リリース・ノート
バージョン9.31
B62631-03(原本部品番号:E17387-06)
2012年1月
このドキュメントには、Oracle Application Testing Suiteバージョン9.31の更新情報が記載されています。このドキュメントの情報は、マニュアルの情報より最新のものです。このドキュメントで説明している不具合の多くは、今後のリリースで修正される予定です。質問や問題点がある場合は、サポート・グループ(http://www.oracle.com/support/index.html
)にお問い合せください。
このドキュメントは、次の項目で構成されています。
このバージョンでは、次に説明する新機能が提供されるとともに、既存の機能に対する保守改善が行われています。
OpenScript Object Test: Web機能スクリプトの OpenScriptオブジェクト・テストは、値リストのすべての使用可能な属性を取得するようになりました。複数選択リストの場合: selectedText、allItems、selectedIndices、selectedItemsCount。単一の選択リストの場合: allItems。
OpenScript Oracle機能テストAPI: OpenScript Oracle機能テストAPIは、exists
メソッドのタイムアウト値をサポートするようになりました。タイムアウトの単位は、TimeUnit
列挙を使用して指定できます。
OpenScript Oracle EBS/Forms API: OpenScript Oracle EBS/Forms機能スクリプトAPIは、getRowCount()
、getColumnCount()
、getCell()
およびdoubleClick()
のforms.otsHGrid
APIを伴うOtsHGridContainerをサポートします。
OpenScript Oracle Fusion/ADFの記録: Oracle Fusion/ADF機能スクリプトのOpenScriptレコーダは、ADFコンポーネントを記録する際、記録する属性のデフォルトとして、id
ではなくabsoluteLocator
属性を使用するようになりました。
OpenScript Oracle Fusion/ADFの記録: Oracle Fusion/ADF機能スクリプトのOpenScriptレコーダは、ADFコンテナ・コンポーネント自体を記録せずに、ADFコンテナ・コンポーネント内のHTML要素を記録するようになりました。コンポーネントADFPanelSplitter、ADFPage、ADFMessage、ADFMessages、ADFNoteWindow、ADFPanelAccordion、ADFPanelBox、ADFPanelListおよびADFPanelTabbedに適用されます。
OpenScript RUEIセッション・インポート: OpenScriptは、FORMS/Socketモード・トラフィックを含む、RUEIセッション・ログのインポートをサポートします。
Oracle Test Managerインポート・テスト・ステップ: インポート機能は、新しいテスト・ステップを既存のテスト・ケースにインポートするようになりました。
Oracle Load Testingカスタム・グラフ: 「実行グラフの表示」の「概要」サブ・タブのコンボ・ボックスに、新しい「カスタム・グラフ」オプションが提供されています。「カスタム・グラフ」オプションは、ユーザーが「新規グラフ」をクリックして、1つ以上のカスタム・グラフを作成している場合のみ表示されます。選択すると、「カスタム・グラフ」オプションは、ユーザーが作成したすべてのカスタム・グラフのビューが自動リフレッシュされます。カスタム・グラフの動作は、デフォルト・グラフの動作と類似しています。
メンテナンス性が向上し、バグが修正されています。
OpenScriptデータ・テーブル: OpenScriptデータ・テーブル・ビューは、機能テスト・スクリプト用のスプレッドシートに似たデータ・テーブルです。再生前に、データをセルに手動で入力するか、Excelファイルをインポートすることによって、データ・テーブルの内容を変更できます。データ・テーブルAPIでは、スクリプトの再生時に機能テスト・スクリプト内で、プログラムによってテーブルのデータにアクセスする方法が提供されます。
OpenScriptオブジェクト・ライブラリの拡張: 並べ替え、検索、ブラウザ内のハイライト、記録されたパスの正規表現やワイルドカードとの一致、およびオートコンプリート・ヒントなど、OpenScriptオブジェクト・ライブラリ機能に対する拡張。
OpenScriptオブジェクト詳細ビュー: OpenScriptオブジェクト詳細ビューでは、HTMLページのDOMツリー、ADFページのADF UIコンポーネント・ツリー、およびFormsアプリケーションのForms要素ツリーなど、選択したモジュールのすべてのオブジェクトの構造化ビューが提供されます。これにより、オブジェクト・パスの表示、テストの追加、およびオブジェクト・ライブラリへのオブジェクトの保存が高速化されます。
OpenScript XMLテスト: OpenScript機能テスト・スクリプトのXMLテストでは、Web機能テスト・スクリプト内のXMLドキュメントのノードおよび属性を視覚的に検証します。XMLテストでは、記録時にIEブラウザのXMLコンテンツを取得し、取得されたXMLツリー構造および各ノードの属性を表示し、検証する必要があるノードを指定し、XMLテスト結果を結果ビューおよびHTMLレポートに表示します。
OpenScriptの無変化変数の削除: OpenScriptには、変更されないことが明確なスクリプト変数を選択および削除する機能が提供されます。無変化変数を削除すると、スクリプト再生時に無変化変数を評価する必要がないため、スクリプト再生のパフォーマンスを向上させることができます。スクリプトでは、記録時に取得された値が、変数ではなく固定値として使用されます。
Oracle Test Managerのテスト・プラン: Oracle Test Managerの新規「テスト・プラン」タブでは、テスト計画を定義できます。テスト計画は、プロジェクトのテスト計画を反映します。要件をテスト計画に関連付けることができるため、テスト計画に指定した要件が明確になります。Oracle Application Testing Suite Administratorには、プランナに指定したユーザーの権限を割り当てる新規「プランナ」ユーザー・ロールが含まれます。
Oracle Test Managerのレポート・スクリーンショット・リンク: OpenScriptスクリプト再生によって取得されたスクリーンショットには、Oracle Test Managerテスト実行レポートからアクセスできます。イメージはOracle Test Managerサーバーにアップロードされるため、テスターは失敗を分析できます。
Oracle Test Managerツリーのパフォーマンスの拡張: Oracle Application Testing Suite Administratorを使用して定義されたOracle Test Managerプロジェクトは、キャッシュされたサーバー・ツリーおよび履歴追跡を無効にして、大きいデータセットを含むプロジェクトのOracle Test Managerツリー・ビューのパフォーマンスを向上させることができます。
Oracle Test Managerのユーザー・プロファイルのリセット: 保存されたユーザー状態をOracle Test Managerでリセットして、なんらかの理由で終了しなかったプロセスの誤った状態からリカバリできます。
Oracle Load TestingのAWRレポートおよびADDMレポート: Oracle DatabaseおよびEnterprise Manager Grid Controlを使用してOracleデータベースのパフォーマンスを監視するテストが行われているアプリケーションの場合、Oracle Load Testingによって、自動データベース診断モニター(ADDM)レポートおよび自動ワークロード・リポジトリ(AWR)レポートにドリルダウンできるEnterprise Managerとの統合ポイントが提供されます。
Oracle Load Testingのセッション・データのエクスポート/インポート: ファイルのダウンロード・オプションおよびファイルのアップロード・オプションを使用して、セッション実行データをファイルにエクスポートし、別のOracle Load Testingインスタンスにインポートできます。エクスポート/インポート機能によって、すべてのセッション実行データは移行可能になり、マシンからのエクスポート、およびOracle Load Testingを実行している別のマシンへのインポートが容易になります。これにより、Oracle Load Testingコントローラでのレポートの移行可能性および実行後レポートが負荷テスト・セッションに関係なく可能になります。
Oracle Load Testingのエージェント・スケーラビリティの向上: Oracle Load Testingの負荷エージェントに対して行われる様々なパフォーマンスの向上。
スキーマ更新の変更追跡: Oracle Application Testing Suiteサーバー製品(OLT/OTM)には、スキーマ更新が含まれており、スキーマ更新の条件付きでの適用が容易になり、適用された変更を追跡します。
Oracle Test Manager WindowsクライアントおよびOracle Application Testing Suiteデータ移行ツールは、Oracle Application Testing Suiteの将来のリリースでは非推奨機能となることが予定されています。
非推奨となる予定のOracle Application Testing Suiteの機能: Oracle Test Manager WindowsクライアントおよびOracle Application Testing Suiteデータ移行ツール。
Oracle Test Manager WindowsクライアントおよびOracle Application Testing Suiteデータ移行ツールは、Oracle Application Testing Suiteの次のリリースでは、非推奨となることが予定されています。
Oracle Application Testing Suite 8.x以降、Oracle Test Manager Windowsクライアント機能は、Oracle Application Testing Suite/Oracle Test Managerとともにインストールされるスタンドアロンの実行可能ファイルとして提供されています。これは、(Webクライアントに加え)テスターおよびテスト・マネージャがテスト・プロセスを管理する手段を提供します。Oracle Application Testing Suite/Oracle Test Managerの将来のリリースでは、Webクライアントを介したテスト・プロセス管理が提供されます。
