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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Managementユーザーズ・ガイド
11g リリース(11.1.1.6.2)
B61408-05
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11 プロセス・スペースの開始

この章では、Oracle Business Process Management Process Spacesの起動方法とログイン方法、およびモデリング・スペースとプロセス・インスタンス・スペースも含めたインタフェースのナビゲーション方法について説明します。

この章には、プロセス・スペースの開始に役立つ次のトピックが含まれています。

11.1 プロセス・スペースの理解

プロセス・ワークスペースは、Oracle WebCenter Portal: Spaces上に構築されるワークスペースです。プロセス・ワークスペースの各パネルの内容と、プロセス・モデルの開発でコラボレーションできる追加のワークスペースを結合して、コラボレーション機能を大幅に向上させます。

WebCenter Portalでは、関心のある分野や共通の目標に応じて編成された、あらゆる規模の個別のコミュニティをサポートするグループ・スペースが提供されます。また、WebCenter Portalでは、ドキュメント共有、ディスカッション、wiki、リスト、リンク、タグ付けを可能にする各種のコラボレーション・サービスと、プレゼンスやインスタント・メッセージングなどのリアルタイムのコラボレーション・サービスが提供されます。

WebCenter Portalとプロセス・ワークスペースの機能を組み合せたプロセス・スペースでは、ビジネス・プロセスのモデリングと実行に特化して設計された、WebCenterグループ・スペースが提供されます。さらに、プロセス・スペースでは、WebCenter Portalのコラボレーション・サービスも使用されます。

Oracle WebCenter Portalの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドを参照してください。

11.1.1 ビジネス・プロセス管理用のOracle WebCenter Portalグループ・スペース

プロセス・スペースでは、ビジネス・プロセス管理に特化した、次のWebCenter Portalグループ・スペースが提供されます。

  • プロセス・ワークスペース: ロールに基づいて、プロセスの参加者が関連するプロセスおよびインスタンスでコラボレーションするために使用されます。たとえば、ある地域の営業担当者のグループが様々な顧客、販売している製品、それらの要件と履歴に関するドキュメントや情報を共有できます。

  • プロセス・モデリング・スペース: ドメイン・アナリストがビジネス・プロセスのモデリングの様々な側面でコラボレーションするために使用されます。たとえば、各部門の専門家が、各部門のニーズを反映したプロセスを共同で開発できます。

  • プロセス・インスタンス・スペース: 長期のインスタンスのために、必要に応じて作成され、長期にわたる高度なコラボレーションを必要とする特定のインスタンスが表示されます。

適切なロールを持つ関連するユーザー・セットにのみアクセスを付与することで、これらのグループ・スペースを職能チームに基づいてカスタマイズできます。これらのユーザー・セットを指定すると、関連するプロセスのみがスペースに含まれるようになります。

11.2 プロセス・スペースの起動とログイン

プロセス・スペースを起動するには、Oracle SOA Suiteがインストールされている必要があり、サービス統合サーバーが実行中である必要があります。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteインストレーション・ガイドを参照してください。

プロセス・スペースを起動してログインするには:

  1. 次に移動します:

    http://host_name:port_number/webcenter/

    host_nameは、Oracle WebCenter Portalがインストールされているホスト・コンピュータの名前です。

    port_numberは、インストールで使用したポートです。

  2. ユーザー名およびパスワードを入力します。

    管理者としてログインするには、事前シード済のユーザーを使用できます。デモンストレーション用のユーザー・コミュニティをアイデンティティ・ストアにロードしている場合は、jsteinやjcooperなどのその他のユーザーも使用できます。

    ユーザー名とパスワードは、JAZNに提供されたユーザー・コミュニティに存在している必要があります。

  3. 「ログイン」をクリックします。

11.3 プロセス・スペースのナビゲーション

プロセス・スペースの各タブはロールに応じてカスタマイズできます。たとえば、管理者は任意のページにおいてパネルを追加または削除できます。

この項には次のトピックが含まれます:

11.3.1 プロセス・スペースのプロセス・ワークスペースについて

プロセス・スペースの「プロセス・ワークスペース」には、「ホーム」ページと「プロセス・トラッキング」ページがあります。

11.3.1.1 プロセス・ワークスペースの「ホーム」ページ

ユーザーがログインすると、図11-1に示すように、プロセス・スペースの「ホーム」ページにユーザーのタスクおよび関連するパネルがユーザーのロールと権限に応じて表示されます。

図11-1 プロセス・スペースの「ホーム」ページ

この図の説明が続きます。
「図11-1 プロセス・スペースのホーム・ページ」の説明

ホーム・ページに表示されるいくつかのパネルの中に、「使用可能なプロセス」パネルがあります。このパネルには、実行することをユーザーが承認されたプロセスが表示されます。また、ホーム・ページにはタスク受信ボックス、ダッシュボード(チャート)、およびWebCenter Portalの標準的ないくつかのパネルも表示されます。

11.3.1.2 プロセス・ワークスペースの「プロセス・トラッキング」ページ

「プロセス・トラッキング」ページを選択すると、図11-2に示すように、プロセスに関連する情報が表示されます。このページには、プロセス・インスタンス・リストと、使用可能なプロセスやダッシュボードを含む他の様々なパネルがユーザーのロールと権限に応じて表示されます。WebCenter Portalの標準的ないくつかのパネルも表示されます。

図11-2 プロセス・スペースの「プロセス・トラッキング」ページ

この図の説明が続きます
「図11-2 プロセス・スペースの「プロセス・トラッキング」ページ」の説明

11.3.2 プロセス・スペースのモデリング・スペース

プロセス・スペースのモデリング・スペース・ページを使用すると、ユーザーは、プロセス定義をコラボレーションできます。たとえば、このページでは、デプロイしたプロセスに対する潜在的なボトルネックについてコメントしたり、改善についてディスカッションできます。図11-3は、プロセス・スペースのモデリング・スペース・ページを示しています。

図11-3 プロセス・スペースのモデリング・スペース・ページ

この図の説明が続きます
「図11-3 プロセス・スペースのモデリング・スペース・ページ」の説明

このページには、プロジェクト内の様々なプロセスをグラフィカルに表示する「プロセス・カタログ」があります。各プロセスは四角形で表現されます。任意の四角形内でナビゲーションの矢印を使用すると、その四角形が表しているプロセスの詳細を確認できます。ページには、WebCenter Portalの標準的ないくつかのパネルも表示されます。

11.3.3 プロセス・スペースのプロセス・インスタンス・スペース

プロセス・インスタンス・スペースを使用すると、ユーザーは、プロセス・インスタンスをコラボレーションできます。プロセス・インスタンス・スペースは通常、多数の非定型アクティビティおよびコラボレーションが関連する長期のプロセス・インスタンスに対して使用されます。

図11-4は、プロセス・インスタンス・ページを示しています。このページには、プロセス・インスタンスのステーク・ホルダー、インスタンスの監査証跡およびプロセス・インスタンス・カレンダが表示されます。

図11-4 プロセス・スペースのプロセス・インスタンス・ページ

この図の説明が続きます
「図11-4 プロセス・スペースのプロセス・インスタンス・ページ」の説明