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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Webアプリケーション、サーブレット、JSPの開発
12c リリース1 (12.1.1)
B65890-02
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B weblogic.xmlデプロイメント記述子の要素

このドキュメントでは、WebLogic Server固有のデプロイメント記述子weblogic.xmlの要素に関する詳細なリファレンスを提供します。お使いのWebアプリケーションにweblogic.xmlデプロイメント記述子が含まれていない場合、WebLogic Serverによってこのデプロイメント記述子の要素にデフォルトの値が自動的に選択されます。

次の各項では、weblogic.xmlデプロイメント記述子でルート要素weblogic-web-appの下に定義できる複合的なデプロイメント記述子要素について説明します。

weblogic.xmlのネームスペース宣言とスキーマの場所

WebLogic Serverのweblogic.xmlファイルのネームスペース宣言とスキーマの場所を表す正確なテキストは次のとおりです。

<weblogic-web-app xmlns="http://xmlns.oracle.com/weblogic/weblogic-web-app">

weblogic.xmlのスキーマについては、http://xmlns.oracle.com/weblogic/weblogic-web-app/1.4/weblogic-web-app.xsdを参照してください。

description

description要素は、Webアプリケーションの説明文です。

weblogic-version

weblogic-version要素は、(ルート要素weblogic-web-app内に定義されている)当該Webアプリケーションのデプロイ先となるWebLogic Serverのバージョンを示します。この要素は参照用で、現在WebLogic Serverでは使用されていません。

security-role-assignment

security-role-assignment要素は、Webアプリケーションのセキュリティ・ロールとWebLogic Serverの1つまたは複数のプリンシパルとのマッピングを宣言します。次に例を示します。

<security-role-assignment>
    <role-name>PayrollAdmin</role-name>
    <principal-name>Tanya</principal-name>
    <principal-name>Fred</principal-name>
    <principal-name>system</principal-name>
</security-role-assignment>

この要素を使用すると、次の例のように、特定のロールを外部定義されたロールとしてマークすることもできます。

<security-role-assignment>
    <role-name>roleadmin</role-name>
    <externally-defined/>
</security-role-assignment>

注意:

security-role-assignment要素には、principal-nameまたはexternally-definedのどちらかが定義されている必要があります。この両方を省略することはできません。


次の表では、security-role-assignment要素内で定義できる要素について説明します。

表B-1 security-role-assignment要素

要素 必須/省略可能 説明
role-name

必須

セキュリティ・ロール名を指定します。

principal-name

externally-definedが定義されていない場合、必須

セキュリティ・レルムで定義されるプリンシパルの名前を指定します。複数のprincipal-name要素を使用して、複数のプリンシパルを1つのロールにマップできます。セキュリティ・レルムの詳細は、『Oracle WebLogic Serverの保護』を参照してください。

externally-defined

principal-nameが定義されていない場合、必須

特定のセキュリティ・ロールがセキュリティ・レルムでグローバルに定義されていることを指定します。WebLogic Serverでは、このセキュリティ・ロールをグローバル・レルム内でルックアップするのではなくプリンシパル名として使用します。セキュリティ・ロールとprincipal-nameのマッピングが別の場所で定義されている場合、これは暗示的なプレースホルダーとして使用されます。


security-role-assignment要素およびその下位要素を定義していない場合は、Webアプリケーション・コンテナによってロール名がプリンシパル名として暗黙的にマップされ、ログに警告メッセージが出力されます。マッピングが定義されていないと、EJBコンテナはモジュールをデプロイしません。

以下に、ロール名が「role_xyz」の場合の使用例を示します。

run-as-role-assignment

run-as-role-assignment要素は、web.xmlrun-asロール名(servlet要素の下位要素)をシステムの有効なユーザー名にマップします。この値は、servlet-descriptorrun-as-principal-name要素によって任意のサーブレットについてオーバーライドできます。ロール名のrun-as-role-assignmentがない場合は、Webアプリケーション・コンテナによりsecurity-role-assignmentに定義されている最初のprincipal-nameが使用されます。次の例に、run-as-role-assignment要素の使用方法を示します。

<run-as-role-assignment>
    <role-name>RunAsRoleName</role-name>
    <run-as-principal-name>joe</run-as-principal-name>
</run-as-role-assignment>

次の表では、run-as-role-assignment要素内で定義できる要素について説明します。

表B-2 run-as-role-assignment要素

要素 必須/省略可能 説明
role-name

必須

セキュリティ・ロール名を指定します。

run-as-principal-name

必須

プリンシパルの名前を指定します。


resource-description

resource-description要素は、サーバー・リソースのJNDI名を、WebLogic ServerのEJBリソースの参照にマップするために使用されます。

次の表では、resource-description要素内で定義できる要素について説明します。

表B-3 resource-description要素

要素 必須/省略可能 説明
res-ref-name

必須

リソース参照名を指定します。

jndi-name

必須

リソースのJNDI名を指定します。


resource-env-description

resource-env-description要素は、ejb-jar.xmlデプロイメント記述子で宣言されたresource-env-refを、それが表しているサーバー・リソースのJNDI名にマップします。

次の表では、resource-env-description要素内で定義できる要素について説明します。

表B-4 resource-env-description要素

要素 必須/省略可能 説明
res-env-ref-name

必須

リソース環境参照名を指定します。

jndi-name

必須

リソース環境参照のJNDI名を指定します。


ejb-reference-description

次の表では、ejb-reference-description要素内で定義できる要素について説明します。

表B-5 ejb-reference-description要素

要素 必須/省略可能 説明
ejb-ref-name

必須

Webアプリケーションで使用するEJB参照の名前を指定します。

jndi-name

必須

参照のJNDI名を指定します。


service-reference-description

次の表では、service-reference-description要素内で定義できる要素について説明します。

表B-6 service-reference-description要素

要素 必須/省略可能 説明
service-ref-name


wsdl-url


call-property


call-property要素には次の下位要素があります。

name

value

port-info


port-info要素には次の下位要素があります。

port-name

stub-property

call-property


session-descriptor

session-descriptor要素には、サーブレット・セッションのパラメータを定義します。

表B-7 session-descriptor

要素名 デフォルト値
timeout-secs

3600

WebLogic Serverでセッションをタイムアウトするまでに待機する時間を秒単位で指定します。デフォルト値は3600秒です。

トラフィックの多いサイトでは、セッションのタイムアウトを調整すると、アプリケーションの動作を最適化できます。ブラウザ・クライアントでいつでもセッションを終了できるようにする必要がある場合でも、ユーザーがサイトを離れるか、ユーザーのセッションがタイムアウトになれば、サーバーに接続する必要はなくなります。

