Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Managementユーザーズ・ガイド 11g リリース(11.1.1.6.2) B61408-05 |
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この章では、管理者がプロセス・ワークスペースで実行できる「作業アイテム」パネルの表示の設定およびタスク関連情報の管理と構成を含む様々なタスクについて説明します。
この章の内容は次のとおりです。
管理者は様々なアプリケーション・プリファレンスを指定して、「作業アイテム」パネルの表示を設定できます。これをプロセス・ワークスペースで行うには、「管理」、「アプリケーション・プリファレンス」の順にクリックします。
この項には次のトピックが含まれます:
アイデンティティ・サービスが複数のレルムで構成されている場合は、ユーザーがOracle BPM Worklistにログインすると、ログイン・ページにレルム名のリストが表示されます。LABEL_LOGIN_REALM では、これらのレルムを表示するラベルのルックアップに使用されたリソース・バンドル・キーが指定されます。レルムという用語は、ユーザー・コミュニティにあわせて変更でき、国、会社、部署または部門などの用語の方が適切な場合があります。レルムという用語を変更するには、リソース・バンドルをカスタマイズし、この文字列にリソース・バンドル・キーを指定し、そのリソース・バンドル・キーを指すように「ログイン・ページ・レルムのラベル」パラメータを設定します。
リソース・バンドルのカスタマイズの詳細は、付録B「リソース・バンドルのカスタマイズ」を参照してください。
リソース・バンドルの指定の詳細は、第9.1.2項「プロセス・ワークスペースでのリソース・バンドルの指定方法」を参照してください。
リソース・バンドルは、ワークリスト・アプリケーションに表示される文字列を提供します。デフォルトでは、リソース・バンドルへのクラス・パスは次のとおりです:
管理者は、カスタム・リソース・バンドルを作成することで、アプリケーションに表示される文字列を追加または変更できます。その後、アプリケーション・プリファレンス・ページの「リソース・バンドル」フィールドを使用して、カスタム・リソース・バンドルへのクラス・パスを指定できます。
リソース・バンドルのカスタマイズの詳細は、付録B「リソース・バンドルのカスタマイズ」を参照してください。
アプリケーション・プリファレンス・ページで、プロセス・ワークスペースの表示言語を決定する方法を指定できます。言語ロケールに関する情報は、ユーザーのブラウザ、またはワークリスト・ユーザーに関する情報を格納するアイデンティティ・プロバイダから導出できます。
「アプリケーション・プリファレンス」ページにアクセスするには、プロセス・ワークスペースの最上部にあるグローバル・ツールバーの「管理」をクリックしてから、「管理領域」の下で「アプリケーション・プリファレンス」を選択します。「アプリケーション・プリファレンス」パネルが右のペインに表示されます。表示言語を指定するには、「次の言語設定を使用」フィールドで、「ブラウザ」と「アイデンティティ・プロバイダ」のどちらかを選択します。
ブランド・ロゴは、ワークリスト・アプリケーションの各ページの左上隅に表示されるイメージです。Oracleロゴがデフォルトで表示されますが、選択したイメージに変更することもできます。
注意: 適切に表示するためには、イメージ・サイズを120px x 40px (長さx幅)にすることをお薦めします。高解像度の大きいイメージをブランド・ロゴのサイズにあわせて圧縮することもできますが、小さいイメージの方が見やすく表示されます。 |
ブランド・ロゴを指定するには:
次のいずれかを実行します。
外部のイメージ・ホストWebサイトを参照します。これを行うには: 「ブランド・ロゴ」フィールドにイメージのURLを入力します。
サーバー上の特定の場所にイメージをアップロードし、「ブランド・ロゴ」フィールドに相対パス(/afr/my_logo.png
など)を入力します。
共有ライブラリからイメージを参照します。これを行うには: 「ブランド・ロゴ」フィールドに、共有ライブラリにあるとおりにロゴ名のパスを入力します(/my_logo.png
など)。
注意: ワークリスト・アプリケーションとプロセス・ワークスペースのいずれかからブランド・ロゴをカスタマイズすると、両方のアプリケーションのロゴが変更されます。たとえば、ワークリスト・アプリケーションからロゴを変更すると、プロセス・ワークスペースのロゴが自動的に変更されます。 |
共有ライブラリへのイメージのデプロイの詳細は、付録D「イメージおよびJARファイルの共有ライブラリJARファイルの一部としてのデプロイ」を参照してください。
サイトのタイトルを指定し、デフォルトのタイトル(BPM Worklist)を好みのタイトルに変更できます。
