3.15 タグ

Oracle VM Managerは、オブジェクトの識別とグループ化に使用できるタグを作成する機能を提供します。この機能により、オブジェクトのビューの迅速な制限や、共通タグを共有しているオブジェクトに対するバッチ操作の実行を簡単に行うことができます。タグは、Oracle VM Managerユーザー・インタフェース内の「Tool and Resources」タブにある「Tags」サブタブ内で管理されます。

図3.12 「Tags」管理サブタブ


「Tags」タブの機能は、タグの追加 「Create a New Tag」アイコン 、編集 「Edit an Existing Tag」アイコン および削除 「Delete an Existing Tag」アイコン です。また、コンポーネントの検索 「Find Components」アイコン (共通タグの共有)オプションもあります。これらのオプションにアクセスするには、タブの上部にあるツールバーを使用するか、またはパネル内の項目を右クリックすると表示されるコンテキスト・メニューを使用します。

「Create New Tag」アイコンをクリックするか、または「Edit Tag」アイコンをクリックすると、タグ名とタグの説明を入力できるダイアログが起動します。

「Create New Tag」ダイアログ。
注意

タグ名は大文字と小文字が区別されます。タグ名は一意であり、重複できません。

Oracle VM Manager内でタグが作成されると、これらのタグを様々なコンポーネントまたはオブジェクトに割り当てることができます。これは、表示されるダイアログ内で既存のオブジェクトを編集してタグを追加することによって、または新規オブジェクトの作成中に行うことができます。たとえば、既存のサーバーにタグを追加するには、「Servers and VMs」タブでサーバーを検索し、サーバーを編集するオプションを選択する必要があります。表示されるダイアログで、「Tags」タブをクリックし、今後サーバーの識別に使用するタグを割り当てます。

「Edit Server」ダイアログの「Tags」タブ。

タグは、異なるタイプのオブジェクト間で再使用できます。たとえば、サーバーの特定のセットを識別するために使用されるのと同じタグを、仮想マシンのセットをグループ化するために使用することもできます。同じタグを共有するすべてのオブジェクトを表示するには、「Tool and Resources」タブの「Tags」サブタブにある「Find Components」アイコンをクリックします。

「Find Components」ダイアログ。

「Find Components」機能は、複数選択機能をサポートしているため、多くの個別のタグ名でタグ付けされたコンポーネントを検索できます。さらに、「Find Components」ダイアログでは、「Show Types」ドロップダウン・セレクタから特定のオブジェクト・タイプを選択することで、オブジェクト・タイプによって結果を制限できます。

Oracle VM Managerユーザー・インタフェース内の多くの画面で、「Tag Filter」を使用するオプションが提供されています。この機能は、フィルタの形成に使用可能なタグをリストするドロップダウン・ボックスの形式をとります。タグを選択すると、現在の画面のビューが、同じタグを共有するオブジェクトに制限されます。「Name Filter」オプションも提供する画面では、ドロップダウン・メニューから適切なフィルタ・タイプを選択して、フィルタ・タイプを切り替えることができます。

「Tag Filter」機能を使用してビューを制限すると、実行する操作を選択する前に、すべての項目を選択する[Ctrl] + [A]などのショートカット・キーを使用することにより、リストされたすべての項目に対してバッチ操作を実行できます。