Oracle VM Managerは、起動するとCLI構成ファイルを読み取ります。構成ファイルは次の場所にあります。
/u01/app/oracle/ovm-manager-3/ovm_cli/config/CLIConfigParams.xml
構成ファイルのオプションの数を変更できます。それらのオプションは、この項で示します。
構成ファイルのオプションを変更する前に、元のファイルをバックアップし、ファイルを書込み可能にするためにファイルの権限を変更する必要があります。
# chmod +w /u01/app/oracle/ovm-manager-3/ovm_cli/config/CLIConfigParams.xml
このファイルへの変更では、変更を有効にするためにOracle VM Managerの再起動が必要です。Oracle VM Managerを停止するには、次のように入力します。
# service ovmm stop
Oracle VM Managerを起動するには、次のように入力します。
# service ovmm start
デフォルトでは、CLIへのSSH接続はポート10000で許可されます。CLIが接続を受け入れるポートを変更するには、構成ファイルのsshPort="10000"
行を編集し、必要なポート番号に変更します。
デフォルトでは、CLIへの接続は15分後にタイムアウトします。CLIクライアントへの接続のタイムアウト時間を変更するには、構成ファイルのclientInactivityTimeout="15"
を編集します。タイムアウトを1分から59分の間に設定します。CLIをタイムアウトしない場合は、このオプションを-1
に設定します。
このタイムアウト・オプションに加え、ssh ServerAliveIntervalオプションを使用してsshクライアントのタイムアウトを停止できます。このオプションの使用の詳細は、1.1項「Oracle VM CLIへの接続」のヒントを参照してください。
CLIコマンドは大/小文字が区別されないため、list vm、List VM、またはその他の大/小文字の変化形を入力できます。デフォルトでは、CLIのオブジェクトに使用するデータ値は大/小文字が区別されるため、仮想マシンの名前がMyVM
である場合、CLIでこれを特定するときには同じ大/小文字を使用する必要があり、myvm
などの変化形は使用できません。構成ファイルのdataCaseSensitive="yes"
行を使用し、このオプションを"no"
に変更して、データ値で大/小文字を区別するように大/小文字の区別を変更できます。
公開鍵認証の接続チャネルは、指定された期間の終了後に、またはOracle VM Managerが再起動すると有効期限が切れます。チャネルを開く期間のデフォルトは1週間(10080分)です。構成ファイルのpublicKeyAuthChannelTimeout="10080"
オプションを編集することで、この設定を変更できます。値-1
を指定すると、チャネルは開いたままになります。
複数のCLIスクリプトを同時に実行すると、ファイル・システムや記憶域リポジトリなどの共有リソース周りにロックの例外が起きる場合があります。デフォルトでは、CLIコマンドによってリクエストされているオブジェクトがロックされた場合、CLIへの接続は20秒後にタイムアウトします。コマンドがロックの例外によって失敗した場合、ロックが解除されてコマンドが実行できるかどうかを確認するためにコマンドが12回再送信されます。ロックの例外を減らすようにCLIを調整するには、構成ファイルの次のオプションを使用して、コマンドがロック解除を待機する時間およびコマンドが再送信される回数を構成できます。
ロックのタイムアウト時間はlockExceptionRetryInterval="20"
オプションで定義します。このオプションは、6から119秒の値にする必要があり、デフォルトでは20に設定されています。
再試行の回数はlockExceptionRetryCount="12"
オプションで定義します。このオプションは、0よりも大きくする必要があります。