ブランド・タイトルを指定するには:
次のいずれかを実行します。
「ブランド・タイトル」フィールドに、タイトルの単純な文字列を入力します。
「ブランド・タイトル」フィールドに、「リソース・バンドル」のキーと値のペアを参照するラベルを入力します。この方法で、タイトルをLABEL_WORKLIST_TITLE.などのように国際化できます。
スキンは、グラフィック・インタフェースのルック・アンド・フィールを決定します。
スキンを選択するには:
次のいずれかを実行します。
「スキンの選択」リストから、デフォルトのADFスキンの1つを選択します。
.JAR
ファイル内のカスタマイズされたスキン(.css
ファイル)をアップロードし、共有ライブラリの一部としてデプロイします。その後、コンソールからアプリケーションを再起動すると、カスタム・スキンが「スキンの選択」リストに表示されます。
カスタム・スキンを作成するには:
次の例のようなディレクトリ構造を作成します:
C:\temp\META-INF\adf\oracle\skin\images
META-INF\skins\custom.css
META-INF\trinidad-skins.xml
この例では、custom
という単語をカスタマイズしたスキンの名前に変更できます。
trinidad-skins.xml
ファイルの内容が次のようになっていることを確認します:
<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1"?> <skins xmlns="http://myfaces.apache.org/trinidad/skin"> <skin> <id>custom.desktop</id> <family>custom</family> <extends>custom.desktop</extends> <render-kit-id>org.apache.myfaces.trinidad.desktop</render-kit-id> <style-sheet-name>skins/custom.css</style-sheet-name> </skin> </skins>
c:\temp
ディレクトリから次のコマンドを発行して、.JAR
ファイルを作成します:
jar -cvf customSkin.jar META-INF/
このJARファイルをディレクトリ/scratch/
username
/sharedLib
にコピーします。
注意: 次の方法でCSSファイル内のイメージを参照します:
これにより、 |
共有ライブラリへのイメージのデプロイの詳細は、付録D「イメージおよびJARファイルの共有ライブラリJARファイルの一部としてのデプロイ」を参照してください。
プロセス・ワークスペースでは、「外部アプリケーション」パネルで使用できるカスタマイズされた外部アプリケーションおよびリンクを作成できます。さらに、プロセス・ワークスペースとワークリスト・アプリケーションの両方で、「タスクの詳細」ペインに表示される列を指定できます。
カスタマイズされたアプリケーションを有効にするには:
アプリケーション・プリファレンス・ページで、「アプリケーション・カスタマイズ・クラス名」フィールドにカスタム・アプリケーションのクラス名を入力します。
コンソールからアプリケーションを再起動します。
カスタマイズによっては、その効果をここで確認できます。
プロセス・ワークスペース用のカスタマイズを実行し、外部アプリケーションの作成と「タスクの詳細」ペインでの受信ボックス列の指定のいずれか(あるいはその両方)を実行した場合、次が表示されます:
プロセス・ワークスペースのホーム・ページにある「外部アプリケーション」パネルにリストされたカスタム・アプリケーション(図9-3を参照)
ユーザーが指定した内容にあわせて調整された「タスクの詳細」受信ボックスの列。
アプリケーションのカスタマイズの詳細は、付録C「プロセス・ワークスペース内のアプリケーションおよびワークリスト・アプリケーションのカスタマイズ」を参照してください。
管理者は、プロセス・ワークスペースの標準のタブ(「タスク」、「アクティビティ・ガイド」、「プロセス・トラッキング」、「標準ダッシュボード」など)を表示するか、非表示にするかを指定できます。また、表示するように指定したタブの中から、ユーザーがログインしたときに表示するデフォルトのタブを選択できます。
プロセス・ワークスペースの標準のタブを表示または非表示にするには:
「管理」、「アプリケーション・プリファレンス」の順に選択します。
「標準タブの表示」行で、表示するタブのチェック・ボックスを選択するか、非表示にするタブのチェック・ボックスの選択を解除します。