この機能が非推奨になると、ユーザーがWindowsクライアントを現在使用している場合、およびOracle Test ManagerのWebクライアントを使用できない場合のみ、テストおよびテスト管理に影響があります。非推奨の機能は将来のリリースで削除されることが予定されているため、Oracle Test Manager Windowsクライアントを新しいOracle Test Managerのデプロイメントで使用しないでください。すべての将来リリースでは、Webクライアントを使用することをお薦めします。
Oracle Application Testing Suiteデータ移行ツール機能は、Oracle Application Testing Suiteとともにインストールされるスタンドアロン・ツールです。Oracle Databaseを使用していない前のバージョンのテスト・ツールからデータを移行するためのグラフィカル・ユーザー・インタフェースを提供します。
この機能が非推奨になると、ユーザーが古いバージョンのテスト・ツールをOracle以外のデータベースとともに現在使用している場合にのみ影響があります。この場合、データ移行ツールを使用してOracleデータセットにデータを移行するには、バージョン9.3以前にアップグレードし、その後、ドキュメントに記載されたその他のOracle Databaseへのデータの移行方法の手順を実行する必要があります。非推奨の機能は将来のリリースで削除されることが予定されているため、Oracle以外のデータベースを使用しているお客様は、バージョン9.3以前を使用してアップグレードする必要があります。
非推奨の機能が将来のリリースで削除された場合、何をする必要があるでしょうか。
Oracle Test Manager Windowsクライアントを環境内で使用している場合、またはOracle以外のデータベースからデータを移行する必要がある場合、Oracle Test Manager WindowsクライアントおよびOracle Application Testing Suiteデータ移行ツールが将来のリリースで段階的に廃止される状況においても、オラクル社はテスト・プロセス管理を継続的に行えるように代替策および回避策を提供します。
予定されている変更について、質問や不明な点がある場合、My Oracle Support Communityスレッドを更新して、解決策や情報を取得し、Oracle Application Testing Suite製品管理にアクセスしてください。
関連するMy Oracle Support Communityスレッドへは、https://communities.oracle.com/portal/server.pt/community/view_discussion_topic/216?threadid=280470&doPagination=false&Portlet=View%20Discussion&PrevPage=Communities-EditDiscussion
からアクセスできます。
Oracle Application Testing Suiteのシステム要件は、次のとおりです。
Oracle Functional TestingのOpenScriptスクリプティング・プラットフォームのシステム要件は、次のとおりです。
オペレーティング・システム(32ビットおよび64ビット・バージョン): Windows XP、Windows Vista、Windows 2003、Windows 7、Windows 2008
メモリー: 1 GB以上
システム: x86、32ビットまたは64ビット・プロセッサ、2.6 GHz以上
ディスク領域: 4 GB以上
ブラウザ: Internet Explorer 6.x、7.x、8.x、およびFirefox 3.5/3.6
Oracle Load Testingのシステム要件は、次のとおりです。
オペレーティング・システム(32ビットおよび64ビット・バージョン): Windows XP、Windows Vista、Windows 2003、Windows 7、Windows 2008
メモリー: 2 GB以上
システム: x86、32ビットまたは64ビット・プロセッサ、2.6 GHz以上
ディスク領域: 10 GB以上の空き(システム・ドライブに3 GB以上の空き)
ブラウザ: Internet Explorer 7.x、8.x、Firefox 3.5/3.6
データベース: Oracle Database 10g、11gまたはXE 10g
アプリケーション・サーバー: Oracle WebLogic 11g(10.3.3.0)
Oracle Load Testingエージェントは、前述の Windows 32ビットおよび64ビット・オペレーティング・システムに加えて、Linux 32ビットおよび64ビット上でもサポートされます。
注意: これらは最低要件のみであり、Oracle Load Testingサーバーの実際の要件は、負荷テストのサイズおよび設定に応じて異なります。仮想ユーザーが1000より多い大規模な負荷テストを実行している場合、推奨のRAMを追加したより高速なサーバー・クラス・マシンにOracle Load Testingをデプロイすることを検討する必要があります。 |
注意: 本番の負荷テストのために、Oracle Load Testingサーバーとエージェントを別々のシステムで実行することをお薦めします。Oracle Load Testingエージェント・システムで必要なメモリーの量は、各エージェントで実行するように割り当てられる仮想ユーザーの数に基づいて増加する可能性があります。詳細は、Oracle Technology NetworkのQA/Testing Technology Centerにアクセスするか、Oracle代理店にお問い合せください。 |
Oracle Test Managerのシステム要件は、次のとおりです。
オペレーティング・システム(32ビットおよび64ビット・バージョン): Windows XP、Windows Vista、Windows 2003、Windows 7、Windows 2008
メモリー: 2 GB以上
システム: x86、32ビットまたは64ビット・プロセッサ、2.6 GHz以上
ディスク領域: 10 GB以上の空き(システム・ドライブに3 GB以上の空き)
ブラウザ: Internet Explorer 7.x、8.x、Firefox 3.5/3.6
データベース: Oracle Database 10g、11gまたはXE 10g
アプリケーション・サーバー: Oracle WebLogic 11g(10.3.3.0)
注意: これらは最低要件のみであり、Oracle Test Managerの実際の要件は、格納されるテスト・アセットの量、およびアプリケーションにアクセスしている同時ユーザーの数に応じて異なります。大量のテスト・ケース、要件または不具合が格納される場合、または10ユーザーより多いチームのOracle Test Managerをデプロイしている場合、あるいはその両方の場合、推奨のRAMを追加したより高速なサーバー・クラス・マシンにOracle Test Managerをデプロイすることを検討する必要があります。 |
システム要件に関する追加の注意事項は、次のとおりです。
ATSインストーラによって、Oracle Load TestingおよびOracle Test Managerで使用するために、Oracle 10g Express Edition (XE)データベースを自動的にインストールおよび設定できます。これはデモ用には役立ちますが、本番での使用には、Oracle 11g Enterprise Editionデータベースに切り替えることをお薦めします。Oracle 11g Standard EditionおよびOracle 10g EEまたはSEもサポートされています。
システム・メモリー要件では、システム上でメモリーを実行および使用している可能性がある他のプロセスが考慮されないため、コミットされていない使用可能な空きメモリーは減少します。
同じマシンにインストールした場合、Oracle Load TestingおよびOracle Test Managerは同じサーバー上で実行され、共有のシステム・リソースを使用します。Oracle Functional TestとOpenScriptは、それぞれ独自のメモリー要件およびCPU要件がある独立したアプリケーションです。
ATS製品が64ビット・オペレーション・システムにインストールされた場合、32ビット互換モードで実行されます。Oracle Application Testing Suiteを既存のWebLogicサーバーにインストールできます。ただし、事前にインストールされたWebLogicサーバーがJRockitとWebLogic (64ビット)環境である場合、Oracle Application Testing Suiteの一部の機能が正しく動作しません。Oracle Application Testing Suiteは、32ビットのWebLogicにインストールできますが、64ビットのWebLogicにはインストールできません。
従来のOracle Functional Testing、VBベースのスクリプティング・プラットフォームおよび関連コンポーネント(ジョブ・スケジューラなど)は、バージョン9.2で起動するATSインストーラに付属されなくなります。この製品を必要とするお客様は、Oracleのライフタイム・サポート・ポリシーに従ってサポートされたATS 9.1以前のバージョンを使用する必要があります。
この項では、Oracle Application Testing Suiteのインストール手順について説明します。
注意: OpenScript製品をインストールするマシンは、厳密にテストに使用される必要があります。記録および再生操作を有効にするために、このマシン上でブラウザのセキュリティ機能は無効になります。ブラウザを使用して安全に閲覧することはできません。 |
Oracle Application Testing Suiteは、製品のダウンロードzipファイルでインストールできます。
次のOracle Webサイトからダウンロードします: http://www.oracle.com/technetwork/oem/app-test/index.html
WebサイトからOracle Application Testing Suiteを選択およびダウンロードし、ハード・ディスクの一時ディレクトリに保存します。
oats-plus-prereqs-version.zip: 完全インストールおよびすべての前提条件(Oracle Application Testing Suite、製品ドキュメントのPDFファイル、WebLogic Server 11gR1 (10.3.3) developer edition、Oracle Database Express Edition 10.3.2.4、Oracle Instant Client 11.1.0.7.0、.NET Framework 2.0、Eclipse 3.4.1、Sun JRE 1.6.0_07、Oracle JRockit 4.0.0.1.6.0.R28)。
