Oracle® Hyperion Calculation Manager

New Features

リリース 11.1.2.3.000


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著者: EPM 情報開発チーム

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目次:

新機能

新機能

このリリースのインストール、アーキテクチャおよび配置の変更に関連する新機能の詳細は、Oracle Enterprise Performance Management System Installation and Configuration Readmeの新機能に関する項を参照してください。

Oracle Hyperion Calculation Managerの新機能は、次の項を参照してください。

Apple社のモバイル・デバイスで動作保証されるようになったドキュメント

リリース11.1.2.3のドキュメント・ファイルは、MOBIファイル(以前から使用可能)およびEPUBファイルの2つのモバイル・フォーマットでも提供されるようになりました。EPUBドキュメント・ファイルは、Apple社のすべてのモバイル・デバイス(iPad、iPhoneおよびiPod Touch)でサポートされています。EPUBファイルは多くのモバイル・デバイスでサポートされています。ただし、動作保証されているのは、Apple社のモバイル・デバイスのみです。その他のデバイスは、今後動作保証されます。リマインダ – この文言を11.1.2.3の新機能ガイドまたはReadmeの新機能に関する項に含めてください。

以前のリリースで導入された機能

リリース11.1.2.0、11.1.2.1または11.1.2.2からのアップグレードの場合、累積機能概要ツールを使用して、これらのリリース間で追加された新機能のリストを確認します。このツールは、現在の製品、現在のリリース・バージョン、およびターゲット実装のリリース・バージョンを識別します。1回のクリックで、現在のリリースとターゲット・リリースとの間に開発された製品機能の概要のカスタマイズされたセットがツールによってただちに生成されます。このツールはこちらにあります: https://support.oracle.com/oip/faces/secure/km/DocumentDisplay.jspx?id=1092114.1

Calculation Manager全体での文字列のグローバルな検索および置換

システム・ビューから、Calculation Managerを使用する製品(Oracle Hyperion Financial Management、Oracle Hyperion Planning、Oracle Essbaseなど)内、アプリケーション内、プラン、データベースまたは計算タイプ内、ルールセット内、ルール内、テンプレート内、式コンポーネント内およびスクリプト・コンポーネント内でグローバルな検索および置換を実行できます。

注:

「基本プロパティを含める」を選択した場合、Calculation Managerでは、オブジェクトの名前、説明、コメントおよびキャプションを検索します。Calculation Managerでは、デフォルトで、オブジェクト内で使用する式、スクリプト、その他のコンポーネント、変数などを検索します。

検索する場合、Calculation Managerは、検索を起動したシステム・ビューのノードの各オブジェクトを検索します。(個々のオブジェクトで検索する場合、オブジェクトをオープンしてから、「編集」および「検索」を選択する必要があります。)たとえば、Planningアプリケーション内のプラン・タイプの「ルール」ノードを右クリックし、「検索」を選択すると、Calculation Managerは、「ルール」ノード内のすべてのビジネス・ルールで入力したテキスト文字列を検索します。

Calculation Managerで検索対象のテキストが見つかった場合、検索したオブジェクトのテキストおよびスコープを含むオブジェクトのリストを示す「検索」タブが開きます。たとえば、Planningアプリケーション内で、プラン・タイプの「スクリプト」ノードでテキストを検索する場合、Calculation Managerでは、テキストが見つかったオブジェクトの数と、オブジェクトが存在するアプリケーション名およびプラン・タイプが表示されます。

検出されたテキスト文字列のうち、選択したものを置換することも、すべてを置換することもできます。選択したものを置換する場合、Calculation Managerは、「検索」タブで選択したもののみを置換します。すべてを置換する場合、Calculation Managerは、「検索」タブのテキスト文字列のすべてのインスタンスを同時に置換します。

注:

「すべて置換」は、「次を含む」または「次と一致」オプションを使用してテキスト文字列を検索した場合にのみ使用できます。「次で始まる」または「次で終わる」オプションを使用した場合は使用できません。

