インストールサーバーの要件

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ノートパソコン、デスクトップ、仮想マシン、エンタープライズサーバーなど、これらの要件を満たすシステムであれば、AI インストールサーバーとして使用できます。AI インストールサーバーには、x86 マシンと SPARC マシンのどちらも使用できます。x86 インストールサーバーは SPARC と x86 の両方のクライアントをインストールでき、SPARC インストールサーバーも SPARC と x86 の両方のクライアントをインストールできます。

AI サーバーのハードウェア要件

次の要件は、Oracle Solaris 11.1 OS がすでにインストールされていることを前提としています。AI インストールサーバーで Oracle Solaris 11.1 OS のインストールまたは更新が必要な場合は、第 4 章テキストインストーラの使用および第 3 章Live Media の使用でメモリーとディスク容量の要件を確認してください。

メモリー: AI インストールサーバーとして動作するための最小メモリー要件は 1G バイトです。
ディスク容量: AI インストールサーバーとして動作するために必要な追加のディスク容量は、設定するインストールサービスの数によって変わります。インストールを計画しているクライアントのアーキテクチャーごとに、またクライアントシステムへのインストールを計画している Oracle Solaris 11 OS のバージョンごとに個別のインストールサービスが必要になります。各ネットイメージは約 300-400M バイトです。

インストールサービスの操作権限

自動インストールで使用されるコマンドの多くには、強力な権限が必要です。権限を強めるには、次のいずれかの方法を使用します。

権利プロファイル

profiles コマンドを使用して、自分に割り当てられている権利プロファイルを一覧表示します。

Software Installation

Software Installation 権利プロファイルがある場合、pfexec コマンドを使用して、パッケージをインストールおよび更新できます。

$ pfexec pkg install install/installadm

Install Service Management

Install Service Management 権利プロファイルがある場合、pfexec コマンドを使用して、インストールサービスの作成や、インストールサービスへのシステム構成プロファイルの追加などができます。

$ pfexec installadm create-service

Service Management

Service Management 権利プロファイルがある場合、SMF サービスを構成して有効化できます。Service Management 権利プロファイルには pfexec は必要ありません。

$ svcadm refresh system/install/server:default

sudo

サイトのセキュリティーポリシーに応じて、自分のユーザーパスワードで sudo コマンドを使用し、特権コマンドを実行できる場合があります。

$ sudo pkg install install/installadm

役割

roles コマンドを使用して、自分に割り当てられている役割を一覧表示します。root 役割を持つ場合、root パスワードで su コマンドを使用して、root 役割になることができます。

AI サーバーのソフトウェア要件

オペレーティングシステム: Oracle Solaris 11.1 OS を AI サーバーにインストールします。Oracle Solaris 11.1 OS を AI サーバーにインストールするには、パート II「インストールメディアを使用したインストール」を参照してください。
静的 IP アドレス: 静的 IP アドレスを使用するように AI サーバーを構成します。『Oracle Solaris 11.1 での固定ネットワーク構成を使用したシステムの接続』の「IP インタフェースを構成する方法」を参照してください。
デフォルトルーター: netstat -m コマンドを使用して、AI サーバーにデフォルトのルートセットがあることを確認します。AI サーバーにデフォルトのルートセットがない場合は、route add default コマンドを使用してデフォルトルートを静的に設定します。route コマンドの使用方法については、route(1M) のマニュアルページを参照してください。
マルチキャスト DNS: (オプション) マルチキャスト DNS を有効にして、AI サーバー上でインストールサービスを通知します。「マルチキャスト DNS の有効化」を参照してください。
ソフトウェアパッケージリポジトリ: インストールサーバーが IPS ソフトウェアパッケージリポジトリにアクセスできることを確認します。AI には install/installadm パッケージが必要です。「AI インストールツールのインストール」に示すように、pkg list コマンドを使用します。
DHCP: DHCP を設定します。AI サーバーを DHCP サーバーにすることもできます。または、このネットワークですでに設定されている DHCP サーバーを使用できます。クライアントアーキテクチャーごとに異なる DHCP 構成が必要です。「ローカル DHCP 設定を含むインストールサービスの作成」に、AI を使用してインストールサーバーに DHCP を設定する例が示されています。DHCP の構成については、「関連情報」を参照してください。

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	Oracle Solaris 11.1 システムのインストール Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語)