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Oracle Solaris 11.1 ネットワークパフォーマンスの管理 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
8. Oracle Solaris におけるデータセンターブリッジング機能の操作
このセクションでは、ilbadm コマンドを使用して ILB サーバーグループを作成、削除、および一覧表示する方法について説明します。
サーバーは、ホスト名または IP アドレスと、オプションのポートによって指定できます。
# ilbadm create-servergroup -s servers= \ server1,server2,server3 servergroup
例 12-1 ILB サーバーグループの作成
次の例では、3 つのサーバーで構成される webgroup というサーバーグループを作成します。
# ilbadm create-servergroup -s servers=webserv1,webserv2,webserv3 webgroup
# ilbadm show-servergroup -o all
次のコマンド例では、すべてのサーバーグループに関する詳細な情報が一覧表示されます。
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上の表には、2 つのサーバーグループ specgroup および test123 が示されています。specgroup には 2 つのサーバー 199.199.68.18 および 199.199.68.19 があり、サーバーはポート 7001 を使用しています。同様に、test123 にも 2 つのサーバー 199.199.67.18 および 199.199.67.19 があります。このサーバーはポート 7002 を使用しています。
サーバーグループは、アクティブな規則によって使用されていてはいけません。それ以外の場合、削除に失敗します。
# ilbadm delete-servergroup servergroup
例 12-2 ILB サーバーグループの削除
次の例では、webgroup というサーバーグループを削除します。
# ilbadm delete-servergroup webgroup
このセクションでは、ilbadm コマンドを使用して、サーバーグループ内の 1 つ以上のバックエンドサーバーを追加、削除、有効化、および無効化する方法について説明します。
サーバー指定にはホスト名または IP アドレスを含める必要があり、オプションのポートまたはポート範囲を含めることもできます。同一の IP アドレスを持つサーバーエントリは、1 つのサーバーグループ内で許可されません。
# ilbadm add-server -s server=192.168.89.1,192.168.89.2 ftpgroup # ilbadm add-server -s server=[2001:7::feed:6]:8080 sgrp
-e オプションは、サーバーグループに追加されたサーバーを有効にします。
注 - IPv6 アドレスは、角括弧で囲む必要があります。
例 12-3 ILB サーバーグループへのバックエンドサーバーの追加
次の例では、サーバーグループ ftpgroup および sgrp にバックエンドサーバーを追加し、サーバーを有効にします。
# ilbadm add-server -e -s \ server=192.168.89.1,192.168.89.2 ftpgroup # ilbadm add-server -e -s server=[2001:7::feed:6]:8080 sgrp
サーバー ID は、サーバーがサーバーグループに追加されたときにシステムに割り当てられる IP アドレスに対応する一意の名前です。これは show-servergroup -o all サブコマンドの出力から取得できます。
# ilbadm remove-server -s server=serverID servergroup
例 12-4 ILB サーバーグループからのバックエンドサーバーの削除
次の例では、サーバー ID _sg1.2 を持つサーバーをサーバーグループ sg1 から削除します。
# ilbadm remove-server -s server=_sg1.2 sg1
次の事項に注意してください:
サーバーが NAT またはハーフ NAT 規則によって使用されている場合は、削除の前に disable-server サブコマンドを使用してサーバーを無効にしてください。詳細は、「ILB サーバーグループのバックエンドサーバーを再有効化または無効化する方法」を参照してください。サーバーが無効になると、サーバーは接続排出状態に入ります。すべての接続が排出されたら、remove-server サブコマンドを使用してサーバーを削除できます。disable-server コマンドを発行したあと、NAT テーブルを定期的に確認して (show-nat コマンドを使用)、問題のサーバーにまだ接続が存在するかどうかを調べてください。すべての接続が排出されたら (サーバーが show-nat コマンド出力に表示されない)、remove-server コマンドを使用してサーバーを削除できます。
conn-drain タイムアウト値が設定されている場合、接続排出状態はタイムアウト期間が終了した時点で完了します。conn-drain タイムアウトのデフォルト値は 0 で、つまり接続が正常にシャットダウンされるまで待機し続けることを意味します。
IP アドレスまたはホスト名を指定すると、それに関連付けられたすべての規則についてサーバーが再有効化または無効化されます。サーバー ID を指定すると、サーバー ID に関連付けられた特定の規則についてサーバーが再有効化または無効化されます。
注 - サーバーは複数のサーバーグループに属する場合、複数のサーバー ID を持つことができます。
# ilbadm enable-server webservergroup.1 # ilbadm disable-server webservergroup.1
例 12-5 ILB サーバーグループのバックエンドサーバーの再有効化または無効化
次の例では、サーバー ID websg.1 を持つサーバーを有効化したあと、無効化します。
# ilbadm enable-server websg.1 # ilbadm disable-server websg.1