テキスト文字列によるオブジェクトのフィルタリング

リスト・ビューで、「フィルタ」ダイアログを使用し、指定する条件に従ってビューに表示されるオブジェクトをフィルタ処理できます。テキスト文字列によってオブジェクトをフィルタ処理できます。入力したテキスト文字列で始まる、終わる、含む、または一致するテキスト文字列を検索できます。また、大文字/小文字を区別して検索することも、区別せずに検索することもできます。

データ範囲コンポーネントでのソート(Financial Managementアプリケーションのみ)

Financial Managementデータ範囲コンポーネントで、次元によってソートできます。ソート基準の次元を選択した後、昇順(AからZ)または降順(ZからA)で次元をソートできます。

スクリプト・モードで編集中のシステム・キーワードの抑制

以前のリリースでは、スクリプト・モードでビジネス・ルールを編集すると、キーワードを使用してグラフィカル・モードに変換するために、Calculation Managerによって複数行のシステム生成キーワードがコメント行として表示されていました。このリリースでは、スクリプトが読みやすくなるよう「コメントの非表示」を選択してこれらのキーワードを抑制することも、コメントの表示を選択してキーワードを表示することもできます。

注:

「コメントの非表示」を選択した場合、Calculation Managerによって生成されたコメントのみが表示されません。自分または他のユーザーがスクリプトに入力したコメントは表示されます。

ビジネス・ルール・スクリプトのパフォーマンスまたは最適化の問題の分析(PlanningおよびEssbaseブロック・ストレージ・アプリケーション・ユーザーのみ)

ビジネス・ルールを設計する際、スクリプト診断を実行できます。スクリプト診断を実行するには、ビジネス・ルール内の任意のコンポーネントをクリックし、「エラーおよび警告」タブをクリックしてスクリプト診断を実行するボタンをクリックします。これを行うと、Calculation Managerでは、ビジネス・ルール・スクリプトを分析し、次のいずれかを表示します:

  • 検証が行われない場合は、検証エラーが表示されます。各検証エラーを右クリックすると、「スクリプトの表示」または「デザイナの表示」タブにエラーのソースを表示できます。

    「スクリプトに表示」を選択すると、ルールがスクリプト・モードで表示され、エラーを含む行が強調表示されます。(グラフィカル・ルールの場合、ルールはスクリプト・モードで編集できません。)ルールを編集するには、「デザイナ」を選択します。

    「デザイナに表示」を選択すると、エラーを含むコンポーネントが強調表示されます。エラーを修正してスクリプト診断を再実行するか、別のエラーをクリックして修正します。

  • 検証が行われた場合は、「要約」および「警告」が表示されます。要約および警告の各アイテムをクリックすると、「スクリプトの表示」または「デザイナの表示」タブにスクリプトのソースを表示できます。

    「スクリプトに表示」を選択すると、ルールがスクリプト・モードで表示され、エラーを含む行が強調表示されます。(グラフィカル・ルールの場合、ルールはスクリプト・モードで編集できません。)ルールを編集するには、「デザイナ」を選択します。

    「デザイナに表示」を選択すると、エラーを含むコンポーネントが強調表示されます。エラーを修正してスクリプト診断を再実行するか、別のエラーをクリックして修正します。

    注:

    警告はベスト・プラクティスに基づいていますが、スクリプトでの必要性に応じて、警告を無視できます。

    • 「要約」では、計算におけるデータ・セルの数、データのパス・スルーの数、割当ての不適合の数、不正に使用された次元の数などの統計がリストされます。

    • 「警告」では、すべての疎次元がセル参照に指定されるかどうか、セルは疎メンバーを参照するかどうか、割当てでは異なるデータ・ブロックの疎次元メンバーを参照するかどうかなどの情報をリストします。これらは、それぞれパフォーマンスに影響を及ぼすことがあります。

