Oracle® Hyperion Planning

新機能

リリース11.1.2.3


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更新: 2013年12月

著者: EPM 情報開発チーム

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目次:

以前のリリースで導入された機能

Planningの機能強化

Public Sector Planning and Budgetingの機能強化

Project Financial Planning

Workforce Planning機能およびユーザー・インタフェース拡張

Capital Asset Planning: 機能およびユーザー・インタフェース拡張

Apple Mobile Devicesで動作保証されたドキュメント

パフォーマンスを最適化するための推奨構成

以前のリリースで導入された機能

リリース11.1.2.0、11.1.2.1または11.1.2.2からアップグレードしている場合、Cumulative Feature Overview (CFO)ツールを使用して、リリース間で追加された新機能のリストを確認します。CFOツールを使用すると、現在の製品、現在のリリース・バージョンおよびターゲット実装リリース・バージョンを識別できます。また、現在のリリースとターゲット・リリース間で開発された製品機能の高レベルの説明をカスタマイズしたセットを作成でき、使用可能な機能の概要を取得できます。CFOツールは、https://support.oracle.com/oip/faces/secure/km/DocumentDisplay.jspx?id=1092114.1にあります

動的モデル化: 「オンザフライ」でのメンバーの作成

モジュール・アプリケーションでビジネス・ルールを操作する際に、存在するメンバーの数が不十分であり、管理者がデータベースをリフレッシュして必要なプレースホルダをOracle Essbaseに再作成する必要があると指示された場合、ユーザーは必要に応じてメンバーを作成できます。メンバーを動的に作成できるこの機能により、管理者がデータベースをリフレッシュすることなく、必要なメンバーを迅速かつ簡単に定義できます。ビジネス・ルールの操作と動的メンバーの詳細は、『Oracle Hyperion Calculation Manager設計者ガイド』を参照してください。「動的メンバー」の有効化の詳細は、『Oracle Hyperion Planning管理者ガイド』の動的メンバーに関する項を参照してください。

柔軟なカスタム次元

プラン・タイプごとに異なる次元の階層を定義および管理でき、プラン・タイプ別の柔軟なモデリングが可能です。

新しいタスク・リスト・タイプ

「バージョンのコピー」タスクを作成して、特定のソース・バージョンと宛先バージョンに関するサポート詳細、注釈、セル・テキスト、セル・ドキュメントなど現在のフォームのデータをコピーできますタイプおよびステータス別に現在のジョブを表示するには、ジョブ・コンソールを起動する「ジョブ・コンソール」タスクを作成します。詳細は、『Oracle Hyperion Planning管理者ガイド』タスク・リストへのタスクの追加に関する項を参照してください。

タスク・リスト・ダッシュボードおよびレポート・ページ

新しいタスク・リスト・ダッシュボードでは、タスク・リスト・レポート・ユーザーは、タスク・リスト・タイプ、割り当てられたユーザーおよび期限などの様々なデータによって、タスク・リストのステータスをグラフィカルに表すチャートを生成できます。新しい「タスク・リスト・レポート」ページでは、割り当てられた所有者、完了日付およびタスク・リスト・ステータスなどのタスク・リスト・データを含むMicrosoft ExcelワークシートおよびPDFレポートを生成できます。

グリッド・スクロールのプリファレンス

管理者およびユーザーは、グリッドでデータをフェッチおよび表示する方法を指定できます。

メンバー名および別名の表示プリファレンス

表示メンバー・データの種類をカスタマイズするには、Planningユーザー・プリファレンスの一部として次のメンバーと別名の表示オプションを指定できます:

  • デフォルト - フォーム、グリッドまたは次元設定によって決定されるデータを表示します

  • メンバー名 - 表示メンバー名

  • 別名 - メンバーの別名を表示します(定義されている場合)

  • メンバー名:別名 - 名前に続けて別名(定義されている場合)

  • 別名:メンバー名 - 別名(定義されている場合)に続けて名前

次のようにメンバーと別名の表示オプションを適用できます:

  • 現在のアプリケーション・デフォルトを使用すると、設定は、プランナまたは対話型ユーザーが指定した設定で上書きされることがあります。

  • アプリケーション設定を使用する場合、ここでの設定は、アプリケーションのデフォルト・レベルで管理者が定義する設定より優先されます。

  • 次元の編集による

  • フォームの編集による

  • メンバー・セレクタの使用

Oracle Diagnostic Loggingの機能強化

管理者は、アプリケーション・プロパティを設定して、Oracle Hyperion Calculation Managerのビジネス・ルールを起動したときにロギングを有効にできます。次のアプリケーション・プロパティを設定してロギングを有効にできます:

