4.12 Oracle VM Managerのバックアップ

Oracle VM Managerをバックアップするには、Oracle VM Manager構成ファイルおよびOracle VM Managerデータベース・スキーマをバックアップする必要があります。デフォルトでは、このスキーマはOVSという名前で、バックアップの例で使用しています。スキーマ名を独自の名前に置き換えます。

Oracle VM Manager構成ファイルは、次の場所に格納されています。

/u01/app/oracle/ovm-manager-3/.config

この構成ファイルには、Oracle VM Managerによって使用されるデータベース接続情報、ポートおよびUUIDが含まれています。この構成ファイルの例は次のとおりです。

例4.4 Oracle VM Manager構成ファイル

DBHOST=<hostname of database server>
SID=<oracle SID>
LSNR=<listener port number defaults 1521>
APEX=<application express port number defaults 8080>
OVSSCHEMA=<database schema name for oracle vm manager defaults ovs>
WLSADMIN=<weblogic server admin defaults weblogic>
OVSADMIN=<oracle vm manager administrator name defaults admin>
COREPORT=<oracle vm manager core port defaults 54321>
UUID=<oracle vm manager uuid>

Oracle VM Managerをバックアップするには、次の手順を実行します。

  1. 次の場所にあるOracle VM Manager構成ファイルのバックアップ/コピーを行います。

    /u01/app/oracle/ovm-manager-3/.config

  2. Oracle VM ManagerデータベースのOVSスキーマをバックアップします。Oracle Databaseを使用している場合は、Oracle Database EXPユーティリティを実行し、OVSスキーマをエクスポートします。MySQLデータベースを使用するOracle VM Managerをインストールする場合、データベース全体がMySQL Enterprise Backupユーティリティで24時間ごとに自動的にバックアップされますが、バックアップを手動で行うことも可能です。Oracle VM ManagerのMySQLデータベースのバックアップおよびリストア機能の詳細は、付録B「Oracle VM ManagerでのMySQLのバックアップおよびリストア」を参照してください。

重要

Oracle VM ManagerでOracle Databaseを使用する場合、データベース用の定期バックアップ戦略が存在する必要があります。Oracle VM Managerでは、ローカルでホストされているMySQLデータベースのバックアップは自動化できますが、外部でホストされているOracle Databaseのバックアップは処理できません。データベースの適切なバックアップがない場合、データベースで破損またはエラーが発生した場合に環境を正常にリストアできる可能性はほとんどありません。