この属性は、web.xmlsession-timeout要素(分単位で定義)によってオーバーライドされる可能性があります。

invalidation-interval-secs
60

WebLogic Serverが、タイムアウトの無効なセッションに対してハウス・クリーニング・チェックを実行してから古いセッションを削除してメモリーを解放するまでの待機時間を秒単位で設定します。この要素を使用して、トラフィックの多いサイトでWebLogic Serverのパフォーマンスが最適化されるようにチューニングします。

デフォルト値は60秒です。

sharing-enabled

false

アプリケーション・レベルでこの値をtrueに設定した場合、複数のWebアプリケーションでHTTPセッションを共有できます。

Webアプリケーション・レベルで有効になっている場合、この要素は無視されます。

debug-enabled

false

HTTPセッションのデバッグ機能を有効にします。

デフォルト値はfalseです。

id-length

52

セッションIDのサイズを設定します。

最小値は8バイト、最大値はInteger.MAX_VALUEで指定した値。

WAPアプリケーションを作成する場合、WAPプロトコルはCookieをサポートしていないため、URLを書き換える必要があります。また、一部のWAPデバイスでは、URLの長さに128文字(属性も含む)の制限があり、URL書換えで転送できるデータ・サイズが限られます。属性用の領域を確保するには、WebLogic Serverでランダムに生成されるセッションIDのサイズをこの属性で制限します。

WAPEnabled属性を設定して、長さを52文字までに制限し、特殊文字の使用を禁止することもできます。詳細は、「URL書換えとWireless Access Protocol (WAP)」を参照してください。

tracking-enabled

true

HTTPリクエスト間のセッション・トラッキングを有効にします。

cache-size

1028

JDBCとファイル永続セッションのキャッシュ・サイズを設定します。

max-in-memory-sessions

-1

メモリー/レプリケートされたセッションの最大セッション数を設定します。

メモリー内で使用できるサーブレット・セッションの上限数を構成する機能がない場合、新しいセッションが作成され続けると、最終的にはサーバーでメモリー不足となります。これを回避するため、WebLogic Serverでは作成されるセッション数に対して、構成可能な制限を設けています。この数を超えると、新しいセッションの作成が試行されるたびに、weblogic.servlet.SessionCreationExceptionが発生します。この機能は、レプリケートされたインメモリー・セッションと、レプリケートされないインメモリー・セッションの双方に適用されます。

メモリー内で使用できるサーブレット・セッションの上限を構成するには、このmax-in-memory-sessions要素に上限値を設定します。

デフォルトは-1 (無制限)。負の値を指定しても-1と同じ無制限になります。

cookies-enabled
true

セッションCookieの使用はデフォルトで有効になっているが(推奨)、このプロパティをfalseに設定して無効にすることも可能です。テストのためにこのオプションをオフにする場合もあります。

cookie-name
JSESSIONID

セッション・トラッキングCookieの名前を定義します。設定しない場合、デフォルトはJSESSIONID。アプリケーションに対して、より詳細な名前を指定できます。

cookie-path

null

セッション・トラッキングCookieのパスを定義します。

この属性を設定しない場合、デフォルトは/ (スラッシュ)。デフォルト値では、ブラウザは、WebLogic Serverで指定されているすべてのURLにCookieを送信します。マップ対象を絞り込んだパスを設定し、リクエストURLを、ブラウザがCookieを送信するものに限定できます。

cookie-domain

null

Cookieが有効になるドメインを指定します。たとえば、cookie-domain.mydomain.comに設定すると、*.mydomain.comドメイン内のすべてのサーバーにCookieが返されます。

ドメイン名には少なくとも2つのコンポーネントが必要です。名前を*.comまたは*.netに設定すると無効になります。

この属性を設定しない場合、デフォルトは、Cookieを発行したサーバーのドメイン。

詳細は、Servlet仕様のCookie.setDomain()を参照してください。

cookie-comment

null

Cookieファイル内のセッション・トラッキングを行うCookieを識別するコメントを指定します。

cookie-secure
false

CookieをHTTPS接続でのみ返信するようブラウザに指示します。これにより、Cookie IDが保護され、HTTPSを使用するWebサイトでのみ使用されるようになります。この機能を有効にすると、HTTPでのセッションCookieは機能しなくなります。

この機能を使用する場合、url-rewriting-enabled要素は無効にする必要があります。

cookie-max-age-secs
-1

セッションCookieの存続期間を秒単位で設定します。時間が経過すると、Cookieはクライアントで期限切れになります。

任意の整数を設定可能です。デフォルト値は -1 (無制限)。

Cookieの詳細は、「セッションとセッション永続性の使用」を参照してください。

persistent-store-type
memory

永続ストレージの方法を次のいずれかに設定します。

  • memory - 永続セッション・ストレージを無効にします。

  • replicated - memoryと同じですが、セッション・データはクラスタリングされたサーバー間でレプリケートされます。

  • replicated_if_clustered - Webアプリケーションがクラスタリングされているサーバーにデプロイされている場合は、有効なpersistent-store-typeがレプリケートされます。それ以外の場合は、memoryがデフォルトです。

  • async-replicated - アプリケーションまたはWeb Applicationで非同期セッションのレプリケーションができます。『Oracle WebLogic Serverパフォーマンスおよびチューニング』の非同期HTTPセッションのレプリケーションに関する項を参照してください。

  • async-replicated-if-clustered - クラスタ環境にデプロイされる場合、アプリケーションまたはWebアプリケーションで非同期セッション・レプリケーションを有効にします。単一のサーバー環境にデプロイされる場合、セッションの永続性/レプリケーションはデフォルトでインメモリーになります。これにより、デプロイメント・エラーなしで単一サーバーでのテストが可能になります。

  • file - ファイル・ベースの永続性を使用します(「session-descriptor」も参照)。

  • async-jdbc - アプリケーションまたはWebアプリケーションでHTTPセッションの非同期JDBC永続性を有効にします。「セッションの永続性の構成」を参照してください。

  • jdbc - データベースを使用して永続セッションを格納します(「session-descriptor」も参照)。

  • cookie - すべてのセッション・データはユーザーのブラウザ内のCookieに格納されます。

persistent-store-cookie-name
WLCOOKIE

Cookieベースの永続性に使用するCookieの名前を設定します。WLCOOKIE Cookieはセッション状態を保持します - これは、Webアプリケーション間で共有されないことが必要です。

詳細は、「Cookieベースのセッション永続性の使用」を参照してください。

persistent-store-dir
session_db

ファイル・ベースの永続化に使用されるストレージ・ディレクトリを指定します。

各セッションのサイズに有効なセッション数をかけたサイズを保存できるのみのディスク・スペースを確保する必要があります。セッションのサイズはpersistent-store-dirに作成されているファイルで確認できます。各セッションのサイズは、シリアライズされたセッション・データの変更のサイズによって異なります。

