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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・スタート・ガイド
12c リリース1 (12.1.1)
B65934-02
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Oracle® Fusion Middleware

Oracle WebLogic Serverインストレーション・スタート・ガイド

12c リリース1 (12.1.1)

B65934-02(原本部品番号:E24493-02)

2012年1月

このガイドでは、WebLogic Serverインストール・プロセスについて概説し、選択可能な各種インストール・オプションについて説明します。また、このガイドでは、インストールされた製品のディスク領域フットプリントを削減できるインストール方法についても説明します。

目次

このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。

このガイドは、インストール・プロセスの特定の機能を選んで要約したものです。包括的な詳細は、『Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。

インストール・プログラムに含まれている製品

WebLogic Serverインストーラには、次の製品が含まれています。

すべてのWebLogic Serverインストーラでは、WebLogic ServerおよびOracle Coherenceのサブコンポーネントを1つ以上、選択的にインストールできます。これについては、「インストールするWebLogic Serverコンポーネントの選択」に関する項で説明しています。

また、使用しているオペレーティング・システム・プラットフォームによっては、そのオペレーティング・システムで使用できるJavaランタイム(たとえば、SunやOracle JRockit JDK)がインストール・プログラムに含まれている場合があります。Oracle JRockit JDKのインストールの詳細は、「Oracle JRockit JDKのインストール」を参照してください。

インストール・プログラムの入手

WebLogic Serverのインストール・プログラムは、WebまたはDVDから入手できます。DVDは、購入した製品メディアに付属しています。

Webでの配布

WebLogic Serverインストール・プログラムは、次のいずれかのロケーションから取得できます。サイトからダウンロードする方法および追加ダウンロード・オプションの詳細は、『Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。

Oracleからダウンロードできる数種のWebLogic Serverインストーラについて、「パッケージ・インストーラ」に関する項で説明します。

パッケージ・インストーラ

パッケージ・インストーラは、WebLogic Serverのすべての設定コンポーネント・セットを含むダウンロード可能なスタンドアロンのアプリケーションです。

次のパッケージ・インストーラが用意されています。

  • 汎用パッケージ・インストーラ: Javaランタイムは含まれていません。

    WebLogic ServerおよびOracle Coherenceを含む汎用パッケージ・インストーラまたはWebLogic ServerおよびOracle Coherenceを含む汎用パッケージ・インストーラを選択できます。

  • OS固有のパッケージ・インストーラ: WebLogic Serverをサポートするオペレーティング・システム固有のJavaランタイムが含まれています。WindowsおよびLinuxプラットフォーム用のインストーラには、Sun JDKおよびOracle JRockit JDKの両方が含まれています。

    WebLogic ServerおよびOracle Coherenceを含む汎用パッケージ・インストーラまたはWebLogic ServerおよびOracle Coherenceを含む汎用パッケージ・インストーラを選択できます。

64ビット・システムにWebLogic Serverをインストールする場合、次のいずれかをダウンロードします。

  • JDKを含まない汎用パッケージ・インストーラ、または

  • Oracle JRockit SDKを含むLinux 64ビット・パッケージ・インストーラ。このパッケージは、Linux x86 64ビット・システムにのみインストールできます。

パッケージ・インストーラでも、どの製品コンポーネントをインストールするかを選択できるため、インストール・フットプリントを最小限に抑えることは可能です。ただし、ネット・インストーラと異なり、パッケージ・インストーラでは、ダウンロード時間やインストール・ファイルに必要なディスク領域の容量を減らすことはできません。

サイトで複数のWebLogic Serverのインストールを実行する場合は、パッケージ・インストーラのダウンロードをお薦めします。通常のインストールでは、パッケージ・インストーラを一度だけダウンロードし、製品をインストールする各マシンで使用できるようにします。(パッケージ・インストーラは、ローカル・ネットワーク経由で各マシンから実行しても、各マシンにコピーしてから実行しても構いません)。

DVDでの配布

製品配布には、サポート対象のオペレーティング・システム(Windows、Solaris、およびLinux)ごとの専用パッケージ・インストーラを収録したDVDが梱包されています。DVDを使用してインストールする場合も、使用環境にあわせてマシンにインストールする製品コンポーネントをカスタマイズできます。