表示するように指定したタブの中から、ユーザーがログインしたときに表示するデフォルトのタブを指定します。指定するには、デフォルトにするタブの隣にあるラジオ・ボタンを選択します。デフォルト・タブを選択しない場合、標準タブは指定したとおりに表示または非表示になりません。
図9-4は、アプリケーション・プリファレンス・ページを示しており、「標準タブの表示」行が強調表示されています。タブの表示または非表示を選択するチェック・ボックスおよびユーザーのログイン時のデフォルト・タブを選択するラジオ・ボタンにコールアウトの記載があります。
この項には次のトピックが含まれます:
ヒューマン・ワークフローのマップ済属性(以前のフレックス・フィールド)での格納と問合せでは、状況固有のカスタム属性が使用されます。これらのカスタム属性は、通常、タスク・ペイロード値に基づきます。マップ済属性にカスタム属性を格納すると、次の利点が得られます。
カスタム属性をタスク・リスト内の列として表示できます。
カスタム属性を使用して、カスタム・ビューや拡張検索でタスクをフィルタ処理できます。
キーワードベースの検索にカスタム属性を使用できます。
たとえば、タスクの注文書リクエスト・ペイロードのRequester、PurchaseOrderIDおよびAmountフィールドをマップ済属性に格納できます。プロセス・ワークスペースにログインした承認者は、これらのフィールドの値をタスク・リスト内の列で確認して、アクセスするタスクを決定できます。ユーザーは、マップ済属性に基づいてタスクをフィルタ処理するビューを定義できます。たとえば、ユーザーは、異なる金額範囲に基づいて発注書の承認用ビューを作成できます。ユーザーが特定のリクエスタまたは発注書IDに関連するタスクを取得することも必要になった場合、キーワード・フィールドにそのリクエスタまたは発注書IDを指定して検索を実行することによって、関連するタスクを取得できます。
マップ済属性の移入を行う場合は、次の手順で管理者がマップ済属性マッピングを作成する必要があります。
移入するマップ済属性のラベルを指定します。
データを含むペイロード属性をラベルにマップします。
これらのマッピングは、特定のタスク・タイプに対して有効です。したがって、タスク・タイプごとに異なるマップ済属性マッピングを作成できます。マッピングが完了し、新しいタスクが開始されると、そのペイロードの値はマップされたマップ済属性に転送されます。マッピングの前に開始されたタスクについては、マップ済属性に値は格納されません。マップ済属性に転送できるのは、ペイロード内の最上位レベルの単純型の属性のみです。複合型の属性またはその中にネストされた単純型の属性は推進できません。ペイロード内の属性はマップ済属性に推進する必要がある場合があることに留意しながら、ヒューマン・タスク・エディタでタスクのペイロードを定義することが重要です。キーワードベースの検索には、テキストおよび数値のすべてのマップ済属性が自動的に含められます。
原則的に、ヒューマン・タスク・エディタは、タスクのペイロードを定義する場合にのみ使用します。他の操作はすべて実行時に行います。
ディレクトリ・ネーミングは、フレックス・ファイルのネーミング規則に付随して得られるものではありません。
注意: マップ済属性は、ビジネス・プロセスのインスタンスが生成される前に定義する必要があります。正しいマップ済属性は、マップ済属性の作成後に生成されたインスタンスにのみ反映されます。ビジネス・プロセスの古いインスタンスには、マップ済属性の以降の変更は反映されません。 |
マップ済属性をマップする方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』を参照してください。
管理者または必要な権限を持つユーザーは、図9-5に示すように、マップ済属性を使用して、データをペイロードからインライン属性マップ済属性に転送できます。データは、マップ済属性に推進することで検索可能になり、タスク・リストに列として表示できます。
管理者および適切な権限を持つユーザーは、パブリック・マップ済属性と保護マップ済属性の両方をマップできます。図9-5に示すように、「パブリック・フレックス・フィールド」ノードと「保護フレックス・フィールド」ノードの両方が「管理」パネルに表示されます。
パブリック・マップ済属性および保護マップ済属性の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Process Managementモデリングおよび実装ガイド』を参照してください。
ラベルを作成する手順は、次のとおりです。
マップ済属性マッピングを作成するには、まず管理者がマップ済属性を示すわかりやすい表示名となるセマンティック・ラベルを定義します。図9-6に示すように、「追加」をクリックして「ラベルの作成」ダイアログ・ボックスを使用します。