各サーバー・インスタンスには、構成不要なデフォルトの永続ファイル・ストアがあります。したがって、ディレクトリが指定されていない場合は、デフォルトのストアが<server-name>\data\store\defaultディレクトリに自動的に作成されます。ただし、デフォルトのストアをクラスタリングされたサーバーの間で共有することはできません。

複数サーバー間で共有しているディレクトリにカスタム永続ストアを作成すると、ファイル永続セッションをクラスタリング可能にできます。ただし、その場合はこのディレクトリを手動で作成する必要があります。

persistent-store-pool
None

永続ストレージに使用されるJDBC接続プールの名前を指定します。

persistent-store-table
wl_servlet_sessions

JDBCベースの永続セッションの保存に使用するデータベース表名を指定します。これはpersistent-store-typeがjdbcに設定されている場合にのみ適用されます。

persistent-store-table要素は、デフォルト以外のデータベース表名を選択した場合にのみ使用されます。

jdbc-column-name-max-inactive-interval

wl_max_inactive_interval列名の代替名として使用されます。このjdbc-column-name-max-inactive-interval要素はJDBCベースの永続性にのみ適用されます。長い列名をサポートしていないデータベースでは必須です。

jdbc-connection-timeout-secs

120

注意:この要素はこのリリースでは非推奨です。

WebLogic ServerがJDBC接続をタイムアウトするまでの待機時間を秒単位で設定します(秒数)。

url-rewriting-enabled

true

URL書換えを有効にします。これによって、セッションIDがURLにエンコーディングされ、Cookieがブラウザで無効の場合にセッション・トラッキングが実行されます。

http-proxy-caching-of-cookies

true

falseに設定されている場合、レスポンスにはヘッダーが以下のように追加されます。

"Cache-control: no-cache=set-cookie"

これは、プロキシ・キャッシュでCookieがキャッシュされないことを示します。

encode-session-id-in-query-params
false

最新のサーブレットの仕様では、パス・パラメータでセッションIDをエンコードするためにコンテナが必要です。特定のWebサーバーは、パス・パラメータを使用して機能しません。このような場合、encode-session-id-in-query-params要素をtrueに設定する(デフォルトはfalse)。

runtime-main-attribute


ServletSessionRuntimeMBeanで使用されます。ServletSessionRuntimeMBeangetMainAttribute()で返されるセッション属性の値で、この要素の文字列がキーとして使われます。

例: user-name

この要素は、様々なセッションのセッション実行時情報をタグ付けする場合に役立ちます。

cookie-http-only

true

HttpOnlyのCookieが有効になっているかを指定します。この要素は、trueに設定されている場合、すべてのCookieがブラウザ・スクリプトに対して、無効になります。デフォルト値はtrueです。デフォルトでは、HttpOnlyのCookieが有効になっています。


jsp-descriptor

jsp-descriptor要素には、JSPコンパイラの構成パラメータのリストを指定します。次の表で、jsp-descriptor要素内に定義できる要素について説明します。

表B-8 jsp-descriptor要素

要素 デフォルト値 説明
page-check-seconds
1

JSPファイルが変更されたために再コンパイルする必要があるかどうかをチェックする間隔を秒単位で設定します。変更されている場合は、依存関係もチェックされ、再帰的に再ロードされます。

  • -1の場合、ページのチェックは行われません。これは、本番環境でのデフォルト値です。

  • 0の場合、ページは常にチェックされます。

  • 1の場合、ページは毎秒チェックされます。この値は、開発環境でのデフォルト値です。

JSPを変更することが稀な本番環境では、チューニング要件に応じて、pageCheckSecondsの値を60以上に設定することを検討してください。

strict-stale-check
true

展開されたWARにのみ適用されます。

更新されたJSPファイルがチェックされます。つまり、ファイルのタイムスタンプがビルド時のタイムスタンプよりも後(新しい)かどうかがチェックされます。新しいファイルが古いファイルを置換できるのみです。

falseに設定した場合は、タイムスタンプが変更されたかどうかのみがチェックされます。変更されていれば、ファイルが置換されます。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<weblogic-web-app xmlns="http://
xmlns.oracle.com/weblogic/weblogic-web-app">
  <jsp-descriptor>
    <strict-stale-check>false
    </strict-stale-check>
  </jsp-descriptor>
</weblogic-web-app>
precompile
false

trueに設定すると、Webアプリケーションのデプロイ(再デプロイ)時またはWebLogic Serverの起動時に、変更されたすべてのJSPが自動的にあらかじめコンパイルされます。

precompile-continue
false

trueに設定すると、いずれかのJSPのコンパイルに失敗しても、変更されたすべてのJSPがプリコンパイルされます。precompileがtrueに設定されている場合にのみ有効です。

keepgenerated
false

JSPコンパイル・プロセスの間に生成されるJavaファイルを保存します。このパラメータをtrueに設定しない限り、中間生成されたJavaファイルはコンパイル後に削除されます。

verbose
true

trueに設定すると、デバッグ情報がブラウザ、コマンド・プロンプト、およびWebLogic Serverログ・ファイルに出力されます。

working-dir
internally generated directory

WebLogic Serverが、JSP用に生成されたJavaとコンパイル済みのクラス・ファイルを保存するディレクトリの名前。

注意: weblogic.xmlworking-dirが定義されている場合、Webアプリケーションがアンデプロイされても、WebLogic Serverはこのディレクトリを削除しません。

print-nulls
null

falseに設定すると、"null"を含む式は" "として出力されます。

backward-compatible
true

trueに設定すると、下位互換性が有効になります。

詳細は、「下位互換性フラグ」を参照してください。

encoding
Default encoding of your platform

JSPページで使用されるデフォルトの文字セットを指定します。標準のJava文字セット名を使用します(http://download.oracle.com/javase/6/docs/technotes/guides/intl/を参照)。

この属性を設定しない場合、デフォルトはユーザーのプラットフォームのエンコーディング。

JSPコードに含まれるJSPページ・ディレクティブはこの設定をオーバーライドします。例:

<%@ page contentType="text/html; charset=custom-encoding"%>

package-prefix
jsp_servlet

すべてのJSPページのコンパイル先となるパッケージの接頭辞を指定します。

exact-mapping
true

trueの場合、JSPの最初のリクエスト時に新しく作成されるJspStubが正確なリクエストにマップされます。exactMappingがfalseに設定されている場合、Webアプリケーション・コンテナはJSP用に正確ではないurlマッピングを生成します。exactMappingはJSPページのパス情報を提供します。

default-file-name
true

JSP用の生成済みJavaおよびコンパイル済みクラス・ファイルを保存するファイルのデフォルト名。

rtexprvalue-jsp-param-name
false

jsp:paramタグのname属性に実行時の式の値を指定できるようにします。デフォルトではfalseに設定されます。

optimize-java-expression
false

trueの場合、JSPコンパイラによりJava式が最適化され実行時のパフォーマンスが改善されます。

compress-html-template
false

trueの場合、JSPテンプレート・ブロック内のHTMLが圧縮され実行時のパフォーマンスが改善されます。

JSPのHTMLテンプレート・ブロックに<pre> HTMLタグが含まれる場合は、この機能を有効にしないでください。


auth-filter

auth-filter要素は、認証フィルタのHttpServletクラスを指定します。


注意:

