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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Managementユーザーズ・ガイド
11g リリース(11.1.1.6.2)
B61408-05
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7 プロセス・ワークスペースでのダッシュボードの使用

この章では、Oracle Business Process Management Workspaceのユーザーによる標準のダッシュボード(つまり、プロセス・キューブ・スキーマで事前に計算されたデータに基づいたグラフおよびドリルダウン)の使用方法とカスタマイズ方法について説明します。ダッシュボードには、プロセスの実行時に収集された標準メトリックが反映されます。

この章の内容は次のとおりです。

ヒューマン・ワークフローの問題のトラブルシューティングの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite管理者ガイドのヒューマン・ワークフローのトラブルシューティングに関する項を参照してください。

7.1 標準ダッシュボードの使用

標準ダッシュボードは、プロセス・キューブ・スキーマで事前に計算されたデータに基づくグラフおよびドリルダウンです。標準ダッシュボードには、プロセスの実行時に収集された標準メトリックが反映されます。

各標準ダッシュボードで、左ペインの棒グラフをクリックすると、データが右ペインにグラフィカルに表示されます。右ペインのアイテムをクリックすると、特定のデータが下部のペインの「作業アイテム」パネルに表示されます。この項では、各タイプのダッシュボードの動作について説明します。

下部パネルの「作業アイテム」パネルのプレゼンテーションをカスタマイズできます。詳細は、第4.6項「プロセス・ワークスペースでのプロセス・インスタンスのプレゼンテーションのカスタマイズ」を参照してください。

この項には次のトピックが含まれます:

7.1.1 参加者ダッシュボード

2つのタイプの標準参加者ダッシュボードを使用して、次のものを分析できます。

  • 参加者のワークロード

  • 参加者のパフォーマンス

7.1.1.1 参加者ワークロード・ダッシュボード

図7-1は、参加者ワークロード・ダッシュボードの例を示しています。

図7-1 参加者ワークロード・ダッシュボード

この図については本文で説明しています。
「図7-1 参加者ワークロード・ダッシュボード」の説明

参加者ワークロード・ダッシュボードの左パネルには、すべてのプロセスにわたって各参加者で完了待ちのアクティブ・インスタンスの合計数が表示されます。特定の参加者のチャートにドリルダウンすると、右パネルに、選択した参加者または選択したロールで完了待ちのアクティブ・インスタンスの合計数がプロセス別に表示されます。最後のドリルダウンには、選択した参加者または選択したロールおよびプロセスで完了待ちのアクティブ・インスタンスが表示されます。


注意:

このリリースでは、ワークロード・ダッシュボードの参加者情報は、タスクのスイムレーンに対応する物理的なロール用です。スイムレーン・ロールが定義されていない場合、対応する参加者情報はnullです。


7.1.1.2 参加者パフォーマンス・ダッシュボード

図7-2は、参加者パフォーマンス・ダッシュボードを示しています。

図7-2 参加者パフォーマンス・ダッシュボード

この図については本文で説明しています。

参加者パフォーマンス・ダッシュボードの左パネルには、すべてのプロセスにわたって各参加者が要した平均時間が表示されます。特定の参加者のチャートにドリルダウンすると、右パネルに、選択した参加者がインスタンスの完了に要した平均時間がプロセス別に表示されます。最後のドリルダウンには、選択した参加者または選択したロールおよびプロセスで完了したインスタンスのリストが表示されます。


注意:

このリリースでは、複数のユーザーによるユーザー・タスクがあるプロセスの場合、ユーザー情報は、タスクを更新した最終ユーザーに対してのみ取得されます。


7.1.2 プロセス・ダッシュボード

2つのタイプの標準プロセス・ダッシュボードを使用して、次のものを分析できます。

  • 完了待ちのプロセス・インスタンスの数

  • プロセスごとに要した平均時間

7.1.2.1 プロセス・ワークロード・ダッシュボード

図7-3は、プロセス・ワークロード・ダッシュボードを示しています。

図7-3 プロセス・ワークロード・ダッシュボード

この図については本文で説明しています。

プロセス・ワークロード・ダッシュボードの左パネルには、プロセスごとに完了待ちのアクティブ・インスタンスの合計数が表示されます。特定のプロセスにドリルダウンすると、右パネルに、選択したプロセスのアクティビティで完了待ちのアクティブ・インスタンスの合計数が表示されます。最後のドリルダウンには、選択したアクティビティおよびプロセスで完了待ちのアクティブ・インスタンスが表示されます。

7.1.2.2 プロセス・パフォーマンス・ダッシュボード

プロセス・パフォーマンス・ダッシュボードの左パネルには、プロセスごとに要した平均時間が表示されます。特定のプロセスにドリルダウンすると、右パネルに、選択したプロセスのアクティビティで完了に要した平均時間が表示されます。最後のドリルダウンには、選択したアクティビティおよびプロセスで完了したインスタンスが表示されます。

