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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Tuxedo Connector管理ガイド
11gリリース1 (10.3.6)
B55553-04
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5 CORBAアプリケーションの管理

この章では、Tuxedo CORBAクライアントおよびサービスをサポートするOracle WebLogic Tuxedo Connectorの管理および構成方法について説明します。

CORBAアプリケーションの詳細は、「CORBAのトピック」を参照してください。

CORBAサービス・アプリケーション用Oracle WebLogic Tuxedo Connectorの構成方法

この節では、WebLogic Server EJBからTuxedo CORBAサーバーへの呼出しをサポートするWTCサービスの構成方法について説明します。以下の手順に従って、WTCサービスを構成します。

  1. WebLogic ServerアプリケーションのローカルTuxedoアクセス・ポイントを構成します。

  2. Tuxedo CORBAドメインのリモートTuxedoアクセス・ポイントを構成します。

  3. インポートされたサービスを構成します。

    • リソース名「//domain_id」に設定します。「domain_id」は、オブジェクトがデプロイされるリモートTuxedoドメインのTuxedo UBBCONFIGファイルで指定されているDOMAINIDです。このCORBAドメインのユニークな識別子の最大長は、//を含めて15文字です。

    • ローカル・アクセス・ポイントを、リモートTuxedoアクセス・ポイントの「ローカル・アクセス・ポイント」属性の値に設定します。

    • リモート・アクセス・ポイント・リストを、リモートTuxedoアクセス・ポイントの「アクセス・ポイントID」属性の値に設定します。

WebLogic Server EJBを使用してTuxedo CORBAサービスを呼び出すクライアント・アプリケーションの開発方法については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Tuxedo Connectorプログラマーズ・ガイド』を参照してください。

WTCサービスの構成方法の詳細は、「アプリケーション用のOracle WebLogic Tuxedo Connectorの構成」を参照してください。

WTCサービスおよびTuxedo UBBファイルの例

次のWTCサービス(config.xmlファイルのWTCServer MBeanで表現)には、TUXEDO CORBAサーバー用のインポートされたサービス構成を構成する方法の例が適用されています。

例5-1 CORBAサーバー・アプリケーションのサンプルWTCServer MBean

<wtc-server>
     <name>WTCsimpappCNS</name>
     <wtc-local-tux-dom>
          <access-point>examples</access-point>
          <access-point-id>examples</access-point-id>
          <connection-policy>ON_DEMAND</connection-policy>
          <nw-addr>//123.123.123.123:5678</nw-addr>
          <name>myLoclTuxDom</name>
          <security>NONE</security>
     </wtc-local-tux-dom>
     <wtc-remote-tux-dom>
          <access-point>TUXDOM</access-point>
          <access-point-id>TUXDOM</access-point-id>
          <local-access-point>examples</local-access-point> 
          <nw-addr>//123.123.123.123:1234</nw-addr>
          <name>myRTuxDom</name>
     </wtc-remote-tux-dom>
     <wtc-import>
          <local-access-point>examples</local-access-point>
          <name>myImportedResources</name> 
          <remote-access-point-list>TUXDOM</remote-access-point-list>
          <remote-name>//simpapp</remote-name>
     </wtc-import>
</wtc-server>

以下のサンプルTuxedo UBB構成ファイルには、simpappというDOMAINID名が定義されています。DOMAINID名は、WTCサービスのインポートされたサービス構成のリソース名属性で使用されます。

例5-2 CORBAサーバー・アプリケーションのサンプルTuxedo UBBファイル

*RESOURCES 
     IPCKEY     55432 
     DOMAINID   simpapp 
     MASTER     SITE1 
     MODEL      SHM 
     LDBAL      N 
*MACHINES 
     "YODA" 
     LMID=SITE1 
     APPDIR="your APPDIR" 
     TUXCONFIG="APPDIR\tuxconfig" 
     TUXDIR="your TUXDIR" 
     MAXWSCLIENTS=10 
*GROUPS 
     SYS_GRP 
          LMID=SITE1 
          GRPNO=1 
     APP_GRP 
          LMID=SITE1 
          GRPNO=2 
*SERVERS 
     DEFAULT: 
          RESTART=Y 
          MAXGEN=5 
     TMSYSEVT 
          SRVGRP=SYS_GRP 
          SRVID=1 
     TMFFNAME 
          SRVGRP=SYS_GRP 
          SRVID=2 
          CLOPT="-A -- -N -M" 
     TMFFNAME 
          SRVGRP=SYS_GRP 
          SRVID=3 
          CLOPT= "-A -- -N" 
     TMFFNAME 
          SRVGRP=SYS_GRP 
          SRVID=4 
          CLOPT="-A -- -F" 
     ISL 
          SRVGRP=SYS_GRP 
          SRVID=5 
          CLOPT="-A -- -n <//your tux machine:2468>" 
     cns
          SRVGRP=SYS_GRP 
          SRVID=6
          CLOPT="-A --" 
     DMADM SRVGRP=SYS_GRP SRVID=7 
     GWADM SRVGRP=SYS_GRP SRVID=8 
     GWTDOMAIN SRVGRP=SYS_GRP SRVID=9 
     simple_server 
          SRVGRP=APP_GRP 
          SRVID=1 
          RESTART = N 
*SERVICES 

着信RMI-IIOPのOracle WebLogic Tuxedo Connectorを管理および構成する方法

この節では、アプリケーション環境の管理方法およびTuxedo CORBAオブジェクトがRMI-IIOP APIを使用してWebLogic ServerにデプロイしたEJBを呼び出すことを可能にするWTCサービスの構成方法について説明します。