oats-version.zip: Oracle Application Testing Suiteおよび製品ドキュメントのPDFファイル(前提条件なし)。
oats-upgrade-version.zip: Oracle Application Testing SuiteおよびWeblogicサーバー。このファイルは、Oracle Application Testing Suiteバージョン9.1x/9.20からのアップグレードに使用できます。
oats-docs-version.zip: Oracle Application Testing SuiteドキュメントのPDFファイル。
oats-linux-agent-x86-version.zip: 32ビット・マシン用のLinuxエージェントのみのインストール。
oats-linux-agent-x86_64-version.zip: 64ビット・マシン用のLinuxエージェントのみのインストール。
ダウンロードしたファイルを解凍し、Oracle Application Testing Suiteのsetup.bat
ファイルを実行します。
注意: 重要: Windows Vista、Windows 2008またはWindows 7ユーザーは、右クリックのショートカット・メニューから「管理者として実行」を選択してください。これは、ユーザー・アカウント制御(UAC)が有効なオペレーティング・システムで必要な処理です。 |
セットアップの指示に従ってOracle Application Testing Suiteをインストールします。
インストール中に、マスター・パスワードを指定するよう求められます。このパスワードは忘れないでください。インストール中に指定したマスター・パスワードは、次のすべてのユーザー・パスワードの設定に使用されます。
Oracle Test Managerのユーザー「default」および「administrator」。
Oracle Load Testingのユーザー「default」および「administrator」。
Oracle Load Testingエージェントのコントローラへの認証に使用するユーザー「JMSAdmin」。
Weblogic Serverのユーザー「oats」: これはWeblogicのスーパーユーザーです。
エージェントとコントローラ間のJMS通信用のWeblogic Serverでのユーザー「oats-agent」: これはWeblogicのスーパーユーザーではありません。
データベース・ユーザー「oats」、「olt」、「otm」。
データベース・ユーザー(XEのデフォルト)「system」または「sys」。
oats-plus-prereqs-version.zip内のOracle Application Testing Suite setup.batの前述のインストール手順では、アプリケーション、データベースおよびWebサーバーがインストールされます。インストール手順の途中で、「何もしません。Oracle Application Testing Suiteを後で構成します(詳細)」オプションを選択した場合、データベース・スキーマを手動で作成する必要があります。
データベースがインストールされていず、リモート・データベースを使用しない場合、ローカル・マシンにOracle XEまたはOracle EEをインストールする必要があります。Oracle Databaseをインストールするか、既存のデータベースのホスト名、ポート、インスタンスおよび資格証明を入手してください。
ローカル・マシンにWebLogic Serverがインストールされていない場合、download.oracle.comからWeblogic 11gR1P2 (10.3.3)をダウンロードしてインストールする必要があります。ローカル・マシンにWeblogic 11gR1P2 (10.3.3)をインストールするか、ローカル・マシン上の同じバージョンのWeblogicインスタンスの場所を入手してください。
データベース・スキーマを手動で作成するには:
コマンド・ウィンドウを開き、次のコマンドを使用して、DBConfigユーティリティを実行します。
<installdir>\jdk\jre\bin\javaw.exe -Djava.library.path=<installdir>\install\lib -jar DBConfiguration.jar
「構成スキーマ」を選択し、ツールバーの「新規」をクリックします。
「新しいスキーマと表の作成」を選択し、データベース・パラメータを入力して、「保存」をクリックします。OATSスキーマ・ユーザー名(スキーマの作成先のユーザー・テーブル)を記録します。
「Oracle Load Testing」を選択し、ツールバーの「新規」をクリックします。
「新しいスキーマと表の作成」を選択し、データベース・パラメータを入力して、「保存」をクリックします。OLTスキーマ・ユーザー名(スキーマの作成先のユーザー・テーブル)を記録します。
<
installdir
>\bin\config_ds_offline.py
を編集します。次の行を変更します。
cmo.setValue('oats')
値セットが、ステップ3で記録したユーザーと同じになるようにします。
コマンド・ウィンドウを開き、環境変数を次のように設定します。
OATS_HOME: インストール・フォルダ
OATS_PASS: インストール時に入力したマスター・パスワード
OATS_DBPASS: ステップ2で記録したOATSスキーマ・ユーザーのパスワード
OATS_DBURL: 次のフォーマットのデータベースURL
jdbc:oracle:thin:@//<hostname>:<port>/<servicename>
<
installdir
>\bin\install.bat
を実行します。これにより、以前のOATSドメイン(存在する場合)が削除され、OATSドメインが再作成されます。
ステップ7で作成した環境変数(OATS_PASS、OATS_DBPASSなど)を削除します。
Weblogicを手動で構成するには:
コマンド・ウィンドウを開き、環境変数を次のように設定します。
MW_HOME: Weblogicルート・フォルダの場所(デフォルト・オプションでインストールされている場合は、通常C:\Oracle\Middleware)。
WLS_PW: マスター・パスワード。Weblogicの管理パスワードの設定、およびOracle Load TestingとOracle Test Managerのデフォルト・アカウントおよび管理者アカウントの作成に使用されます。
DB_HOST: データベースの場所。
DB_PORT: データベースのポート(通常は1521)。
DB_NAME: Oracle Application Testing Suiteで使用されるデータベースの名前。XEインストールの場合、この名前は通常XEです。EEインストールの場合は、インストール設定によって異なります。
DB_USER: データベースの管理ユーザー(通常はsystem)。
DB_PASS: データベース・ユーザーのパスワード。
ディレクトリ%OATS_HOME%\binに移動し、次のコマンドを(次の順序で)実行します。
initConfig dbsetup config_ds unpack storeUser installSvc restartSvc "Oracle Application Testing Suite Application Service" deploy %OATS_HOME%\install\oats.ear config_sec
http://localhost:8088/oltにアクセスしてインストールを検証し、正常に(デフォルトまたはマスター・パスワードの資格証明を使用して)ログインして製品を使用できることを確認します。
Oracle Load Testingでは、仮想ユーザーを分散して、リモート・エージェント・マシンから実行できます。Oracle Load Testingサーバーは、Oracle Load Testingエージェント・システムに接続して、これらのマシン上で仮想ユーザーを起動および実行します。Oracle Application Testing Suiteリモート・エージェントは、仮想ユーザーをこれらのエージェント・システムに分散できるOracle Application Testing Suiteインストールのコンポーネントです。ユーザーは、Oracle Application Testing Suiteの完全インストールを行うか、またはこの機能を有効にするエージェント・マシン上でリモート・エージェントのインストール・コンポーネントのみをインストールすることができます。
リモート・エージェントをインストールには:
ダウンロードWebサイトから該当する.zipファイルをダウンロードします。
Windowsエージェントの場合、oats-plus-prereqs-version.zipを使用して、setup.bat
を実行します。
Linuxエージェントの場合、oats-linux-agent-x86-version.zip (32ビット用)またはoats-linux-agent-x86_64-version.zip (64ビット用)を使用して、install.sh
を実行します。zipファイルに含まれているHow to Install.txtファイルに、その他の説明が記載されています。
ダウンロードしたファイルを解凍し、インストール・ファイルを実行します。
設定手順に従って、リモート・エージェント・ソフトウェアのみをインストールします。
コントローラ・ワークステーションからエージェント・ワークステーションへのネットワーク・アクセスを検証し、次の項の説明に従って、エージェント・ワークステーションを設定します。
Oracle Load Testingエージェント・サービスへのユーザー・ログインを指定するには、エージェント・マシンの「サービス」コントロール・パネルを開き、Oracle Load Testingエージェント・サービスへのログイン情報を変更します。デフォルトでは、Oracle Load Testingエージェント・サービスはローカル・システム・アカウントで実行されます。
Oracle Load Testingサーバーおよびエージェント・ソフトウェアを個々のシステムにインストールしたら、Oracle Load Testingサーバー・システムと各リモート・エージェント・システムの間のネットワーク・アクセスを検証する必要があります。この項では、Oracle Load Testingサーバー・システムが各リモート・エージェント・システムと正常に通信できることを確認するための基本的なヒントおよび技術を提供します。
Oracle Load Testingエージェント・ソフトウェアがエージェント・システムにロードされており、それがOracle Load Testingサーバー・システムにロードされているOracle Application Testing Suiteソフトウェアと同じバージョンであることを確認します。エージェントとして使用する予定のシステムがエージェントとして機能するためには、Oracle Load Testingエージェント・ソフトウェアか、完全なOracle Application Testing Suiteがインストールされている必要があります。
