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Oracle® Database Firewallインストレーション・ガイド
リリース5.1
B66168-01
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1 Oracle Database Firewallのインストールの概要

この章は、次の項目を含みます。

このマニュアルの最新バージョンのダウンロード

このマニュアルの最新バージョンは、Oracle Technology NetworkのデータベースのセクションにあるOracle Database Firewall Webサイトからダウンロードできます。URLは次のとおりです。

http://www.oracle.com/technetwork/indexes/documentation/index.html

Oracle Database Firewallのインストール方法

Oracle Database Firewallは、SQLデータベースのデータを保護および監視するシステムです。これは、試行された攻撃のブロックと警告の表示、アクティビティの記録、脆弱性を評価するインテリジェント・ツールの提供を行います。

インストールするコンポーネントは、次のとおりです。

これらのコンポーネントをインストールした後、監視するデータベースを追加し、データベースごとにリモートまたはローカルの監視を構成する必要があります。『Oracle Database Firewall管理ガイド』では、Oracle Database Firewallをデータベースに接続するように構成する方法を説明します。これらのデータベースでサポートされているデータベース・プラットフォームのリストについては、「サポートされているデータベース・バージョン」を参照してください。

図1-1は、Oracle Database Firewallをインストールおよび構成した後のシステムのアーキテクチャを示しています。この図は、2つのDatabase Firewallの高可用性構成を示しています。「デプロイメント・シナリオ」では、高可用性構成を含むその他の考えられるデプロイメントについて説明しています。この図は、保護されたデータベースからSQLトラフィックを直接送信できる、リモートおよびローカルのモニター構成も示しています。リモート・モニターまたはローカル・モニターを使用しているデータベースは、Database Firewallに直接接続します。Database Firewallは、ローカル・モニターを使用し、データベースに接続してデータを取得します。リモート・モニターは、データベース・ホストからDatabase Firewallへデータを送信します。

図1-1 インストール後のOracle Database Firewallのアーキテクチャ

図1-1の説明は図の下にあります。
「図1-1 インストール後のOracle Database Firewallのアーキテクチャ」の説明

一般的なOracle Database Firewallインストール手順

Oracle Database Firewallをインストールする一般的な手順は、次のとおりです。

  1. サイトのニーズに最も適したネットワーク・シナリオを計画します。

    「Oracle Database Firewallのインストールの計画」および「デプロイメント・シナリオ」を参照してください。

  2. システムがこのガイドで説明している要件を満たしていることを確認します。

    第2章「Oracle Database Firewallのインストール前の要件」を参照してください。

  3. Oracle Database FirewallおよびOracle Database Firewall Management Serverをインストールします。

    このプロセスの一部として、管理者パスワードを変更します。

    「Database FirewallおよびDatabase Firewall Management Serverのインストール」を参照してください。

  4. Analyzerをインストールします。

    「Analyzerのインストール」を参照してください。

インストールの完了後、Database Firewall管理者は、保護されているデータベースのSQLデータを監視するようOracle Database Firewallを構成する必要があります。『Oracle Database Firewall管理ガイド』を参照してください。

Oracle Database Firewallソフトウェアを定期的に更新することが必要な場合があります。第4章「Oracle Database Firewallソフトウェアの更新」で手順を説明しています。

Oracle Database Firewallのインストールの計画

Oracle Database Firewallが保護されているデータベースへのすべてのネットワーク・トラフィックを監視することは非常に重要です。これは一般的に、各Database Firewallが、データベースに近いネットワーク内のポイントに接続する必要があることを意味します。この方法には、Oracle Database Firewallにおけるデータベース以外のトラフィックの処理が少なくなるという別の利点があります。

あるいは、Oracle Database Firewallをクライアント・アプリケーションの後方、またはネットワーク内の戦略的なポイントに配置するという方法もあります。ただし、いずれの場合も、データベース・ネットワーク・トラフィックがOracle Database Firewallシステムをバイパスしないようにする必要があります。

文ブロックを使用していない場合、ネットワーク・トラフィックをOracle Database Firewallポートに送るために、スパニング・ポートを使用する必要があります。スパニング・ポートにより、ネットワーク・パフォーマンスに影響しない文スキャンが可能になります。Oracle Database Firewallコンポーネントは、標準ギガビット・イーサネット・ネットワーク・アダプタを使用して接続します。

文ブロックが必要な場合(DPEモード)、監視対象のデータベースとデータベース・クライアントおよびアプリケーションの間にOracle Database Firewallを配置する必要があります。Database FirewallブリッジIPアドレスを、データベースと同じサブネット上に存在させる必要もあります。万が一Oracle Database Firewallに障害が発生した場合、適切なネットワーク・ハードウェアがあれば、すべてのネットワーク・トラフィックがそれを通過し、サービスの継続性が保たれます。


注意:

Oracle Database Firewallでは、デプロイを容易にするために、データベース・サーバーまたは他のネットワーク・デバイスのIPアドレスの変更を必要としません。


参照:

ローカル監視の構成など、構成の詳細は、『Oracle Database Firewall管理ガイド』を参照してください。

デプロイメント・シナリオ

次のいずれかのデプロイメント・シナリオを使用できます。

これらすべてのシナリオについて、次のガイドラインに従います。

セキュリティ・ガイドライン

データの保護に関する情報や、ネットワークおよび特別な構成でのDatabase Firewallのデプロイに関する一般的な推奨事項については、『Oracle Database Firewallセキュリティ・ガイド』を参照してください。