この要素は現在のリリースでは非推奨とされています。かわりにサーブレット認証フィルタを使用してください。


container-descriptor

container-descriptor要素には、Webアプリケーションの動作に影響するパラメータのリストを指定します。

check-auth-on-forward

サーブレットまたはJSPから転送されたリクエストの認証を必須にする場合は、check-auth-on-forward要素を追加します。再認証を必要としない場合、このタグは省略します。例:

<container-descriptor>
    <check-auth-on-forward/>
</container-descriptor>

注意:

ベスト・プラクティスとして、check-auth-on-forwardプロパティを無効にしておくことをお薦めします。


filter-dispatched-requests-enabled

filter-dispatched-requests-enabled要素は、ディスパッチされたリクエストにフィルタを適用するかどうかを制御します。デフォルト値はfalseです。


注意:

(2.4仕様によると)2.4サーブレットは2.3サーブレットと下位互換性があるため、2.3の記述子要素がWebLogic Serverで検出された場合、filter-dispatched-requests-enabled要素のデフォルトはtrueになります。


redirect-with-absolute-url

redirect-with-absolute-url要素は、javax.servlet.http.HttpServletResponse.SendRedirect()メソッドでのリダイレクトに相対URLと絶対URLのどちらを使用するかを制御します。プロキシHTTPサーバーを使用しており、URLを非相対リンクに変換したくない場合は、この要素をfalseに設定します。

デフォルトの動作では、URLが非相対リンクに変換されます。


注意:

リダイレクトで使用されるユーザーが読めるデータ。


index-directory-enabled

index-directory-enabled要素は、適切な索引ファイルが見つからない場合にHTMLディレクトリのリストを自動的に生成するかどうかを制御します。

デフォルト値はfalseです(ディレクトリは生成されません)。値はtrueまたはfalseです。

index-directory-sort-by

index-directory-sort-by要素は、weblogic.servlet.FileServletで生成されるディレクトリ・リストのソート順序を定義します。有効なsort-by値は、NAMELAST_MODIFIED、およびSIZEです。デフォルトのsort-by値はNAMEです。

servlet-reload-check-secs

servlet-reload-check-secs要素は、サーブレットが変更されたかどうかをWebLogic Serverがチェックして、変更されていた場合に再ロードするかどうかを定義します。

  • -1の場合、サーブレットのチェックは行われません。これは、本番環境でのデフォルト値です。

  • 0の場合、サーブレットは常にチェックされます。

  • 1の場合、サーブレットは毎秒チェックされます。この値は、開発環境でのデフォルト値です。

管理コンソールで指定する値は、手動で設定する値よりも常に優先されます。

resource-reload-check-secs

resource-reload-check-secs要素は、Webアプリケーション・スコープのリソース・パスで見つかったキャッシュされたリソースに対してメタデータ・キャッシングを実行する場合に使用します。このパラメータでは、リソースが変更されているかどうかをチェックして変更されていた場合に再ロードを行う頻度を特定します。

  • -1の場合、再ロードは行われません。これは、本番環境でのデフォルト値です。

  • 0の場合、常に再ロードが行われます。

  • 1の場合、毎秒再ロードが行われます。この値は、開発環境でのデフォルト値です。

このパラメータの値としては管理コンソールを使用して指定したものに優先権が与えられます。


注意:

jsp-descriptor要素でpage-check-secondsが指定されている場合、page-check-secondsの値がresource-reload-check-secsの値をオーバーライドします。


single-threaded-servlet-pool-size

single-threaded-servlet-pool-size要素は、SingleThreadModeインスタンス・プールに使用されるプールのサイズを定義します。デフォルト値は5です。


注意:

SingleThreadModeインスタンス・プールは、このリリースでは非推奨とされています。


session-monitoring-enabled

session-monitoring-enabled要素をtrueに設定すると、セッションに対してランタイムMBeanを作成できます。デフォルト値のfalseに設定すると、ランタイムMBeansは作成されません。管理コンソールで指定した値は、手動で設定する値よりも優先されます。

save-sessions-enabled

save-sessions-enabled要素は、再デプロイまたはアンデプロイ時にセッション・データをクリーン・アップするかどうかを制御します。これはメモリーとレプリケート・セッションに影響します。値をtrueに設定すると、セッション・データは保存されます。falseに設定すると、Webアプリケーションが再デプロイまたはアンデプロイされるときにセッション・データは破棄されます。デフォルトはfalseです。

prefer-web-inf-classes

prefer-web-inf-classes要素をtrueに設定すると、WebアプリケーションのWEB-INFディレクトリにあるクラスが、アプリケーションまたはシステム・クラスローダー内にロードされたクラスに優先してロードされます。デフォルト値はfalseです。管理コンソールに指定した値は、手動で設定する値よりも優先されます。


注意:

weblogic.xml内でprefer-web-inf-classesが有効になっている場合、prefer-application-packagesprefer-application-resourcesも指定できません。


prefer-application-packages

prefer-application-packages要素は、常にアプリケーションからロードする必要のあるクラスに対してパッケージ・リストを指定します。詳細は、『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』prefer-application-packagesに関する項を参照してください。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<wls:weblogic-web-app
xmlns:wls="http://xmlns.oracle.com/weblogic/weblogic-web-app"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/javaee
http://java.sun.com/xml/ns/javaee/ejb-jar_3_0.xsd
http://xmlns.oracle.com/weblogic/weblogic-web-app
http://xmlns.oracle.com/weblogic/weblogic-web-app/1.4/weblogic-web-app.xsd">

     <wls:weblogic-version>12.1.1</wls:weblogic-version>
     <wls:context-root>FilterWeb</wls:context-root>
     <wls:container-descriptor>
         <wls:prefer-application-packages>
             <wls:package-name>com.oracle.foo</wls:package-name>
         </wls:prefer-application-packages>
     </wls:container-descriptor>
</wls:weblogic-web-app>

prefer-application-packagesまたはprefer-application-resourcesを使用するためには、prefer-web-inf-classesをfalseに設定する必要がありますので注意してください。

prefer-application-resources

prefer-application-resources要素は、リソースがシステム・クラスローダーにある場合を含め、常にアプリケーションからロードする必要があるリソースのリストを指定します。詳細は、『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』prefer-application-resourcesに関する項を参照してください。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<weblogic-web-app xmlns="http://xmlns.oracle.com/weblogic/weblogic-web-app">
  <container-descriptor>
    <prefer-web-inf-classes>false</prefer-web-inf-classes>
    <prefer-application-packages>
      <package-name>javax.faces.*</package-name>
      <package-name>com.sun.faces.*</package-name>
      <package-name>com.bea.faces.*</package-name>
    </prefer-application-packages>
 
