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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース4.2
B71110-01
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カスタム・パッケージ・アプリケーションの作成方法

サポートするオブジェクト・ページでカスタム・パッケージ・アプリケーションを作成すると、アプリケーションのデプロイに必要なステップを非常に簡略化できます。

内容は次のとおりです。

カスタム・パッケージ・アプリケーションの作成でデプロイを簡略化する方法

開発者にとって、アプリケーションのインポートおよびインストールは複雑なプロセスです。最初に、ターゲットのデータベース・オブジェクトおよびシード・データを作成します。次に、アプリケーション定義およびすべての関連ファイル(イメージ、テーマ、他のすべての必要な静的ファイルなど)をインポートしてインストールします。

サポートするオブジェクト・ユーティリティを使用してカスタム・パッケージ・アプリケーションを作成すると、このプロセスを非常に簡略化できます。多くのステップを実行して、データベース・オブジェクトを作成し、アプリケーションおよびすべてのサポートするファイルをインポートしてインストールするかわりに、サポートするオブジェクトを定義すれば、アプリケーションおよびサポートするファイルを簡単な数ステップで移行できます。

ユーザーがアプリケーション定義をインポートしてインストールした後に、ウィザードにより簡単な数ステップで構成できます。ウィザードでは、サポートするアプリケーション・オブジェクトをインストールするかどうかが要求されます。ユーザーには、サポートするアプリケーション・オブジェクトをその場でインストールするか、後でインストールするかのオプションがあります。

開発者にとって、この機能には、次のような多くの利点があります。

  • サポートするオブジェクトが正しい順序で作成されていることを確認してください。

  • わずかなステップで素早くアプリケーションをデプロイするための自動化プロセスを提供します。

  • ユーザーがアプリケーション定義をインポートしてインストールするときにまたは後で、サポートするアプリケーション・オブジェクトをインストールするオプションをユーザーに提供します。「サポートするオブジェクトのインストール」を参照してください。

  • ユーザーおよび開発者は、便利な方法で、アプリケーション定義、サポートするファイルおよびすべてのデータベース・オブジェクトを削除できます。「サポートするオブジェクトの削除」を参照してください。

  • ユーザーおよび開発者は、簡単な方法で、前にリリースされたカスタム・パッケージ・アプリケーションをアップグレードできます。「カスタム・パッケージ・アプリケーションのアップグレード」を参照してください。

また、アプリケーションをサポートする基礎となるデータベース・オブジェクトを素早く編集するために、削除機能およびインストール機能を利用することができます。たとえば、すべてのデータベース・オブジェクトの削除、基礎となるデータベース・オブジェクトの作成スクリプトの編集、および再定義されたアプリケーション・オブジェクトの作成用の再インストールを行うことができます。

カスタム・パッケージ・アプリケーションの作成

カスタム・パッケージ・アプリケーションを作成するには、アプリケーションのサポートするオブジェクト(データベース・オブジェクト、イメージおよびシード・データを含む)およびすべてのインストール前の検証を定義するインストール・スクリプトを作成する必要があります。これらのオブジェクトとインストール・スクリプトおよび削除スクリプト、およびユーザーがサポートするオブジェクト・ページでインストールまたは削除する場合に表示するメッセージを定義します。

内容は次のとおりです。

「サポートするオブジェクト」ページへのアクセス

サポートするオブジェクト・ページで、カスタム・パッケージ・アプリケーションを作成します。

サポートするオブジェクト・ページのアプリケーションにアクセスするには、次のステップを実行します。

  1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

  2. アプリケーションを選択します。

    「アプリケーション」ホームページが表示されます。

  3. 「サポートするオブジェクト」アイコンをクリックします。

    サポートするオブジェクト・ページが表示されます。

サポートするオブジェクト・ページについて

サポートするオブジェクト・ページの上部に、アプリケーション名が表示され、「オブジェクトの確認」、「システム権限の検証」、「必要な空き」、「使用許諾のプロンプト」、「置換」、「ビルド・オプション」、「検証」、「インストール・スクリプト」、「アップグレード・スクリプト」、「削除スクリプト」および「エクスポートに含める」の現在の選択が示されます。

サポートするオブジェクトをアプリケーション・エクスポートに含めるかどうかを指定するには、「エクスポートに含める」リストから「はい」または「いいえ」を選択し、「適用」をクリックします。

