Oracle VMをアップグレードする場合、まずOracle VM Managerをアップグレードし、次にOracle VM Managerが管理するOracle VM Serverをアップグレードする必要があります。Oracle VM Managerのアップグレードは、Oracle VM Manager ISOファイル/CD、またはパッチのzipファイルを使用して実行されます。Oracle VM Serverのアップグレードは、Oracle VM Server CDを使用するか、または、Unbreakable Linux Network (ULN)からOracle VM Serverの更新を取得するYumリポジトリ(作成する必要があります)のOracle VM Managerを使用すると実行できます。ULNにアクセスするには、Oracleサポート契約が必要です。
Oracle VM Managerのアップグレードを開始する前に、次のOracle Software Delivery CloudからOracle VM Managerソフトウェアをダウンロードします。
http://edelivery.oracle.com/oraclevm
Oracle VM Server CDによるアップグレード方式を使用する場合は、Oracle Software Delivery CloudからOracle VM Serverソフトウェアもダウンロードします。
Oracleサポートと契約している場合は、次のMy Oracle Support WebサイトからOracle VM Managerのパッチ更新もダウンロードできます。
Oracle VMのアップグレード時に従う必要のあるプロセスの概要を次に示します。詳細情報はその後の各項にあります。
Oracle VMをアップグレードするには、次の手順を実行します。
Oracle VMソフトウェアをダウンロードします。
Oracle VM Managerをアップグレードするには、次の手順を実行します。
Oracle VM Manager ISOファイルをOracle Software Delivery Cloudからダウンロードした場合、Oracle VM Manager ISOファイルをマウントするか、CDに書き込んでOracle VM Managerホスト・コンピュータにロードします。Oracle VM Managerパッチ・ファイルをMy Oracle Supportからダウンロードした場合、zipファイルをOracle VM Managerホスト・コンピュータのディレクトリに抽出します。
Oracle VM Managerホスト・コンピュータで、マウントされているOracle VM Manager ISOファイル/CD、またはディレクトリからrunUpgrade.shスクリプトを実行して、Oracle VM Managerをアップグレードします。
Oracle VM Serverをアップグレードするには、次のいずれかの手順を実行します。
ULNのOracle VM 3.xチャネルから更新を取得するYumリポジトリを設定します。次に、Oracle VM Managerから、Yumリポジトリを追加し、各Oracle VM Serverをメンテナンス・モードにし、各Oracle VM Serverを更新します。更新が完了したら、各Oracle VM Serverをメンテナンス・モードから抜きます。これは、Oracle VM Serverの好ましいアップグレード方法です。
Oracle VM Server ISOファイルを起動可能なCDに書き込みます。Oracle VM Server CDを使用して、各Oracle VM Serverをアップグレードします。
次の各項では、これらの手順についてさらに詳しく説明します。
Oracle VM Managerをアップグレードする場合、Oracle VM環境を正常な動作に戻す前に、Oracle VM Managerのインスタンスによって管理されているすべてのOracle VM Serverをアップグレードする必要があります。Oracle VM Serverのローリング・アップグレードはサポートされていますが、Oracle VM ManagerとすべてのOracle VM Serverは、Oracle VM環境の正常な動作時に同じソフトウェア・リビジョン・レベルである必要があります。たとえば、Oracle VM ManagerとすべてのOracle VM ServerはOracle VMリリース3.1.1を実行している必要があります。