図のように、labelNameはタスク属性TextAttribute1にマップされています。ペイロード属性はラベルにもマップされます。この例では、labelNameには「テキスト」属性タイプが関連付けられています。最終的には、「テキスト」属性の値がTextAttribute3列に格納され、labelNameがユーザーのタスク・リストに表示される列ラベルとなります。ラベルは様々なタスク・タイプに再利用できます。ラベルを削除できるのは、どのマッピングにも使用されていない場合のみです。
マップ済のペイロード属性をカスタム・ビューに列として表示したり、カスタム・ビューとワークフロー・ルールの両方でフィルタ条件として使用することもできます。ペイロード属性の表示名は、マッピングの実行時に選択した属性ラベルです。
次の制限に注意してください。
単純型のペイロード属性のみをマップできます。
1つのタスク・タイプに使用できるマップ済属性(およびラベル)は1つのみです。
number
またはdate
データ型の場合、データ型の変換はサポートされていません。たとえば、string
データ型が割り当てられたペイロード属性は、number
データ型が割り当てられたラベルにマップできません。
全マッピングを参照するには:
「全マッピングの参照」をクリックします。
ラベル表の1行を選択すると、特定のラベルにマップされているペイロード属性がすべて表示されます。
マッピングをタスク・タイプ別に編集するには:
「タスク・タイプによるマッピングの編集」をクリックし、必要に応じてタスク・タイプを入力し、「検索」をクリックします。
タスク・タイプを選択して「OK」をクリックします。
「タスク・タイプによるマッピングの編集」フィールドにタスク・タイプが表示されている状態で、「実行」をクリックします。
マッピング・ラベルを選択して「選択」をクリックします。
承認グループは、名前と、特定パターンでタスクを実行するように構成された事前定義のユーザーの集合で構成されます。このパターンは、ヒューマン・ワークフローのルーティング・スリップ・パターンに類似しており、ユーザーがシリアルまたはパラレルでタスクを実行できます。承認グループには、パターンでネストされている承認グループを含めることもできます。
承認グループの名前は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Process Managementモデリングおよび実装ガイド』で説明されているように承認グループのリスト・ビルダーを指定する際に必要です。承認グループ内で構成されるパターンは、タスクを実行するユーザーの順序を決めるためにデフォルトで使用されます。ただし、リスト・ビルダーを作成する際は、投票方法を指定してデフォルトのパターンをオーバーライドできます。
以降の各項では、管理者権限を持つユーザーが承認グループを管理できるユーザー・インタフェースについて説明します。
承認グループを表示するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。左のペインに「管理領域」パネルが表示されます。
「タスク管理」の下の「承認グループ」をクリックします。右のペインにグループ・ページが表示されます。
承認グループ・ページのナビゲーション・ペインで、承認グループを選択します。選択した承認グループについて、図9-7に示すような詳細ページが右のペインに表示されます。
この図では、DisbursementTeamという承認グループに2人のユーザーbpalmerとrjamesがいることが示されています。これらのユーザーは特定のシーケンス構成でタスクを実行します。
承認グループは、ユーザー名またはグループ名で検索できます。
ユーザー名で検索するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。左のペインに「管理領域」パネルが表示されます。
「タスク管理」の下の「承認グループ」をクリックします。右のペインに承認グループ・ページが表示されます。
リストから「ユーザー」を選択します。
フィールドにユーザーの完全なユーザー名を入力します(ユーザー名の一部とアスタリスク(*)を入力してワイルドカード検索を実行することもできます)。
アクション(>)ボタンをクリックします。
図9-8に示すように、左側にあるペインに、ユーザーが所属する承認グループのリストが表示されます。
承認グループ名をクリックすると、右側の「詳細」ペインがそのグループの構造でリフレッシュされます。
グループ名で検索するには:
左のペインで、リストから「グループ」を選択します。
フィールドに完全なグループ名を入力します(グループ名の一部とアスタリスク(*)を入力してワイルドカード検索を実行することもできます)。
アクション(>)ボタンをクリックします。
左のペインに、一致するすべての承認グループのリストが表示されます。
承認グループ名をクリックすると、右側の 「詳細」 ペインがそのグループの構造でリフレッシュされます。
静的承認グループを追加するには:
