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Oracle Solaris 11.1 パッケージリポジトリのコピーおよび作成 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
このセクションでは、IPS パッケージリポジトリをホストするシステムの要件と推奨事項について説明します。このセクションでは、パッケージリポジトリの作成と構成を行うために必要な特権についても説明します。
IPS パッケージリポジトリをホストするシステムは、x86 ベースまたは SPARC ベースのいずれかのシステムとすることができます。
IPS リポジトリサーバーは、Oracle Solaris 11 11/11 OS またはそれ以降のバージョンの Oracle Solaris OS を実行している必要があります。Oracle Solaris 11 11/11 を実行しているリポジトリサーバーは、すべての Oracle Solaris 11 更新パッケージをサポートします。
Oracle Solaris 11.1 リリースリポジトリのコピーをホストするには、リポジトリサーバーに 15G バイトの空き容量が必要です。
1 つのシステムが複数の IPS リポジトリをホストする場合、各リポジトリを別個の ZFS ファイルシステムにすることで、各リポジトリを別々にロールバックおよび復元できます。
パッケージリポジトリの作成と構成を行うために必要な特権を得るには、次のいずれかの方法を使用します。
profiles コマンドを使用して、自分に割り当てられている権利プロファイルを一覧表示します。
「ZFS ファイルシステム管理」権利プロファイルを持っている場合は、pfexec コマンドを使用して zfs コマンドを実行できます。
$ pfexec zfs create rpool/export/repoSolaris11
「ソフトウェアインストール」権利プロファイルを持っている場合は、pfexec コマンドを使用して pkg コマンドを実行できます。
$ pfexec pkg set-publisher \ -g http://localhost:80/ solaris
「サービス管理」権利プロファイルを持っている場合は、サービスコマンドを実行できます。この場合、pfexec コマンドは必要ありません。
$ svcadm enable application/pkg/server
roles コマンドを使用して、自分に割り当てられている役割を一覧表示します。root 役割を持つ場合、root パスワードで su コマンドを使用して、root 役割になることができます。
サイトのセキュリティーポリシーに応じて、自分のユーザーパスワードで sudo コマンドを使用し、特権コマンドを実行できる場合があります。
推奨されるベストプラクティスは、ローカルパッケージリポジトリ用に別個の ZFS ファイルシステムを作成することです。別個の ZFS ファイルシステムを使用すると、次のメリットを得ることができます。
高いパフォーマンスの達成。
異なるファイルシステム特性の設定。
指定したファイルシステムの直接のスナップショットと回復。
現在の ZFS データセットを表示するには zfs list コマンドを使用します。
$ zfs list NAME USED AVAIL REFER MOUNTPOINT rpool 75.2G 108G 5.00G /rpool rpool/ROOT 23.0G 108G 31K legacy rpool/ROOT/solaris 44.8G 108G 3.52G / rpool/dump 1.97G 108G 1.97G - rpool/export 43.0G 108G 30.5G /export rpool/export/home 12.6G 108G 32K /export/home rpool/export/home/bob 12.6G 108G 12.6G /export/home/bob rpool/swap 2.09G 108G 1.97G -
ルートプール内にパッケージリポジトリ用の ZFS ファイルシステムを作成します。
$ pfexec zfs create rpool/export/repoSolaris11 $ zfs list NAME USED AVAIL REFER MOUNTPOINT rpool 75.2G 108G 5.00G /rpool rpool/export/repoSolaris11 31K 108G 31K /export/repoSolaris11 ...
ヒント - リポジトリを更新するときに高いパフォーマンスを得るには、atime を off に設定します。
$ pfexec zfs set atime=off rpool/export/repoSolaris11
atime プロパティーは、ファイルが読み取られるときにファイルのアクセス時間が更新されるかどうかを制御します。このプロパティーをオフにすると、ファイルを読み取るときに書き込みトラフィックが生成されなくなります。