異なるスコープ間での変数のコピー

Calculation Managerでは異なるスコープ間で変数をコピーできます。アプリケーション・タイプに応じて、あるアプリケーション、計算タイプ、プラン・タイプまたはデータベース、ルールセットまたはルールから同じアプリケーション・タイプの別のアプリケーション、計算タイプ、プラン・タイプまたはデータベース、ルールセットまたはルールに変数をコピーできます。たとえば、Planningプラン・タイプ変数は、Planningビジネス・ルールにコピーできますが、Oracle Hyperion Financial Managementビジネス・ルールにコピーできません。

コピーする変数がすでに存在する(つまり、同じ名前の変数がコピー先の場所にすでに存在する)場合、コピーした変数に新しい名前を付けるか、コピーをスキップするか、コピーした変数の内容で既存の変数の内容を上書きできます。

メンバー・ブロック・コンポーネント内からの変数の選択

EssbaseおよびPlanningメンバー・ブロック・コンポーネントで、変数またはメンバーをメンバー・ブロックに挿入できるようになりました。

2つのビジネス・ルールのスクリプトの比較

2つのビジネス・ルールのスクリプトを表示して、それぞれがどのように違うか、変更した箇所、またはグラフィカル・ビジネス・ルールのスクリプトを確認できます。Calculation Managerのシステム・ビューで、2つのビジネス・ルールのスクリプトをウィンドウで左右に並べて表示できるようになりました。

2つの計算スクリプトのコンポーネントが、「スクリプトの比較」ウィンドウという新しいウィンドウで左右に並んで表示されます。スクリプトの比較ウィンドウに次の情報が表示されます:

  • どちらかのスクリプトに追加が行われた場合、その行の背景が薄いグレーで表示されます。

  • どちらかのスクリプトで削除が行われた場合、その行の背景が濃いグレーで表示されます。

  • いずれかのスクリプトが変更された場合は、その行の背景が黄色で表示されます。

  • 最初の列にはスクリプトの行番号が表示されます。

  • 2番目の列には、次の3種類の文字の1つが表示されます:

    • *は、左列に表示されるスクリプトの行が、右列に表示されるスクリプトの行と異なることを示します

    • +は、左列に表示されているスクリプトと比較すると、右列に表示されているスクリプトに新しい行が追加されていることを示します

    • -は、左列に表示されているスクリプトと比較すると、右列に表示されているスクリプトから行が削除されていることを示します

  • 3番目と4番目の列には2つのスクリプトが表示されます。スクリプト内の異なっている行の1つを強調表示すると、下部ペインで個別のセクションにスクリプトが表示されます。左側のスクリプトが最初のセクションに表示され、右側のスクリプトがその下に表示されます。

注:

2つを超えるビジネス・ルールを一度に比較することはできません。また、ビジネス・ルールのバージョンを比較することはできません(たとえば、ビジネス・ルールの直前のバージョンと、保存したばかりのバージョンを比較できません)。

ダブルクリックによるルールセット内からのルールのオープン

以前のリリースでは、ルールセット・デザイナでビジネス・ルールセットを編集した場合、ルールセット内のルールを開くには、ルールを右クリックして「開く」を選択していました。このリリースでは、ルールセット・デザイナでルールセットを操作する場合、ビジネス・ルールをダブルクリックして開くことができます。

変数セレクタに表示する変数の選択

Calculation Managerでは複数のコンポーネントから変数セレクタを開くことができます。デフォルトでは、変数セレクタは使用可能なすべての変数を表示します。一部の変数は、変数セレクタを開いたコンテキストと無関係の場合があります。(たとえば、メンバー・ブロック・コンポーネントで変数セレクタを開くと、数値の変数が表示されますが、メンバー・ブロック・コンポーネントで使用することはできません。)このリリースのCalculation Managerでは、変数セレクタを開いたコンテキストに基づいて、関連する変数のみがデフォルトで表示されます。「すべての変数の表示」を選択して、コンテキストに関係なく、変数セレクタですべての変数を表示することもできます。