図9-9に示すように、「追加」(+)ボタンをクリックして、リストから「静的作成」を選択します。
グループの新しい名前を入力します。
「適用」をクリックします。
これで、新しい承認グループにメンバーを追加できます。
静的承認グループのメンバーは、ユーザーまたは他の承認グループのいずれかになります。
新しいユーザー・メンバーを承認グループに追加するには:
図9-10に示す「詳細」ページから、「追加」(+)アイコンをクリックします。
その他のアイコンは、承認シーケンスでのメンバーの編集、削除、並替えに使用します。
「グループに追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「ユーザー」を選択します。
次のいずれかを実行します。
完全なユーザー名を入力して「OK」をクリックします。
ダイアログ・ボックスが閉じ、「詳細」ペインの「メンバー」セクションに新しいメンバーが表示されます。
虫眼鏡アイコンをクリックしてユーザーを検索します。
虫眼鏡アイコンをクリックすると、「アイデンティティ・ブラウザ」ポップアップ・ダイアログが表示されます。
リストから「ユーザー」を選択します。
テキスト入力フィールドに完全名を入力して「検索」をクリックします(ユーザー名の一部とアスタリスク(*)を入力してワイルドカード検索を実行することもできます)。
「アイデンティティ・ブラウザ」ダイアログがリフレッシュされ、検索結果が表示されます。
リストからユーザーを選択します。
選択したユーザーの詳細が、ダイアログの「詳細」セクションに表示されます。
「OK」をクリックします。
「OK」を再度クリックして、「グループに追加」ダイアログを閉じます。
「詳細」ペインの「メンバー」セクションで、選択したユーザーを表すノードが承認グループ構造に表示されます。
この手順を繰り返せば、承認グループにさらにメンバーを追加できます。メンバー追加後の承認グループ構造は、図9-10のようになります。
承認グループからメンバーを削除するには:
承認グループ構造から、目的のメンバー・ノードを選択します。
「削除」アイコンをクリックします。
承認グループ構造がリフレッシュされ、メンバー・ノードが削除されます。
承認グループの順序を変更するには:
移動するメンバー・ノードを選択します。
「メンバーのプッシュ・アップ」(^)アイコンと「メンバーのプッシュ・ダウン」(v)アイコンを使用して、メンバーを目的の位置に移動します。
承認グループをネストすることは、ある承認グループが別の承認グループの一部になることを意味します。
承認グループをネストするには:
「追加」アイコンをクリックします。
「承認グループ」を選択します。
虫眼鏡アイコンをクリックします。
別のダイアログ・ボックスとして「グループに追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。
左のペインから、追加する承認グループを選択します。
選択した承認グループの構造が右のペインに表示されます。
「OK」をクリックします。
「OK」を再度クリックして、「グループに追加」ダイアログ・ボックスを閉じます。
承認グループの構造に、新しい承認グループが表示されます。
承認グループの名前を変更するには:
承認グループの新しい名前を「名前」フィールドに入力します。
「適用」をクリックします。
名前の変更は、この承認グループがネストされている他の承認グループに反映されます。
動的承認グループを使用すると、実行時にカスタムJavaクラスを通じて承認グループを作成できます。これには、次の手順が必要です。
開発者が、カスタム実装に必要なカスタムの動的承認グループ・クラスを記述します
IT部門が、ワークリスト・アプリケーションのUIを使用して、カスタムの動的承認グループを登録します
サービス統合クラス・パスの一部であり世界的に有名なディレクトリに、クラス・ファイルを公開します
動的承認グループを定義するには、ユーザーは、インタフェース・ファイルIDynamicApprovalGroup.java
(AMXによって、パッケージoracle.bpel.services.workflow.task内に動的承認グループ用として定義されています)を使用して実装クラスを定義する必要があります。このパッケージには、承認グループのメンバーを取得するパブリック・メソッドが1つだけ含まれています。入力パラメータはTaskオブジェクトのみです。主キー・リストは、task/systemAttributes/collectionTargetタスクによって取得できます。
例9-1 実装クラス