  • BUSINESS_RULE_LAUNCH_LOG_ENABLED: Oracle Hyperion Calculation Managerビジネス・ルールを実行する際にロギングを有効にし、次の2つのプロパティがtrueに設定されているかどうかを確認します。このプロパティのデフォルト設定はfalseです。

  • BUSINESS_RULE_LAUNCH_LOG_RTP_VALUES: trueに設定すると、ランタイム・プロンプト値がログに記録されます。このプロパティのデフォルト設定はfalseです。

  • BUSINESS_RULE_LAUNCH_LOG_CALC_SCRIPT: trueに設定されている場合、Oracle Essbaseに送信される計算スクリプトがログに記録されます。このプロパティのデフォルト設定はfalseです。

アウトライン・ロード・ユーティリティの機能強化

  • アウトライン・ロード・ユーティリティの入力.CSVファイルで、コメントを使用できるようになりました。

  • 管理者は、アウトライン・ロード・ユーティリティを使用して、メタデータをリレーショナル・データ・ソースにエクスポートし、データをフラット・ファイルにエクスポートできます。アウトライン・ロード・ユーティリティを使用してリレーショナル・データ・ソースにエクスポートするときには、次のコマンドライン・パラメータを使用できます:

    • /ER[:RDBConnectionPropertiesFileName]

    • エクスポートされたデータが書き込まれる/ED CSVファイル

    • /EDD エクスポートされる行、列およびPOVメンバー

    • /ERA

    • /REQ:exportQueryOrKey

    • /REC:catalog

    • /RED:driver

    • /RER:url

    • /REU:userName

    • /REP:password

  • 新しいコマンドライン・パラメータが、アウトライン・ロード・ユーティリティに追加されました:

    • /EDH: 出力の.CSVファイルで、Oracle Hyperion Planningの内部HEADERBLOCKフォーマットの次元ヘッダーをエクスポートします。インポート前に基本次元と属性次元を動的に作成するには、インポート時にこれを使用します。

    • /ALS: 別名テーブルが存在しない場合はインポート時に作成します(デフォルト)。参照される別名テーブルが存在しない場合にエラーを生成するには、/-ALSを使用します。

    • /C2A:(column1, alias1), (column2, alias2), ...: /RIQおよび/REQコマンドの列の別名を作成します。RDBMSで列や列別名の文字の長さ制限を回避するには、このパラメータを使用します。

    • /DPU: /Rパラメータですべてのプランニング・ユニットを削除するか、プランニング・ユニットのメンバーの削除が試行された場合にエラーを表示します。削除操作でプランニング・ユニットのメンバーが削除されないようにするには、/-DPUを使用します。

Planningフラット・ファイルのロード・インタフェース

管理者は、コマンドラインを使用せずに新しいPlanningフラット・ファイル・ロードのユーザー・インタフェースを使用して、インポートおよびエクスポート操作を実行できます。このインタフェースでは、勘定科目、期間、年、シナリオ、バージョン、通貨、エンティティ、ユーザー定義次元、属性、UDA、為替レート、スマート・リスト、およびプランニング・ユニット階層のメタデータおよびデータが、フラット・ファイルからインポートされます。また、フラット・ファイルにメタデータおよびデータをエクスポートします。

インタフェースを使用するには、「管理」「アウトラインのロード」を選択し、「ファイルからのインポート」「メタデータのファイルへのエクスポート」または「データのファイルへのエクスポート」を選択します。

集約ストレージ・オプションのサポート

管理者は、Planningアプリケーション管理を使用して、集約ストレージ・オプション(ASO)データベースをPlanningアプリケーションに追加できます。

管理者は、アプリケーションの作成時にASOプラン・タイプを作成するか、新しいプラン・タイプ・エディタを使用して新しいプラン・タイプを追加できます。プラン・タイプ・エディタを参照してください。Planning内でのASOキューブへのライト・バックがサポートされています。

注意:

PlanningでASOデータベースを使用するには、必要なライセンスを保有している必要があります。

ASOのサポートは、次の利点も提供します:

  • レベル・ゼロへのライト・バック

  • より高いレベルの粒度

  • より大きく複雑な次元を含む大きなアプリケーションをサポートし、次を提供します:

    • 拡張された製品分析 - 何千ものSKUがサポートされます

    • タスク、従業員または資産アイテムは、複数のプロジェクトにわたって追跡できます

  • プランニング、レポートおよびアーカイブの統合

  • 複合フォームでの高速の集計

Oracle Hyperion EPM ArchitectのASOアウトラインを操作できません。

プラン・タイプ・エディタ

管理者は、新しいプラン・タイプ・エディタを使用してプラン・タイプを追加または削除できます。プラン・タイプ・エディタにアクセスするには、「管理」「管理」「プラン・タイプ」の順に選択します。

Smart Viewでの次元のインポートおよび操作

Oracle Hyperion Smart View for Office管理者クライアントをダウンロードした後、Planning管理者はSmart Viewアプリケーションを使用して次のタスクを実行できます:

  • 既存のPlanning次元およびメンバーのインポート、追加および編集

  • Smart Viewでのメンバーの移動およびメンバーの共有指定

  • キューブの作成およびリフレッシュ

  • Oracle Hyperion Smart View for Officeからのメンバー・プロパティの直接更新

  • メンバー階層の構築へのネイティブExcel機能の活用

詳細は、『Oracle Hyperion Planning管理者ガイド』の第18章またはオンライン・ヘルプを参照してください。

Public Sector Planning and Budgetingの機能強化

反復予算要求

通常、特別な目的で作成される1回かぎりの予算ではなく、現在のサービス・レベルをサポートするために各予算期間の資金が調達されるライン・アイテムの予算に対する予算要求に、反復予算としてフラグを付けることができます。反復予算の例:

  • 現在の永続的な職階を毎年維持するための承認された予算

  • 車両および機器のメンテナンスの予算

  • 固定資産の減価償却

  • 他の継続的な運用コスト

反復予算オプションは、予算要求のベースライン意思決定パッケージを作成するときに次の目的で使用します:

  • 毎年策定されるライン・アイテムまたは予算、および将来の年のシナリオおよびバージョンにコピーされるライン・アイテムまたは予算を指定します。たとえば、FY13の現行ベースライン予算で取得および承認された5つの職階に次の3年間の資金が調達される場合は、FY14、FY15、FY16の予算の策定に使用される予算シナリオおよびバージョンに職階の費用を適用できます。

  • レポートの作成時に、1回かぎりの予算要求とは対照的に反復をフィルタします

『Oracle Hyperion Public Sector Planning and Budgetingユーザー・ガイド』の第11章を参照してください。

意思決定パッケージ属性

属性は、意思決定パッケージと予算要求の分類を可能にするタグまたはラベルです。管理者は属性を定義し、意思決定パッケージまたは予算要求、あるいはその両方に割り当てることができます。属性を使用して次のことを行えます:

  • 次のような予算策定のニーズや実装に固有の追加情報を取得します:

    • 関連パフォーマンス目標(意思決定パッケージで予算策定される資金の影響を受ける目標)

    • 提案された開始日や提案された実装日など、追加の予算日付

    • 資金源

    • 要件の評価

  • 属性条件に基づいて、ダッシュボード上およびレポート内の意思決定パッケージと予算要求をグループ化およびフィルタします

必須またはオプションの属性を定義できます。必須の場合、予算策定者は属性値を指定しないと意思決定パッケージおよび予算要求を保存できません。属性タイプは、指定する属性データの形式を決定します。

『Oracle Hyperion Public Sector Planning and Budgetingユーザー・ガイド』の第11章を参照してください。

意思決定パッケージ・データのコピー

意思決定パッケージ、その予算要求およびすべてのサポート情報を別の予算サイクルまたは年、シナリオ、バージョンにコピーできます。これは次の場合に役立ちます:

  • 将来の予算で継続的な反復ライン・アイテムを使用します

  • 多くの意思決定パッケージから1つのターゲット意思決定パッケージに予算要求をマージします

  • 予算策定と確認のプロセスで異なるステージにバージョンを使用します

  • 意思決定パッケージとその予算要求が、変更を必要としているか、または変更のあったベースライン予算に基づいています

  • 外部システムからソース・データを最初にロードした後に、予算年ごとにソース・システムからデータを抽出するのではなく、継続中の予算策定のためにPlanningおよび関連するOracle Hyperion製品のすべてのデータを管理します

