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リリース 11.1.2.3
新しいOracle Data Relationship Governanceモジュールでは、ガバナンス・ワークフローを採用しています。これを使用すると、繰返し可能なビジネス・プロセスを使用して、データ・スチュワードがデータ変更の入力、検証および承認を管理できるようになり、質の高いデータ、ポリシー準拠、ユーザーのコラボレーション、およびビジネス・コミュニティ全体での意識の変化を実現できます。
この機能のハイライト:
ワークフロー・モデル––Oracle Data Relationship Managementのデータに対する一連の変更の管理に伴うユーザー・タスク、ワークフローのステージおよびデータのタイプを制御するために使用されます。
ワークフロー要求––変更または修正を開始するために使用されます。開始した変更または修正は、他のユーザーがガバナンス・ワークフローを使用して、完了、承認、エンリッチおよびコミットします。
ガバナンス・ワークリスト––変更要求や改善要求を処理する中央の場所です。ガバナンス・ユーザーは、ワークリストから変更要求を送信したり、ユーザー・グループに割り当てられた要求の確認や参加を行います。
アラートと通知––ガバナンス・ユーザーとデータ・マネージャに、関連する要求についてのData Relationship Managementアラートおよび電子メール通知を送信します。要求のワークフロー・モデルのステージ構成は、ユーザーに特定のステージで実行されているアクティビティを通知するか、およびどのユーザーに通知するかを制御します。
ワークフロー・パス––要求に対して完了するワークフロー・ステージ、要求のアクティブ・ステージ、前のステージの完了ステータス、およびアクティブ・ステージの承認数を識別します。ワークフロー・パスを使用すると、要求にかかる時間、関連する承認の数、および承認プロセス全体における要求の位置を、参加しているユーザーが把握できます。
ワークフロー・タグ—ガバナンス・ユーザーが要求の完了期日を割り当てたり、要求を緊急としてマークしたりできます。
詳細は、Oracle Data Relationship Management User's Guideのガバナンス・ワークフローに関する項を参照してください。
動的スクリプトにより、Data Relationship Management管理者はJavaScriptを使用して、派生プロパティと検証のビジネス・ロジックを開発することができます。動的スクリプトは、標準のスクリプト言語を使用しており、式よりも堅牢でパフォーマンスに優れた代替手段です。スクリプトでは、複数の文や変数、インライン・コメントを使用することで、編成がわかりやすくなり、ロジックの複雑さを軽減できます。また、動的スクリプトでは、ループや正規表現などの高度な概念もサポートされています。
詳細は、Oracle Data Relationship Management Administrator's Guideの動的スクリプトに関する章を参照してください。
リレーショナル・データベースへの外部接続を使用して、データベース・テーブルからData Relationship Managementにデータをインポートできます。インポート・プロファイルにより、単一のデータベースのテーブルからデータをソーシングできます。インポート・プロファイルの各セクションを単一のデータベース・テーブルにマップできます。クエリー・フィルタを構成すると、ソース・データベース・テーブルからデータのサブセットをインポートできます。
オブジェクト・アクセス・グループを使用すると、メタデータ・オブジェクトの編成、アクセスおよび管理をカスタム・ユーザー・グループごとにまとめて行うことができます。これまで提供されていたオブジェクト・アクセス・レベル(ユーザー、標準、システム)は今後、コア・オブジェクト・アクセス・グループとして提供されます。カスタム・オブジェクト・アクセス・グループは、アクセス・マネージャが作成およびプロビジョニングできます。ユーザーには、各カスタム・オブジェクト・アクセス・グループに対する実行権限または管理権限を割り当てることができます。
詳細は、Oracle Data Relationship Management Administrator's Guideのオブジェクト・アクセス・グループの管理に関する章を参照してください。
階層制約を使用すると、ノード・データ型のプロパティ値を更新する際に、表示および選択の対象とする階層とノードを制限できます。階層制約は、ノード・データ型を使用するプロパティ定義のオプションの構成です。階層制約機能では、階層制約を割り当てる前に構成する必要がある階層グループおよび階層グループ・プロパティを使用します。
詳細は、Oracle Data Relationship Management Administrator's Guideの階層制約の使用に関する項を参照してください。
ジョブ管理により、長時間実行される操作(ジョブ)とそれにより生成される結果を、より強力に制御し、可視化することができます。操作をジョブとして実行すると、ユーザーは、プロセスの実行中に別のタスクを実行でき、そのユーザーが次にアクセスしたときには、その操作のステータスや任意の結果にアクセスできるようになります。
詳細は、Oracle Data Relationship Management User's Guideのジョブ管理に関する項を参照してください。
国際組織のグローバリゼーション要件に対応するため、このリリースのOracle Data Relationship Managementドキュメントは、次のように翻訳されています:
ガイド名 |
翻訳言語 |
---|---|
Oracle Data Relationship Management Administrator's Guide |
フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語、簡体字中国語 |
Oracle Data Relationship Management User's Guide |
フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語、簡体字中国語 |
Oracle Data Relationship Management Installation Guide |
フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語、簡体字中国語 |
Oracle Data Relationship Management New Features |
日本語 |
Oracle Data Relationship Management Readme |
日本語 |
リリース11.1.2.3のドキュメント・ファイルは、2つのモバイル形式で利用できるようになりました。1つは既存の.mobiファイル、もう1つは.epubファイルです。EPM SystemのePubドキュメント・ファイルは、すべてのAppleモバイル・デバイス(iPad、iPhoneおよびiPod Touch)でサポートされています。ePubファイルは多くのモバイル・デバイスでサポートされていますが、動作保証されているのはAppleモバイル・デバイス上のみです。その他のデバイスも今後動作保証される予定です。
リリース11.1.2.0、11.1.2.1または11.1.2.2からアップグレードする場合は、累積機能概要ツールを使用して、これらのリリースの間に追加された新機能のリストを確認してください。このツールを使用すると、現行の製品、現行のリリース・バージョン、およびターゲットとなる実装リリース・バージョンを特定できます。1回のクリックで、現行リリースからターゲット・リリースまでの間に開発された製品機能の概略がカスタマイズされてすばやく生成されます。このツールはこちらにあります:
https://support.oracle.com/oip/faces/secure/km/DocumentDisplay.jspx?id=1092114.1