DomainHome
\bin\stopWebLogic.cmd
詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle Fusion Middlewareの起動と停止に関する項を参照してください。
1つ以上のOracle WebCenter Contentのスキーマをデータベースから削除するには、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行します。
リポジトリ作成ユーティリティが含まれているZIPファイルは、次のいずれのWebサイトからでもダウンロードできます。
Oracle Software Delivery Cloud
http://edelivery.oracle.com/
Oracle Technology Network (OTN)にあるOracle Fusion Middleware 11gソフトウェアのダウンロード・ページ
http://www.oracle.com/technology/software/products/middleware
注意: Windowsオペレーティング・システムでは、名前に空白が含まれるディレクトリにRCU ZIPファイルを解凍しないでください。 |
ZIPファイルをダウンロードした後、任意のディレクトリに内容を抽出し、前述の説明に従ってRCUを起動します。
rcu
起動ファイルを使用してRCUを起動します。
UNIXパス: RCU_HOME
/bin/rcu
Windowsパス: RCU_HOME
\BIN\rcu.bat
次の手順に従って、Oracle WebCenter Contentの1つ以上のスキーマを削除します。
「ようこそ」画面
「次へ」をクリックします。
「リポジトリの作成」画面
「削除」を選択し、「次へ」をクリックします。
「データベース接続の詳細」画面
データベース・インスタンスに接続するための資格証明を入力します。これらの資格証明は、Oracle WebCenter Contentスキーマを作成した際にこの画面で指定した資格証明と同じです。詳細は、第2.2項「リポジトリ作成ユーティリティによるOracle WebCenter Contentスキーマの作成」を参照してください。
「次へ」をクリックします。「前提条件チェック」画面が表示されます。
前提条件エラーがある場合、「データベース接続の詳細」画面にエラーの詳細が表示されます。エラーを修正し、「次へ」を再度クリックします。
エラーなしでチェックが完了したら、「OK」をクリックして画面を閉じます。
「コンポーネントの選択」画面
スキーマ接頭辞を選択し、リポジトリから削除する各スキーマの名前を選択します。
「次へ」をクリックします。「前提条件の確認中」ダイアログ・ボックスが表示されます。
前提条件にエラーがある場合は、「コンポーネントの選択」画面にエラーの詳細が表示されます。エラーを修正し、「次へ」を再度クリックします。
エラーが発生せずにチェックが完了したら、「OK」をクリックしてダイアログ・ボックスを閉じ、「次へ」をクリックします。
「サマリー」画面
「削除」をクリックします。「削除」ダイアログ・ボックスが表示され、スキーマを削除する前に「停止」をクリックできます。
削除エラーがある場合は、「サマリー」画面にエラーの詳細が表示されます。エラーを修正してから、「削除」を再度クリックします。
注意: データベースがWindowsオペレーティング・システムで実行されている場合は、削除の前に、表領域にアクセスしていた以前のセッションが閉じられていることを確認してください。削除後に、dbf ファイルを手動で削除する必要がある場合があります。 |
「完了サマリー」画面
「閉じる」をクリックします。
アンインストーラは、アンインストーラが起動されたOracleホーム・ディレクトリを削除しようとします。Oracle WebCenter ContentのOracleホームを削除する前に、このOracleホームを使用して実行されているすべてのプロセスを停止してください。ソフトウェアの削除後は、Oracle WebLogic Serverドメインを使用できなくなります。
この手順では、ユーザーが作成したOracle WebLogic Serverドメインは削除されません。削除されるのは、WebCenter Content Oracleホームのソフトウェアのみです。
表10-1の手順に従ってOracle WebCenter Contentを削除してください。
注意: アンインストーラは、アンインストーラが起動されたOracleホーム・ディレクトリを削除しようとします。Oracleホームを削除する前に、既存のドメインによって使用されていないことを確認してください。 |
UNIXシステムで、削除手順を実行してもWebCenter Content Oracleホーム・ディレクトリが削除されなかった場合には、rm
コマンドを使用して、ディレクトリとそのサブディレクトリすべてを手動で削除できます。
UNIXオペレーティング・システムでWebCenter Content Oracleホームを削除するには、次の手順を実行します。
ディレクトリをWebCenter Content Oracleホーム・ディレクトリが含まれるディレクトリに変更します。
cd MW_HOME
次のコマンドで、WebCenter Content Oracleホーム・ディレクトリを指定します。
rm -rf WC_CONTENT_ORACLE_HOME
Windowsシステムで、削除手順を実行してもWebCenter Content Oracleホーム・ディレクトリが削除されなかった場合には、「ファイル」メニューで「削除」を使用し、「スタート」メニューからプログラム・グループを削除すれば、ディレクトリとそのサブディレクトリすべてを手動で削除できます。
Windowsオペレーティング・システムでWebCenter Content Oracleホームを削除するには、次の手順を実行します。
Windowsエクスプローラで、C:\
MW_HOME
ディレクトリに移動し、WC_CONTENT_ORACLE_HOME
フォルダを右クリックして、「ファイル」メニューから「削除」を選択できます。
Start Menu\Programs
フォルダからプログラム・グループを削除できます(存在する場合)。たとえば、C:\Documents and Settings\All Users\Start Menu\Programs
から次のプログラム・グループを削除します。
Oracle WebLogic (BEAHOME 1)
Oracle ECM 11g - Home1
ご使用のWindowsシステムでは、フォルダおよびプログラム・グループの名前が異なる可能性があります。