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Oracle Solaris 11.1 国際化対応言語環境の利用ガイド     Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語)
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ドキュメントの情報

はじめに

1.  紹介

2.  Unicode と UTF-8 ロケールのサポート

3.  言語とロケールの作業

4.  デスクトップキーボードの設定と入力方式

5.  フォントの構成

fontconfig ライブラリ

フォント構成の調整

使用可能なフォント

インド語派フォント

日本語フォント

韓国語フォント

簡体字中国語および繁体字中国語フォント

タイ語フォント

6.  高度なトピック

A.  使用可能なロケール

索引

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fontconfig ライブラリ

Oracle Solaris デスクトップ環境では、フォントアクセスの構成とカスタマイズのために fontconfig ライブラリを使用します。fontconfig は、fonts.conf(4) ファイル内の構成に基づいた自動検出を使用して、システムで使用可能なすべてのフォントの一覧を維持します。アプリケーションが名前によって、またオプションでサイズ、フォントの太さ、言語などのほかの属性によって特定のフォントを検索すると、fontconfig がアプリケーションに特定のフォントパスを提供します。fontconfig はフォントをテキストにレイアウトまたは描画しません。

フォント構成の調整

特定のロケールのデフォルトフォントに満足できない場合があります。/etc/fonts. fontconfig ディレクトリ内の fontconfig 構成ファイルに変更を加えることで、フォントの優先順位を変更できます。システム全体の構成は、/etc/fonts/conf.avail ディレクトリ内の個別の xml ファイルにモジュール化されます。/etc/fonts/conf.d ディレクトリにはその後、/etc/fonts/conf.avail ディレクトリで選択された構成ファイルへのシンボリックリンクが置かれます。これらのシンボリックリンクを追加または削除することによって、システム全体の構成を変更できます。

デフォルトフォントやほかの使用可能フォントについての情報を取得するには、fc-match(1) および fc-list(1) コマンドを使用します。たとえば、次のコマンドは日本語のデフォルトのモノスペースフォントについての情報を表示します。(固定幅フォントとも呼ばれるモノスペースフォントは通常、テキストエディタで使用されます。)

$ fc-match Monospace:lang=ja 
ipag.otf: "IPAGothic" "Regular"

代替の TrueType フォントが使用可能でそちらを使いたい場合に、ビットマップフォントの使用を無効にするには、次の例に示すように、設定ファイル 70-no-bitmaps.conf へのシンボリックリンクを作成します。

# cd /etc/fonts/conf.d
# ln -s ../conf.avail/70-no-bitmaps.conf

fontconfig は構成ディレクトリ /etc/fonts/conf.d を監視し、そのメモリー内構成を自動的に調整して変更を反映します。詳細は、fc-cache(1) のマニュアルページを参照してください。ユーザー単位の構成も、各ユーザーの $HOME/.fonts.conf で管理できます。$HOME/.fonts からユーザーのカスタムフォントファイルがスキャンされます。fontconfig とその構成の詳細は、fonts.conf (4)、fc-match(1)、および fc-list(1) のマニュアルページ、または http://www.freedesktop.org/wiki/Software/fontconfig のプロジェクトページを参照してください。