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Oracle Fusion Middleware Oracle Portalユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
B61383-02
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9.9 モバイル・ページのトラブルシューティング

ページ・ポートレットがモバイル・デバイスに正しく表示されません。

モバイル・ポータルに対するページ・ポートレットの値はある程度制限されます。モバイル・デバイスでのページ・ポートレットの動作が直感的でない場合、モバイル・ポートレットの作成時にページ・ポートレットの使用を避けることが最善です。

サービス・エラー・メッセージを受け取ります。

Oracle Portalへのログイン時にメッセージを受け取った場合は、前の項を参照してください。それ以外の場合にこのエラーが発生した場合は、OracleAS Wirelessサーバーの動作を調査する必要があります。

最初に、サービスがサーバーで実行できるかどうかを判断します。たとえば、OracleAS Wirelessのサンプルをモバイル・デバイスまたはシミュレータから実行できるかを確認します。実行できない場合、一般的にインストールに構成の問題があると考えられます。

OracleAS Wirelessのサンプルを実行できる場合は、OracleAS Wirelessサーバーのsys_panama.logエラー・ログの内容を確認します。このログ・ファイルは、ORACLE_HOME/wireless/logsまたは/var/tmp.にあります。このログ・ファイルには、問題の原因となっているサービス(この場合はOracle Portal)からのレスポンスに関する情報が記録されており、それらがエラー・ステータスまたは無効なOracleAS Wireless XMLを返しているかどうかを示しています。その後、この情報をOracle HTTP Serverプロセスのaccess_logと関連付けて、どのリクエストが失敗しているのか(たとえば、サーブレット・リクエストやmod_plsqlリクエスト)を判別します。この調査の結果によっては、サポート担当者への連絡が必要になります。

次のエラー・メッセージが表示されます。一時的なエラー...

このエラー・メッセージはParallel Page Engine (PPE)によってレンダリングされます。PPEは、エラー発生時におけるタイプtext/vnd.oracle.mobilexmlのエラー・ドキュメントのレンダリングに十分なほどモバイルに対応しています。PPEで最もエラーが発生しやすいのは、データベースからページ・メタデータをフェッチしようとするときです。メタデータには一般的にPPEにエラーの処理方法を伝える情報が含まれていますが、PPEのメタデータのリクエストに対するデータベースからのレスポンスが有効なメタデータ・ドキュメントでも明確なエラー・ドキュメントでもない場合は、PPEはそれ自体でユーザーにエラー・ドキュメントをレンダリングする必要があります。

標準のデスクトップ・ブラウザでは、エラー・ドキュメントをレンダリングすると、データベースへのメタデータのコールによって生成されたエラー・ドキュメントが単にPPEによって取得され、エンド・ユーザーに渡されます。デスクトップ・ブラウザは数多くのコンテンツ・タイプを処理でき、それらで処理できないコンテンツ・タイプについては、一般的にそのドキュメントをディスクに保存するためのプロンプトを表示します。ただし、モバイル・ユーザーの場合は、これはおそらく適切ではなく、不可能な場合もあります。したがって、モバイル・リクエストのエラー・ドキュメントはOracleAS Wireless XMLである必要があります。

このように、PPEがモバイル・リクエストを処理しているときに、データベースがメタデータではなくエラー・ドキュメントを生成し、それが有効なOracleAS Wireless XMLでない場合、PPEは次の動作を行います。

ユーザーがそのようなレスポンスを報告した場合は、ポートレット・エラー・ログ・ファイルで文字列「log errorID = <nnnnn>」(<nnnnn>はエンド・ユーザーに報告されたのと同じ番号)を検索します。この情報を使用して、Oracle Portalの標準トラブルシューティング分析に従います。この方法がうまくいかない場合は、モバイル・デバイスまたはシミュレータと標準デスクトップ・ブラウザからアクセスした際のポータルの動作について、Oracleサポート・サービスに問い合せてください。

モバイル・ページで_debug URLパラメータを使用するにはどうすればよいですか。

_debug URLパラメータをページURLの最後に付けると、表示されるコンテンツに、ページの構築に関するタイミングの情報を補足することができます。たとえば、「最近使用したオブジェクト」を含むページのURLの最後に_debug URLを付けると、次の情報がページに追加されます。

Information for Portlet 6,255
Portlet Timing: 624 msecs (wait=0)
Timing Status:
XSLT Timing: null msecs
Caching information of portlet:
Portlet Cache status: Web Cache:- MISS,NEW [M], File System Cache:- MISS,NEW
From Cache: Web Cache:- Cache Expires: 86400 secs, Age in Cache: 0 secs, File System Cache:= None
From Portlet: Cache Key: 2002:04:22:329370|1|5, Cache

ページへのモバイル・ブラウザ・アクセスのためにこの処理を実行することは、標準デスクトップ・ブラウザ・アクセスのように単純ではありません。主な理由は次の2点です。

したがって、モバイル・ページで_debugパラメータを使用するには、次のようにする必要があります。

  1. OracleAS Wirelessサーバーで、デフォルトのOracle Portalサービスについて登録されているポータルのホーム・プロシージャ(http://host.domain:port/pls/portal/PORTAL.home)ではなく、ページを直接参照する新しいサービス(http://host.domain:port/portal/page/MyPageGroup/MyPage?_debug=1)を作成します。

  2. モバイル・デバイスで、Oracle Portalサービスではなく、この新しいサービスをリクエストします。

  3. これらの操作について記録されるパフォーマンス情報のポートレット・ログを確認します。

これらの操作の出力は、サーブレット・ログに記録され、次のような形式になります。

4/23/02 5:38 AM portal: [perf] Information for Portlet 33,31071. 
Portlet Timing: 234 msecs (wait=0)
Timing Status: 
XSLT Timing: null msecs
Caching information of portlet:
Portlet Cache status:  <I>Web Cache:-</I> MISS,NON-CACHEABLE [N],  <I>File System Cache:-</I> MISS,NEW
From Cache:  <I>Web Cache:-</I> -,  <I>File System Cache:-</I> None
From Portlet: Cache Key: NORMAL, Cache Level: USER

4/23/02 5:38 AM portal: [perf] Information for Page 33%2C31060%2C33_31062
Elapsed Time: 2470 msecs
Page meta-time 7 msecs (wait = 994)
Page meta Cache Status:  <I>Web Cache:-</I> MISS,NON-CACHEABLE [N], Cache Expires: null secs, Age in Cache: null secs ,  <I>File System Cache:-</I> MISS,NEW
Login meta-time 1227 msecs (wait = 1)
Login meta Cache Status:  <I>Web Cache:-</I> MISS,NON-CACHEABLE [N], Cache Expires: null secs, Age in Cache: null secs

Oracleサポート・サービスに問い合せる場合、どのような情報を用意する必要がありますか。

モバイルに関する問題についてOracleサポート・サービスに問い合せる際に、行うべき操作と用意しておく情報を次のチェックリストに示します。