サポートされる構成

WebLogic Serverでサポートされているハードウェアおよびソフトウェア構成の詳細は、http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.htmlの「Oracle Fusion Middleware Supported System Configurations」ページを参照してください。このドキュメントでは、サポート対象のオペレーティング・システム、Webサーバー、ブラウザ、ファイアウォール、データベース構成、およびその他のツールや構成について説明しています。

インストールするWebLogic Serverコンポーネントの選択

いずれのインストーラも、インストールする特定のWebLogic Serverサブコンポーネントを選択するオプションがあります。必要に応じてインストールするサブコンポーネントを限定することで、実行時のリソース要件を最小限に抑えられるだけでなく、起動時間を短縮できます。

次の項では、インストールできる各製品コンポーネントについて説明します。

インストール可能なWebLogic Server製品コンポーネント

WebLogic Serverインストール・プログラムでは、インストールするソフトウェア・コンポーネントを選択するためのきめ細かなオプションがいくつか用意されています。たとえば、フル機能のJava EE 6 (Java Enterprise Edition 6)準拠の「コア・アプリケーション・サーバー」は、単独でインストールできるコンポーネントとして利用可能であり、迅速にダウンロードが可能でインストール時に最小限のディスク領域を使用する軽量製品オプションを提供します。

インストールするコンポーネントのセットをカスタマイズできるため、経験豊富なユーザーであれば、必要なソフトウェア・コンポーネントだけを柔軟に選択してインストールすることで、ディスク・フットプリントを減らして実行時のパフォーマンスを向上させることができます。たとえば、本番環境やQA環境では、構成および管理タスクを実行するためにWebLogic Scripting Tool (WLST)を使用するのが一般的です。そのような環境では、管理コンソールをインストールしないように選択することで、インストール・フットプリントを削減できます。

表1に、インストールするかどうかを個別に選択できるコンポーネントを示します。

表1 WebLogic Serverのインストール・オプション

コンポーネント 説明

コア・アプリケーション・サーバー

Java EE 6 (Java Enterprise Edition 6)テクノロジ、Webサービスなど、最新のインターネット標準に準拠したフル機能アプリケーション・サーバーです。信頼性の高いフレームワークを提供し、可用性とスケーラビリティに優れた安全なアプリケーションとサービスの構築を可能にします。WebLogic Serverランタイム本体を構成するすべてのコンポーネントが含まれており、Java EE 6が完全にサポートされます。

このコンポーネントには、管理コンソールなどの管理ツールや、Webサーバー・プラグイン、Beehiveランタイム・フレームワーク、JDBCドライバなどのアドオン・テクノロジは含まれていません。

管理コンソール

WebLogicドメインの構成、管理、モニタリングに使用するWebLogic Server Webアプリケーションです。

管理コンソールをインストールしない場合は、管理サーバーの起動時にコンソールを使用することができません。

詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』の管理コンソールに関する項を参照してください。

構成ウィザードとアップグレード・フレームワーク

構成ウィザードは、ターゲット環境にあわせてドメインを作成したり、必要な構成オプションを選択するための手順を示します。アップグレード・フレームワークは、以前のWebLogic Serverリリースから現在のリリースにドメイン構成を変換するためのツールを提供します。

このコンポーネントをインストールしない場合は、新しいドメインを作成したり、バージョン9.0以前のドメインをアップグレードしたりすることはできません(このコンポーネントを除外しても、現在のバージョンのWebLogic Serverで作成された既存のドメインを操作することは可能です)。たとえば、インストールする本番環境に、本番前の別の環境で作成したドメイン構成を後で移行する場合は、このコンポーネントの選択を解除できます。

注意: WebLogic Scripting Tool (WLST)は構成ウィザードに依存します。WLSTは、このコンポーネントをインストール用に選択する場合にのみ使用できます。

構成ウィザードの詳細は、『構成ウィザードによるドメインの作成』を参照してください。アップグレード・ツールの詳細は、『Oracle WebLogic Serverアップグレード・ガイド』を参照してください。