「フィルタ」ダイアログでの選択内容のリセット

リスト・ビューで、「フィルタ」ダイアログを使用し、指定する条件に従ってCalculation Managerオブジェクトをフィルタ処理できます。「フィルタ」ダイアログには、「フィルタ・オプション」と「詳細設定オプション」の2つのタブが含まれています。このリリースでは、各タブで選択を行った後、「リセット」をクリックして一方のタブをデフォルト値でリセットし、他方のタブの選択をそのままにすることができます。

条件ビルダー内からのPlanningスマート・リストの選択

このリリースでは、条件ビルダーを使用してPlanningビジネス・ルールの条件を作成する場合、変数、メンバーまたは関数に加えてスマート・リストを条件の式で使用できます。

設計時プロンプト内のテキストの検索および置換

テンプレートの設計時プロンプトで、テキスト文字列を検索および置換できます。単語全体の検索、単語の一部の検索、大文字/小文字を区別した検索、大文字/小文字を区別しない検索を行えます。設計時プロンプト・グリッドのすべての行が検索されるよう、選択した行から同じ行までで検索をラップできます。

検索する場合、Calculation Managerは、設計時プロンプトの名前とテキスト・フィールドを、設計時プロンプト・グリッドで選択した行、または行が選択されていない場合は最初の行から検索します。Calculation Managerで一致が検出された場合、設計時プロンプト・グリッドで一致が強調表示されます。一致が見つからない場合、メッセージが表示されます。

検出されたテキスト文字列のうちの1つを置換することも、すべてを置換することもできます。1つを置換する場合、Calculation Managerは一度に1つのテキスト文字列のインスタンスを検索して置換します。すべてを置換する場合、Calculation Managerは、テキスト文字列のすべてのインスタンスを同時に検索し、置換します。

配置ビューからのビジネス・ルールの印刷

システム・ビューから印刷する以外に、配置ビューからビジネス・ルールを印刷できます。ビジネス・ルールのプロパティ、フロー・チャートおよびコンポーネントの詳細を印刷できます。たとえば、配賦費用の式コンポーネントが含まれるビジネス・ルールを印刷すると、式の構文、式を構成する関数および変数、ルールのフロー・チャートの手順要約(図ではない)、およびルールのプロパティが出力されます。また、ビジネス・ルールで使用されているテンプレートおよびコンポーネントを印刷できます。

Essbaseビジネス・ルールでの実行時プロンプトのサポート

Essbaseビジネス・ルールの実行時プロンプト変数を作成できます。実行時プロンプト変数によって、ユーザーは、Calculation ManagerまたはOracle Essbase Administration Servicesでビジネス・ルールを起動する際に変数の値を入力できます。すべての値が検証された後、ビジネス・ルールが起動します。

注:

実行時プロンプト変数にデフォルト値が含まれている場合、ルールの検証時、デフォルトの実行時プロンプト値で検証されます。

次のEssbase変数の型の実行時プロンプトを作成できます。

  • 数値

  • 整数

  • 文字列

  • 次元間

  • 次元

  • メンバー

  • メンバー

  • パーセント

  • メンバー範囲

検証、デバッグおよび分析時の実行時プロンプトへの値の入力(PlanningおよびEssbaseユーザーのみ)

ルールを検証または起動する際、PlanningおよびEssbaseブロック・ストレージ・ルールのルールで使用される実行時プロンプト変数の値を入力するよう求められようになりました。変数にデフォルト値がある場合はその値が検証に使用されますが、ルールを起動する際、ルール内で使用されるすべての実行時プロンプト変数に値を入力するよう求められます。検証時、「ルールに値を適用」オプションを選択して実行時プロンプトに入力した値を適用できます。起動時、これらの値は、実行時プロンプトに使用または変更できるよう表示されます。

