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Oracle Solaris 11.1 システムのブートおよびシャットダウン Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
x86: UEFI および BIOS ファームウェアを搭載するシステムをサポートするブートパーティションの作成
このリリースでは、次のブート機能が新しいか、変更されています。
このリリースで、GRUB 2 は元の GRUB 0.97 ベースのブートローダー (GRUB Legacy) を置き換えます。GRUB 2 はより幅広いプラットフォームとファームウェアのタイプをサポートする強力なモジュラーブートローダーです。GRUB 2 は 2TiB 以上のディスクからのブートを完全サポートしています。さらに、GRUB 2 は Unified Extensible Firmware Interface (UEFI) と GUID Partition Table (GPT) パーティションスキームもサポートしています。
GRUB 2 の導入は、x86 ベースのシステムのブート方法とブートローダーおよび GRUB メニューの管理方法を大きく変えます。GRUB 2 には、新しい構成ファイル、変更されたパーティションおよびデバイスの命名スキーム、x86 ブートローダーの管理のための新しいサブコマンドなどの bootadm コマンドの拡張が含まれます。
詳細については、第 2 章x86: GRand Unified Bootloader の管理 (タスク)を参照してください。
GRUB Legacy システムを GRUB 2 をサポートするリリースに移行する方法については、「x86: GRUB Legacy システムを GRUB 2 をサポートするリリースにアップグレードする」を参照してください。
Oracle Solaris では、64 ビット UEFI ファームウェアを搭載する x86 ベースのシステムをサポートするようになりました。UEFI ファームウェアへのインストールは、DVD、USB、およびネットワークインストール方法によってサポートされています。
注 - UEFI バージョン 2.1 以上が必要です。
GPT ラベル付きディスクにインストールされている Oracle Solaris インスタンスをブートするには、GPT 対応のブートローダーが必要です。x86プラットフォームで、GRUB 2 はこのサポートを提供します。SPARC および x86 プラットフォームでは、2 TiB を超えるディスクへのインストールも完全にサポートされるようになりました。2 TiB より大きいブートディスクでは、Extensible Firmware Interface (EFI) パーティションが使われます。
GPT 対応ファームウェアを搭載した x86 または SPARC ベースのシステムに Oracle Solaris 11.1 をインストールすると、ほとんどの場合にディスク全体を使用するルートプールディスクで GPT ディスクラベルが適用されます。GPT ラベル付きブートディスクをサポートする SPARC ベースのシステムでは、『Oracle Solaris 11.1 ご使用にあたって』の「x86: マスターブートレコードの EFI_PMBR エントリがアクティブでない場合に BIOS ファームウェアを含む一部のシステムがブートしない (7174841)」で、GPT 対応ファームウェアの適用について参照してください。それ以外の場合は、SPARC ベースのシステムに Oracle Solaris 11.1 をインストールすると、単一のスライス 0 を使用してルートプールディスクに SMI (VTOC) ラベルが適用されます。ラベル付けの要件の一部として、必要なブートパーティションも存在している必要があります。詳細は、zpool(1M) のマニュアルページおよび『Oracle Solaris 11.1 の管理: ZFS ファイルシステム』の第 4 章「ZFS ルートプールのコンポーネントの管理」を参照してください。
この変更により、Oracle Solaris のインストール時にディスク全体を使用できます。以前の新規インストールに対する 2TiB の制限がなくなりました。
x86 プラットフォームでは、デフォルトのブートローダーとしての GRUB 2 の導入により、大きなディスクのインストールがサポートされています。SPARC ブートローダーは変更がありません。SPARC プラットフォームでは、適切な OBP 更新が適用された GTP 対応システムに大きなディスクをインストールできます。『Oracle Solaris 11.1 ご使用にあたって』の「x86: マスターブートレコードの EFI_PMBR エントリがアクティブでない場合に BIOS ファームウェアを含む一部のシステムがブートしない (7174841)」を参照してください。
GPT パーティション分割は、サイズに関係なく、新規インストールのすべてのブートシステムで使用されるデフォルトのパーティション分割スキームです。GPT パーティション分割は、新規インストール時にブートデバイスですべてのディスクスペースを使用可能にするためにも使用されます。
zpool create コマンドを新しい - B オプションと使用して、ディスク全体が vdev として指定されている場合に、(ZFS データパーティションに加えて) ファームウェアのタイプに基づいて、2 種類のブートパーティションを作成できます。このオプションは、必要に応じて、ディスク vdev 全体を既存のルートプールに追加するか接続する場合に、必要なブートパーティションを作成するためにも使用できます。bootfs プロパティーを使用できる条件も変更されました。プールですべてのシステムおよびディスクのラベル付け要件が満たされている場合に、プールのブート可能データセットを識別するように bootfs を設定できます。
この機能は、x86 プラットフォームと SPARC プラットフォームの両方でサポートされています。
x86 プラットフォームでは、ブートされるホストに、iSCSI Boot Firmware Table (iBFT) 対応のネットワークインタフェースカード (NIC) を備えるか、iBFT 対応のメインボード BIOS を搭載している必要があります。iSCSI ブートを正しく構成するには、使用している特定のハードウェアのドキュメントを参照してください。
SPARC プラットフォーム上の iSCSI ブートは OpenBoot レベル 4.31 以降でサポートされ、特定の NIC は必要ありません。OpenBoot の boot コマンドは、宛先の iSCSI ターゲットを識別するための一連のキーワードをとります。このコマンドは keyword= value 形式を使用します。
詳細は、『Oracle Solaris 11.1 システムのインストール』の第 3 章「Live Media の使用」を参照してください。
M シリーズ (OPL) ハードウェアを除き、sun4u アーキテクチャーで、Oracle Solaris 11 をブートすることはできません。これらのシステムのいずれかで Oracle Solaris 11 のブートを試みると、次のエラーメッセージが表示されます。
Rebooting with command: boot Error: 'cpu:SUNW,UltraSPARC-IV+' is not supported by this release of Solaris. NOTICE: f_client_exit: Program terminated!