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Oracle Solaris 11.1 でのシステム情報、プロセス、およびパフォーマンスの管理     Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語)
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ドキュメントの情報

はじめに

1.  システム情報の管理 (タスク)

2.  システムプロセスの管理 (タスク)

3.  システムパフォーマンスの監視 (タスク)

4.  システムタスクのスケジュール設定 (タスク)

5.  システムコンソール、端末デバイス、および電源サービスの管理 (タスク)

システムコンソール、端末デバイス、および電源サービスの管理に関する新機能

システム電源サービスの管理方法の変更

システムコンソールとローカル接続された端末デバイスの管理

システムコンソールとローカル接続された端末デバイスを管理する SMF サービス

システムコンソールの設定を変更する方法

補助端末に対してログインサービスを設定する方法

システム端末のボーレート速度を設定する方法

システム電源サービスの管理

システム電源の問題のトラブルシューティング

保守モードの電源サービスから回復する方法

索引

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システムコンソールとローカル接続された端末デバイスの管理

システムコンソールは、特別な属性を持ち、特定の目的に使用される端末です。たとえば、管理者向けのカーネルメッセージはコンソールに送信され、ほかの端末には送信されません。

端末は、Oracle Solaris とやりとりするための手段です。システムのビットマップグラフィックスディスプレイは、英数字端末と同じではありません。英数字端末はシリアルポートに接続され、テキストのみを表示します。グラフィックスディスプレイは、特別な手順に従って管理する必要はありません。

端末をコンピュータの物理的なモニターとキー配列に関連付けることもできます。グラフィックス端末がほかと異なる点は、コンピュータのグラフィックスカードとモニターに関連付ける必要があることです。したがって、シリアルポートに文字が送信されるのではなく、コンピュータに内蔵されているグラフィックスカードのメモリー上に文字が描画されます。

システムコンソールとローカル接続された端末デバイスを管理する SMF サービス

システムコンソールとローカル接続された端末デバイスは、SMF サービスのインスタンス (svc:/system/console) として表されます。このサービスはほとんどの動作を定義し、各インスタンスはサービスから継承された設定に対する優先指定値を持っています。ttymon プログラムは、これらの端末にログインサービスを提供するために使用されます。各端末では、ttymon プログラムの個別のインスタンスを使用します。サービスから ttymon プログラムに渡されるコマンド行引数によってプログラムの動作が制御されます。

システムに付属するサービスインスタンスは次のとおりです。

追加のサービスインスタンスは、svc:system/console-login サービスの一部として定義できます。たとえば、/dev/term/f デバイスがあり、これをサポートする必要がある場合は、svc:/system/console-login:termf をインスタンス化して適切に構成することができます。

システムコンソールの設定を変更する方法

システムコンソールの管理は SMF によって管理されます。システムコンソールのプロパティーを設定するには、svccfg コマンドを使用します。

次の手順では、svccfg コマンドを使用してコンソールの端末タイプを変更する方法を説明します。

  1. root 役割になります。

    『Oracle Solaris 11.1 の管理: セキュリティーサービス』の「割り当てられている管理権限を使用する方法」を参照してください。

    $ su -
    Password:
    #
  2. svccfg コマンドを使用して、変更するサービスインスタンスのプロパティーを設定します。

    たとえば、:default サービスによって表されるシステムコンソールの端末タイプを変更するには、次のコマンドを入力します。

    # svccfg -s svc:/system/console-login:default "setprop ttymon/terminal_type = xterm"

    注意

    注意 - svc:/system/console-login の端末タイプを設定することは、すべてのインスタンスに変更の影響が及ぶため、お勧めできません。


補助端末に対してログインサービスを設定する方法

システム上の /dev/term/a または /dev/term/b シリアルポートに接続された端末に対しては、定義済みのサービスが提供されます。

/dev/term/a に対するログインサービスを有効にするには、次の手順に従います。

  1. root 役割になります。

    『Oracle Solaris 11.1 の管理: セキュリティーサービス』の「割り当てられている管理権限を使用する方法」を参照してください。

  2. 次のようにしてサービスインスタンスを有効にします。
    # svcadm enable svc:/system/console-login:terma
  3. サービスがオンラインであることを確認します。
    # svcs svc:/system/console-login:terma

    サービスがオンラインであることが出力に表示されるはずです。サービスが保守モードである場合は、サービスのログファイルで詳細を調べます。

システム端末のボーレート速度を設定する方法

この手順では、コンソールのボーレート速度を設定する方法を示します。x86 ベースのシステムでのコンソール速度のサポートは、特定のプラットフォームに依存します。

SPARC ベースのシステムには、次のコンソール速度がサポートされています。

  1. 管理者になります。

    『Oracle Solaris 11.1 の管理: セキュリティーサービス』の「割り当てられている管理権限を使用する方法」を参照してください。

  2. システムタイプに適したボーレート速度を設定するには、eeprom コマンドを使用します。
    # eeprom ttya-mode=baud-rate,8,n,1,-

    たとえば、x86 ベースシステムのコンソールのボーレート速度を 38400 に変更するには、次のように入力します。

    # eeprom ttya-mode=38400,8,n,1,-
  3. /etc/ttydefs ファイルのコンソール行を次のように変更します。
    console baud-rate hupcl opost onlcr:baud-rate::console
  4. システムのタイプに合わせて、次の追加変更を行います。

    これらの変更はプラットフォームに依存することに注意してください。

    • SPARC ベースのシステム: /etc/driver/drv ディレクトリにあるバージョンの options.conf ファイルでボーレート速度を変更します。

      ボーレートを 9600 に変更するには、次のコマンドを使用します。

      # 9600             :bd:
      ttymodes="2502:1805:bd:8a3b:3:1c:7f:15:4:0:0:0:11:13:1a:19:12:f:17:16";

      ボーレート速度を 19200 に変更するには、次のコマンドを使用します。

      # 19200            :be:
      ttymodes="2502:1805:be:8a3b:3:1c:7f:15:4:0:0:0:11:13:1a:19:12:f:17:16";

      ボーレート速度を 38400 に変更するには、次のコマンドを使用します。

      # 38400            :bf:
      ttymodes="2502:1805:bf:8a3b:3:1c:7f:15:4:0:0:0:11:13:1a:19:12:f:17:16";
    • x86 ベースのシステム: BIOS のシリアル切り替えが有効である場合にコンソール速度を変更します。