次元名を使用した変数の作成

次元タイプではなく次元名を使用して、メンバー、メンバー(複数)、次元間、メンバー範囲、および次元型の変数を作成できます。グローバル・レベルでは、次元名を入力できます。アプリケーション・レベルでは、アプリケーションのすべての次元名をリストしたドロップダウンがあります。

変数デザイナでの検索

変数デザイナの検索機能で、変数の名前を入力することによって、変数を検索できます。変数のテキスト文字列を検索することもできます。(たとえば、検索に基本プロパティを含める場合、デフォルト値を含む文字列変数を検索できます。)

デフォルトでは、Calculation Managerでは、変数のデフォルト値を使用して検索します。検索に変数の基本プロパティを含める場合、Calculation Managerでは、デフォルト値と、変数の名前、タイプ、説明およびグループの両方を使用して検索を行います。

注:

Calculation Managerでは、変数ナビゲータで選択したタイプ(グローバル、アプリケーション、計算、プランまたはデータベース、ビジネス・ルール)内でのみ、変数を検索します。(たとえば、プラン・タイプを選択した場合、Calculation Managerは、そのプラン・タイプ内でのみ検索します。)すべての変数タイプ内で変数を検索するには、各タイプ内で個別に検索を実行する必要があります。タイプを選択しない場合、検索機能は無効になります。

スクリプト内のテンプレート・マクロ・コールの編集

スクリプト・モードでビジネス・ルールを編集していて、ビジネス・ルールにテンプレートが含まれている場合、ビジネス・ルール・スクリプト内からテンプレートを編集できるようになりました。テンプレートを編集するには、スクリプトのテンプレート行を選択し、「テンプレートの編集」アイコンをクリックします。これによって、テンプレートを変更できるテンプレート・ウィザードが起動されます。

PlanningおよびEssbaseの2つの新しいシステム・テンプレートのサポート

このリリースには、PlanningおよびEssbaseの2つの新しいシステム・テンプレートが含まれています。割当て - 単純除外テンプレートをPlanningまたはEssbaseビジネス・ルールで使用し、ある範囲のメンバーを割り当てたり、範囲内の別のメンバーを割当てから除外できます。

複数通貨を使用せずに作成されたPlanningアプリケーション、およびEssbaseブロック・ストレージ・アプリケーションで、「通貨換算」テンプレートを使用できます。「通貨換算」テンプレートを使用すると、Planningアプリケーションのシステム・タイプの勘定科目(または選択した勘定科目)、およびEssbaseアプリケーションのユーザー定義属性を使用して、勘定科目の値をレポート通貨に換算します。

割当て - 単純除外テンプレートでは、次のことができます。

  • 割当て範囲のすべてのメンバーに割り当てるか、割当て範囲から除外するメンバーを定義する

  • 割当て範囲のすべてのメンバーに均等に割り当てるか、割当て範囲の各メンバーのドライバ/基準を使用して割り当てる

  • データを丸めるかどうか、丸める場合はその丸め方を指定する

  • 「デバッグ・ウィザード・オン」を選択し、テンプレート内の設計時プロンプト用に入力した内容を示すコメントをスクリプトに表示する

通貨換算テンプレート・ウィザードでは、次のことができます。

  • 通貨に対して作成されたカスタム次元を選択する

  • 通貨次元内のレポート通貨メンバーを選択する

  • レポート通貨に対する為替レートを選択する

Workforce Planning、Capital Asset Planning、Public Sector Budgeting、Project Financial Planningプラン・タイプのメンバーの動的な作成および削除

Workforce Planning、Capital Asset Planning、Public Sector Budgeting、またはProject Financial Planningプラン・タイプが有効なPlanningアプリケーションを使用する場合、ビジネス・ルールの起動時にメンバーを動的に作成したり、削除できます。これを行い、デフォルトの動的な親メンバーを定義する場合、Oracle Hyperion Planningで親の子メンバーはルールの起動に自動的に作成され、ルールの起動に自動的に削除されます。