図sup_object_sum.gifの説明
図sup_object_sum.gifの説明

残りのページは3つのカテゴリに分かれています。

インストール

「インストール」のリンクを使用して次のタイプの情報を定義します。

  • 「前提条件」。必要なディスクの空き領域、必要なシステム権限、スキーマ・オブジェクト制限など、アプリケーションのインストール前に必要な組込みチェックを定義します。

  • 「アプリケーション置換文字列」。アプリケーションに対して定義された静的置換文字列をリストします。アプリケーション内の多くの語句またはラベルに対する静的置換文字列を定義できます。詳細は、「置換」を参照してください。

    アプリケーションをパッケージ化する場合、カスタム・パッケージ・アプリケーションをインストールする際にユーザーが指定できる置換文字列のプロンプトを含めることができます。

  • 「ビルド・オプション」。このアプリケーションに対して定義されたビルド・オプションをリストします。ビルド・オプションを使用して、アプリケーション内の特定の機能を条件付きで表示できます。「ビルド・オプションを使用した構成の制御」および「ビルド・オプションまたはビルド・オプション・ステータスのエクスポート」を参照してください。

    アプリケーションをパッケージ化する場合、アプリケーションをインストールする際に表示される特定のビルド・オプションのプロンプトを含めることができます。

  • 「インストール前の検証」。カスタム・パッケージ・アプリケーションに対して定義された検証をリストします。標準のページ検証と同様に、ユーザー定義条件が満たされない場合、これらの検証によりユーザーはデータベース・オブジェクトをインストールできなくなります。「作成」をクリックして、画面に表示されるステップに従います。

  • 「インストール・スクリプト」。アプリケーションにサポートするオブジェクトをインストールする複数のインストール・スクリプトを定義できます。新規スクリプトを作成するには、「作成」をクリックして、画面に表示されるステップに従います。既存のスクリプトを編集するには、「編集」アイコンをクリックします。

  • 「メッセージ」ユーザーがアプリケーションをインストールまたは削除するときに表示するメッセージを定義します。サポートされるHTMLタグには、<b><i><u><p><br><hr><ul><ol><li>および<pre>が含まれます。

    これらのメッセージを表示する際には、クロスサイト・スクリプティング(XSS)攻撃を防ぐために、一連の限定されたHTMLタグのみが認識されることに注意してください。「クロスサイト・スクリプティング保護の理解」を参照してください。

アップグレード

「アップグレード」のリンクを使用して次のタイプの情報を定義します。

  • 「アップグレード・スクリプト」「アップグレード・スクリプト」をクリックして、既存のアプリケーションをアップグレードする際に、データベース・オブジェクト、イメージおよびシード・データをアップグレードするスクリプトを定義します。「カスタム・パッケージ・アプリケーションのアップグレード」を参照してください。

  • 「メッセージのアップグレード」ユーザーがアプリケーションをアップグレードするときに表示するメッセージを定義します。サポートされるHTMLタグには、<b><i><u><p><br><hr><ul><ol><li>および<pre>が含まれます。

    これらのメッセージを表示する際には、クロスサイト・スクリプティング(XSS)攻撃を防ぐために、一連の限定されたHTMLタグのみが認識されます。「クロスサイト・スクリプティング保護の理解」を参照してください。

削除

「削除」のリンクを使用して次のタイプの情報を定義します。

  • 削除スクリプト「削除スクリプト」をクリックして、インストール・スクリプトにより作成されたデータベース・オブジェクトおよび静的ファイルを削除するスクリプトを定義します。既存のスクリプトを編集するには、「編集」アイコンをクリックします。

  • 「削除メッセージ」ユーザーがアプリケーションを削除するときに表示するメッセージを定義します。サポートされるHTMLタグには、<b><i><u><p><br><hr><ul><ol><li>および<pre>が含まれます。

    これらのメッセージを表示する際には、クロスサイト・スクリプティング(XSS)攻撃を防ぐために、一連の限定されたHTMLタグのみが認識されます。「クロスサイト・スクリプティング保護の理解」を参照してください。

イメージ、カスケード・スタイルシートまたは静的ファイルへのインストール・スクリプトの追加

インストール・スクリプト・ページで、アプリケーションまたはワークスペースに事前にアップロードしたイメージ、カスケード・スタイルシートおよび静的ファイルのインストール・スクリプトを作成できます。Oracle Application Expressでは、新規スクリプトごとに、名前として選択するファイル名が使用されます。対応するAPIコールを削除スクリプトの最後に追加(削除スクリプトが存在しない場合は作成)することもできます。削除スクリプトは、アプリケーションのサポートするオブジェクトが削除されるときに、選択したファイルを削除します。

