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Oracle Solaris 11.1 の管理: Oracle Solaris ゾーン、Oracle Solaris 10 ゾーン、およびリソース管理 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
10. リソース上限デーモンによる物理メモリーの制御 (概要)
svcadm を使用してリソースプールサービスを有効にする方法
svcadm を使用してリソースプールサービスを無効にする方法
svcadm を使用して動的リソースプールサービスを有効にする方法
プロジェクトの project.pool 属性を設定する方法
project 属性を使ってプロセスを別のプールに結合する方法
poolstat を使ってプールに関連付けられているリソースについて統計情報を報告する
18. 非大域ゾーンのインストール、停止処理、停止、アンインストール、クローニングについて (概要)
19. 非大域ゾーンのインストール、ブート、停止処理、停止、アンインストール、およびクローニング (タスク)
22. ゾーンの移行と zonep2vchk ツールについて
23. Oracle Solaris システムの移行と非大域ゾーンの移行 (タスク)
24. ゾーンがインストールされている Oracle Solaris 11.1 システムでの自動インストールおよびパッケージ
25. Oracle Solaris ゾーンの管理 (概要)
26. Oracle Solaris ゾーンの管理 (タスク)
28. Oracle Solaris ゾーンで発生するさまざまな問題のトラブルシューティング
30. Oracle Solaris 10 システムの評価とアーカイブの作成
31. (オプション) Oracle Solaris 10 ゾーンへの Oracle Solaris 10 native 非大域ゾーンの移行
svcadm コマンド (svcadm(1M) のマニュアルページに記載) を使用して、システム上のリソースプールサービスおよび動的リソースプールサービスを有効または無効に設定できます。
pooladmコマンド (pooladm(1M) のマニュアルページに記載) を使用すると、次のタスクも実行できます。
プール機能を有効にして、プールを操作できるようにします
プール機能を無効にして、プールを操作できないようにします
注 - システムをアップグレードする際に、リソースプールフレームワークが有効で、/etc/pooladm.conf ファイルが存在する場合、プールサービスが有効になり、このファイル内の構成がシステムに適用されます。
例 13-1 リソースプールサービスに対する動的リソースプールサービスの依存
この例では、DRP を実行する場合に、最初にリソースプールを有効にする必要があることを示します。
リソースプールと動的リソースプールの間には、依存関係があります。DRP は、リソースプールに依存するサービスになっています。DRP の有効化/無効化は、リソースプールとは関係なく実行できます。
次の例では、リソースプールと動的リソースプールの両方が現在無効に設定されています。
# svcs "*pool*" STATE STIME FMRI disabled 2011 svc:/system/pools:default disabled 2011 svc:/system/pools/dynamic:default
動的リソースプールを有効にします。
# svcadm enable svc:/system/pools/dynamic:default # svcs -a | grep pool STATE STIME FMRI disabled 2011 svc:/system/pools:default offline 2011 svc:/system/pools/dynamic:default
DRP サービスはまだオフラインです。
svcs コマンドの -x オプションを使って、DRP サービスがオフラインになっている原因を特定します。
# svcs -x "*pool*" svc:/system/pools:default (resource pools framework) State: disabled since Sat Feb 12 02:36:15 2011 Reason: Disabled by an administrator. See: http://support.oracle.com/msg/SMF-8000-05 See: libpool(3LIB) See: pooladm(1M) See: poolbind(1M) See: poolcfg(1M) See: poolstat(1M) Impact: This service is not running. svc:/system/pools/dynamic:default (dynamic resource pools) State: disabled since Sat Feb 12 02:36:16 2011 Reason: Disabled by an administrator. See: http://support.oracle.com/msg/SMF-8000-05 See: poold(1M) Impact: This service is not running.
リソースプールサービスを有効にして、DRP サービスを実行可能にします。
# svcadm enable svc:/system/pools:default
svcs "*pool*" コマンドを使用すると、システムによって次の情報が表示されます。
# svcs "*pool*" STATE STIME FMRI online 2011 svc:/system/pools/dynamic:default online 2011 svc:/system/pools:default
例 13-2 リソースプールサービスが無効な場合の動的リソースプールへの影響
両方のサービスがオンラインで、リソースプールサービスを無効にする場合は、次のコマンドを実行します。
# svcadm disable svc:/system/pools:default
svcs "*pool*" コマンドを使用すると、システムによって次の情報が表示されます。
# svcs "*pool*" STATE STIME FMRI disabled 2011 svc:/system/pools:default online 2011 svc:/system/pools/dynamic:default
ただし、リソースプールサービスが無効になるため、結果として DRP サービスが offline になります。
# svcs "*pool*" STATE STIME FMRI disabled 2011 svc:/system/pools:default offline 2011 svc:/system/pools/dynamic:default
DRP サービスがオフラインになっている原因を特定します。
# svcs -x "*pool*" svc:/system/pools:default (resource pools framework) State: disabled since Sat Feb 12 02:36:15 2011 Reason: Disabled by an administrator. See: http://support.oracle.com/msg/SMF-8000-05 See: libpool(3LIB) See: pooladm(1M) See: poolbind(1M) See: poolcfg(1M) See: poolstat(1M) Impact: 1 dependent service is not running. (Use -v for list.) svc:/system/pools/dynamic:default (dynamic resource pools) State: offline since Sat Feb 12 02:36:15 2011 Reason: Service svc:/system/pools:default is disabled. See: http://support.oracle.com/msg/SMF-8000-GE See: poold(1M) See: /var/svc/log/system-pools-dynamic:default.log Impact: This service is not running.
DRP が機能するためには、リソースプールを起動する必要があります。たとえば、pooladm コマンドと -e オプションを使ってリソースプールを起動できます。
# pooladm -e
その後、svcs "*pool*" コマンドを実行すると、次のように表示されます。
# svcs "*pool*" STATE STIME FMRI online 2011 svc:/system/pools:default online 2011 svc:/system/pools/dynamic:default