Oracle Load Testingサーバー・システムから、すべてのエージェント・システムに正常にPingを発信できることを確認します。システムのPingに使用するマシン名は、Oracle Load Testingサーバーでエージェント・システムに指定する名前と同じです。エージェント・システムのIPアドレスも使用できます。エージェント・システムに正常にPingを発信できない場合は、ネットワーク管理者に問い合せて問題を解決してください。Oracle Load Testingサーバー・システムからエージェント・システムにPingを発信できない場合は、サーバーからエージェントを実行できません。
同じユーザーが、Oracle Load Testingサーバー・システムと、すべてのエージェント・システムの両方にログインしていることを確認します。エージェント・システムのすべてをOracle Load Testingサーバー・システムで制御するには、ユーザーがそのすべてにログインしている必要があります。エージェント・システムに別のユーザーとしてログインすることもできますが、その場合にはサーバー・システムにログインしているユーザーと同じ管理権限を持っていることが前提です。
Windowsエクスプローラを使用して、サーバー・システムから各エージェント・システム上のドライブをマッピングしてみます。ネットワークの設定状況によっては、サーバー・システムがエージェント・システム上のプロセスをスタートアップすることが許可されていない可能性があります。これを回避する最も簡単な方法は、エージェント・システムにドライブをマップし、Windowsで認証することです。
Oracle Load Testingサーバーで、シナリオ・プロファイル・リストにビジュアル・スクリプトを追加します。ビジュアル・スクリプトを実行するエージェント・システムのマシン名またはIPアドレスをシステム・マネージャに入力し、Oracle Load Testingの「シナリオの作成」タブの「システム」フィールドでそのマシンを選択します。
Oracle Application Testing Suite製品のクリーン・インストールを行うためにシステムの準備が必要になる場合があります。これは次のような場合に必要になります。
Oracle Application Testing Suite製品の以前のベータ版がシステムにインストールされている場合。
新規バージョンから製品のダウングレードが必要な場合。
なんらかの理由でインストールが失敗し、環境をクリーンアップして新たに開始する必要がある場合。
次の各項に、システムでOracle Application Testing Suite製品のクリーン・インストールを実行するためのステップごとの手順を示します。
必ずすべてのスクリプトとデータベースをバックアップしてから、次の手順に進んでください。詳細は、「ベータ版または以前のリリースのOracle Application Testing Suiteに対するインストール」を参照してください。
Oracle Application Testing Suite製品を削除するには:
Oracle Application Testing SuiteのSetup.bat
ファイルを実行し、Oracle Universal Installerを起動します。
「製品の削除」をクリックします。インベントリ・ウィンドウが開きます。
「Oracleホーム」ツリーを開き、「OATS」チェック・ボックスを選択します。
「削除」をクリックします。削除ウィンドウが開き、削除手順が開始されます。
削除ウィンドウが自動的に閉じるまで待機します。削除に成功すると、他のOracle製品がインストールされていない場合は、インベントリ・ウィンドウに「インストールされている製品はありません。」と表示されます。
インベントリ・ウィンドウを閉じます。
「取消」をクリックして、Oracle Universal Installerを閉じます。
Oracle XEデータベースをアンインストールするには:
「スタート」メニューから「コントロール パネル」を選択します。
Windowsのバージョンに応じて、「プログラムの追加と削除」または「プログラムと機能」を開きます。
「Oracle Database 10g Express Edition」を探して選択します。
ツールバーの「削除」または「アンインストールと変更」ボタンをクリックするか、InstallSheildウィザードを起動する項目をダブルクリックします。
ダイアログ・ボックスで「はい」をクリックして、データベースを削除します。
アンインストールが正常に終了するまで待機します。
「終了」をクリックして、InstallShieldウィザードを閉じます。
インストール・フォルダを削除または名前変更するには:
インストール・ディレクトリ(installdir\workspace!ディレクトリまたはinstalldir\directorynameディレクトリ)の下のリポジトリまたはフォルダにあるOpenScriptスクリプトおよびスクリプト・アセット・ファイルをバックアップします。
インストール・ディレクトリ(installdir\workspaceディレクトリ)の下のリポジトリにあるOpenScriptスクリプトおよびスクリプト・アセット・ファイルをバックアップします。
Oracle Application Testing Suiteインストール・ディレクトリ(デフォルトはC:\OracleATS)を削除または名前変更します。
ディレクトリC:\Documents and Settings\username\osworkspace (オペレーティング・システムによってはC:\Users\username\osworkspaceなどの場合もある)を削除または名前変更します。
ディレクトリC:\Program Files\Oracle\Inventory (オペレーティング・システムによってはC:\Program Files (x86)\Oracle\Inventoryなどの場合もある)を削除または名前変更します。
ファイルC:\Windows\rsw.iniを削除または名前変更します。
Oracle Application Testing Suiteサービスを削除するには:
「スタート」メニューから「ファイル名を指定して実行」を選択します。
cmd
と入力して「OK」をクリックします。
コマンドsc delete
servicename
を入力します。servicename
には次のそれぞれを指定できます。
eloadAgentMon
Oracle Application Testing Suite Application Service
「指定されたサービスはインストールされたサービスとして存在しません。」というメッセージが返されたら、サービスは前のステップで正常に削除されています。
Oracle Application Testing Suiteのレジストリ・キーを削除するには:
「スタート」メニューから「ファイル名を指定して実行」を選択します。
regedit
と入力して「OK」をクリックします。
レジストリ エディタを使用して次のレジストリ・キーを削除します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Oracle Application Testing Suite Application Services
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Oracle\Oracle Application Testing Suite
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Oracle\Oracle Test Management
レジストリにキーが見つからない場合は、前のステップで正常に削除されています。注意: オペレーティング・システムによっては、キーが別の場所で見つかる場合があります(キーで検索して正しい場所を検出できます)。
必須ではありませんが、アプリケーションをアンインストールした後は、システムを再起動することをお薦めします。
「スタート」メニューから「シャットダウン」を選択し、「再起動」を選択します。
Oracle Application Testing Suiteをインストールするには:
インストールを行うユーザーにシステムの管理者権限があることを確認してください。
製品ダウンロード・ファイルのoats-plus-prereqs-version.zipを一時ディレクトリに解凍します。
Windowsエクスプローラを使用して、setup.bat
をダブルクリックしてOracle Universal Installerを起動します。詳細は、「アプリケーションのインストール」を参照してください。
注意: 重要: Windows Vista、Windows 2008またはWindows 7ユーザーは、右クリックのショートカット・メニューから「管理者として実行」を選択してください。これは、ユーザー・アカウント制御(UAC)が有効なオペレーティング・システムで必要な処理です。 |
セットアップの指示に従ってOracle Application Testing Suiteをインストールします。
Oracle Application Testing Suiteの9.30ベータまたは以前のAccessバージョンがインストールされている場合、Oracle Application Testing Suiteの以前のリリースをアンインストールしてから、現在のバージョンをインストールする必要があります。
Oracle Application Testing Suiteの以前のバージョンをインストールしている場合、現在のバージョンをインストールする前に、次のバックアップ・コピーを作成することを検討します。
インストール・ディレクトリ(installdir\workspace!ディレクトリまたはinstalldir\directorynameディレクトリ)の下のリポジトリまたはフォルダにあるOpenScriptスクリプトおよびスクリプト・アセット・ファイル。
インストール・ディレクトリ(installdir\workspaceディレクトリ)の下のリポジトリにあるスクリプトおよびスクリプト・アセット・ファイル。以前のバージョンのOracle Application Testing Suiteで作成されたスクリプトは、変更せずに9.30で使用できます。
Oracle Load Testingレポート・データベース。
Oracle Test Managerデータベース。
OpenScriptの以前のバージョンをインストールまたはアップグレードしている場合、以前のバージョンの開いているスクリプトをすべて閉じてから、アップグレードを行う必要があります。