Calculation ManagerでのEssbaseビジネス・ルールのコマンド・ライン・ランチャの使用

コマンド・ライン・ランチャ・ユーティリティは、%EPM_ORACLE_HOME%\common\calcmgr\11.1.2.0\libcalcmgrCmdLine.jarファイル内にあります。ユーティリティを実行するコンピュータにJavaランタイム・バイナリをインストールする必要があります。ユーティリティを実行するには、ユーティリティを実行するコンピュータにjarファイルをコピーし、次のコマンドを使用します。

      java –jar calcmgrCmdLine.jar <Calc Server URL> <USER> <PASSWORD> <APPLICATION NAME> <DATABASE NAME> <RULE NAME> [,<VARIABLE NAME>=<VARIABLE VALUE>]
   
  • コマンド・ライン・ランチャは、一度に1つのルールのみを実行できます。

  • ルール内で参照されていない変数名が渡された場合は無視され、その旨のメッセージは表示されません。

  • 変数がルールで参照されているのに引数として渡されてない場合、生成されたルール・スクリプトは、検証値または変数のデフォルト値(指定されている場合)を使用します。

  • 起動が成功すると、エラー・レベル0が返されます。起動が成功しなかった場合、エラー・レベル1が返されます。

コマンド・ライン・ランチャの例および引数

コマンド・ライン・ランチャの例を次に示します。

      java –jar calcmgrCmdLine.jar http://myBox:19000 admin password Sample Basic myRule var1=\"Jan\" var2=1000 var3=”Budget->\”001\”->FY10”

   
  • <Calc Server URL> - プロトコル(http、httpsなど)およびホスト名とポート

  • <USER> <PWD> - ユーザー名とパスワード

  • <APPLICATION NAME> - ルールが作成されるEssbaseアプリケーション

  • <DATABASE NAME> - ルールが作成されるOracle Essbaseデータベース(アプリケーション内)

  • <RULE NAME> - ビジネス・ルールの名前

  • <VARIABLE NAME> - ビジネス・ルールで置き換える実行時プロンプト変数名

  • <VARIABLE VALUE> - 実行時プロンプト変数の値

暗号化されていないモードの例

      java -jar calcmgrCmdLine.jar <CalcServer URL> <USER NAME> <PWD> <Application Name> <Database Name> <Rule Name> <variable name=value>,<variable name=value>
   

      java -jar calcmgrCmdLine.jar http://myBox:19000 admin password Sample Basic myRule var1="Jan" var2=1000
   

暗号化モードの例

暗号化パスワードをコマンド・ライン・ランチャへの引数として渡す必要がある場合、まずパスワードの暗号化されたトークンを作成します。次のようにデフォルトの鍵を使用してパスワードを暗号化できます。

      java -jar calcmgrCmdLine.jar -encrypt password
   

復号化のデフォルト鍵を使用した暗号化モードの例

デフォルトの鍵を使用してパスワードを復号化する場合、次のようにして復号化します。

      java –jar calcmgrCmdLine.jar -decrypt http://myBox:19000 admin g//Fl9AB2qrFN9R5m141CPgcLYmjmLyiIxk2CXz7hxbheZe6HDUvjYkQuW2l4Oer Sample Basic myRule var1="Jan" var2=1000
   

指定された暗号化の鍵を使用した暗号化モードの例

指定した鍵を使用してパスワードを暗号化する場合、次のようにして暗号化します。

      java -jar calcmgrCmdLine.jar -encrypt -key AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA password
   

指定された復号化の鍵を使用した暗号化モードの例

      java –jar clacmgrcmdLine.jar -key AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA http://myBox:19000 admin g//Fl9AB2qrFN9R5m141CPgcLYmjmLyiIxk2CXz7hxbheZe6HDUvjYkQuW2l4Oer Sample Basic myRule var1="Jan" var2=1000
   

