この章では、データベース・メンテナンスを実行してバックアップを容易にするために必要な多くの設定について説明します。
データベース・クラッシュが発生した場合、オブジェクトが破損する可能性があります。通常、これはORA-00376で表示され、同様のエラーがイベント・ログにレポートされます。次の場所のナレッジ・ベース記事の情報をよく確認することをお薦めします。
https://support.us.oracle.com/oip/faces/secure/km/DocumentDisplay.jspx?id=1303180.1
特に、ロギングを強制するために示された表領域が設定されていることを確認してください。次のコマンドを使用して、データベース表のステータスを表示できます。
cop stats %period
period
は、必要な年(2012)、月(201203)または日(20120326)を示します。コマンド出力が次のように表示されます。
STRUCTURE PRESENTATION DATA ROWS DATA SIZE hash data dims lvls pres view data desc data desc cube name------ ---- ---- ---- ---- ---- ------ ------ ------- ------- ----------fTq7vQ 19 11 22 133 156 0 2 0.1 MB 0.1 MB wg_keypage_mo_201203u7q+3g 9 4 8 13 7 - 470 0.6 MB 0.1 MB wg_kpi_mo_201203PMocAw 22 9 17 159 174 - 16960 19.0 MB 4.0 MB wg_page_mo_201203K/p4ww 12 12 29 123 104 0 0 0.1 MB 0.1 MB wg_service_mo_2012031S2Ggg 10 19 29 79 90 - 247 2.0 MB 0.1 MB wg_slowurl_mo_201203lZRuxg 29 5 10 279 61 0 0 0.1 MB 0.1 MB wg_trasta_mo_201203yuY0aQ 29 11 20 153 204 - 343 2.0 MB 0.1 MB wg_visit_mo_201203
データ列にゼロ値が含まれるか、多くのゼロまたはダッシュがある場合、破損したデータベース表を示します。この場合、次のナレッジ・ベース記事に記載されているスクリプトを使用して、データベースをリストアする必要があります。
https://support.us.oracle.com/oip/faces/secure/km/DocumentDisplay.jspx?id=556733.1
また、次のコマンドを発行してRUEI構成およびテンプレート表の更新を強制することをお薦めします。
makedatabase @ modr -fn all
データベースのメンテナンスを実行する場合、エラー・メッセージのレポートを表示させないためにデータベースが停止している時間はRUEI処理を手動で停止することをお薦めします。次を実行します。
SSHを使用して、RUEI_USER
ユーザーとしてレポータ・システムにログオンします。
次のコマンドを発行して、処理を停止します。
project -stop wg
データベースを停止する前に、qjob
、logr
およびrsynclogdird
プロセスが実行されていないことを確認します。必要に応じて、kill
コマンドを使用して停止します。
データベース・メンテナンスを完了した後、次のコマンドを発行して、処理を再起動します。
project -start wg
バージョン12.1.0.3では、新しいインストール内のUSERS
およびUXCONF
表領域はforce
logging
モードに設定されます。以前のデフォルト・モードはnologging
でした。アップグレード手順を実行しても、データベースの現在の設定は変更されません。ただし、force
logging
への表領域モードの変更によってディスクI/Oが大幅に増加する可能性があることに注意してください。
デフォルトで、データベースはオンライン・バックアップをサポートしません。そのためには、データベースのnoarchivelog
モードを変更し、多くの操作をnologging
モードからforce
logging
モードに変更する必要があります。次を実行します。
oracle
ユーザーとしてデータベース・システムにログオンします。
次のコマンドを発行して、すべての処理を停止します。
source /etc/ruei.conf su - $RUEI_USER project -stop wg killall logmsgd killall qjobd killall rsynclogdird
$RUEI_DB_INST
設定でRUEIデータベースが指定されていることを確認します。
次のコマンドを発行して、データベースをarchivelog
モードに変更します。
. oraenv sqlplus / as sysdba shutdown immediate startup mount alter database archivelog; alter database open;
次のコマンドを発行して、必要な操作をforce
logging
モードに設定します。
alter tablespace USERS force logging; alter tablespace UXCONF force logging;
オンライン・バックアップの構成とスケジュールを行います。
詳細は、Oracleバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイドを参照してください。次のサイトを参照してください。
http://www.oracle.com/pls/db112/portal.portal_db?selected=14
デフォルトで、RUEIデータベースのREDOロギングは無効です。完全なデータベースに対してこれを有効にすると、非常に大きいREDOログ・アーカイブを作成できます。このため、バックアップ戦略の一部としてREDOロギングを使用する場合、多くの構成を変更する必要があります。次を実行します。
oracle
ユーザーとしてデータベース・システムにログオンします。
次のコマンドを発行して、RUEIデータベース表領域の必要なロギング・オプションを設定します。
sqlplus / as sysdba SQL> alter tablespace USERS force logging; SQL> alter tablespace UXCONF force logging; SQL> alter tablespace UXSTAT no force logging; SQL> alter tablespace UXTEMP no force logging;
中間データのみが含まれ、バックアップおよびリストア・プロセスに関係がないため、UXSTAT
およびUXTEMP
表領域はforce
logging
に設定されません。
デフォルトで、データベースのコア関連の問合せに使用する並列度は、1です。これは、db_core_dop
設定によって制御されます。使用可能な数値を増やすと、データベース・パフォーマンスを向上できます。ただし、この設定には、データベース・サーバーで使用可能なコア数を超える数値を設定しないでください。この設定は、OracleデータベースのDOP機能を使用します。データ処理が高速になる可能性がある以外に、機能的な影響はありません。
次のコマンドを使用して、現在の設定値を取得します。
execsql config_get_value processor db_core_dop
次のコマンドを使用して、設定値を変更します。
execsql config_set_value processor db_core_dop dop
dop
では、処理の問合せに使用する並列度を指定します。
RUEIとOracle Enterprise Managerの統合を容易にするため、追加の統計およびファクト・データベース表が自動的に作成されます。これらの表により、データベースI/Oアクティビティのレベルおよび記憶域要件を大幅に増やすことができます。これらの表の作成は、appliance_fact_enabled
およびappliance_statistics_enabled
設定によって制御されます。
次のコマンドを使用して、現在の設定値を取得します。
execsql config_get_value appliance fact_enabled execsql config_get_value appliance_statistics_enabled
次のコマンドを使用して、設定値を変更します。
execsql config_set_value appliance fact_enabledvalue
execsql config_set_value appliance statistics_enabledvalue
value
では、設定を有効(1)または無効(0)にする必要があるかどうかを指定します。
重要:
前述の設定のいずれかを無効にすると、RUEI統合でOracle Enterprise Managerデプロイメントの正しい操作が妨げられます。