最初にOpenScriptのみをインストールし、後で同じマシンにOracle Load Testing/Oracle Test Managerをインストールする場合、セットアップには、既存のインストール、つまりOpenScriptのみをアップグレードするオプションのみが提供されます。そのため、Oracle Load TestingおよびOracle Test Managerをインストールすることはできません。
OpenScriptのみをインストールした後で、マシンにOracle Load TestingおよびOracle Test Managerをインストールできるようにするには、既存のOpenScriptのみのインストールを削除してから、セットアップに完全なOracle Application Testing Suiteのインストールが提供されるようにする必要があります。
OpenScriptのみのインストールを削除するには:
保持しておくOpenScriptスクリプト、スクリプト・アセット(データバンク・ファイル/リポジトリなど)、およびOATSデータベースのバックアップを作成します。
既存のOpenScriptインストールをアンインストールします。
必要に応じて、既存のOracle XEインスタンスをアンインストールします。Oracle XEインスタンスをアンインストールしない場合、後で手動で設定する必要があります。詳細は、「インストールの手動設定」を参照してください。
「OracleATS」ディレクトリ(またはOpenScriptのみがインストールされていたディレクトリ)の名前を変更するか、ディレクトリを削除します。
Oracle Application Testing Suiteインストールを再実行します。セットアップには、すべてのインストール・オプションが提供されるようになります。
この項では、OpenScriptスクリプトの下位互換性とアップグレードについて説明します。
旧バージョンのOpenScriptで作成されたスクリプトは、コマンドライン、Oracle Load TestingおよびOracle Test Managerから変更を行わなくても、常に新しいバージョンの製品で実行されます。
旧バージョンのOpenScriptスクリプトは、まずアップグレードを行わないと、新バージョンのOpenScriptユーザー・インタフェースで開いたり再生することができません。後述の「新リリースへのスクリプトのアップグレード」を参照してください。スクリプトをOpenScriptユーザー・インタフェースで編集する場合、(スクリプト・プロパティ内の)スクリプト・アセットを導入するには、9.1より前のバージョンのスクリプトを現在のバージョンに移行する必要があります。
以前公開されたスクリプトAPI関数は最新のリリースでサポートされています。公開されたAPIには非推奨とマーク付けされているものもありますが、下位互換性を維持するため、新規のリリースでも同じように動作します。
OpenScriptユーザー・インタフェースでスクリプトを開くためには、スクリプトを最新リリースにアップグレードする必要があります。OpenScriptユーザー・インタフェースでスクリプトを開かない場合は、スクリプトを新しいバージョンにアップグレードする必要はありません。旧バージョンのOpenScriptスクリプトは、コマンドライン、Oracle Load TestingおよびOracle Test Managerから変更を行わなくても実行できます。
注意: バージョン9.20以上のスクリプトは、前のバージョンのOpenScript、Oracle Load TestingおよびOracle Test Managerでは再生できません。9.20より前のバージョンのスクリプトを保持する場合は、そのスクリプトを9.20以上のバージョンで開いて保存する前にバックアップ・コピーを作成する必要があります。OpenScriptでは、9.20より前のバージョンのスクリプトがOpenScriptバージョン9.20以上で開かれて保存されると、そのスクリプトが自動的に移行されます。 |
旧バージョンのスクリプトをOpenScriptユーザー・インタフェースで開くと常に、スクリプトを現在のバージョンにアップグレードするように自動的に表示されます。旧バージョンのスクリプトを開く際は、スクリプトを開かないことも選択可能で、これを選択するとスクリプトはアップグレードされません。
スクリプトのアップグレードが求められたとき、そのスクリプトが子スクリプトまたは関数ライブラリに依存している場合は、子スクリプトまたは関数ライブラリも新バージョンにアップグレードするオプションが表示されます。
スクリプトが新バージョンにアップグレードされると、そのスクリプトを旧バージョンのOracle Application Testing Suite (OpenScript、Oracle Load TestingまたはOracle Test Manager)でオープンまたは実行することはできなくなります。
スクリプトをOpenScriptで個々に開かずにアップグレードする場合は、「ツール」メニューの「スクリプトの移行」アップグレード・オプションを使用できます。「スクリプトの移行」ツールでは、スクリプトを個々に開かなくても、9.10より前のバージョンのスクリプトを現在のバージョンに移行できます。
「スクリプトの移行」ツールには、トップレベル・スクリプトを移行し、依存するすべての子スクリプトを特定するためのオプションがあります。「スクリプトの移行」ツールでは、現在のバージョンに移行するスクリプトを選択し、同時に移行が必要な子スクリプトも検索することができます。
バージョン9.10以降、Oracle Load Testingで実行されるスクリプトは、リポジトリまたはスクリプト・アセットの絶対パスを指定しない場合があります。最新バージョンのOracle Load Testingでは、9.10よりも前のスクリプトで絶対パスを使用していても、スクリプトを変更せずにそのままの状態で問題なく実行できます。OpenScriptユーザー・インタフェースまたは「スクリプトの移行」ツールを使用して9.10よりも前のスクリプトを最新バージョンにアップグレードした場合は、絶対パスを相対パスに変更しないかぎり、Oracle Load Testingでスクリプトを再生できません。「スクリプトの移行」ツールを使用しても、絶対パスは相対パスにもリポジトリ・パスにも変更されません。スクリプトの絶対パスは、手動で変更する必要があります。
親スクリプトが子スクリプトまたは関数ライブラリを呼び出す場合に、バージョンが混在するジョブ・スクリプトを実行することはお薦めできません。これは、9.1より前の子スクリプトまたは関数ライブラリを実行する、9.2xの親スクリプトが存在するときなどに発生します。この構成はテスト済でサポートもされていますが、バージョンが混在するスクリプトの組合せは、予期しない結果やどのスクリプトが最新バージョンなのかという混乱を招く場合があります。さらに、バージョンが混在するジョブ・スクリプトは、次のような新機能を利用できない可能性があります。
子スクリプトを視覚的に検査して親スクリプトに追加する機能があります。9.1よりも前の子スクリプトが最新バージョンにアップグレードされていない場合、OpenScriptではユーザー・インタフェース・オプションに使用可能な関数が表示されません。
バージョン9.1以降にアップグレードされたスクリプトでは、子スクリプトの全データバンクを親スクリプトのデータバンクとして追加することが不要になりました。9.1よりも前の子スクリプトが最新バージョンにアップグレードされていない場合、以前と同様に、子スクリプトのデータバンクを親スクリプトのデータバンクとして保持する必要があります。
OpenScriptスクリプトを旧バージョンから現在のバージョンにアップグレードすると、次の変更が適用されます。
modules.propertiesファイルは、新しいバージョン番号のモジュールを反映するよう更新されます。
META-INF/MANIFEST.MFファイルは、新しいバージョンの製品で必要な新しいバンドルを反映するよう更新される可能性があります。
アップグレードするスクリプトが9.1より前のリリースで作成された場合、script.xmlファイルにあるデータと類似したデータを含むassets.xmlファイルが新しく作成されます。元のscript.xmlファイルは使用されなくなりますが、トラブルシューティング目的でスクリプト・フォルダに残ります。
versions.txtファイルは、script.propertiesファイルに置き換えられます。
スクリプト.JWGファイルは、新しいファイルに更新されます。
script.javaファイルは変更されません。
MS Access、SQL ServerおよびOracleデータベースからOracleデータベースにデータを移行するために、データベース移行ユーティリティを使用できます。データベース移行ユーティリティのドキュメントは、<installDir>/bin/DataMigration/helpで参照できます。
Oracle Application Testing Suiteには、Adobe Acrobatの.PDF形式の製品ドキュメント、および各アプリケーションとユーティリティのオンライン・ヘルプがあります。ドキュメントには、スタート・ガイド、OpenScriptユーザーズ・ガイド、Oracle Load Testingユーザーズ・ガイドおよびOracle Test Managerユーザーズ・ガイドの電子バージョンがあります。PDFファイルは、<installDir>/docsディレクトリにインストールされます。
ドキュメントを開いて表示するには、AdobeR AcrobatR Reader v4 (またはそれ以上)が必要です。リーダーは、AdobeのWebサイト(http://get.adobe.com/reader/
)からダウンロードできます。
Oracle Application Testing Suiteのすべてのコンポーネントには、包括的なオンライン・ヘルプがあります。各製品内の「ヘルプ」メニュー・オプションを使用して、オンライン・ヘルプにアクセスできます。
この項では、Oracle Application Testing Suiteのコンポーネントの既知の問題および回避策を示します。
次に、Oracle Application Testing Suiteの既知の問題および回避策を示します。
問題: Oracle Application Testing Suite Application Serviceが起動せず、ログ・ファイル<installdir>\oats\servers\AdminServer\logs\AdminServer.logに次のエラーが表示されます。
weblogic.store.PersistentStoreException: [Store:280073]The file store "WLS_DIAGNOSTICS" could not be opened because it contained a file with the invalid version 1. A file of version 2 was expected.
