8.2. スマートカードバスプロトコル

Sun Ray Software は scbus と呼ばれるカスタマイズされたスマートカードバスプロトコルを使用して、Sun Ray サーバーとそのデスクトップクライアントとの間でスマートカードトランザクションを交換します。Sun Ray Software 5.3 より前は、1 つのバージョンの scbus プロトコル (scbus v1 と呼ばれる) しかありませんでした。Sun Ray Software 5.4, では scbus v2 が使用可能になり、次の機能が強化されています。

scbus v2 プロトコルは、すべての Sun Ray 2 シリーズクライアント、Sun Ray 3 シリーズクライアント、および Oracle Virtual Desktop Client バージョン 3.1 以降でサポートされています。Sun Ray 1 シリーズクライアントは scbus v2 プロトコルをサポートしていません。Sun Ray サーバー上で scbus v2 プロトコルが有効になっている場合、Sun Ray 1 シリーズクライアントはデフォルトデスクトップ上でネイティブでも Windows Connector 経由でもスマートカードサービスを使用できません。

デフォルトでは、scbus v1 は Oracle Solaris を実行している Sun Ray サーバーで有効になっていて、scbus v2 は Oracle Linux を実行している Sun Ray サーバーで有効になっています。scbus v1 プロトコルは、Oracle Linux を実行している Sun Ray サーバーではサポートされていません。Oracle Solaris を実行している Sun Ray サーバーでスマートカードバスプロトコルを変更する必要がある場合は、「スマートカードバスプロトコルを変更する方法 (Oracle Solaris)」を参照してください。