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Oracle VM Server for SPARC 2.2 管理ガイド     Oracle VM Server for SPARC (日本語)
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ドキュメントの情報

はじめに

パート I Oracle VM Server for SPARC 2.2 ソフトウェア

1.  Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアの概要

2.  ソフトウェアのインストールおよび有効化

3.  Oracle VM Server for SPARC のセキュリティー

4.  サービスおよび制御ドメインの設定

5.  ゲストドメインの設定

6.  I/O ドメインの設定

7.  仮想ディスクの使用

8.  仮想ネットワークの使用

9.  ドメインの移行

10.  リソースの管理

11.  ドメイン構成の管理

12.  その他の管理タスクの実行

パート II オプションの Oracle VM Server for SPARC ソフトウェア

13.  Oracle VM Server for SPARC 物理から仮想への変換ツール

14.  Oracle VM Server for SPARC Configuration Assistant (Oracle Solaris 10)

15.  Oracle VM Server for SPARC 管理情報ベース (Management Information Base、MIB) ソフトウェアの使用

16.  Logical Domains Manager の検出

Logical Domains Manager を実行しているシステムの検出

マルチキャスト通信

メッセージ形式

サブネット上で実行している Logical Domains Manager を検出する方法

17.  Logical Domains Manager での XML インタフェースの使用

用語集

索引

Logical Domains Manager を実行しているシステムの検出

マルチキャスト通信

この検出メカニズムは、ldmd デーモンによって使用されるものと同じマルチキャストネットワークを使用して、MAC アドレスを自動的に割り当てるときに衝突を検出します。マルチキャストソケットを構成するには、次の情報を指定する必要があります。

#define    MAC_MULTI_PORT        64535
#define    MAC_MULTI_GROUP        "239.129.9.27"

デフォルトでは、マシンが接続されているサブネット上ではマルチキャストパケットのみを送信できます。この動作をは、ldmd デーモンに ldmd/hops SMF プロパティーを設定することによって変更できます。

メッセージ形式

検出メッセージは、他のメッセージと混同しないように明白にマークされている必要があります。次のマルチキャストメッセージ形式により、検出待機プロセスで検出メッセージを識別できます。

#include <netdb.h> /* Used for MAXHOSTNAMELEN definition */
#define    MAC_MULTI_MAGIC_NO    92792004
#define    MAC_MULTI_VERSION    1

enum {
    SEND_MSG = 0,
    RESPONSE_MSG,
    LDMD_DISC_SEND,
    LDMD_DISC_RESP,
};

typedef struct {
    uint32_t    version_no;
    uint32_t    magic_no;
    uint32_t    msg_type;
    uint32_t    resv;
    union {
        mac_lookup_t        Mac_lookup;
        ldmd_discovery_t    Ldmd_discovery;
    } payload;
#define    lookup        payload.Mac_lookup
#define    discovery    payload.Ldmd_discovery
} multicast_msg_t;

#define    LDMD_VERSION_LEN    32

typedef struct {
    uint64_t mac_addr;
    char        source_ip[INET_ADDRSTRLEN];
} mac_lookup_t;

typedef struct {
    char        ldmd_version[LDMD_VERSION_LEN];
    char        hostname[MAXHOSTNAMELEN];
    struct in_addr    ip_address;
    int        port_no;
} ldmd_discovery_t;

サブネット上で実行している Logical Domains Manager を検出する方法

  1. マルチキャストソケットを開きます。

    「マルチキャスト通信」 に示すポートおよびグループの情報を使用していることを確認してください。

  2. ソケット経由で multicast_msg_t メッセージを送信します。

    メッセージには次の内容を含めるようにしてください。

    • version_no の有効な値 (MAC_MULTI_VERSION によって定義されている 1)

    • magic_no の有効な値 (MAC_MULTI_MAGIC_NO によって定義されている 92792004)

    • LDMD_DISC_SENDmsg_type

  3. マルチキャストソケットで Logical Domains Manager からの応答を待機します。

    応答は、次の値が含まれる multicast_msg_t メッセージである必要があります。

    • version_no の有効な値

    • magic_no の有効な値

    • LDMD_DISC_RESP に設定された msg_type

    • 次の情報が含まれる、ldmd_discovery_t 構造で構成されたペイロード

      • ldmd_version システム上で実行されている Logical Domains Manager のバージョン

      • hostname システムのホスト名

      • ip_address システムの IP アドレス

      • port_no Logical Domains Manager によって通信に使用されているポート番号で、XMPP ポート 6482 にする

    Logical Domains Manager からの応答を待機する場合、自動割り当て MAC 衝突検出パケットが破棄されていることを確認してください。