解決方法: <installdir>\oats\servers\AdminServer\data\store \diagnostics\にある.DATファイルを削除し、サーバーを再起動します。
Oracle Application Testing Suite Application Serviceの起動時、およびサービスの再起動コマンド・ウィンドウが表示されなくなってからもサービスが起動モードのままになっているときに、この動作が起こる可能性があります。この条件が発生するのは、マシンの再起動またはプロセスがなんらかの理由で停止したことにより、Weblogic (WLS)サービスが突然停止する場合です。
問題: Oracle Application Testing Suiteのインストール後に、Oracle Universal Installer (OUI)がハングする場合があります。この状況が発生する場合、「OATSが正常にインストールされました」と表示されたエントリのインストール・ログ(通常はC:\Program Files\Oracle\inventory\logs\installActions-xxxx.log)を確認することで、インストールを検証できます。
解決方法: 「Windows タスク マネージャ」の「プロセス」タブを使用して、実行中のすべてのcmd.exe
プロセスを終了し、必要に応じて、タスク・マネージャ内のOUIアプリケーション・プロセスを終了します。
問題: インストール後に、Oracle Load Testing、Oracle Test Manager、Oracle Administratorなどにログインできません。
解決方法: インストール中に、パスワードが必要な様々なOATS製品で使用するデフォルトのパスワードを求められます。これらのアプリケーションにログインするにはこのパスワードが必要なため、パスワードを覚えておくか記録しておくことが重要です(ユーザー名は、通常「default」または「administrator」です)。パスワードを忘れた場合、インストーラを再実行して、新しいデフォルトのパスワードを設定する必要があります。インストール後にAdministratorを使用して、パスワードの変更および新規ユーザー・アカウントの追加を行うことができます。
次に、Oracle Load Testingの既知の問題および回避策を示します。
問題: Windows XPまたはWindows 2003が稼働しているエージェント・マシンで行う負荷テストでは、負荷テスト中に、すべてのTCPポートが使用される場合があります。エージェント・マシンで開いているTCPポートが多すぎる場合、次のようなエラーで仮想ユーザーが失敗する可能性があります。
java.net.SocketException: No buffer space available (maximum connections reached?)
および
The attempt to connect to the server XXXXX on port NNNN failed. Comparable WinInet error code: error 12029: ERROR_INTERNET_CANNOT_CONNECT. Caused by: java.net.BindException occurred. Error Message: Address already in use: connect
解決方法: Windows XPおよびWindows 2003では、デフォルトで5000のTCPポートしか使用できません。次に記載された手順に従って、この数を大きくしてください。
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/aa560610(v=bts.20).aspx
Windows VistaおよびWindows Server 2008では、デフォルトのポート範囲が5,000ポートから約65,000ポートに拡張されました。http://support.microsoft.com/kb/929851/
問題: データ・コレクタ・プロセス(olt-dc-java-agent.exe)が実行中で、Oracle Load Testingサーバーを再起動し、サーバー上のServerStatsで何か処理(メトリックの起動など)を実行しようとすると、2番目に起動するデータ・コレクタ・プロセスは、1番目のプロセスによりロックが設定されるため、正しく機能しません。
解決方法: これに対処するには、データ・コレクタ・プロセスを手動で終了し、ロック・ファイル($installDir
\DataCollector\bin\*.pid
)を削除してから、試行していたServerStatsタスクを繰り返します。
問題: アプリケーションでのWindows認証または他のユーザー権限関連の問題が原因で、Oracle Load Testingでスクリプトの正常な再生に失敗する場合、Oracle Load Testing Agent Serviceのログイン認証によるものであることがあります。指定したエージェント・システム上ですべての仮想ユーザーを実行するOracle Load Testing Agent Serviceは、デフォルトで、ローカル・システム・アカウントで実行するようにインストールされます。このアカウントへのアクセスがブロックされる場合、このことが、特定のアプリケーションに対する問題を引き起こすことがあります。
解決方法: これに対処するには、「サービス」パネルでOracle Load Testing Agent Serviceを開き、ログインを変更して、適切なアプリケーション権限を持つ特定のユーザーで実行します。
SNMPデータ・ソースを使用している場合、ユーザーが指定する新規SNMP MIBは、デフォルトでOracle Load Testingサーバーにアップロードされ、そのサーバー上で実行中のローカルOracle Load Testingデータ・コレクタを介してのみアクセスできます。リモートOracle Load Testingデータ・コレクタはこれらのMIBにアクセスできず、ユーザーはこれらを手動でコピーする必要があります。
問題: JMXデータ・ソースを使用するには、サーバー固有のクラス・ファイルを、データ・コレクタ・マシンの<installdir>\DataCollector\classesディレクトリに手動でコピーする必要があります。これらのクラス・ファイルは、J2EEアプリケーションをサポートしている各サーバーに必要です。jarファイルは、J2EEアプリケーション・サーバーと同じバージョンである必要があります。クラス・ファイルは、アプリケーション・サーバーのインストールで取得する必要があります。必要なjarファイルのリストは、<installdir>\DataCollector\propertiesにあるOracle Load Testingのagents.propertiesファイルに含まれています。
解決方法: WebLogic 10.3.3でJMXディスカバリを行うには、次の手順を実行します。
<installdir>\lib\wlfullclient.jarを<installdir>\DataCollector\classes\weblogicにコピーします。
Oracle Load Testingにログインします。
「ServerStats」メニューから「メトリック」を選択し、「新規」を選択します。
JMXデータ・ソースを選択し、「カウンタの検出」をクリックします。
ローカル・システムを選択し、「編集」をクリックします。
サーバー(ポート8088)、ユーザー名oats
、およびパスワード(Oracle Application Testing Suite製品のインストール時に指定したパスワード)で、Oracle WebLogic 9.1を選択します。
「OK」をクリックします。
「OK」をクリックすると、ディスカバリ・プロセスが開始します。しばらくすると、サーバー上のMBeansの完全なリストが表示されます。
ServerStats JMXディスカバリはカウンタ情報をキャッシュします。二次的な影響は、エラー・メッセージもキャッシュすることです。たとえば、ディスカバリがエラーとなる前に、データ・コレクタのクラス・ディレクトリへの正しいjarファイルのコピーに失敗します。jarファイルのコピー後にディスカバリを試行すると、キャッシュによりディスカバリが動作しなくなることがあります。回避策として、Oracle Load Testingサーバーを再起動して、ディスカバリを再試行することをお薦めします。
問題: Oracle Load Testing (またはOracle Test Manager)の起動時に、ブラウザに「接続できません」または「localhost:8088でサーバーへの接続を確立できません」というエラーが表示されます。
解決方法: このエラーは、OATS Application Serviceが実行されていないことを示しています。OATSサーバーをインストールしたサーバー・マシンで、OATS Application Serviceを起動(または再起動)します。Oracle Databaseサービスが実行されていることも確認します(Oracle XEデータベースを使用した場合、これはOracleServiceXEおよびOracleXETNSListenerになります)。
問題: OLT (またはOTM)の起動時に、ブラウザに「エラー404--見つかりません」というエラーが表示されます。
解決方法: このエラーは、OATS Application ServiceがOracle Databaseに接続できないことを示しています。Oracle Databaseサービスが実行されていることも確認し、必要に応じてこれを起動/再起動します(Oracle XEデータベースを使用した場合、これはOracleServiceXEおよびOracleXETNSListenerになります)。その後、OATS Application Serviceを再起動します。
リモートServerStatsデータ・コレクタには、リモート・データ・コレクタ・マシンにインストールされているすべてのATSまたはリモート・エージェントが必要です。
次に、Oracle Test Managerの既知の問題および回避策を示します。
ツリー・ビュー内のテスト計画、要件、テストおよび不具合のアイコンは自動的にアサインされ、現時点では管理者が設定することはできません。
Oracle Test Managerの「データベース構成」ダイアログで新規データベースを設定した後で、Oracle Test Managerのログイン・ページの「データベース」ドロップダウン・リストにそのデータベースを表示するために、Oracle Application Testing Suite Application Serviceを再起動する必要があります。
