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Oracle® Enterprise Manager Ops Center Oracle VM Serverの構成およびデプロイfor SPARC
12cリリース1 (12.1.2.0.0)
B71919-01
 

 

Oracle® Enterprise Manager Ops Center

Oracle VM Serverの構成およびデプロイfor SPARC

12cリリース1 (12.1.2.0.0)

B71919-01(原本部品番号:E27349-02)

2012年11月

このガイドでは、Oracle Enterprise Manager Ops Centerの使用方法に関するエンドツーエンドの例を提供します。

概要

Oracle Enterprise Manager Ops Centerを使用すると、Oracle VM Server for SPARCをプロビジョニングできます。プロビジョニングの要件は、プロファイルとして格納され、デプロイメント計画にラップされて、ターゲット・アセットに適用されます。

インストールするOracle VM Server for SPARCのバージョンは、サーバー・ハードウェアのタイプと、インストールされているファームウェア・バージョンによって異なります。互換性のあるハードウェアおよびソフトウェア・バージョンのリストは、「関連記事およびリソース」にあるOracle VM Server for SPARCのドキュメントWebサイトを参照してください。

このガイドでは、Oracle VM Server for SPARC 2.1リリースを構成およびデプロイする方法について説明します。

必要なもの

Oracle VM Server for SPARCを構成およびデプロイするには、次のものが必要です。

ハードウェアおよびソフトウェアの構成

この項では、Sun SPARC Enterprise T5120サーバーにOracle VM Server for SPARC 2.1リリースをインストールする場合のハードウェアおよびソフトウェアの詳細を定義します。構成は、使用するハードウェアおよびファームウェアのバージョンに応じて変化する可能性があります。

ハードウェア構成

  • サーバー・モデル: Sun SPARC Enterprise T5120サーバー

  • プロセッサ: SPARC-SUN4V、Sun、1165MHz、合計64のCPUスレッド、8コア

  • メモリー: 32GB

  • システム・ファームウェア: 7.4.0.b

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図server_config.gifの説明

ソフトウェア構成

  • Oracle Solaris 10 9/10 OSを使用してOracle VM Server for SPARC 2.1リリースをインストールします。OSイメージをOracle Enterprise Manager Ops Centerのストレージ・ライブラリにアップロードまたはインポートします。

  • Oracle VM Server for SPARC 2.1のすべての機能を利用するには、インストール後に、T5120サーバー用のパッチ147307-01をインストールします。

Oracle VM Server for SPARCの構成およびデプロイ

Oracle Enterprise Manager Ops CenterでSun SPARC Enterprise T5120サーバーを検出します。検出手順の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Ops Center機能リファレンス・ガイド』を参照してください。検出されたサーバーは、次のようにUIに表示されます。

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図server_display.gifの説明

次の手順で、Oracle VM Server for SPARC 2.1リリースを正常にインストールするための方法を示します。

  1. Oracle VM Server for SPARC用のプロビジョニング・プロファイルの作成

  2. Oracle VM Server for SPARCをインストールするための計画のデプロイ

Oracle VM Server for SPARC用のプロビジョニング・プロファイルの作成

Oracle VM Server for SPARCの構成パラメータを取得するOSプロビジョニング・プロファイルを作成します。

  1. 「Plan Management」セクションを選択して「Profiles and Policies」を展開します。

  2. 「OS Provisioning」を選択して「Actions」ペインの「Create Profile」をクリックします。

  3. プロファイルを識別する次の詳細情報を入力します。

    • プロファイルの名前および説明。

    • 「Subtype」として「Oracle VM Server for SPARC」を選択します。

    • 「Create a deployment plan for this profile」オプションを選択します。

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    図ldom_iden_profile.gifの説明

