15.6. USB ヘッドセット

15.6.1. テスト済みの USB ヘッドセット
15.6.2. テスト済みのアプリケーション
15.6.3. その他の注意事項

Sun Ray 2 シリーズおよび Sun Ray 3 シリーズクライアントでの使用をテスト済みである USB ヘッドセットは多数あります。

Sun Ray クライアントに最新のファームウェアがインストールされていれば、USB ヘッドセットを機能させるために、ほかに特別なインストールは必要ありません。Windows セッション (uttsc) で USB ヘッドセットを使用する場合、USB リダイレクション機能は不要です。ただし、Windows XP および Windows Server 2003 R2 では、オーディオ入力コンポーネントをインストールする必要があります。詳細については、「オーディオ入力」を参照してください。

一部の USB ヘッドセットでは、ヘッドセットにインラインボタンまたはコントロールがある場合でも、utsettings コマンド (Sun Ray 設定の GUI) を使用してミュートおよびボリュームの設定を変更する必要があります。ほとんどの USB ヘッドセットでは、Sun Ray 設定の GUI を使用してオーディオ設定を調整できます。

詳細については、「Sun Ray クライアントのオーディオや表示の設定を変更する方法 (Sun Ray 設定 GUI)」を参照してください。

15.6.1. テスト済みの USB ヘッドセット

テスト済みの USB ヘッドセットのリストについては、Sun Ray クライアントと Oracle Virtual Desktop Client の周辺機器に関するドキュメントを参照してください。

注記

Windows セッション (uttsc コマンドまたは全画面の Windows キオスクモード) で USB ヘッドセットを使用する場合、Sun Ray 設定 GUI は使用できません。このような場合は、Windows デスクトップのオーディオ設定を使用します。

注記

Sun Ray 設定 GUI を使用する場合、マイクの増幅率に 0 を設定するか、「マイクロフォン」ボタンの選択を解除すると、マイクロフォンがミュートになりません。マイクロフォンを確実にミュートにするには、アプリケーションでオーディオ入力を無効にします。

uttsc を使用する場合、デフォルトでは Sun Ray クライアントから Windows サーバーへのサウンド入力のリダイレクションが無効になっています。これは、Windows サーバーで実行するすべてのアプリケーションのマイクロフォンがミュートになっていることを意味します。これを有効にするには、uttsc -r soundin: オプションを使用する必要があります。

15.6.2. テスト済みのアプリケーション

次のアプリケーションは、Windows Connector からリモートデスクトップセッションを使用した場合に USB ヘッドセットと連携することをテストされています。

  • Skype 5.2 - Windows 7、Windows XP

  • Ekiga - Windows 7

  • Adobe ConnectNow - Windows 7

15.6.3. その他の注意事項

  • アナログのヘッドセットと USB ヘッドセットの両方が Sun Ray クライアントに接続された場合は、USB ヘッドセットが使用されます。

  • 1 つの Sun Ray クライアントには 1 つの USB ヘッドセットのみがサポートされています。複数の USB ヘッドセットが Sun Ray クライアントに同時に接続された場合、最後に接続された USB ヘッドセットが機能します。いずれかの USB ヘッドセットが切断されると、オーディオが Sun Ray クライアントの組み込みのオーディオデバイスに切り替わります。

  • 2 つの異なる USB オーディオデバイスを 1 つの Sun Ray クライアントに接続することはサポートされていません。たとえば、1 つの USB スピーカーと 1 つの USB マイクロフォンを Sun Ray クライアントに接続することはサポートされていません。

  • USB ヘッドセットと Sun Ray クライアントの組み込みのスピーカーは、同時にオーディオ出力を提供できません。

  • uttsc コマンドを使用する場合、uttsc コマンドの -r sound: および -r soundin: オプションを使用して、Windows セッションのオーディオ入出力のサンプリングレート品質を変更できます。