************** IDynamicApprovalGroup.java ****************** public interface IDynamicApprovalGroup { /** * Get members of this dynamic approval group * @param task Property bag containing information required to generate the approver list * @return list of IApprovalListMember including sequence, member, member_ type; null for empty group * The primary key list can be obtained from task: task/systemAttributes/collectionTarget */ public List getMembers(Task task ) throws WorkflowException; } **********************************************************
図9-11は、動的承認グループ・クラスのサンプルを示したコード・スニペットです。
詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Process Managementモデリングおよび実装ガイドを参照してください
サービス統合クラス・パスの一部であり世界的に有名なディレクトリにクラス・ファイルを公開するには、クラス・ファイルを次のWebLogic Serverディレクトリに配置します。
$BEAHOME/AS11gR1SOA/soa/modules/oracle.soa.ext_11.1.1/classes
たとえば、oracle.apps.DynamicAGというJavaクラスの場合、パスは$BEAHOME/AS11gR1SOA/soa/modules/oracle.soa.ext_11.1.1/classes/oracle/apps/DynamicAG.class
となります。クラス・ファイルをこのパスに配置してからWebLogic Serverを再起動してください。
プロセス・ワークスペースのタスク構成を使用すると、ビジネス・ユーザーと管理者は、ワークフロー・デザイナが自動的に構成したルールを参照できます。この事前定義済ルールは、特定の顧客向けに、適用可能な顧客企業ポリシーに基づいて変更できます。
たとえば、金額が1000ドルを超える支出については2レベルの承認を必要とする企業ポリシーがあり、このポリシーの承認を3レベルに変更する場合、顧客はこのWebベース・アプリケーションを使用してルールを変更できます。基礎となるプロセスのルールを変更してから再デプロイするという手順をIT部門に依頼する必要はありません。ルールの変更は次のインスタンスから適用され、すでに進行中のインスタンスでは現在のルール定義が使用されます。
タスク構成を使用すると、承認フローに関連付けられているイベント駆動ルールとデータ駆動ルールを、ワークフローのデプロイ後である実行時に編集できます。
「タスク構成」ページにアクセスするには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。左のペインに「管理」パネルが表示されます。
「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。図9-12のように、右のペインに「タスク構成」ページが表示されます。
右ペインの「設定するタスク」セクションには、承認フロー・ルールを使用するように構成されているすべてのワークフロー・タスクがリストされ、検索機能もあります。表示モードのときは、承認フローのリスト・ビルダー構成をオーバーライドするデフォルトの構成とルールが右側のパネルに表示されます。ルール構成は、承認フローで定義されているステージに則して表示されます。
この項では、イベント駆動の設定(タスク・メタデータ)について説明します。
イベント駆動の設定を編集するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。左のペインに「管理」パネルが表示されます。
「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。右のペインに「タスク構成」ページが表示されます。
「設定するタスク」ペインでタスクを選択します。メイン・ページが編集モードに変わります。
必要な変更を行い、「適用」をクリックして変更を保存します。
注意: リスト作成ルール・セット内のルール定義が不適切または不完全な場合は、実行時エラーの原因になることがあります。次の場合にエラーが発生します。
すべての条件を処理するよう、ルールを正しく定義してください。 |
「イベント駆動」ページには、ヒューマン・タスク・エディタで使用できるいくつかのルーティング・オプションがあります。
承認集計の要件として、次のいずれかを指定できます。
なし
タスクごとに1回
ステージごとに1回
