4.1 インストールの概要

様々なコンポーネントで構成されるOracle VM Managerは、すでに構成されているLinuxオペレーティング・システムにインストールします。Oracle VM Managerには、これらの様々なコンポーネントの通信を制御するリポジトリの役割を果たすデータベースが必要です。データベースは、インストーラによって提供されるバンドルされているMySQLデータベースをローカルにインストールすることも、既存のOracle Databaseという形態で別のシステムにホストすることもできます。バンドルされているデータベースを含むすべてのコンポーネントをローカルにインストールし、デフォルトの構成を使用するのは、簡易インストールです。既存のOracle Databaseを使用するインストールは、カスタム・インストールと呼ばれ、インストールの際に特定の構成パラメータを指定するオプションがあります。

注意

Oracle VMリリース3.2では、本番環境でのOracle VM Managerの簡易インストールが完全にサポートされています。

重要

Oracle VM Managerカスタム・インストールを実行してOracle Databaseのバックエンドを使用する場合、Oracleサポート・サービスを利用するには、適切なデータベース・バックアップ方式に従っていることを確認することが必須となります。

Oracle VMリリース3.2では、簡易インストールに含まれるMySQLデータベースは自動的にバックアップされます。

Oracle VM Managerのインストールには、Java、Oracle WebLogic ServerおよびOracle VM Managerアプリケーション自体のインストールが含まれます。簡易インストールを実行すると、MySQL v5.5もインストールされます。

アンインストーラは、インストール・スクリプトに含まれています。アンインストーラには、MySQL、Java、Oracle VM ManagerアプリケーションおよびOracle WebLogic Serverを削除するオプションがあります。