    <prefer-application-resources>
      <resource-name>javax.faces.*</resource-name>
      <resource-name>com.sun.faces.*</resource-name>
      <resource-name>com.bea.faces.*</resource-name>
      <resource-name>META-INF/services/javax.servlet.ServletContainerInitializer</resource-name>
      </prefer-application-resources>
  </container-descriptor>
</weblogic-web-app>

prefer-application-packagesまたはprefer-application-resourcesを使用するためには、prefer-web-inf-classesをfalseに設定する必要がありますので注意してください。

default-mime-type

default-mime-type要素のデフォルト値はnullです。この要素を使用すると、拡張がマップされていないcontent-typeのデフォルトのMIMEタイプを指定できます。

client-cert-proxy-enabled

client-cert-proxy-enabled要素のデフォルト値はtrueです。trueの場合、WebLogic ServerによってクライアントからのID証明書がバックエンドのサーバーに渡されます。また、受信したWL-Proxy-Client-Certヘッダーを受け入れるのか、破棄するのかがWebLogic Serverに通知されます。

WL-Proxy-Client-Certヘッダーの各ID証明書はプロキシ・サーバー・プラグインによってエンコードされ、バックエンドのWebLogic Serverインスタンスに渡されます。各WebLogic Serverインスタンスでは、このヘッダーから証明書情報を受け取り、安全なソースに由来するものであると確認してから、その証明書情報でユーザーを認証します。バックグラウンドのWebLogic Serverインスタンスでは、このパラメータが(クラスタ、サーバーまたはWebアプリケーションのレベルで) trueに設定されている必要があります。

この要素をtrueに設定する場合、weblogic.security.net.ConnectionFilterを使用して、各WebLogic Serverインスタンスで確実に、プロキシ・サーバー・プラグインが実行されているマシンからの接続のみを受け付けるようにします。trueを指定した場合に接続フィルタを使用しないとWL-Proxy-Client-Certヘッダーのなりすましが可能になるため、セキュリティに脆弱性が生じるおそれがあります。

relogin-enabled

relogin-enabled要素は下位互換性のためのパラメータです。すでにログインしているユーザーが権限を持たないリソースにアクセスしようとすると、FORBIDDEN (403)レスポンスが発生します。

allow-all-roles

Webアプリケーションのweb.xml記述子に定義されているsecurity-constraints要素の中では、auth-constraint要素が、当該リソース・コレクションへのアクセスを許可する必要があるユーザー・ロールを示します。role-name = "*"とすると、Webアプリケーション内のすべてのロールを示す構文を簡単に記述できます。なお、role-name = "*"は以前のリリースでは、レルム内に定義されているすべてのユーザーおよびロールを示すものとして扱われていました。

このallow-all-roles要素は、以前の動作に戻すための下位互換性スイッチです。デフォルトの動作では、Webアプリケーションに定義されているすべてのロールが許可されます。weblogic.xmlに指定されている値が、WebAppContainerMBeanに定義されている値よりも優先されます。

native-io-enabled

weblogic.servlet.FileServlet(暗黙的に登録されているデフォルトのサーブレット)で静的ファイルを提供しているときにネイティブI/Oを使用するには、native-io-enabledtrueに設定します。(デフォルト値はfalseです。) native-io-enabled要素はWindows上でのみ適用されます。

minimum-native-file-size

minimum-native-file-size要素はnative-io-enabledtrueに設定されている場合にのみ適用されます。この要素には、ネイティブI/Oを使用する際の最小ファイル・サイズをバイト単位で指定します。提供するファイルのサイズがこの値よりも大きいと、ネイティブI/Oが使用されます。この値を設定しない場合、デフォルト値として4000が使用されます。

disable-implicit-servlet-mappings

disable-implicit-servlet-mappingsフラグがtrueに設定されている場合、Webアプリケーション・コンテナでは内部サーブレット(*.jsp*.classなど)の暗黙的なマッピングが作成されず、デフォルト・サーブレットのマッピングのみが作成されます。通常、暗黙的なサーブレット・マッピングを無効にするのは、HttpClusterServletHttpProxyServletを構成している場合です。

デフォルト値はfalseです。

temp-dir

temp-dir要素は、"javax.servlet.context.tempDir"属性で戻されるように、Webアプリケーション用の一時ディレクトリの場所を指定します。

optimistic-serialization

optimistic-serializationが有効になっている場合、リクエストがサーブレット・コンテキストを超えてディスパッチされるときにgetAttribute(name)のコンテキストとリクエスト属性はシリアライズおよびデシリアライズされません。

つまり、複数のWebアプリケーションに共通する属性は、共通の親クラスローダーにスコープ指定するか(アプリケーション・スコープ指定)、2つのWebアプリケーションが同じアプリケーションに属していない場合はシステムのクラスパスに配置する必要があります。

optimistic-serializationがオフ(デフォルト値)になっている場合、WebLogic ServerはClassCastExceptionの発生を回避するためにgetAttribute(name)のコンテキストおよびリクエストの属性をシリアライズおよびデシリアライズします。

optimistic-serialization値は、WebAppContainerMBeanでドメイン・レベルで指定することもでき、その場合すべてのWebアプリケーションに適用されます。weblogic.xmlに値を指定した場合、その値によってドメイン・レベルの値がオーバーライドされます。

デフォルト値はfalseです。

show-archived-real-path-enabled

show-archived-real-path-enabled要素は、アーカイブされたWebアプリケーションのgetRealPath()の動作を指定します。

trueに設定されている場合、getRealPath()はリソース・ファイルの標準のパスを戻します。

show-archived-real-path-enabled要素がfalseに設定されている場合、サーブレット・コンテナは、アーカイブされたWebアプリケーションのファイルのフルパスをnullとして戻します。

デフォルト値はfalseです。

require-admin-traffic

require-admin-trafffic要素は、トラフィックが管理チャネルを通過する必要があるかどうかを定義します。trueに設定すると、トラフィックが管理チャネルを通過できます。それ以外の場合、トラフィックが管理チャネルを通過できるのは、Webアプリケーションが管理モードにある場合のみです。例:

<container-descriptor>
    <require-admin-traffic>true</require-admin-traffic>
</container-descriptor>

access-logging-disabled

access-logging-disabled要素は、基底のWebアプリケーションのアクセス・ロギングを無効にするかどうかを定義します。このプロパティをtrueに設定すると、ロギングのオーバーヘッドが小さくなり、サーバーのスループットが改善されます。このプロパティを指定しないかfalseに設定すると、アプリケーションのアクセスがロギングされます。

prefer-forward-query-string

転送リクエストでHttpServletRequest.getQueryString()が呼び出されたとき、WebLogic Serverは、RequestDispatcher経由で転送サーブレットによって送信されたqueryStringとクライアントによって送信されたオリジナルなqueryStringを戻します。

prefer-forward-query-stringフラグをtrueに設定した場合、WebLogic Serverは、転送された問合せ文字列が指定されている場合、それのみを戻します。デフォルト値はfalseです。

charset-params

charset-params要素は、Unicode以外の処理のコード・セット動作を定義するために使用します。例:

<charset-params> 
    <input-charset> 
        <resource-path>/*</resource-path> 
        <java-charset-name>UTF-8</java-charset-name> 
    </input-charset> 
</charset-params>

input-charset

input-charset要素を使用して、GETデータとPOSTデータの読取りに使用する文字セットを定義します。例:

<input-charset>
    <resource-path>/foo</resource-path>
    <java-charset-name>SJIS</java-charset-name>
</input-charset>

詳細は、「HTTPリクエストのエンコーディングの識別」を参照してください。

次の表では、input-charset要素内で定義できる要素について説明します。

表B-9 input-charset要素

要素 必須/省略可能 説明
resource-path

必須

このパスがリクエストのURLに含まれている場合、java-charset-nameで指定されているJava文字セットを使用するようにWebLogic Serverに指示されます。

java-charset-name

必須

使用するJava文字セットを指定します。


charset-mapping

charset-mapping要素を使用して、IANA文字セット名をJava文字セット名にマップします。例:

<charset-mapping>
    <iana-charset-name>Shift-JIS</iana-charset-name>
    <java-charset-name>SJIS</java-charset-name>
</charset-mapping>

詳細は、「IANA文字セットのJava文字セットへのマッピング」を参照してください。

次の表では、charset-mapping要素内で定義できる要素について説明します。

表B-10 charset-mapping要素

要素 必須/省略可能 説明
iana-charset-name

必須

java-charset-name要素で指定されたJava文字セットにマップされるIANA文字セット名を指定します。

java-charset-name

必須

使用するJava文字セットを指定します。


virtual-directory-mapping

virtual-directory-mappingリクエストは、特定の種類のリクエスト(画像のリクエストなど)用に、Webアプリケーションのデフォルト・ドキュメント・ルート以外のドキュメント・ルートを指定するために使用します。Webアプリケーション・セット用のすべての画像は単一の場所に格納でき、それらを使用する各Webアプリケーションのドキュメント・ルートにコピーする必要がありません。リクエストを受信した場合、仮想ディレクトリが指定されていれば、サーブレット・コンテナは要求されたリソースをまず仮想ディレクトリで検索し、次にWebアプリケーションのデフォルト・ドキュメント・ルートで検索します。これにより、同じドキュメントが両方の場所に存在する場合の優先順位が決まります。

例:

<virtual-directory-mapping>
     <local-path>c:/usr/gifs</local-path>
     <url-pattern>/images/*</url-pattern>
     <url-pattern>*.jpg</url-pattern>
</virtual-directory-mapping>
<virtual-directory-mapping>
     <local-path>c:/usr/common_jsps.jar</local-path>
     <url-pattern>*.jsp</url-pattern>
</virtual-directory-mapping>

次の表では、virtual-directory-mapping要素内で定義できる要素について説明します。

表B-11 virtual-directory-mapping要素

要素 必須/省略可能 説明
local-path

必須

ディスク上の物理位置を指定します。

url-pattern

必須

マッピングのURLパターンを含みます。Servlet API仕様の11.2項で指定されているルールに準拠している必要があります。


仮想ディレクトリ・マッピングのWebLogic Server実装では、マッピングのurl-patternに一致するディレクトリが必要です。上記の画像の例であれば、c:/usr/gifs/imagesにimagesというディレクトリを作成する必要があります。これにより、サーブレット・コンテナがimagesディレクトリにある複数のWebアプリケーションの画像を見つけることが可能になります。

url-match-map

この要素は、URLパターン・マッチング用のクラスを指定するために使用します。WebLogic ServerのデフォルトURLマッチ・マッピング・クラスは、Java EE仕様に基づいたweblogic.servlet.utils.URLMatchMapです。また、WebLogic ServerにはSimpleApacheURLMatchMapも実装されています。これは、url-match-map要素を使用してプラグインできます。

SimpleApacheURLMatchMapのルールを示します。

*.jwsJWSServletにマップする場合、

http://foo.com/bar.jws/bazpathInfo = bazを使用してJWSServletに解決されます。

次の例に示すように、使用するURLMatchMapweblogic.xmlで構成します。

<url-match-map>
    weblogic.servlet.utils.SimpleApacheURLMatchMap
</url-match-map>

security-permission

security-permission要素は、セキュリティ・ポリシー・ファイル構文に基づいて単一のセキュリティ権限を指定します。セキュリティ権限仕様の実装については、http://download.oracle.com/javase/1.3/docs/guide/security/PolicyFiles.html#FileSyntaxを参照してください。

オプションのcodebaseおよびsignedBy句は無視してください。

例:

<security-permission-spec>
     grant { permission java.net.SocketPermission "*", "resolve" };
</security-permission-spec>

説明:

context-root

context-root要素は、このスタンドアロンWebアプリケーションのコンテキスト・ルートを定義します。WebアプリケーションがスタンドアロンではなくEARの一部の場合、EARのMETA-INF/application.xmlファイルにコンテキスト・ルートを指定します。application.xmlcontext-root設定は、weblogic.xmlcontext-root設定より優先します。

このweblogic.xml要素は、2フェーズ・デプロイメント・モデルを使用するデプロイメントに対してのみ有効に機能します。

Webアプリケーションのコンテキスト・ルートの優先順位は次のとおりです。

wl-dispatch-policy

wl-dispatch-policy要素を使用して、ワーク・マネージャ名を指定し、Webアプリケーションを構成されたワーク・マネージャに割り当てます。このWebアプリケーション・レベルのパラメータは、per-servlet-dispatch-policy要素を使用して個々のサーブレットやJSPレベルでオーバーライドできます。

servlet-descriptor

servlet-descriptor要素を使用して、サーブレット固有の要素を集約します。

次の表では、servlet-descriptor要素内で定義できる要素について説明します。

表B-12 servlet-descriptor要素

要素 必須/省略可能 説明
servlet-name

必須

web.xmlデプロイメント記述子ファイルのサーブレット要素に定義されたサーブレット名を指定します。

run-as-principal-name

省略可能

web.xmlデプロイメント記述子に定義されたrun-as-role-nameに対するプリンシパル名を含みます。

init-as-principal-name

省略可能

サーブレットのinitメソッドのrun-as-principal-nameと同じ。ここに指定するIDはシステムの有効なユーザー名である必要があります。init-as-principal-nameを指定しない場合、コンテナはrun-as-principal-name要素を使用します。

