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Oracle Solaris 11.1 での IP サービス品質の管理     Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語)
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ドキュメントの情報

はじめに

1.  IPQoS の紹介 (概要)

2.  IPQoS 対応ネットワークの計画 (タスク)

3.  IPQoS 構成ファイルの作成 (タスク)

4.  IPQoS の起動と保守(タスク)

5.  フローアカウンティングの使用と統計情報の収集 (タスク)

フローアカウンティングの設定 (タスクマップ)

トラフィックフローに関する情報の記録

フローアカウンティングデータ用のファイルを作成する方法

統計情報の収集

6.  IPQoS の詳細 (リファレンス)

索引

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統計情報の収集

kstat コマンドを使用すると、IPQoS モジュールから統計情報を生成できます。構文は次のとおりです。

/bin/kstat -m ipqos-module-name

表 6-5 に示されている、有効な IPQoS モジュール名であればどれでも指定できます。たとえば、dscpmk マーカーによって生成される統計情報を表示するには、次の形の kstat を使用します。

/bin/kstat -m dscpmk

技術的な情報については、kstat(1M) のマニュアルページを参照してください。

例 5-1 IPQoS 用の kstat 統計

ここでは、kstat を実行して flowacct モジュールに関する統計情報を取得した場合に予想される結果の一例について説明します。

# kstat -m flowacct
module: flowacct                        instance: 3     
name:   Flowacct statistics             class:    flacct 
        bytes_in_tbl                    84
        crtime                          345728.504106363
        epackets                        0
        flows_in_tbl                    1
        nbytes                          84
        npackets                        1
        snaptime                        345774.031843301
        usedmem                         256
class: flacct

トラフィックフローが属するクラスの名前 (この例では flacct) を示す

bytes_in_tbl

フローテーブルの総バイト数。フローテーブルの総バイト数とは、フローテーブルに現在格納されているすべてのフローレコードの合計バイト数。このフローテーブルの総バイト数は 84 である。テーブルにフローがない場合、bytes_in_tbl の値は 0 になる。

crtime

この kstat 出力が作成された最も最近の時間

epackets

処理中にエラーが発生したパケットの数 (この例では 0)

flows_in_tbl

フローテーブルのフローレコード数 (この例では 1)。テーブルにレコードがない場合、flows_in_tbl の値は 0 になる。

nbytes

この flowacct アクションのインスタンスで表示される合計バイト数 (この例では 84)。フローテーブルに現在格納されているバイトを含む値。この値には、タイムアウトになり、フローテーブルに現在は含まれていない値も含まれる

npackets

この flowacct アクションのインスタンスで表示される合計パケット数 (この例では 1)。npackets には、フローテーブルに現在あるパケットが含まれる。npackets には、タイムアウトになり、フローテーブルに現在は含まれていないパケットも含まれる。

usedmem

この flowacct インスタンスで保持されているフローテーブルが使用しているメモリーのバイト数。この例では、usedmem の値は 256。フローテーブルにフローレコードがまったく存在しない場合、usedmem の値は 0 になる