問題: Oracle Test Managerは、特定のOpenScriptスクリプトの再生に完全に失敗します。
解決方法: Oracle Test Managerから次のタイプのOpenScriptスクリプトを実行するには、次に示す追加の手順が必要です。
Siebel機能
Oracle Forms機能
キー入力やマウス・クリックなど、システムの入力イベントに依存するWeb機能スクリプト
モード・ダイアログ・ウィンドウを表示するWeb機能スクリプト
これらのスクリプトは、必ずログインしている名前付きWindowsユーザー・アカウントのインタラクティブ・デスクトップを使用して実行する必要があります。詳細は、「コマンドライン・スクリプトの実行」も参照してください。
SiebelおよびOracle Formsの場合は、必要なすべてのActiveXコントロールおよびプラグインがログイン・ユーザーのブラウザにインストールされていることを確認するために、ログインしているユーザーのアカウントで、SiebelおよびOracle Formsのサイトを一度は表示していることが必要です。
スクリプトを実行するOracle Test Managerエージェント・マシンで、Oracle Application Testing Suiteエージェント・サービスを停止し、手動で起動するように設定します。
Oracle Test Managerエージェント・マシンで、スクリプトを実行する名前付きWindowsユーザー・アカウントでログインします。コマンド・プロンプトから、次を1つのコマンドで実行します。.confファイルは、.exeの引数です。
C:\OracleATS\agentmanager\bin\AgentManagerService.exe -c C:\OracleATS\agentmanager\bin\AgentManagerService.conf
ここでC:\OracleATSは、OATSのインストール・フォルダです。
注意: Windows 7およびVistaシステムでは、昇格されたコマンドラインを使用して、コマンドを実行する必要があります。「スタート」メニューから、「アクセサリ」を開き、「コマンド プロンプト」メニュー・オプションを右クリックして、ショートカット・メニューから「管理者として実行」を選択します。 |
ユーザー・アカウントは、スクリプトが実行されている間、常にシステムにログインしている必要があります。
問題: Oracle Load Testing (またはOracle Test Manager)の起動時に、ブラウザに「接続できません」または「localhost:8088でサーバーへの接続を確立できません」というエラーが表示されます。
解決方法: このエラーは、OATS Application Serviceが実行されていないことを示しています。OATSサーバーをインストールしたサーバー・マシンで、OATS Application Serviceを起動(または再起動)します。Oracle Databaseサービスが実行されていることも確認します(Oracle XEデータベースを使用した場合、これはOracleServiceXEおよびOracleXETNSListenerになります)。
問題: Oracle Load Testing (またはOracle Test Manager)の起動時に、ブラウザに「エラー404--見つかりません」というエラーが表示されます。
解決方法: このエラーは、OATS Application ServiceがOracle Databaseに接続できないことを示しています。Oracle Databaseサービスが実行されていることも確認し、必要に応じてこれを起動/再起動します(Oracle XEデータベースを使用した場合、これはOracleServiceXEおよびOracleXETNSListenerになります)。その後、OATS Application Serviceを再起動します。
次に、Oracle Database 10g Express Editionの既知の問題および回避策を示します。
問題: Oracle Database 10g Express Editionサービスが完全に起動しない場合があります。
解決方法: Oracle Load TestingまたはOracle Test Managerの起動時に「404見つかりません」エラーが表示された場合、次に示すように、Oracle DatabaseサービスおよびOracle Application Testingサービスを再起動します。
「コントロール パネル」の「管理ツール」を開きます。
「サービス」を開きます。
Oracle Application Testing Suite Application Serviceを選択し、「サービスの停止」をクリックします。
OracleServiceXEサービスを選択し、「サービスの再起動」をクリックします。
OracleServiceXEサービスの「状態」が「開始」になるまで待ちます。
Oracle Application Testing Suite Application Serviceを選択し、「サービスの開始」をクリックします。
Oracle Application Testing Suite Application Serviceの「状態」が「開始」になるまで待ちます。
Oracle Load TestingまたはOracle Test Managerを再起動します。
次に、Oracle OpenScriptの既知の問題および回避策を示します。
問題: Adobe Flex機能テスト中に、Adobe Flexコントロールが記録を行いません。
注意: オートメーション・ライブラリ/swcファイルは、Flex機能テストのみに必要です。これは、プロトコル・レベルで記録するAdobe Flex (AMF)負荷テストには適用されません。 |
解決方法: Flexアプリケーションには、コンパイル時か実行時のいずれかでAdobe Flexオートメーション・ライブラリが含まれている必要があります。Adobe <flex builder>\sdks\3.5.0\frameworks\libsフォルダから、少なくともautomation.swc
およびautomation_agent.swc
が必要です(3.5.0はAdobe sdkのバージョン)。また、グラフ、advanceddatagridおよびolapdatagridのサポートにはautomation_dmv.swc
も必要です。Flexオートメーション・ライブラリの追加に必要なタスクの詳細は、『Adobe Flex Data Visualization Developer's Guide』の「Creating Applications for Testing」を参照してください。
「Creating Applications for Testing」:
http://livedocs.adobe.com/flex/3/html/help.html?content=functest_components2_15.html#178953
『Adobe Flex Data Visualization Developer's Guide』:
http://livedocs.adobe.com/flex/3/html/help.html?content=functest_components2_15.html#178953
Flexアプリケーションを再コンパイルする際には、Oracle OpenScript openscript_agent.swc
ファイルを追加する必要があります。Flexアプリケーションは、<installdir>\OpenScript\plugins\oracle.oats.scripting.modules.flexFT_version\flexagent\openscript_agent.swcまたは同等の場所にあるOpenScript Flexエージェントにリンクしてください。
問題: Firefoxの自動プロキシ設定(詳細設定 - 「OpenScript」 - 「記録」 - 「HTTP モジュール」)では、ブラウザ・プロキシが正しく設定されないことがあります。
解決方法: Firefoxを使用して記録するには、ブラウザ・プロキシ設定を手動で設定する必要があります(デフォルト: ホスト=localhost、ポート=7777)。
問題: 特定のシステムで、OpenScriptヘルプ(「ヘルプ」 - 「ヘルプの目次」)を起動する際にエラーが発生することがあります。
解決方法: 次のように、外部ブラウザ・ウィンドウでヘルプを開くように設定することで、問題を解決できます。
「テスター パースペクティブ」から、表示 - 「OpenScriptプリファレンス」を選択します。
左上の「フィルター」テキスト・フィールドの隣にある「クリア」アイコンをクリックします。「ヘルプ」ツリー・ノードをクリックし、ヘルプの詳細設定で外部ブラウザの使用ボックスをチェックします。
「OK」をクリックして、OpenScriptヘルプを再起動します。
問題: 機能テスト・スクリプトの記録時に、「ブラウザに接続できません」というエラーが表示されます。
解決方法: 「記録」ボタンをクリックした際に、必要な時間内にブラウザが表示されませんでした。これは、マシンがビジー状態であったか、IEまたはFirefoxのATS OpenScriptブラウザのアドオンが正常にインストールされなかったことによります。「OpenScriptプリファレンス」(「一般」 - 「ブラウザ」セクション)で、ブラウザの「起動のタイムアウト」設定の値を大きくできます。これが機能しない場合、OpenScriptヘルプでOpenScript診断ツールを実行します。診断ツールでは、ブラウザのアドオンのインストールの問題を修正し、発生するエラーをレポートします。
問題: 機能テスト・スクリプトの記録時に、記録後にスクリプトに追加されたアクションが表示されません。
解決方法: 記録時に、ブラウザのアドオンによって、イベントの取得およびOpenScriptへの送信が行われていません。OpenScriptヘルプでOpenScript診断ツールを実行します。診断ツールでは、ブラウザのアドオンのインストールの問題を修正し、発生するエラーをレポートします。動作が向上しているかどうかを確認するために、IEからFirefoxに切り替えることもできます。
問題: Web負荷テスト・スクリプトの記録時に、記録後にスクリプトに追加されたナビゲーションが表示されません。
解決方法: Web負荷テスト・スクリプトの記録時に、OpenScriptでは、OpenScriptとターゲット・アプリケーションとの間のHTTPプロキシ・サーバーを使用します。ブラウザがプロキシを介してWebにアクセスしている場合、OpenScriptのHTTP記録の詳細設定を使用して、そのプロキシを連鎖させる必要があります。OpenScriptは、ブラウザのプロキシ設定を使用して、自動的にプロキシを連鎖しようとします。HTTP記録のナビゲーションにまだ問題がある場合は、ネットワーク・インタフェースおよびプロキシ設定のHTTP記録の詳細設定を確認してください。