反復予算要求または1回かぎりの予算要求、あるいはその両方をコピーし、様々な条件を使用して意思決定パッケージをフィルタ処理し、コピーするデータを識別できます。また、意思決定パッケージのコピー機能を使用して、新規ベースライン意思決定パッケージを作成することもできます。

Financial Reportingの意思決定パッケージ・レポートのサポート

管理者は、Oracle Hyperion Public Sector Planning and Budgetingと集約ストレージ・オプション(ASO)レポート・アプリケーション間で次元をマップできます。これにより、Oracle Hyperion Financial Reportingを使用して意思決定パッケージ予算データについてレポートできます。たとえば、管理者は、次の内容に対して次元およびスマート・リストを集約および分析できます:

  • Project 2221010 (インフラストラクチャ部門のオフィス)から資金提供されている全従業員のリスト

  • Program 400 (負債支援事務局)の合計給与支出の識別

  • 事業部門00300 (農務省)の最終給与支出の識別

適切なメンバーを選択することで、予算データの様々な面および組合せについてレポートできます。一般的なメンバー選択では、次のようなレポートを表示できます:

  • プール済職階

  • 人数と職階別の工数

  • 予算改訂の要約

詳細は、Oracle Hyperion Financial Reporting Workspace管理者ガイドまたはOracle Hyperion Financial Reporting Workspaceユーザー・ガイドを参照してください。

改訂

意志決定パッケージ対応のアプリケーションでは、改訂は差分変更として取得され、意思決定パッケージおよび予算要求に関連付けられます。意思決定パッケージ予算は次のように改訂します:

  • 意志決定パッケージ対応のアプリケーション内の1つ、複数またはすべての採用済予算を調整します

  • 予算がゼロ未満に調整されないようにします

  • Oracle Hyperion Financial Data Quality Management Enterprise Editionを使用して、転記するための外部ソース・システムに対するデルタ変更および調整を取得しエクスポートします。

  • 調整を行う前に予算残高を表示します

  • 調整後に残高を表示します

  • 次の方法で調整金額を生成します:

    • パーセントまたは金額で値を増減します

    • 比例配分は、元の予算の元の金額または残高に基づいて増減します

    • ソース・システムに転記された調整を元に戻します

意思決定パッケージおよび予算要求データのグラフ表示と分析

意思決定パッケージ間の予算配分などの様々な意思決定パッケージ・データ・タイプを、各意思決定パッケージの「分析」タブを使用してグラフィカルに表示できます。このタブでは、次の操作も実行できます:

  • 比較円グラフを生成して、負の金額の予算に対する正の金額の予算をグラフ表示および評価します。これにより、たとえば営業経費の増減をグラフ表示できます。

  • 意思決定パッケージをフィルタ処理してグラフ表示します。

  • 親エンティティ内で、それより低いレベル・エンティティの意思決定パッケージが合計に占める割合を表示します。これにより、個々のオフィス、事務局、またはより大きなエンティティの一部によって作成された意思決定パッケージの予算の影響を表示できます。

『Oracle Hyperion Public Sector Planning and Budgetingユーザー・ガイド』の第11章を参照してください。

ユーザビリティの機能強化

  • 予算要求に対する関連付けられている要求メンバーを表示するには、「表示」「列」の順に選択し、次に「関連付けられている要求メンバー」を選択します。

  • 予算要求のすべてのデータ収集フォームを表示するには、詳細レベル・テーブルで、予算要求を選択し、編集ボタンをクリックします。

報酬予算策定の機能強化

均等配賦および拡張配賦機能

計算で求められる割合配賦とは異なり、均等配賦は金額が一定で、多くの場合は給付金であり、従業員支出または職階支出の一部に資金提供するために確保されており、支出が増えた場合でも変更されません。たとえば、ある従業員の給与が月額$2,400.00であると仮定します。この給与をサポートするよう定義される給与配賦は、一般会計の勘定科目組合せABC 01000から$1,200.00の均等配賦とすることができます。つまり、ABC 01000からは$1,200.00のみがとられます。次に、給与の残り$1,200.00を考慮する必要があります。2番目の割合配賦は、異なる勘定科目組合せであるABC 01100の100%と定義されます。この100%は、給与支出の残額$1,200.00から均等配賦を差し引いたものを表します。給与が月額$2,800.00に増えても、均等配賦は同額であり、ABC 01000に課されていた$1,200.00のままです。差額は割合配賦によって$1,600.00となります。同様に、年間の均等配賦を$14,400.00と定義すると、$1,200.00が毎月ABC 01000からとられます。