Windowsでbatファイルを使用したコマンド・ライン・ランチャの実行

次の例は、Windowsでbatファイルを使用してコマンド・ライン・ランチャを実行する例です。

      
@echo off
java –jar calcmgrCmdLine.jar http://myBox:19000 admin password Sample Basic myRule var1=\"Jan\" var2=1000 var3=”Budget->\”001\”->FY10”
IF %ERRORLEVEL%==0 goto success
echo there is error
goto end
:success
echo success
:end

   

Calculation Managerでの新しいカスタム定義関数の使用

このリリースのOracle Hyperion Calculation Managerにはコンポーネントで使用できる新しいカスタム定義関数がいくつか含まれています。これらの関数のリストを次に示します。

  • @CalcMgrExecuteMaxLEnScript – 暗号化されたMaxLスクリプトを起動します

    Javaクラス: com.hyperion.calcmgr.common.cdf.MaxLFunctions

    仕様: @CalcMgrExecuteMaxLEnScript(privateKey, maxlScripts, arguments, asynchronous)

  • @CalcMgrExecuteEncryptMaxLFile – 暗号化されたMaxLファイルを起動します

    Javaクラス: com.hyperion.calcmgr.common.cdf.MaxLFunctions

    仕様: @CalcMgrExecuteEnMaxLFile(privateKey, maxlFileName, arguments, asynchronous)

  • CalcMgrIntegerToString – 整数を文字列に変換します

    Javaクラス: com.hyperion.calcmgr.common.cdf.MaxLFunctions

    仕様: @CalcMgrIntegerToString(integerNumber)

  • @CalcMgrDoubleToString - 倍精度浮動小数点を文字列に変換します

    Javaクラス: com.hyperion.calcmgr.common.cdf.MaxLFunctions

    仕様: @CalcMgrDoubleToString(doubleNumber)

  • @CalcMgrStringsToString – 文字列配列をデリミタを使用する文字列に変換します

    Javaクラス: com.hyperion.calcmgr.common.cdf.MaxLFunctions

    仕様: @CalcMgrStringsToString(strings, seperator)

暗号化を使用したMaxLスクリプトまたはファイルの記述

essmsh –gkコマンドは、コンソールで秘密鍵と公開鍵を生成します。

  • 暗号化の公開鍵: 25159,850102129

  • 復号化の秘密鍵: 240764119,850102129

  暗号化を使用したMaxLスクリプトまたはファイルを記述するには、次のようにします:

  1. 公開鍵essmsh -ep admin 25159,850102129を使用してユーザーadminのトークンを生成するには、906388712099924604712352658511のようなトークンを取得する場合があります。

    公開鍵essmsh -ep password 25159,850102129を使用してユーザーadminのトークンを生成するには、0893542980829559883146306518502837293210のようなトークンを取得する場合があります。

  2. 次のログインでMaxLスクリプトを記述します:

    login $key $1 $key $2 on localhost;

  3. MaxL: essmsh -D fileName privateKey userKey passwordKeyを実行します

    essmsh -D C:/Temp/maxlcmd1.mxls 240764119,850102129 906388712099924604712352658511 0893542980829559883146306518502837293210

  4. ユーザー名とパスワードを使用してMaxLファイルを暗号化するには、次のコマンドを使用します。このコマンドによって、フォルダに暗号化されたファイルが作成されます。これをカスタム定義関数で使用します。

                essmsh -E "<full path of MaxL file name>" <public key>
             

計算スクリプト例

計算スクリプトの例を次に示します。

      
FIX ("Sales","100-10","New York","Actual")
    "Jan"(
@CalcMgrExecuteEncryptMaxLFile("2115028571,2505324337","C:/Temp/exportdata.mxls",@List("906388712099924604712352658511","0893542980829559883146306518502837293210"),
"true");
    )
ENDFIX

   

      
RUNJAVA com.hyperion.calcmgr.common.cdf.MaxLFunctions "false" "-D" "C:/Temp/maxlcmd1.mxls" "2115028571,2505324337" "906388712099924604712352658511" "0893542980829559883146306518502837293210" "sample" "var1" "var1_value";