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Oracle® Real User Experience Insight管理者ガイド
12cリリース2 (12.1.0.3) for Linux x86-64
B70761-01
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4 データベースの管理

この章では、データベース・メンテナンスを実行してバックアップを容易にするために必要な多くの設定について説明します。

4.1 RUEIデータベース表のステータスの表示

データベース・クラッシュが発生した場合、オブジェクトが破損する可能性があります。通常、これはORA-00376で表示され、同様のエラーがイベント・ログにレポートされます。次の場所のナレッジ・ベース記事の情報をよく確認することをお薦めします。

https://support.us.oracle.com/oip/faces/secure/km/DocumentDisplay.jspx?id=1303180.1

特に、ロギングを強制するために示された表領域が設定されていることを確認してください。次のコマンドを使用して、データベース表のステータスを表示できます。

cop stats %period

periodは、必要な年(2012)、月(201203)または日(20120326)を示します。コマンド出力が次のように表示されます。

       STRUCTURE      PRESENTATION   DATA ROWS         DATA SIZE hash  data dims lvls  pres view   data    desc      data     desc   cube name------ ---- ---- ----  ---- ----  ------  ------   -------  -------  ----------fTq7vQ  19   11   22   133  156        0       2    0.1 MB   0.1 MB  wg_keypage_mo_201203u7q+3g   9    4    8    13    7        -     470    0.6 MB   0.1 MB  wg_kpi_mo_201203PMocAw  22    9   17   159  174        -   16960   19.0 MB   4.0 MB  wg_page_mo_201203K/p4ww  12   12   29   123  104        0       0    0.1 MB   0.1 MB  wg_service_mo_2012031S2Ggg  10   19   29    79   90        -     247    2.0 MB   0.1 MB  wg_slowurl_mo_201203lZRuxg  29    5   10   279   61        0       0    0.1 MB   0.1 MB  wg_trasta_mo_201203yuY0aQ  29   11   20   153  204        -     343    2.0 MB   0.1 MB  wg_visit_mo_201203

データ列にゼロ値が含まれるか、多くのゼロまたはダッシュがある場合、破損したデータベース表を示します。この場合、次のナレッジ・ベース記事に記載されているスクリプトを使用して、データベースをリストアする必要があります。

https://support.us.oracle.com/oip/faces/secure/km/DocumentDisplay.jspx?id=556733.1

また、次のコマンドを発行してRUEI構成およびテンプレート表の更新を強制することをお薦めします。

makedatabase @
modr -fn all 

4.2 データベース・メンテナンスを実行する場合の処理の一時停止

データベースのメンテナンスを実行する場合、エラー・メッセージのレポートを表示させないためにデータベースが停止している時間はRUEI処理を手動で停止することをお薦めします。次を実行します。

  1. SSHを使用して、RUEI_USERユーザーとしてレポータ・システムにログオンします。

  2. 次のコマンドを発行して、処理を停止します。

    project -stop wg
    
  3. データベースを停止する前に、qjoblogrおよびrsynclogdirdプロセスが実行されていないことを確認します。必要に応じて、killコマンドを使用して停止します。

  4. データベース・メンテナンスを完了した後、次のコマンドを発行して、処理を再起動します。

    project -start wg
    

4.3 オンライン表領域バックアップの有効化

バージョン12.1.0.3では、新しいインストール内のUSERSおよびUXCONF表領域はforce loggingモードに設定されます。以前のデフォルト・モードはnologgingでした。アップグレード手順を実行しても、データベースの現在の設定は変更されません。ただし、force loggingへの表領域モードの変更によってディスクI/Oが大幅に増加する可能性があることに注意してください。

デフォルトで、データベースはオンライン・バックアップをサポートしません。そのためには、データベースのnoarchivelogモードを変更し、多くの操作をnologgingモードからforce loggingモードに変更する必要があります。次を実行します。

  1. oracleユーザーとしてデータベース・システムにログオンします。

  2. 次のコマンドを発行して、すべての処理を停止します。

    source /etc/ruei.conf
    su - $RUEI_USER
    project -stop wg
    killall logmsgd
    killall qjobd
    killall rsynclogdird
    
  3. $RUEI_DB_INST設定でRUEIデータベースが指定されていることを確認します。

  4. 次のコマンドを発行して、データベースをarchivelogモードに変更します。

    . oraenv
    sqlplus / as sysdba
    shutdown immediate
    startup mount
    alter database archivelog;
    alter database open;
    
  5. 次のコマンドを発行して、必要な操作をforce loggingモードに設定します。

    alter tablespace USERS force logging;
    alter tablespace UXCONF force logging;
    
  6. オンライン・バックアップの構成とスケジュールを行います。

詳細は、Oracleバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイドを参照してください。次のサイトを参照してください。

http://www.oracle.com/pls/db112/portal.portal_db?selected=14

4.4 REDOロギングの使用

デフォルトで、RUEIデータベースのREDOロギングは無効です。完全なデータベースに対してこれを有効にすると、非常に大きいREDOログ・アーカイブを作成できます。このため、バックアップ戦略の一部としてREDOロギングを使用する場合、多くの構成を変更する必要があります。次を実行します。

  1. oracleユーザーとしてデータベース・システムにログオンします。

  2. 次のコマンドを発行して、RUEIデータベース表領域の必要なロギング・オプションを設定します。

    sqlplus / as sysdba
    SQL> alter tablespace USERS force logging;
    SQL> alter tablespace UXCONF force logging;
    SQL> alter tablespace UXSTAT no force logging;
    SQL> alter tablespace UXTEMP no force logging;
    

中間データのみが含まれ、バックアップおよびリストア・プロセスに関係がないため、UXSTATおよびUXTEMP表領域はforce loggingに設定されません。

4.5 データベース・パフォーマンスの向上

デフォルトで、データベースのコア関連の問合せに使用する並列度は、1です。これは、db_core_dop設定によって制御されます。使用可能な数値を増やすと、データベース・パフォーマンスを向上できます。ただし、この設定には、データベース・サーバーで使用可能なコア数を超える数値を設定しないでください。この設定は、OracleデータベースのDOP機能を使用します。データ処理が高速になる可能性がある以外に、機能的な影響はありません。

次のコマンドを使用して、現在の設定値を取得します。

execsql config_get_value processor db_core_dop

次のコマンドを使用して、設定値を変更します。

execsql config_set_value processor db_core_dop dop

dopでは、処理の問合せに使用する並列度を指定します。

4.6 統計およびファクト表の構成

RUEIとOracle Enterprise Managerの統合を容易にするため、追加の統計およびファクト・データベース表が自動的に作成されます。これらの表により、データベースI/Oアクティビティのレベルおよび記憶域要件を大幅に増やすことができます。これらの表の作成は、appliance_fact_enabledおよびappliance_statistics_enabled設定によって制御されます。

次のコマンドを使用して、現在の設定値を取得します。

execsql config_get_value appliance fact_enabled
execsql config_get_value appliance_statistics_enabled

次のコマンドを使用して、設定値を変更します。

execsql config_set_value appliance fact_enabled value
execsql config_set_value appliance statistics_enabled value

valueでは、設定を有効(1)または無効(0)にする必要があるかどうかを指定します。

重要:

前述の設定のいずれかを無効にすると、RUEI統合でOracle Enterprise Managerデプロイメントの正しい操作が妨げられます。