図7-4は、プロセス・パフォーマンス・ダッシュボードを示しています。

図7-4 プロセス・パフォーマンス・ダッシュボード

この図については本文で説明しています。

7.2 カスタム・ダッシュボードの作成

標準ダッシュボードと同様に、カスタム・ダッシュボードは、プロセス・キューブ・スキーマで事前に計算されたデータに基づくグラフおよびドリルダウンです。カスタム・ダッシュボードには、プロセスの実行時に収集された標準メトリックおよびユーザー定義メトリックが反映されます。カスタム・ダッシュボードでは、ビジネス・インジケータを使用して指定された標準メトリックとユーザー定義メトリックの両方を使用して、新規グラフを定義できます。

カスタム・ダッシュボードを追加する手順は、第6.1.1項「プロセス・ワークスペースでのカスタム・ページの作成方法」を参照してください。

7.2.1 グラフ・コンテンツの指定

グラフ・コンテンツは、データソースを定義して指定します。

「データソース」ダイアログ・ボックスの起動の詳細は、第6.1.4項「プロセス・ワークスペースでのカスタム・ページへの「ダッシュボード」パネルの追加方法」を参照してください。

次のデータ・ソース情報を指定します。

  • 名前: データソース識別子を指定します

  • タイトル: データソースの表示中に使用されるタイトルを指定します

  • グラフ・タイプ: 次のグラフ・タイプのリストから1つを選択します:

    • パーセント面

    • 積上げ面

    • 横棒

    • パーセント横棒

    • 積上げ横棒

    • パーセント棒

    • 積上げ棒

    • 折れ線

    • パーセント折れ線

    • 積上げ折れ線

    • 円-棒

    • 複数円

  • プロセス: リストからプロセスを選択します。選択したプロセスに関連するすべてのビジネス・インジケータがデータソース定義で使用可能になります。

  • データ型: 次のいずれかのサポート対象のデータ型を選択します。

    • ワークロード

    • アクティビティと測定のサンプリング

    • プロセス・レベル・サンプリング

ディメンション

  • 系列: ディメンションを指定します。

    範囲の使用: 範囲のあるディメンションに範囲を使用する場合に選択します。

  • グループ: 系列で使用されるディメンションをグループ化するために使用するディメンションを指定します。

    範囲の使用: 範囲のあるディメンションに範囲を使用する場合に選択します。

  • 系列へドリルダウン

    範囲の使用: 範囲のあるディメンションに範囲を使用する場合に選択します。

表7-1には、「データ型」の選択に基づいて使用可能な標準ディメンションがまとめられています。また、プロセス固有のディメンションもすべて使用可能です。

表7-1 使用可能な標準ディメンション


ワークロード アクティビティと測定のサンプリング プロセス・サンプリング

ディメンション: 系列


リビジョン
ロール
アクティビティ
参加者

リビジョン
ロール
アクティビティ
参加者
完了日

リビジョン
完了日

ディメンション: グループ

参加者


参加者
完了日

完了日


メジャー

  • 変数: 測定を指定します

    表7-2には、データ型の選択に基づいて使用可能な標準測定のリストがまとめられています。また、プロセス固有の測定もすべて使用可能です。

    表7-2 使用可能な標準測定


    ワークロード アクティビティと測定のサンプリング プロセス・サンプリング

    変数


    インスタンス
    タスク平均時間
    タスク中央時間
    プロセス平均時間
    プロセス中央時間

    タスク時間

    タスク時間

  • 操作タイプ: 選択した測定変数に適用される集計関数を指定します

    表7-3には、様々なデータ型の選択に対して使用可能な操作タイプがまとめられています。

    表7-3 使用可能な操作タイプ


    ワークロード アクティビティと測定のサンプリング プロセス・サンプリング

    操作タイプ


    平均
    合計

    平均
    合計
    最小
    最大

    平均
    合計
    最小
    最大

  • 値タイプ: 「値」、「日」、「時間」、「分」、「秒」、「パーセンテージ」のいずれかの値を選択します。


注意:

ダッシュボード・ページを開いているときに新規プロセスがデプロイされた場合、その新規プロセスは、プロセス・ワークスペースをログアウトして再度ログインするまで、「データソース」ダイアログ・ボックスには表示されません。


フィルタ

メジャー変数、系列およびグループに基づいてフィルタ条件を追加できます。フィルタ条件を追加できるのは、「プロセス」リストからプロセスを選択している場合のみです。「プロセス」リストで「すべて」を選択している場合、「フィルタ」セクションは使用不可です。


注意:

ビジネス・インジケータにフィルタを追加すると、指定した条件に基づく値が除外されます。その結果として生成されたアイテムのセットに、集計(合計または平均)が適用されます。たとえば、1000を超えるすべてのビジネス・インジケータ値の平均を計算しようとする場合は、BI <Greater or equals> 1000などのフィルタを設定し、「操作タイプ」に「平均」を設定します。その結果、1000を超えるビジネス・インジケータ値が最初に収集され、その後、平均を求める計算が実行されます。