給与支出は、これらの「給与の配賦に従う」オプションを使用して配賦できます:

  • はい - 給与支出に定義したのと同じ配賦を使用します。この場合、「配賦」タブで要素詳細を定義するときに、すべてのセグメントまたはチャート・フィールドを指定する必要はありません。

  • いいえ - 給与支出に定義されている配賦は使用せず、「配賦」タブで要素プロパティを定義するときには手動でセグメントまたはチャート・フィールドを指定します。

  • 新規: 基本要素への配賦 - 総所得に対する割合を使用する福利厚生に対して、または課税所得に対する割合を使用する税金に対して配賦を定義する場合には、このオプションを選択し、個々の配賦に割り当てるのではなく、福利厚生または税金の計算額を配賦の総額に加算します。配賦された税金と福利厚生の金額は、配賦済福利厚生および配賦済税の勘定科目に表示されます。

  • 追加の所得または要素に対する個別の配賦

総所得に対する割合として福利厚生または税金の配賦を定義する際には、基本要素への配賦オプションを使用し、個々の配賦に割り当てるのではなく、福利厚生または税金の計算総額を配賦の金額に集計します。

報酬分析ダッシュボード

新しい「報酬分析」タスク・リストを使用して、次のグラフで報酬データをチャート化し評価します:

表1. 報酬ダッシュボード

名前説明
報酬の詳細分析次のことが可能です:
  • 税金、基本給与、所得、福利厚生などすべての報酬タイプの支出の値を、年別に棒グラフでグラフ化します。

  • 福利厚生や基本給与などの報酬タイプごとに請求された割合を円グラフでグラフ化します

  • 報酬タイプごとの月次、四半期、年次の合計支出を表示します

予算の差異分析

給与、福利厚生、工数、人数、追加所得など様々な報酬支出を、異なる予算ステージやバージョンの間で比較します。

工数および人数の分析次のグラフを提供します:
  • 合計必要要員 - エンティティのすべての職階別に、使用済および使用可能な工数の合計が表示されます。たとえば、それぞれの工数が1である10の職階があり、そのうち2つの職階が空いている場合、割当て済の工数が8、使用可能な工数が2です

  • 人数傾向分析 - 従業員の人数に、指定した期間において割当て済のジョブまたは職階の工数を掛けます。これによって配属情報の迅速な表示と評価が可能です。たとえば、1月から5月までの期間にそれぞれの工数が2である10の職階があり、6月に工数が2である2つの職階を追加した場合、このグラフには1月から5月について20、6月から12月については24と表示されます

  • 必要要員 - 既存対提案の職階 - 現在の職階と提案済の職階について、あるエンティティで割り当てられている工数と使用可能な工数の割合が表示されます。新しい職階に対応する十分な工数があるかどうかを決定できます

  • 人数 - 既存対提案の職階 - 既存の職階に対する従業員の人数と、新しい職階に配属する必要のある従業員の人数が表示されます

提案された報酬の分析次のグラフを提供します:
  • 合計報酬積立て - 使用可能な給与の金額がドル単位で表示されます。

  • 補充済vs空きの報酬 - すでに使用された報酬と、割り当てることができる使用可能な報酬の割合が表示されます。

  • 既存対提案の職階 - 新しい職階に割り当てることができる、選択した報酬支出タイプ(追加所得、福利厚生など)の割合が表示されます。

  • 既存対提案の従業員 - 新しい従業員に割り当てることができる、選択した報酬支出タイプ(税金、給与など)の割合が表示されます

インポートしたプロジェクトの計算

インポート済プロジェクトの計算と呼ばれる新しいタスクが、「プロジェクト管理」タスク・リストに追加されました。実績データのインポート後、このタスクを実行する必要があります。「CalculateImportedProjects」ビジネス・ルールでは、選択したプロジェクトについて、プロジェクトの支出、収益、メトリック、スコア、財務諸表、およびEVMメジャーが計算されます。データは「プロジェクト合計」に集約されます。

EVM分析

「2.12 EVM測定の確認」フォームと呼ばれる新規フォームは、達成額管理(EVM)メジャーを比較して、プロジェクトのパフォーマンスを監視します。このフォームは、「プロジェクトの確認」タスク・リストからアクセスできます。「プロジェクトの確認」タスク・リストの下で、「既存のプロジェクトの確認」を展開し、「EVMメジャーの比較」を起動します。EVM分析を使用して、次を実行します:

  • EAC (完了時の見積り)およびプロジェクト完了日の予測

  • 原価差異およびスケジュール差異傾向の表示

  • 異なるプロジェクトのパフォーマンスの比較

EVM測定を計算するには、「2.12 EVM測定の確認」フォームの下部のグリッド・ビューを右クリックし、「EVM測定の計算」を選択します。

仮定」分析

Oracle Project Financial Planningは、Planningの「仮定(What If)」分析機能を利用します。

  • Project Financial Planningの「財務分析」タスク・リストでは、「エンティティのターゲットの設定」と呼ばれる新規タスクがあります。このタスクでは、エンティティのターゲットを設定でき、これらのターゲット値により、プロジェクトのパフォーマンスを分析できます。ターゲット・エンティティを分析する際には、設定されているターゲットが要件を満たす場合、これらを「仮定」分析に含めるか除外するかを決定できます。

  • Project Financial Planningの「プロジェクトの確認」タスク・リストには、「仮定」分析機能をサポートするために新しいタスクが追加されています。

資本プロジェクトの収益プランニング

Project Financial Planningは、資本プロジェクトの収益プランニングをサポートしています。次の更新が、Project Financial Planningユーザー・インタフェースに行われ、資本プロジェクトの収益プランニングがサポートされるようになりました。

  • 新規資本プロジェクトの追加ウィンドウに新しいオプションがあります。

  • 「資本プランニング」タスク・リストの下の「新規資産の追加および調整」フォームが変更されています。

  • 収益促進要因 - 資本プロジェクトと呼ばれる新規フォームが「プラン・プロジェクト収益」フォームに追加されました。

  • 損益計算書に、売上原価、諸経費、および減価償却と償却の新しい勘定科目が反映されています。収益は、資産の準備が完了し使用が開始された後に、損益計算書で計算されます。

  • キャッシュ・フロー計算書に、売上収益および売上原価(プロジェクト・キャッシュ・フローの下)の新しい勘定科目が反映されています。

メンバー・オンザフライ

Project Financial Planningは、Planningメンバー「オンザフライ」機能を使用して、ライン・アイテムではなくプロジェクト名を表示します。Project Financial Planningユーザーは、仮定(What-if)分析のための仮定(What-if)バージョンを「オンザフライ」で作成できます。

リレーショナル・テーブル

Project Financial Planningで、データおよびメタデータをPlanningアプリケーションに直接ロードできるリレーショナル・テーブルが各アプリケーションに提供されるようになりました。Project Financial Planningユーティリティでは、Planningのアウトライン・ロード・ユーティリティを使用してリレーショナル・テーブルからアプリケーションにデータをロードします。リレーショナル・テーブルは、アプリケーションの作成時に、Planningテーブルとともに、アプリケーションごとに自動的に作成されます。

Workforce Planning機能およびユーザー・インタフェース拡張

注意: このリリースで提供されている新機能をリリース11.1.2.1または11.1.2.2のOracle Hyperion Workforce Planningアプリケーションで使用するには、新規の11.1.2.3シェル・アプリケーションを作成し、Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemライフサイクル管理を使用して新しいリリース11.1.2.3アプリケーション機能を、アップグレードされたネイティブ・アプリケーションに移行します。

Oracle Hyperion Workforce Planningは大幅に拡張されており、PlanningおよびPlanningモジュールの最近のリリースで提供されている次の主要な機能を提供します:

  • ジョブ次元により、プランナはジョブ・タイプ別に集計された予測の影響を迅速に評価し、従業員を他のジョブに割り当てるなど従業員を調整できます。

  • 構成可能なタスク・リスト・ベースのナビゲーション・フロー:

    • 職責に関連するタスク・リストにユーザー・グループを割り当てることで、多くのユーザーで構成される組織はより効率よく計画できます

    • ナビゲーション・エイドおよび製品へのエントリ・ポイントとして機能します

    • 各ビジネス・ニーズに特有のカスタム・タスクを含むように拡張できます

  • 関連する情報を参照し、調整の影響を表示できるデータ・エントリのタブ付きフォーム。

  • ドライバベースの計算により、福利厚生や税などの報酬支出の実行方法(給与の割合など)を変更するためにビジネス・ルールを手動で変更する必要がありません。これらの報酬支出の計算は、Planningフォームに入力されたレートの影響を受けます。