destroy-as-principal-name

省略可能

サーブレットのdestroyメソッドのrun-as-principal-nameと同じ。ここに指定するIDはシステムの有効なユーザー名である必要があります。destroy-as-principal-nameを指定しない場合、コンテナはrun-as-principal-name要素を使用します。

dispatch-policy

省略可能

この要素は非推奨です。実行キュー名を指定して、ある特定のサーブレットを割り当てるために構成されたexecute-queueに使用します。この設定は、wl-dispatch-policyで定義したWebアプリケーション・レベルのディスパッチ・ポリシーをオーバーライドします。


work-manager

work-manager要素はweblogic-web-app要素の下位要素です。work-manager要素の内部には以下の要素を定義できます。

表B-13 work-manager要素

要素 必須/省略可能 説明
name

必須

ワーク・マネージャの名前を指定します。

response-time-request-class / fair-share-request-class / context-request-class / request-class-name

省略可能

以下の4つの要素から選択できます。

  • response-time-request-class - アプリケーションのレスポンス時間リクエスト・クラスを定義します。レスポンス時間はgoal-ms属性にミリ秒単位で定義します。増分は((目標値 - T) Cr)/Rです - Tは平均スレッド使用時間、Rは到着率、Crはフェア・シェアよりもレスポンス時間目標値を優先するための係数です。

  • fair-share-request-class - フェア・シェア・リクエスト・クラスを定義します。フェア・シェアは、デフォルト・シェアに対する属性値の割合で定義されます。したがって、デフォルトは100です。増分はCf/(P R T)です - Pは割合、Rは到着率、Tは平均スレッド使用時間、Cfはフェア・シェアの優先順位をレスポンス時間目標値よりも低くするための係数です。

  • context-request-class - コンテキスト・クラスを定義します。コンテキスト情報(現在のユーザーまたはそのロール、Cookie、作業領域などのフィールド)をサービス・クラス名にマッピングした複数のケースを指定して、コンテキストを定義します。

  • request-class-name - リクエスト・クラス名を定義します。

min-threads-constraint, min-threads-constraint-name

省略可能

以下の2つの要素から選択できます。

  • min-threads-constraint - 制約対象の作業セットのリクエストに割り当てられるスレッドの数を確保して、デッドロックを回避するために使用します。デフォルトはゼロ。min-threadsの値を1に設定すると、ピアから同期的に呼び出されるレプリケーション更新リクエストなどの場合に役立ちます。

  • min-threads-constraint-name - min-threads-constraint要素の名前を定義します。

max-threads-constraint, max-threads-constraint-name

省略可能

以下の2つの要素から選択できます。

  • max-threads-constraint - 制約対象の作業セットからのリクエストを実行する同時スレッドの数を制限します。デフォルトは無制限。たとえば、最大スレッド数が10に定義された制約を3つのエントリ・ポイントで共有するとします。このスケジューリング・ロジックでは、統合された3つのエントリ・ポイントからのリクエストを10個以下のスレッドで実行します。

  • max-threads-constraint-name - max-threads-constraint要素の名前を定義します。

capacity, capacity-name

省略可能

以下の2つの要素から選択できます。

  • capacity - 制約を定義して、「制約対象の作業セット」と呼ばれるエントリ・ポイントのセットに適用できます。この容量に達した場合にのみ、サーバーはリクエストの拒否を開始します。デフォルトはゼロ。容量には、制約対象の作業セットからのすべてのリクエスト(キューにあるリクエストと実行中のリクエスト)が含まれます。この制約は、独自にフロー制御を行うJMSのようなサブシステムを主な対象としています。この制約は、グローバル・キューのしきい値とは無関係。

  • capacity-name - capacity要素の名前を定義します。


logging

logging要素はweblogic-web-app要素の下位要素です。logging要素の内部には以下の要素を定義できます。

表B-14 logging要素

要素 必須/省略可能 説明
log-filename

必須

ログ・ファイルの名前を指定します。ファイル名は絶対アドレスで指定する必要があります。

logging-enabled

省略可能

ManagedConnectionFactoryまたはManagedConnectionに対してログ・ライターが設定されているかどうかを示します。この要素をtrueに設定すると、ManagedConnectionFactoryまたはManagedConnectionから生成された出力は、log-filename要素で指定したファイルに送られます。

この値を指定しないと、WebLogic Serverでは定義されているデフォルト値が使用されます。

値の範囲: trueまたはfalse

デフォルト値: false

rotation-type

省略可能

ファイルのローテーション・タイプを設定します。

値は、bySize、byTIme、noneです。

  • bySize - ログ・ファイルがfile-size-limitに指定したサイズに達すると、ファイル名がFileName.nに変更されます。

  • byTIme - file-time-spanに指定した間隔で、ファイル名がFileName.nに変更されます。ファイル名が変更されると、以後のメッセージはlog-filenameに指定した名前の新しいファイルに蓄積されます。

  • none - メッセージは1つのファイルに蓄積されます。サイズが大きくなった場合、ファイルの内容を消去する必要があります。

デフォルト値: bySize

number-of-files-limited

省略可能

当該サーバー・インスタンスで、古いメッセージの保存用に作成するファイルの数を制限するかどうかを指定します。(rotation-typebySizeを指定する必要があります。)この制限に達すると、最も古いファイルが上書きされます。このオプションを有効にしない場合、新しいファイルが無限に作成されていくため、必要に応じてこれらのファイルを削除する必要があります。

number-of-files-limitedtrueに設定して有効にした場合、サーバーはrotationType変数を参照してログ・ファイルのローテーション方法を判断します。ローテーションでは、新しいファイルを作成するのではなく、既存のファイルがオーバーライドされます。number-of-files-limitedfalseに設定すると、サーバーは同じログ・ファイルをオーバーライドしないで、多数のログ・ファイルを作成します。

値の範囲: trueまたはfalse

デフォルト値: false

file-count

省略可能

サーバーがログをローテーションする際に作成するログ・ファイルの最大数。この数には、現在のメッセージを格納するためにサーバーで使用されているファイルは含まれません。(number-of-files-limitedを有効にする必要があります。)

デフォルト値: 7

file-size-limit

省略可能

サーバーがログ・メッセージを別のファイルに移動するきっかけとなるサイズ(rotation-typebySizeを指定する必要があります。)ログ・ファイルが指定の最小サイズに到達すると、以後サーバーは、ファイル・サイズをチェックする際に、現在のログ・ファイルの名前をFileName.nに変更し、それ以降のメッセージを保存するための新規ログ・ファイルを作成します。

