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Oracle Solaris 11.1 システムのインストール Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
パート I Oracle Solaris 11.1 のインストールオプション
6. Oracle Solaris インスタンスの構成解除または再構成
sysconfig configure コマンドを使用して、大域ゾーンまたは非大域ゾーンで Oracle Solaris インスタンスを構成または再構成できます。この構成は、対話型でも非対話型でも実行できます。
sysconfig configure ユーティリティーに -c オプションを使用して、既存のシステム構成プロファイルを指定できます。このユーティリティーをそのオプションで実行した場合、ユーティリティーは既存のプロファイル内の構成仕様を読み取り、それらの仕様を使って非対話型でシステムを構成します。
たとえば、次のコマンドはシステムが myprofile.xml という名前の既存の構成プロファイルを使って構成されることを指定しています。
# sysconfig configure -c myprofile.xml
注 - -c オプションは、プロファイルまたはプロファイルのディレクトリを示しています。すべてのプロファイルに .xml ファイル拡張子を含める必要があります。
システム構成 (SC) プロファイルについては、第 11 章クライアントシステムの構成を参照してください。
プロファイルを指定しないで sysconfig configure コマンドを呼び出した場合は、SCI Tool が自動的にアクティブ化されます。
SCI Tool は、新たにインストールしたシステムまたは未構成のシステムの構成をサポートしています。このツールを使用して、新たに作成した非大域ゾーンやその他の未構成システムのシステム構成を行うことができます。SCI Tool は、構成情報の入力を求める一連の対話型テキストパネルから構成されます。「SCI Tool を使用して再構成する方法」を参照してください。
注 - SCI Tool の一連の画面はテキストインストールの一環としても自動的に実行されます。
あるいは、SCI Tool を実行して、SCI Tool 画面で入力される構成仕様に基づいて新しいシステム構成プロファイルを作成することもできます。「SCI Tool を使用した構成プロファイルの作成」を参照してください。
注 - 非大域ゾーンで作業している場合は、次のように root の役割としてゾーンにログインします。
# zlogin -C -e ^ zonename
# sysconfig configure
SCI Tool が表示されます。以降の手順は、SCI Tool の一連の対話型パネルの実行手順を示しています。
注 - SCI Tool パネル間の移動には、ファンクションキーを使用してください。マウスは使用できません。必要に応じて、各パネルのファンクションキーリファレンスやオンラインヘルプを参照してください。
SCI Tool では続けて「タイムゾーン」パネルが表示されます。
注 - IP アドレスとネットマスクは必須フィールドです。ルーターは省略可能なフィールドです。
注 - ネットワークのネームサービスが選択されていない場合は、/etc/hosts(4) などの標準の名前ソースファイルを使用してネットワーク名を解決できます。詳細は、nsswitch.conf(4) のマニュアルページを参照してください。
注 - ドメイン名を確認するには、システム管理者に問い合わせてください。または、以前にインストールされたシステム上で domainname コマンドを使用してください。
注 - プロファイルによってプロキシ資格レベルが指定され、認証方法が「なし」でない場合は、プロキシバインド情報を入力する必要があります。その情報を省略した場合、LDAP は初期化されません。
ソフトウェアにネームサーバーを検索させることも、自分でネームサーバーを指定することもできます。次の 2 つの選択肢のどちらかを選択します。
注 - ソフトウェアは、ネームサーバーがローカルのサブネット上にある場合にのみ検出できます。
一連のネットワーク構成パネルが完了したら、SCI Tool によって一連のタイムゾーンパネルおよび「日付と時間」パネルが表示されます。
SCI Tool では続けて「タイムゾーン」パネルが表示されます。
注 - デフォルトでは、GMT タイムゾーンが構成されます。
ユーザーアカウントを作成する必要はありませんが、root パスワードを作成する必要があります。
この場合、root はユーザーに割り当てられた役割になります。
ユーザーアカウントを作成するには、ユーザー名とパスワードを入力します。この名前は英字で始まる必要があり、英字と数字のみを含めることができます。
この場合、root は通常のユーザーとなります。
デフォルトの「サポートの構成」パネルには、匿名の登録アドレスが表示されます。パスワードなしでこの匿名アドレスを使用した場合は、Oracle サポート組織にシステム構成がアップロードされたときに、My Oracle Support (MOS) はシステムの構成に関する情報を受け取りますが、顧客情報は一切受け取りません。
あるいは、次のようにしてセキュリティー更新に登録したり、OCM を切断したりすることもできます。
「サポートの構成」パネルの匿名の電子メールアドレスを My Oracle Support のログイン ID に置き換えて、My Oracle Support のパスワードを追加できます。My Oracle Support で顧客情報を参照し、セキュリティー更新を受け取る場合は、このオプションを使用します。このオプションを使用すると、ASR も起動します。
「サポートの構成」パネルの匿名の電子メールアドレスを削除し、そのフィールドを空白のままにした場合は、OCM が切断モードで起動します。My Oracle Support にデータは送信されません。匿名の電子メールアドレスを削除し、それを MOS のログイン ID 以外の別の電子メールアドレスで置き換えた場合、OCM は未認証モードで Oracle サポートにデータを送信します。
詳細は、「Oracle Configuration Manager の使用」を参照してください。