また、OpenScriptと同じマシンで実行中のローカルWebアプリケーション(Weblogic Medical Recordsなど)に対して負荷テスト・スクリプトを記録している場合、HTTPリクエストのサーバー名に「localhost」を使用できません。このため、ブラウザでは、開始URLにhttp://localhost:7011/medrec/index.actionではなくhttp://systemname:7011/medrec/index.actionを指定します。これは、IEがlocalhostアドレスのプロキシをバイパスすることに関連しており、Firefoxにおける記録の問題ではありません。
問題: Oracle EBS/Forms機能テスト・スクリプトまたは負荷テスト・スクリプトの記録時に、ブラウザには、Oracle Formsアプリケーションをロードする際にハングするように表示され、続行できません。
解決方法: スクリプトの記録に使用しているブラウザには、Oracle Formsアプリケーションを実行するために必要とする適切なJVMバージョンがダウンロード/インストールされていない可能性があります。Oracle EBS/Forms機能テスト・スクリプトまたは負荷テスト・スクリプトの記録を開始する前に、スタンドアロンの(つまり記録中ではない)ブラウザでEBS/Formsトランザクションを行って、適切なJVMがダウンロード/インストールされていることを確認し、Formsアプリケーションが正しく実行されていることを確認してから、スクリプトの記録を再試行します。
問題: Siebel機能テスト・スクリプトまたは負荷テスト・スクリプトの記録時に、ブラウザには、Siebel High Interactivityアプリケーションをロードする際にハングするように表示され、続行できません。
解決方法: スクリプトの記録に使用しているブラウザには、Siebel HIアプリケーションを実行するために必要とするSiebel High Interactivity Framework Active-Xコンポーネントがインストールされていない可能性があります。Siebel機能テスト・スクリプトまたは負荷テスト・スクリプトの記録を開始する前に、スタンドアロンの(つまり記録中ではない)ブラウザでSiebelトランザクションを行って、適切なコンポーネントがダウンロード/インストールされていることを確認し、Siebel HIアプリケーションが正しく実行されていることを確認してから、スクリプトの記録を再試行します。
問題: Siebel機能テスト・スクリプトの記録時に、スクリプトに記録されたSiebel High Interactivityコンポーネント・アクションが表示されません。
解決方法: Siebel機能テスト・スクリプトをOpenScriptで記録するためには、記録前にSiebelサーバー上でSiebel Test Automation Component Automation Services (CAS)を有効にする必要があります。Siebel Test Automation for Siebel 7.7、7.8および8.xバージョンを有効にする方法の詳細は、ドキュメントを確認してください。これは、Siebel負荷テスト・スクリプトには必要ありません。
問題: Oracle Load Testingでグラフを生成しようとするとエラーが発生します。
解決方法: これは、Oracle XEが別に設定されており、Oracle Application Testing Suiteインストールの一部ではない場合に発生する可能性があります。XEプロセスに許容されている接続のデフォルト設定の値が小さいため、増やす必要があります。コマンド・プロンプトから、次のコマンドを実行し、その後Oracle XEを再起動します。
alter system set processes=200 scope=spfile;
次に、コマンドライン・インタフェース(CLI)からOpenScriptスクリプトを実行する際のヒント、既知の問題および回避策を示します。
問題: 再生時、表示ウィンドウ領域の外部にあるオブジェクトが認識されません。(注意: これは、OpenScript UIからスクリプトを再生する場合でも同様です。)
解決方法: スクリプトの再生時、ブラウザ・ウィンドウのサイズがスクリプト記録時のサイズと同じであることを確認します。ブラウザが同じサイズであることを確認する1つの方法は、ブラウザ・ウィンドウを最大にしてスクリプトを記録し、その後でスクリプト・コードにweb.window("
path
").maximize()
メソッドを追加してから、スクリプトを再生することです。また、スクリプトの再生に使用しているマシンの画面が、スクリプトの記録に使用したマシンと同じ解像度に設定されていることも確認してください。
問題: 再生時、記録されているキーボード・アクションが認識されません。
解決方法: コマンドライン実行用にスクリプトを記録する際、テスト用アプリケーションとの対話にキーボード・アクションではなくマウス・クリックを使用します。たとえば、フォームへの入力時、[Tab]キーを使用するのではなく、フォームのフィールドをマウスでクリックして、テキストを入力します。また、[Enter]キーを押すのではなく、マウスで「送信」ボタンをクリックします。
問題: リモート・デスクトップを最小化していると再生できません。
解決方法: リモート・デスクトップが表示され、最大化されていることを確認してから、再生します。または、コマンドライン・インタフェースを実行しているシステムのレジストリに、次のようにしてRemoteDesktop_SuppressWhenMinimized
の値を追加できます。
注意: 次の手順を実行するとシステム・レジストリが変更されます。システム・レジストリを変更すると、オペレーティング・システム・ソフトウェアの動作に影響を与える可能性のある重大な問題が発生する危険性があります。記載された情報は、各自の責任で使用するようにしてください。 |
開いているすべてのリモート・デスクトップ接続を閉じます。
「スタート」メニューから「ファイル名を指定して実行」を選択します。
regedit
と入力して「OK」をクリックします。
コマンドラインの実行に使用するシステムおよびユーザー・アカウントに応じて、次のレジストリ・キーのいずれかを拡張します。
32ビットの現在のユーザー・アカウントの場合:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Terminal Server Client
32ビットのすべてのユーザー・アカウントの場合:
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Terminal Server Client
64ビットの現在のユーザー・アカウントの場合:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Wow6432Node\Microsoft\Terminal Server Client
64ビットのすべてのユーザー・アカウントの場合:
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Wow6432Node\Microsoft\Terminal Server Client
「編集」メニューから「新規」を選択し、「DWORD (32ビット)値」を選択します。
名前としてRemoteDesktop_SuppressWhenMinimized
を入力し、[Enter]を押します。
RemoteDesktop_SuppressWhenMinimized
レジストリ・エントリをダブルクリックして、編集ダイアログ・ボックスを開きます。
「値のデータ」フィールドに2
を指定して、「OK」をクリックします。
レジストリ・エディタを閉じます。
問題: 再起動後に、リモート・デスクトップ接続を自動的に開始する必要があります。
解決方法: テスト・マシンを再起動した後、保存されているリモート・デスクトップ接続用のリモート・デスクトップ・プロトコル(.rdp)ファイルを使用して、リモート・デスクトップ接続を開始できます。
リモート・デスクトップ・プロトコル・ファイルを指定して保存するには:
「スタート」メニューから「アクセサリ」、続いて「リモート・デスクトップ接続」を選択します。
「オプション」ボタンをクリックします。
「全般」タブでログオン設定を指定します。
資格証明(ユーザーとパスワード)の入力を求められることなくリモート・デスクトップを起動できるようにする場合は、「資格情報を保存できるようにする」を選択します。
リモート・デスクトップ接続でプログラムを自動的に起動する場合は、「プログラム」タブをクリックして、起動するプログラムを指定します。
「接続」ボタンをクリックします。
ユーザー名とパスワードを入力して、「OK」をクリックします。
リモート・デスクトップ接続を閉じます。
「スタート」メニューから「アクセサリ」、続いて「リモート・デスクトップ接続」を選択します。
「オプション」ボタンをクリックします。
必要な場合には、「全般」タブを選択し、「名前を付けて保存」をクリックします。
.rdpファイルのディレクトリおよびファイル名を指定して、「保存」をクリックします。
接続時にリモート・デスクトップのサイズを自動的に調整する場合は、保存されている.rdpファイルをテキスト・エディタで編集し、設定の末尾に次の設定を追加します。
smart sizing:i:1
タスク・スケジューラを使用して、リブートまたは再起動の後に.rdpファイルが自動的に起動されるようスケジュールするか、テキスト・エディタを使用して、テスト・マシンに次のコマンドのバッチ・ファイルを作成します。
mstsc c:/myRdpFile.rdp
myRdpFile
は、リモート・デスクトップ接続ファイルの保存に使用した名前です。
バッチ・ファイルを使用する場合は、リブートまたは再起動の後にバッチ・ファイルを自動的に起動できるツールを使用して、バッチ・ファイルが実行されるようスケジュールします。
オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
を参照してください。
Oracleサポートへのアクセス
Oracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
、聴覚に障害があるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
を参照してください。
Oracle Application Testing Suiteリリース・ノート バージョン9.31
B62631-03
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