Web 2.0 HTTP Pub-Subサーバー

Webベースのクライアントで、HTTPによる非同期のメッセージの送受信に使用するチャネル・ベースのパブリッシュ/サブスクライブ・メカニズムです。Webクライアントは、HTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバーを使用することで、チャネルをサブスクライブし、そのチャネルにメッセージをパブリッシュできます(Bayeuxでは宛先をチャネルと表現します)。開発を行う場合は、Serverサンプル製品コンポーネントを選択してpub-subサンプルをインストールすることをお薦めします。

このコンポーネントをインストールしない場合は、Web 2.0 HTTPパブリッシュ/サブスクライブ機能を利用できません。

詳細は、『Oracle WebLogic Server Webアプリケーション、サーブレット、JSPの開発』のHTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバーの使用に関する項を参照してください。

WebLogic SCA

サービスの公開および参照の起動のためのSCAセマンティクスを使用するJavaアプリケーション用のSpringコンテナです。このコンテナは、WebLogic Serverにオプション・ライブラリとして含まれています。

WebLogic JDBCドライバ

WebLogic Server環境から外部データベースへの接続に使用できるJDBCドライバのWebLogic Server実装です。

このコンポーネントをインストールしない場合は、WebLogic JDBCドライバを使用できません。

このコンポーネントの詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの構成と管理』を参照してください。

サード・パーティJDBCドライバ

WebLogic Serverに付属する他のJDBCドライバを使用すると、WebLogic Server環境を外部データベースに接続することができます。

このコンポーネントをインストールしない場合は、WebLogic Serverに付属している以下のJDBCドライバおよびファイルを使用できません。

  • 以下のOracleシン・ドライバ・ファイル:

    ojdbc5_g.jar (デバッグ・バージョン)

    ojdbc6_g.jar (JDK 6で使用するデバッグ・バージョン)

    orai18n.jar (国際化のサポート)

    oraci18n-mapping.jar

    ojdbc6dms.jar

    ojdbc5.jar

  • 以下のサード・パーティMySQLドライバ・ファイル

    mysql-connector-java-commercial-5.0.3-bin.jar

このコンポーネントの詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの構成と管理』のWebLogic ServerでJDBCドライバの使用に関する項を参照してください。

WebLogic Serverクライアント

WebLogic Serverインスタンスに接続するために必要なシン・クライアントJARです。Webサービス、JMS、ストア・アンド・フォワード、Weblogic RMI、JMS .NET、JMXクライアントのJARが含まれています。

このコンポーネントをインストールしない場合でも、サーバー・ランタイムやデプロイされているアプリケーションには何の影響もありません。ただし、シン・クライアントを使用しており、すべてのWebLogic JARではなく一部のJARのみを配布する必要がある場合は、このインストール・オプションを選択する必要があります。

このコンポーネントの詳細は、『Oracle WebLogic Serverスタンドアロン・クライアントのプログラミング』のスタンドアロン・クライアントの概要に関する項を参照してください。

WebLogic Webサーバー・プラグイン

Apache、Sun One、およびIIS WebサーバーからWebLogic Serverへの接続に使用するWebLogicプラグインです。

このコンポーネントをインストールしない場合でも、サーバー・ランタイムやデプロイされているアプリケーションには何の影響もありません。

このコンポーネントの詳細は、『Oracle WebLogic ServerにおけるWebサーバー・プラグインの使用』を参照してください。

XQueryのサポート

WebLogic XQuery実装のJARアプリケーション内でWebLogic XQueryライブラリを使用している場合は、このインストール・オプションを選択してください。

Serverサンプル

WebLogic Serverの主要な機能を示すサンプル・アプリケーション。このコンポーネントを選択すると、評価データベースもインストールされます。詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』のサンプル・アプリケーションおよびサンプル・コードに関する項を参照してください。

注意: Serverサンプルは通常のインストールの一部としてはインストールされないため、お使いのシステムにインストールするにはカスタム・インストールで選択する必要があります。

評価データベース

Serverサンプルで使用されるDerby評価データベースをWL_HOME/common/derbyディレクトリにインストールします。ただし、Serverサンプルをインストールせずに評価データベースをインストールすることもできます。評価データベースは標準インストールにおいてデフォルトでインストールされます。

