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Oracle Solaris 11.1 ご使用にあたって     Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語)
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ドキュメントの情報

はじめに

1.  始める前に

2.  インストールに関する注意事項

3.  更新の問題

4.  実行時に関する注意事項

ファームウェアに関する問題

x86: マスターブートレコードの EFI_PMBR エントリがアクティブでない場合に BIOS ファームウェアを含む一部のシステムがブートしない (7174841)

SPARC: GPT ラベル付きディスクのサポート

x86: ISO イメージからの UEFI モードでのブートが非常に遅い

x86: 4G バイトの Emulex および Qlogic 製 FC HBA カードを搭載した 2T バイトを超える LUN/ディスクを含むディスクで Oracle Solaris がブートしない (7187083、7188696)

システム構成に関する問題

カスタム SMF サイトプロファイルをサブディレクトリ内に配置する必要がある (7074277)

-c オプション付きの sysconfig configure コマンドでディレクトリ構造がフラット化される (7094123)

SPARC: システムが iSCSI ストレージアレイ上の iSCSI LUN のブートに失敗する (7148479)

ファイルシステムに関する問題

zfs set/inherit mountpoint が Oracle Solaris 10 ブランドゾーンに関する失敗メッセージを表示する (7195977)

ZFS 関連のパニックのせいでシステムが継続的にリブートする (7191375)

Oracle Solaris システムで新しい Advanced Format のディスクドライブに置き換えるか、それを使用すると、問題が発生する

Advanced Format 512e ディスクドライブの特定モデルにはパワーセーフ機能がないため、データ損失が生じる可能性がある

SPARC システムでの 4kn ディスクのインストールおよびブートサポートには、特定の PROM バージョンが必要である

システム管理に関する問題

HCA DR 操作を成功させるためには RDSv3 のサポートが必要である (7098279)

zoneadm attach コマンドが、-a および -n オプションの使用時にハングアップする可能性がある (7089182)

分割されたマニフェストで svccfg validate コマンドが失敗する (7054816)

SPARC: SP が縮退モードの場合にシステムのブートが失敗する (6983290)

OpenMP アプリケーションで散発的な実行時の障害が発生する (7088304)

32 ビット: YMM および浮動小数点レジスタに対して PCSXREGEINVAL エラーをトリガーする (7187582)

同じ volname を持つ 2 つのディスクが存在する場合に対話型インストーラによって間違ったディスクが選択されることがある (7195880)

作成後に FCoE ポートがオンラインにならない (7191873)

間違った ASR プロパティーが指定された場合に asr-notify が保守モードになる (7195227)

x86: cfgadm -c configure および hotplug enable コマンドがホットプラグスロットまたは PCIe EM スロットの構成に失敗する (7198763)

ネットワーク接続に関する注意事項

SPARC: T2 および T3 シリーズのプラットフォームで IPsec パケットが欠落することがある (7184712)

ネットワークトラフィックとのインタフェースに対する tshark コマンドの実行時にシステムがハングアップすることがある (7202371)

インストール後はじめて Automatic NCP から DefaultFixed NCP に切り替えるとネットワークに到達できなくなる (15824547)

デスクトップに関する問題

新規インストール後に Evolution アプリケーションがクラッシュする (7077180)

SPARC: USB キーボード、マウス、および物理モニターに関するデスクトップの問題 (7024285)

D-Bus システムデーモンに設けられた Sun Ray または XDMCP サーバーの使用に対するファイル記述子の上限が小さい (7194070)

グラフィックスと画像処理に関する問題

x86: NVIDIA グラフィックスチップセット上でビットマップコンソールが正しく表示されない (7106238)

x86: X サーバーを UEFI モードで起動すると、バンドル版のドライバがパニックになる (7116675)

パフォーマンスに関する問題

x86: stmsboot コマンドを -e オプション付きで実行したあとに ZFS プール情報が無効になる (7168262)

SSD デバイスのプールにかかるキャッシュされないランダム書き込みワークロードのパフォーマンスが低い (7185015)

ハードウェアに関する問題

x86: システムのブート中に CPU の電源レベル警告が表示される (7146341)