イメージ、カスケード・スタイルシートまたは静的ファイルのインストール・スクリプトを作成するには、次のステップを実行します。

  1. 次のように、サポートするオブジェクト・ページにナビゲートします。

    1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

    2. アプリケーションを選択します。

      「アプリケーション」ホームページが表示されます。

    3. 「サポートするオブジェクト」をクリックします。

      サポートするオブジェクト・ページが表示されます。

  2. 「インストール」で、「インストール・スクリプト」をクリックします。

    インストール・スクリプト・ページが表示されます。

  3. 「作成」をクリックします。

  4. 画面に表示されるステップに従います。

  5. ページの下部で、「ファイルをインストールするスクリプトの作成」をクリックします。

    使用可能なカスケード・スタイルシート、イメージおよび静的ファイルのリストが表示されます。

  6. カスタム・パッケージ・アプリケーションに含めるファイルを選択し、「スクリプトの作成」をクリックします。

カスタム・パッケージ・アプリケーションへのアクセス制御リストの追加

アクセス制御リストを作成することによって、アプリケーション、個別ページまたはページ・コンポーネントへのアクセスを制御できます。

カスタム・パッケージ・アプリケーションのアクセス制御リストを追加するには、次のステップを実行します。

  1. アクセス制御リストを作成します。「アプリケーション、ページおよびページ・コンポーネントへのアクセスの制御」を参照してください。

  2. 次のように、サポートするオブジェクト・ページにナビゲートします。

    1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

    2. アプリケーションを選択します。

      「アプリケーション」ホームページが表示されます。

    3. 「サポートするオブジェクト」をクリックします。

      サポートするオブジェクト・ページが表示されます。

  3. 「インストール」で、「インストール・スクリプト」をクリックします。

    インストール・スクリプト・ページが表示されます。

  4. 「作成」をクリックします。

  5. ページの下部で、「アクセス制御表のスクリプトの作成」をクリックします。

    アクセス制御表が定義されている場合は、スクリプトの作成ページに、含まれる表が表示されます。

  6. 「スクリプトの作成」をクリックします。

サポートするオブジェクトのインストール

サポートするオブジェクトを編集した後、適切なスクリプトを作成し、「タスク」リストの「サポートするオブジェクトのインストール」をクリックしてインストール・スクリプトを実行できます。

アプリケーション定義をインポートおよびインストールした後、カスタム・パッケージ・アプリケーション(またはサポートするオブジェクト)をインストールしないことを選択する場合は、エンド・ユーザーもこの機能を使用できます。

サポートするオブジェクトをインストールするには、次のステップを実行します。

  1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

  2. アプリケーションを選択します。

  3. 「サポートするオブジェクト」をクリックします。

    サポートするオブジェクト・ページが表示されます。

  4. 「タスク」リストで、「サポートするオブジェクトのインストール」をクリックします。

  5. インストール・スクリプトを実行する前にその詳細を表示するには、「インストール・スクリプトのプレビュー」をクリックします。

    スクリプトのプレビュー・ページが表示され、サマリー情報、前提条件および実行する実際のスクリプトがリストされます。

  6. スクリプトのプレビュー・ページを終了して続行するには、「閉じる」をクリックします。

  7. 「サポートするオブジェクトのインストール」から、「はい」をクリックし、「次へ」をクリックします。

  8. 画面に表示されるステップに従います。

サポートするオブジェクトのスクリプト、メッセージ、およびインストール・オプションの削除

サポートするオブジェクト・ページの「タスク」リストの「サポートするオブジェクトのインストールの削除」をクリックすると、カスタム・パッケージ・アプリケーションに関連付けられたサポートするオブジェクトのスクリプト、メッセージおよびインストール・オプションを定義するメタデータを削除できます。