デフォルト値: 500

rotate-log-on-startup

省略可能

起動サイクル中にサーバーがログ・ファイルをローテーションするかどうかを指定します。

値の範囲: trueまたはfalse

デフォルト値: true

log-file-rotation-dir

省略可能

ローテーションされたログ・ファイルが格納されるディレクトリ・パスを指定します。

rotation-time

省略可能

ログ・ファイルの時間ベースのローテーション・シーケンスの開始時間で、フォーマットはk:mm(ここでkは1 - 24)です。(rotation-typebyTimeを指定する必要があります。)指定された時間に、現在のログ・ファイル名が変更されます。以後、file-time-spanで指定した間隔でログ・ファイル名が変更されます。

指定した時間がすでに過ぎている場合、サーバーはただちにファイルのローテーションを開始します。

デフォルトでは、ローテーション・サイクルはただちに開始されます。

file-time-span

省略可能

古いログ・メッセージが別のファイルに移される間隔(単位は時間)。(rotation-typebyTimeを指定する必要があります。)

デフォルト値: 24


library-ref

library-ref要素では、現在のWebアプリケーションのWebアプリケーション・ライブラリとして使用されるライブラリ・モジュールを参照します。

例:

<library-ref>
    <library-name>WebAppLibraryFoo</library-name>
    <specification-version>2.0</specification-version>
    <implementation-version>8.1beta</implementation-version>
    <exact-match>false</exact-match>
</library-ref>

Webアプリケーションに関連する下位要素はlibrary-namespecification-versionimplementation-version、およびexact-matchのみです。

library-ref要素の内部には以下の要素を定義できます。

表B-15 library-ref要素

要素 必須/省略可能 説明
library-name

必須

ライブラリ・モジュールの参照用にライブラリの名前を提供します。デフォルト値はnull

specification-version

省略可能

ライブラリ・モジュールの参照用に仕様のバージョンを提供します。デフォルト値は0です。(これはfloatです。)

implementation-version

省略可能

ライブラリ・モジュールの参照用に実装のバージョンを提供します。デフォルト値はnull

exact-match

省略可能

デフォルト値はfalseです。


fast-swap

次の表では、fast-swap要素内で定義できる要素について説明します。

FastSwapデプロイメントの詳細は、『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』のFastSwapデプロイメントによる再デプロイメントの最小化に関する項を参照してください。

表B-16 fast-swap要素

要素 必須/省略可能 説明
enabled

省略可能

trueに設定すると、現在のアプリケーションでFastSwapデプロイメントが有効化されます。

refresh-interval

省略可能

FastSwapによって、HTTPリクエストの受信時に、アプリケーション・クラスでの変更がチェックされます。refresh-interval秒以内に以降のHTTPリクエストを受信しても、変更はチェックされません。refresh-interval秒が経過して最初のHTTPリクエストの受信時に、クラスの変更チェックが再度実行されます。

redefinition-task-limit

省略可能

FastSwapのクラスの再定義は、再定義タスクによって非同期に行われます。再定義タスクは、JMXインタフェースを使用して制御および検査できます。

この要素では、FastSwapシステムで保持される再定義タスクの数を指定します。この制限をタスク数が超えると、古いタスクが自動的に削除されます。


async-descriptor

async-descriptor要素を使用して、Webアプリケーションの非同期処理動作を構成します。次の表では、async-descriptor要素内で定義できる要素について説明します。

表B-17 async-descriptor要素

要素 必須/省略可能 説明
timeout-secs

省略可能

WebLogic Serverで非同期ジョブがタイムアウトになるまでに待機する時間を秒単位で設定します。デフォルト値は120秒です。

タイムアウトを-1に設定すると、非同期ジョブはタイムアウトになりません。

timeout-check-interval-secs

省略可能

WebLogic Serverでタイムアウト・ジョブのチェックを行う間隔の待機時間を秒単位で設定します。デフォルト値は30秒です。


async-work-manager

async-work-manager要素を使用して、非同期ジョブ(AsyncContext dispatchメソッドを使用して開始される非同期ディスパッチや、AsyncContext startメソッドを使用して開始される実行可能ジョブなど)にワーク・マネージャを指定します。ワーク・マネージャが指定されていない場合、非同期ジョブは現在のリクエスト・ワーク・マネージャで実行されます。

下位互換性フラグ

WebLogic Serverでは、WebLogic Server 9.2以前のリリースに対する下位互換性はjsp-descriptor要素のbackward-compatible要素を介してサポートされます。

JSP 2.0 Webアプリケーションとの互換性

JSP 2.1はWebLogic Server 10.0からサポートされています。Webアプリケーションのバージョン(バージョン2.4または2.5)とweblogic.xml記述子ファイルのbackward-compatible要素の設定によっては、JSP 2.0もWeblogic Serverでサポートされます。

JSPの動作とバッファ接尾辞

  • Webアプリケーションのバージョンが2.5であり(つまり、web.xmlに2.5のバージョン属性があり)、backward-compatibilityフラグがfalseに設定されている場合、

    • バージョン2.1のすべてのJSP/TAGファイルは新しいJSP動作に従います。

    • バージョン2.0以前のすべてのJSP/TAGファイルはJSP 2.0以前の動作に従います。

  • Webアプリケーションのバージョンが2.5であり、backward-compatibilityフラグがtrueに設定されている場合、すべてのJSP/TAGファイルはJSP 2.0以前の動作に従います。

  • Webアプリケーションのバージョンが2.4以前である場合は、backward-compatibilityフラグの設定に関係なく、すべてのJSP/TAGファイルはJSP 2.0以前の動作に従います。

Servlet 2.5パッケージの暗黙的なインポート

Servlet 2.5仕様では、java.lang.*javax.servlet.*javax.servlet.jsp.*、およびjavax.servlet.http.*パッケージのみが暗黙的にインポートされると規定されています。Servlet 2.5仕様に準拠して、WebLogic Serverではこれらの規定されているパッケージのみがインポートされます。一方、WebLogic Serverの以前のリリースでは、java.io.*java.util.*、およびjavax.servlet.jsp.tagext.*パッケージもインポートされていました。

以下のいずれかの状態である場合、WebLogic Serverは2.4以前の動作に従い、上記の規定されていないパッケージもインポートします。

  • weblogic.xml記述子ファイルのbackward-compatibleフラグがtrueに設定されています。

  • Webアプリケーションのバージョンが2.4以前です。

  • バージョン2.5のWebアプリケーションにある個々のJSP/TAGファイルがバージョン2.0以前です。

Webコンテナのグローバル構成

Webコンテナをグローバル・レベルで構成するには、WebAppContainerMBeanを使用します。WebAppContainerMBean属性の詳細と、この属性を使用してすべてのWebアプリケーションに対しドメイン全体のデフォルトを指定する方法については、「WebAppContainerMBean」を参照してください。