SPARC: Fujitsu M10 システムで hotplug によって PCI ボックス上のデバイスを構成できない (7196117)

ローカリゼーションに関する注意事項

UTF-8 以外のロケールで、非 GTK アプリケーションから ATOK 言語エンジンへの接続が失敗する (7082766)

A.  以前に記載され、Oracle Solaris 11.1 リリースで修正されているバグ

グラフィックスと画像処理に関する問題

このセクションでは、Oracle Solaris 11.1 リリースでのグラフィックスと画像処理に関する問題について説明します。

x86: NVIDIA グラフィックスチップセット上でビットマップコンソールが正しく表示されない (7106238)

NVIDIA グラフィックスアダプタが搭載された一部のシステムでは、Xorg サーバーが実行されたあと、テキストモードコンソールが正しく表示されません。Xorg サーバーからテキスト仮想端末に切り替えると、コンソールが判読可能な文字ではなく垂直バーとして表示されます。

回避方法: ビットマップコンソールを無効にします。代わりに、VGA モードのテキストコンソールを使用します。

x86: X サーバーを UEFI モードで起動すると、バンドル版のドライバがパニックになる (7116675)

X サーバーを UEFI モードで起動すると、バンドル版の NVIDIA ドライバがパニックになります。

回避方法: GRUB メニューで、指定されたブートエントリの $multiboot 行の前に次のテキストを追加します。

[...]
cutmem 0x9b000 1M
$multiboot /ROOT/transition/@/$kern $kern -B console=graphics -B $zfs_bootfs

この変更を永続的にするには:

  1. custom.cfg ファイルを rpool/boot/grub 内に作成します。これは、grub.cfg ファイルが含まれているものと同じディレクトリです。

    custom.cfg ファイルの作成と管理の詳細は、『Oracle Solaris 11.1 システムのブートおよびシャットダウン』の「GRUB 構成のカスタマイズ」を参照してください。

  2. メニューエントリを grub.cfg ファイルから custom.cfg ファイルにコピーします。

    grub.cfg ファイル内のメニューエントリは次のようになっています。

    menuentry "s11sru" {
      insmod part_msdos
      insmod part_sunpc
      insmod part_gpt
    
      insmod zfs
    
      search --no-floppy --fs-uuid --set=root f3d8ef099730bafa
      zfs-bootfs /ROOT/s11sru/@/ zfs_bootfs
      set kern=/platform/i86pc/kernel/amd64/unix
      echo -n "Loading ${root}/ROOT/s11sru/@$kern: "
      $multiboot /ROOT/s11sru/@/$kern $kern -B $zfs_bootfs
      set gfxpayload="1024x768x32;1024x768x16;800x600x16;
            640x480x16;640x480x15;640x480x32"
      insmod gzio
      echo -n "Loading ${root}/ROOT/s11sru/@/platform/i86pc/amd64/boot_archive: "
      $module /ROOT/s11sru/@/platform/i86pc/amd64/boot_archive
  3. cutmem コマンドを $multiboot エントリの前に追加します。

    次の例に太字で示されている情報が custom.cfg に追加されます。

    menuentry "s11sru" {
       insmod part_msdos
       insmod part_sunpc
       insmod part_gpt
    
       insmod zfs
    # Workaround for nVIDIA Driver
            cutmem 0x9b000 1M
    # End Workaround for nVIDIA Driver
       search --no-floppy --fs-uuid --set=root f3d8ef099730bafa
       zfs-bootfs /ROOT/s11sru/@/ zfs_bootfs
       set kern=/platform/i86pc/kernel/amd64/unix
       echo -n "Loading ${root}/ROOT/s11sru/@$kern: "
       $multiboot /ROOT/s11sru/@/$kern $kern -B $zfs_bootfs
       set gfxpayload="1024x768x32;1024x768x16;800x600x16;
            640x480x16;640x480x15;640x480x32"
       insmod gzio
       echo -n "Loading ${root}/ROOT/s11sru/@/platform/i86pc/amd64/boot_archive: "
       $module /ROOT/s11sru/@/platform/i86pc/amd64/boot_archive