Coherence製品ファイル

Coherenceは、信頼のおけるスケーラビリティの高いピア・ツー・ピアのクラスタリング・プロトコル上で、複製および配布した(パーティション化した)データの管理とキャッシュ・サービスを行います。Coherenceでは単一点障害がなく、サーバーが正常に動作しなくなったときやネットワークから切断されたときには、クラスタ・データの管理サービスを自動的かつ透過的にフェイルオーバーして再配布します。新しいサーバーが追加されたとき、または障害が発生したサーバーを再起動するときは、クラスタを自動的に接続し、Coherenceがサービスをフェイルバックして、そのクラスタの負荷を透過的に再分配します。Coherenceには、サーバーが自動回復できるよう、ネットワークレベルでのフォルト・トレランス機能と透過的なソフト再起動機能も搭載されています。

Coherenceの詳細は、『Oracle Coherenceスタート・ガイド』を参照してください。

Coherenceサンプル

これらのサンプルは、Coherenceの機能の使用方法をサポートされているすべての言語(Java、.NETおよびC++)で示します。サンプルには、1つまたは複数の機能の使用方法を示すコードが体系的にまとめられており、すべてのサンプルをビルドして実行する1つの共通の方法(言語別)が提供されています。サンプルのソース・コードも含まれています。


Oracle JRockit JDKのインストール

WebLogic Server 12cリリース1(12.1.1)には、JDK 1.6.0_24以降をベースとするバージョンのJDKが必須です。新しいWebLogic Serverインストールと共にOracle JRockit JDKを使用する場合、Oracle JRockit 1.6.0_24 JDKはWindowsおよびLinuxプラットフォーム用のWebLogic Serverインストーラに含まれます。

カスタム・インストールの実行例

次の項には、Windows XP上でのWebLogic Serverのインストール例を示します。この例では、パッケージ・インストーラを使用して、次のコンポーネントのみがインストールされる軽量な開発環境を構築します。

WebLogic Serverの軽量な開発環境を構築している場合の実際のコンポーネントの選択は、個々の要件に応じて、この例で示すものとは異なる場合があります。

ステップ1: パッケージ・インストーラをダウンロードする

「インストール・プログラムの入手」で説明したように、WebLogic ServerのOracle製品ダウンロード・ページを表示するには、次のURLをWebブラウザに入力します。

http://download.oracle.com

パッケージ・インストーラのダウンロード手順を次に示します。

  1. 画面上の指示に従って、WebLogic Serverインストーラの表にアクセスします。

  2. インストーラ表にアクセスした後、ご使用の環境に応じて、汎用パッケージ・インストーラまたはOS固有のパッケージ・インストーラの「File1」リンクをクリックします。たとえば、オペレーティング・システムがLinux x86である場合、Oracle WebLogic Server 12cR1 + Oracle Coherence行のLinux (32ビットJVM)列の「File1」リンクをクリックします。

  3. インストーラ・ファイルを保存するかまたは開くかどうかの確認が表示されたら、「保存」をクリックします。

ステップ2: インストール・プロセスを開始する

ダウンロードしたインストーラの実行可能ファイルをダブルクリックし、WebLogic Serverのインストール・プロセスを開始します。「ようこそ」画面が表示されます。

welcome.gifの説明が続きます
図welcome.gifの説明

「次へ」をクリックします。

ステップ3: インストール・ディレクトリを選択する

次の画面では、Oracle WebLogicソフトウェアをインストールするマシン上のディレクトリを選択します。このディレクトリは、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリと呼ばれます。

mw_home.gifの説明が続きます
図mw_home.gifの説明

Oracle WebLogic製品がインストールされているディレクトリがすでに存在する場合は、そのディレクトリがデフォルトで選択されます。そのディレクトリを使用するか、「新しいミドルウェア・ホームを作成する」をクリックして、インストール用に作成する新しいディレクトリを指定します。ミドルウェア・ホーム・ディレクトリのデフォルト名はOracle/Middlewareです。

「次へ」をクリックします。


注意:

インストール・プロセス中に前の画面に戻るには「前へ」ボタンをクリックします。これにより、現在表示されている画面に入力した情報または設定を元に戻せます。


ステップ4: セキュリティ更新の登録をする

WebLogic ServerインストールをMy Oracle Supportに登録するオプションのあるダイアログ・ボックスが表示されます。登録すると、お使いのインストールに固有のセキュリティ更新がOracle Supportから即座に通知されるようになります。

ocm.gifの説明が続きます
図ocm.gifの説明

当該インストールを登録する場合、ユーザーの電子メール・アドレスとMy Oracle Supportパスワードを入力します。登録しない場合、「セキュリティ更新をMy Oracle Supportから受け取ります」チェック・ボックスをオフにして、変更を確定します。

まだMy Oracle Supportに登録していない場合は、https://support.oracle.com/CSP/ui/flash.htmlで登録できます。

インストールをMy Oracle Supportへ登録する機能の詳細は、『Oracle Configuration Managerインストレーションおよび管理ガイド』を参照してください。

「次へ」をクリックします。

ステップ5: カスタム・インストールを選択する

インストール・プログラムは、標準インストールまたはカスタム・インストールを選択する画面を表示します。デフォルトでは、インストーラはすべてのWebLogic Serverコンポーネント(Serverサンプルを除く)およびCoherence製品ファイル・コンポーネントをインストールします。

利用可能な製品コンポーネントのサブセットのみを含むインストールを行うには、「カスタム」を選択します。

custom.gifの説明が続きます
図custom.gifの説明

「次へ」をクリックします。

ステップ6: 製品およびコンポーネントを選択する

インストーラのプロンプトに従い、ダウンロードおよびインストールする特定の製品およびコンポーネントを選択することでインストールをカスタマイズできます。デフォルトでは、WebLogic Serverのすべての製品およびコンポーネント(サーバー・サンプルを除く)と、Oracle Coherence製品が選択されています。

「製品とコンポーネントの選択」画面上の使用しないコンポーネントの選択を解除することにより、利用可能なコンポーネントのサブセットのみを含むカスタム・インストールを行うことができます。この例では、次の項目を除き、すべてのWebLogic Serverコンポーネントの選択が解除されています。

  • コア・アプリケーション・サーバー

  • 管理コンソール

  • 構成ウィザードとアップグレード・フレームワーク

  • Oracle Coherence

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図first-choose.gifの説明

インストールを実行する際は、以下の点に注意してください。

  • コンポーネントをクリックすると、そのコンポーネントの概要が右上に表示されます。

  • 一部の製品コンポーネントには依存関係があります。他のコンポーネントが依存しているコンポーネントの選択を解除すると、それらの依存コンポーネントの選択も自動的に解除されます。たとえば、構成ウィザードとアップグレード・フレームワークの選択を解除すると、Serverサンプル・コンポーネントの選択も自動的に解除されます。このような仕組みにすることで、使用できないコンポーネントがインストールされないようにしています。

  • 右下には、インストール完了後の概算ディスク使用量が表示されます。

  • Serverサンプルはデフォルトではインストールされません。インストールするには、Serverサンプル・コンポーネントを選択する必要があります。

必要なコンポーネントを選択したら、「次へ」をクリックします。

ステップ7: JDKを選択する

WebLogic Serverでは、互換性のあるJavaランタイムが必要です。各OS固有のパッケージ・インストーラを使用して個々のオペレーティング・システム用のJavaランタイムをダウンロードできます。WindowsおよびLinux向けOS固有のパッケージ・インストーラおよび汎用パッケージ・インストーラでは、Sun JDKおよびOracle JRockit JDKを選択してダウンロードするオプションが提供されます。

WindowsまたはLinuxプラットフォームでOS固有のパッケージ・インストーラを実行すると、次の画面が表示されます。

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図sdk.gifの説明

すでに適切なJavaランタイムがマシンにインストールされている場合は、両方のJDKの選択を解除し、「参照」をクリックして使用するJavaランタイムを選択できます。WebLogic Serverがサポートされている各オペレーティング・システムで必要とされるJavaランタイムの詳細は、http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.htmlの「Oracle Fusion Middleware Supported System Configurations」ページを参照してください。


注意:

入手できる最新バージョンのJRockit JDKをインストール場合の重要な情報については、「Oracle JRockit JDKのインストール」を参照してください。


Javaランタイムを選択したら、「次へ」をクリックします。

ステップ8: 製品のインストール・ディレクトリを選択する

ダウンロードの完了後には、製品のインストール・ディレクトリの選択を求めるウィンドウが表示されます。

prod-install.gifの説明が続きます
図prod-install.gifの説明

デフォルトでは、WebLogic Serverは「ステップ3: インストール・ディレクトリを選択する」で選択したミドルウェア・ホーム・ディレクトリにインストールされます。「参照」をクリックして、デフォルト以外の場所を製品のインストール先ディレクトリとして選択することもできます。

「次へ」をクリックします。

ステップ9: ノード・マネージャWindowsサービスをインストールする

Windowsシステムでは、必要に応じてWebLogic Serverノード・マネージャをWindowsサービスとしてインストールできます。

nodemgr.gifの説明が続きます
図nodemgr.gifの説明

ノード・マネージャは、離れた場所から管理サーバー・インスタンスや管理対象サーバー・インスタンスを起動、停止、および再起動できるWebLogic Serverのユーティリティです。ノード・マネージャはの使用はオプションですが、高可用性が要求されるアプリケーションをWebLogic Server環境でホストする場合には使用することをお薦めします。

ノード・マネージャの詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャ管理者ガイド』を参照してください。Windowsサービスとしてノード・マネージャをインストールする方法の詳細は、『Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。

「次」をクリックします。

ステップ10: ショートカットの作成場所を選択する

Windowsシステムでソフトウェアをインストールすると、「スタート」メニューにショートカット・エントリが自動的に作成されます。管理者権限がある場合は、ショートカット・エントリを「All Users」の「スタート」メニュー・フォルダに作成するか、ユーザーのローカルな「スタート」メニュー・フォルダに作成するかを選択できます。

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図shortcut.gifの説明

WebLogic Serverのショートカットは、デフォルトでは「All Users」の「スタート メニュー」に追加されます。ショートカットの場所の詳細は、『Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』のWindowsショートカットに関する項を参照してください。

「次へ」をクリックします。

ステップ11: インストールの内容を確認する

製品ショートカット・ロケーションを選択すると、「インストールの概要」画面が表示されます。この画面には、インストールするように選択したコンポーネントのリストと、それらをインストールするために必要なディスク領域の概算値が表示されます。

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図summary.gifの説明

個別のコンポーネントをクリックすると、それぞれの概算インストール・サイズを表示できます。

「次へ」をクリックします。

インストールの開始

「インストールの概要」画面の「次へ」をクリックすると、インストール・プロセスが開始したことを示すスプラッシュ・スクリーンが表示されます。

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図install.gifの説明

インストールが完了すると、次の画面が表示されます。

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図complete.gifの説明

既存のインストールへの製品コンポーネントの追加

後で既存のインストールに追加の製品コンポーネントを追加する場合は、インストーラを再実行します。製品ダウンロード・ディレクトリから新しいインストーラを入手する必要はありません。

以前と同じインストール・ディレクトリを選択すると、まだインストールされていないコンポーネントのみを選択できる状態になります。すでにインストールされているコンポーネントはグレー表示されます。例:

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図reinstall.gifの説明

その他のインストール機能

WebLogic Serverインストール・プログラムには、それぞれのニーズや環境に応じて使用できる以下の追加機能が用意されています。

各インストール機能の詳細は、『Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。

WebLogic Serverのアップグレード

WebLogic Serverインストールを以前のバージョンからアップグレードする場合は、『Oracle WebLogic Serverアップグレード・ガイド』を参照してください。このドキュメントでは、アプリケーション、それらがデプロイされているWebLogicドメイン、ドメインに関連付けられているすべてのアプリケーション・データなど、WebLogic Server環境全体をアップグレードする方法について説明しています。データベース・サーバー、ファイアウォール、ロード・バランサ、LDAPサーバーなどの外部リソースが含まれる場合もあります。

ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

Oracleのお客様は、My Oracle Supportから電子サポートにアクセスできます。詳細情報はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoか、聴覚に障害があるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trsを参照してください。


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