プロセス・ワークスペースにおける有効期限とエスカレーションのポリシーの定義は、ヒューマン・タスク・エディタでの定義方法とほぼ同じです。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』の「ヒューマン・タスクの設計」の章で、タスクをエスカレート、期限更新または終了する方法に関する項を参照してください。
プロセス・ワークスペースにおけるタスクの通知設定の作成または更新は、ヒューマン・タスク・エディタでの作成または更新方法とほぼ同じです。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』の「ヒューマン・タスクの設計」の章で、参加者の通知プリファレンスの指定方法に関する項を参照してください。
データ駆動の設定(ルールまたは条件)を編集するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。左のペインに「管理」パネルが表示されます。
「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。右のペインに「タスク構成」ページが表示されます。
「タスク構成」ページで、「データ駆動」ページを選択します。
「設定するタスク」ペインでタスクを選択します。
右側のパネルが編集モードに変わります。
次のいずれかの操作を実行します。
追加
更新
削除
アサーションの変更(アサーションはルールの構成対象となったリスト・ビルダーのタイプによって異なります)
変数の追加
必要な変更を行った後で、「適用」をクリックします。
変更は、ルール・ディクショナリのルール定義に保存されます。
タスクの編集の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Process Managementモデリングおよび実装ガイドを参照してください。
変数を追加するには:
「データ駆動」ページで、「変数の追加」をクリックします。
「変数の追加」ウィンドウが表示されます。
変数の名前を入力します。
下矢印をクリックしてリストから変数タイプを選択します。
リストに表示されるタイプは、ルール・ディクショナリで使用可能なタイプに対応しています(ビルトイン・タイプまたは登録されたタイプ)。
値を入力します。
「OK」をクリックします。
これで、変数を使用して条件を定義できるようになりました。
条件の左辺と右辺は、条件ブラウザからオペランドを選択して設定できます。虫眼鏡アイコンをクリックすると条件ブラウザが表示されます。
条件のオペランドを比較する演算子は、条件の左辺で選択したオペランドのタイプに応じて変わります。
式ビルダーを使用すると、さらに複雑な条件を定義することもできます。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』で、ADFデータ・バインディングのEL式の作成に関する項を参照してください。また、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Webユーザー・インタフェース開発者ガイド』で、EL式の作成に関する項も参照してください。
エビデンス・ストア・サービスは、デジタル署名の保管と、デジタル署名されたヒューマン・タスクの否認防止に使用されます。
エビデンス・ストアを検索するには:
右上隅にあるプロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。左のペインに「管理領域」パネルが表示されます。
「管理領域」パネルの「タスク管理」から、「エビデンス検索」を選択します。図9-13のように、右のペインに「エビデンス検索」ページが表示されます。
検索の各フィールドを入力し、「エビデンス・ストアの検索」をクリックします。
デジタル署名のエビデンス・ストアの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイドを参照してください。
ユーザー・メタデータ移行ユーティリティhwfMigrator
は、シェル・スクリプトを実行してサービス統合サーバー間でワークフローのユーザー構成可能データを移行するプロセスを自動化するツールです。また、このツールには、キー/値ペアと移行操作の実行に必要なすべての入力パラメータとを含むプロパティ・ファイルも用意されています。プロパティ・ファイルをカスタマイズし、シェル・スクリプトの実行によって移行を行うことができます。
ユーザー・メタデータ移行ユーティリティの使用の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Process Managementモデリングおよび実装ガイドを参照してください。
Oracle BPMのテスト・サイトから本番サイトへの移動の詳細は、Oracle Application Server管理者ガイドを参照してください。