着信RMI-IIOP用のWTCサービスの構成

使用する環境に合わせて、ローカルTuxedoアクセス・ポイントおよびリモートTuxedoアクセス・ポイントを構成します。RMI-IIOP APIを使用して、Tuxedo CORBAオブジェクトがWebLogic ServerにデプロイしたEJBを呼び出すことを可能にするための特別な管理手順は必要ありません。

WTCサービスの構成方法の詳細は、「アプリケーション用のOracle WebLogic Tuxedo Connectorの構成」を参照してください。

Tuxedoアプリケーション環境の管理

Tuxedoアプリケーション環境を構成する場合は、さらに次の手順を実行する必要があります。

  1. 環境のTOBJADDRを設定します。例:

    //<hostname>:2468
    
  2. 次のコマンドを入力して、TuxedoドメインのCosNamingネームスペースにWebLogic Server (WLS)ネーミング・サービスを登録します。

    cnsbind -o ior.txt your_bind_name 
    

    ここで、your_bind_nameは、使用するTuxedoアプリケーションから得たCosNamingサービス・オブジェクト名です。

    ior.txtファイルには、WebLogic Serverのドメイン・ネーミング・サービスのURLが含まれています。例:

    corbaloc:tgiop:myServer/NameService
    

    ここで、myServerはサーバー名です。

  3. Tuxedoドメイン構成ファイルの*DM_REMOTE_SERVICESを変更します。以前はDOMAINIDであったWebLogic Serverサービス名を、使用しているWebLogic Serverの名前で置き換えます。

    *DM_REMOTE_SERVICES
    "//myServer"
    

    ここで、myServerは、WTCサービスを実行しているサーバー名です。

  4. dmloadcfを使用して、修正したドメイン構成ファイルをロードします。

Tuxedoアプリケーション環境の構成方法の詳細は、「管理」を参照してください。

オブジェクト参照としてのサーバー名使用に関するガイドライン

この節では、オブジェクト参照として使用するサーバー名を作成する際に、覚えておく必要のあるガイドラインを示します。

  • *DM_REMOTE_SERVICESセクション内で、Tuxedoが受け入れる最大フィールド長は、//を含めて15文字。たとえば、サーバー名がexamplesServerの場合、*DM_REMOTE_SERVICESオブジェクト参照は//examplesServeとなります。

  • 複数のサーバーが必要な場合、サーバー名は最初の13文字がユニークにならなければなりません。

  • ior.txtファイルにあるサーバー名の完全な名前が13文字を超えている場合には、それを使用できます。例: corbaloc:tgiop:examplesServer/NameService

送信RMI-IIOPのOracle WebLogic Tuxedo Connectorを構成する方法

この節では、RMI-IIOP APIを使用してWebLogic Server EJBがTuxedo CORBAオブジェクトを呼び出すことを可能にする方法について説明します。以下の手順に従って、WTCサービスを変更します。

  1. ローカルTuxedoアクセス・ポイントを構成します。

    • リモートTuxedoアクセス・ポイントを構成します。送信RMI-IIOPでは、フェデレーションURLおよびフェデレーション名という2つの要素を追加する必要があります。

    • 「フェデレーションURL」に、JNDIに結合する外部ネーム・サービスのURLを設定します。これは、EJBがリモートTuxedo CORBAオブジェクトへのアクセスに使用する初期コンテキストを取得するために使用するURLと同じでなければなりません。

    • 「フェデレーション名」に、結合ポイントの識別名を設定します。

  2. インポートされたサービスを構成します。

    • リソース名」を「//domain_id」に設定します。「domain_id」は、オブジェクトがデプロイされるリモートTuxedoドメインのTuxedo UBBCONFIGファイルで指定されているDOMAINIDです。このCORBAドメインのユニークな識別子の最大長は、//を含めて15文字です。

    • 「ローカル・アクセス・ポイント」を、リモートTuxedoアクセス・ポイントの「ローカル・アクセス・ポイント」属性の値に設定します。

    • 「リモート・アクセス・ポイント・リスト」を、リモートTuxedoアクセス・ポイントの「アクセス・ポイントID」属性の値に設定します。

WebLogic Server EJBを使用してTuxedoサービスを呼び出すRMI-IIOPを使用するアプリケーションの開発方法については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Tuxedo Connectorプログラマーズ・ガイド』を参照してください。

WTCサービスの構成方法の詳細は、「アプリケーション用のOracle WebLogic Tuxedo Connectorの構成」を参照してください。

送信RMI-IIOP構成例

config.xmlファイルにある次のWTCServer MBeanには、送信RMI-IIOP用に構成されているWTCサービスの例が提供されています。

例5-3 送信RMI-IIOPのサンプルWTCServer MBean

.
.
.
<wtc-server>
     <name>WTCtrader</name>
     <wtc-local-tux-dom>
          <access-point>TDOM2</access-point>
          <access-point-id>TDOM2</access-point-id>
          <connection-policy>ON_DEMAND</connection-policy>
          <nw-addr>//123.123.123.123:5678</nw-addr>
          <name>myLoclTuxDom</name>
          <scurity>NONE</security>
     </wtc-local-tux-dom>
     <wtc-remote-tux-dom>
          <access-point>TDOM1</access-point> 
          <access-point-id>TDOM1</access-point-id>
          <federation-name>tuxedo.corba.remote</federation-name>
          <federation-url>corbaloc:tgiop:simpapp/NameService</federation-url>
          <local-access-point>TDOM2</local-access-point>
          <nw-addr>//123.123.123.123:1234</nw-addr>
          <name>myRTuxDom</name>
     </wtc-remote-tux-dom>
     <wtc-import>
          <local-access-point>TDOM2</local-access-point>
          <name>myImportedResources</name>
          <remote-access-point-list>TDOM1</remote-access-point-list>
          <remote-name>//simpapp</remote-name>
     </wtc-import>
</wtc-server>
.
.
.