サポートするオブジェクトのスクリプト、メッセージおよびインストール・オプションを定義するメタデータを削除するには、次のステップを実行します。

  1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

  2. アプリケーションを選択します。

  3. 「サポートするオブジェクト」をクリックします。

    サポートするオブジェクト・ページが表示されます。

  4. ページの右側の「タスク」リストで、「サポートするオブジェクトのインストールの削除」をクリックします。

  5. 画面に表示されるステップに従います。

カスタム・パッケージ・アプリケーションのアップグレード

アップグレード・ページで、前に公開されたアプリケーションをアップグレードするスクリプトを定義できます。

内容は次のとおりです。

アップグレード・スクリプトの定義

アップグレード・ページを使用して、既存のアプリケーションをアップグレードする際に、データベース・オブジェクト、イメージおよびシード・データをアップグレードするスクリプトを定義できます。

アップグレード・スクリプトを作成するには、次のステップを実行します。

  1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

  2. アプリケーションを選択します。

  3. 「サポートするオブジェクト」をクリックします。

    サポートするオブジェクト・ページが表示されます。

  4. 「アップグレード」で、「アップグレード・スクリプト」をクリックします。

    「既存のサポートするオブジェクトの検出」セクションを使用して、適切なオブジェクトをインストールするか、またはアップグレードする必要があるかを決定します。

  5. 「既存のサポートするオブジェクトを検査する問合せ」で、フィールドに、サポートするオブジェクトが存在する場合に少なくとも1つの行を戻す問合せを入力します。

    カスタム・パッケージ・アプリケーションをインストールするユーザーにインストール・スクリプトまたはアップグレード・スクリプトを実行するように求めるかどうかが、問合せにより決定されます。

  6. スクリプトを作成するには、「作成」をクリックします。


    ヒント:

    このアプリケーションの様々な旧バージョンをユーザーがアップグレードできるようにするために、スクリプトのプロパティ・ページに移動してアップグレード・スクリプトに条件を追加できます。

  7. 画面に表示されるステップに従います。

カスタム・パッケージ・アプリケーションのアップグレード

アップグレード・スクリプトの作成後、サポートするオブジェクト・ページの「タスク」リストの「サポートするオブジェクトのアップグレード」をクリックすることによりテストできます。

また、エンド・ユーザーもこの機能を使用して既存のカスタム・パッケージ・アプリケーションをアップグレードできます。

カスタム・パッケージ・アプリケーションをアップグレードするには、次のステップを実行します。

  1. アップグレードする新しいバージョンのアプリケーションをインポートします(使用可能な場合)。「アプリケーション、ページまたはコンポーネントのエクスポートのインポート」を参照してください。

  2. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

  3. アプリケーションを選択します。

  4. 「サポートするオブジェクト」をクリックします。

    サポートするオブジェクト・ページが表示されます。

  5. 「タスク」リストから、「サポートするオブジェクトのアップグレード」をクリックします。

  6. 画面に表示されるステップに従います。

サポートするオブジェクトの削除

カスタム・パッケージ・アプリケーションを作成またはインストールすると、次のいずれかの方法で削除できます。

  • サポートするオブジェクト・ページで、「サポートされているオブジェクトの削除」をクリックします

  • 「アプリケーション」ホームページで、「このアプリケーションの削除」をクリックします

アプリケーションを削除する場合、現在のアプリケーション定義を削除して、サポートするオブジェクトに定義された削除スクリプトを実行するオプションがあります。

カスタム・パッケージ・アプリケーションを削除するには、次のステップを実行します。

  1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

  2. アプリケーションを選択します。

  3. 「サポートするオブジェクト」をクリックします。

    サポートするオブジェクト・ページが表示されます。

  4. 「タスク」リストから、「サポートされているオブジェクトの削除」をクリックします。

  5. 削除オプションを次のように選択します。

    • アプリケーション定義の削除: 現在のアプリケーション定義を削除します。

    • データベース・オブジェクトの削除: このアプリケーションのデプロイ属性に定義された削除スクリプトを実行します。

  6. 画面に表示されるステップに従います。

インストール・サマリーの表示

サポートするオブジェクト・ページで、「タスク」リストの「インストール・サマリーの表示」をクリックすると、最近のインストール・ログおよび削除ログを表示できます。このログには、現在のApplication Expressセッション中に発生した最新のインストールまたは削除の結果のみ表示されることに注意してください。

インストール・サマリーを表示するには、次のステップを実行します。

  1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

  2. アプリケーションを選択します。

  3. 「サポートするオブジェクト」をクリックします。

    サポートするオブジェクト・ページが表示されます。

  4. ページの右側の「タスク」リストで、「インストール・サマリーの表示」をクリックします。

    サマリー・ページが表示されます。