  • 構成可能なチャートおよびグラフによりデータが視覚化され、予測および予算に対する変更の影響をグラフィカルに表示および分析できます。

  • オープンの採用要請を複数作成しジョブおよび従業員の予算を策定する機能は、新しく計画されたジョブに誰が任命されるのか不明な場合に、エンティティのプランニングを行う際に特に役立ちます。たとえば、プランナは、財務部エンティティの財務アナリストのジョブの採用要請を10個作成し、各ジョブに平均給与に割り当てることができます。10個のジョブが補充され、HRMSデータをジョブ報酬の設定に使用できる場合プランナはそれに応じてオープンの採用要請を削減できます。

Capital Asset Planning: 機能およびユーザー・インタフェース拡張

注意: このリリースで提供されている新機能をリリース11.1.2.1または11.1.2.2のOracle Hyperion Capital Asset Planningアプリケーションで使用するには、新規の11.1.2.3シェル・アプリケーションを作成し、Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemライフサイクル管理を使用して新しいリリース11.1.2.3アプリケーション機能を、アップグレードされたネイティブ・アプリケーションに移行します。

Oracle Hyperion Capital Asset Planningには、Oracle Project Financial Planningなど他のPlanningモジュールに最近採用された次の機能が含まれるようになりました:

  • リース資産のプランニング

  • タスク・リスト・ベースのナビゲーション

  • タブ付きフォームの導入など、向上したユーザー・インタフェース要素のナビゲーション。

  • ドライバ・ベースの計算

  • データを表示、分析するチャートおよびグラフ。

Apple Mobile Devicesで動作保証されたドキュメント

.mobiおよび.ePubファイルを使用してこのリリース11.1.2.3のドキュメントを表示できます。これにより、iPad、iPhoneおよびiPod ToucheなどのAppleデバイスでドキュメント・ファイルを表示できます。EPMドキュメントのサポートが保証されるデバイスは徐々に追加される予定です。

パフォーマンスを最適化するための推奨構成

『Oracle Hyperion Planning新機能』で説明するように、このリリースでは、多くのユーザー・インタフェースの機能が拡張されています。これらの新機能を使用してパフォーマンスを最適化するには、次の推奨構成を実装する必要があります。

改善されたPlanningユーザー・インタフェースでは、Web 2.0に類似した機能により提供されるインタラクティブ機能を効率よく処理できるブラウザが必要です。当社のテストでは、Internet Explorer (IE) 7、IE 8およびFirefox 3.xでは、このようなインタラクティブ機能を通常処理できず、これらのブラウザのバージョンの応答性および速度は、前のリリースのPlanningほど速くないという結果が出ました。このため、以前のリリースのような応答性を得るためには、IE 9またはFirefox 10にブラウザをアップグレードすることをお薦めします。

ただし、IE 7、IE 8およびFirefox 3. Xのレスポンス時間が許容できる場合があるため、これらのリリースを使用する場合は、ブラウザでエンド・ユーザーのレスポンス・テストを行い、新しいユーザー・インタフェースをインストールする前にブラウザのパフォーマンスを確認することをお薦めします。

Planningリリース11.1.2.1の古いユーザー・インタフェースおよび機能を使用できます。詳細は、『Oracle Hyperion Planning管理者ガイド』Planningリリース11.1.2.1のユーザー・インタフェースおよび機能の使用に関する項を参照してください。

インターネット・ブラウザ

  • ADFを有効化した場合、このPlanningリリースの標準モードで、IE 9を使用する必要があります。ADFが有効になっている場合は、このリリースではIE 9での互換性モードはサポートされません。

  • ADFが無効の場合、これがクラシックPlanning11.1.2.1ユーザー・インタフェースをサポートする最後のリリースです。将来のリリースでは、ADFを有効化する必要があります。

  • クラシックOracle Hyperion Planningのリリース11.1.2.1ではIE 9を使用できません。

サーバー

  • 64ビット

  • 16 GBの物理RAM

クライアント

IE 9およびFirefox 10以降において最適化

クライアントからサーバーへの接続

  • クライアントとサーバー間は高速インターネットまたはVPNで接続します。電話モデムを介して提供される接続はサポートされていません。

  • クライアントからサーバーへのPing時間は150ミリ秒未満である必要があります