    「Next」をクリックしてOSイメージおよびディストリビューションを選択します。

  4. 「Specify OSP Parameters」ステップで、次のパラメータを選択します。

    • 「Oracle VM Server Version」として「2.1」を選択します。

    • リストからOSイメージを選択します。Oracle Solaris 10 9/10 OSリリース。

    • 「Software Group」として「Entire Distribution Plus OEM Support」を選択します。このソフトウェア・グループを選択することで、Solarisソフトウェア・グループ全体と追加のハードウェア・ドライバがインストールされます。

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    図ldom_osp_param.gifの説明

    「Next」をクリックしてOS設定を指定します。

  5. OS設定パラメータではデフォルト値を維持します。rootパスワードを入力し、そのパスワードを確認します。

    ターゲット・システムが手動ネット・ブート操作を必要としており、Oracle Enterprise Manager Ops Centerでリモート・ネットワーク・ブート・プロセスを実行できない場合、「Manual Net Boot」オプションを選択します。このオプションを選択する場合、プロビジョニング・ジョブがUIで完了したときにネット・ブート操作を開始する必要があります。この詳細は、『Oracle Enterprise Manager Ops Center機能リファレンス・ガイド』を参照してください。

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    図ldom_ossetup_param.gifの説明

    「Next」をクリックします。

  6. JETモジュールをインストールするためのインストール・パラメータの指定はスキップできます。

    JETモジュールの基本構成、カスタムおよびフラッシュは、デフォルトでインストールされます。追加のJETモジュールをインストールする場合、モジュールのカンマ区切りリストを入力します。

    「Next」をクリックして制御ドメイン・パラメータを指定します。

  7. 制御ドメインに割り当てるリソースを指定します。残りのリソースは論理ドメインで使用できます。

    このシステムの最小限のリソース構成は、次のとおりです。

    • T5120サーバーは、8コア・サービス・プロセッサです。1つのコアは、8つのCPUスレッドです。したがって、合計で64のCPUスレッドがあります。制御ドメインに1つの暗号化ユニットを割り当てる必要があります。各CPUコアには、1つの暗号化ユニットがあります。したがって、8つのCPUスレッドを割り当てます。

    • 8から16GBのシステムRAMに対して推奨されるRAMは、2GBです。サーバーには、32GBのシステムRAMがあります。したがって、制御ドメインに4GBのRAMを割り当てます。

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    図ldm_ctrl_dm_param.pngの説明

    格納用のSANやiSCSIなどのブロック・ストレージ・ライブラリを関連付けることができるように、「Enable Multiplexed I/O」オプションを選択します。

    「Next」をクリックしてファイル・システム・レイアウトを指定します。

  8. ルート(/)およびスワップ・ファイル・システムはデフォルトで定義されます。別のファイル・システムを追加するには、「Add」アイコンをクリックします。ファイル・システム・タイプも、UFSまたはZFSに変更できます。

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    図ldom_filesys_setup.gifの説明

    「Next」をクリックしてネーミング・サービスを指定します。

  9. ネーミング・サービスがすでに存在する場合、適切なものを選択して設定の詳細を指定します。この手順では、ネーミング・サービスとして「None」を選択します。

    独自設定のネーミング・サービスが存在する場合、そのネーミング・サービスの指定の詳細は、ウィザードのヘルプまたは『Oracle Enterprise Manager Ops Center機能リファレンス・ガイド』を参照してください。

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    図ldom_name_service.gifの説明

    「Next」をクリックしてネットワーク情報を指定します。

  10. Oracle VM Server for SPARCのネットワーク・オプションとして「None」を選択します。「Next」をクリックしてネットワーク・インタフェースを指定します。

  11. すべての管理ネットワークのリストから、ブート・インタフェースとしてDHCP対応ネットワーク・インタフェースを選択します。複数のネットワークを追加できます。制御ドメインと論理ドメインが同じサブネットに存在することを確認する必要があります。

  12. ブート・インタフェース以外の各ネットワークの「Address Allocation Method」を選択します。

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    図ldom_netwk_option.gifの説明

    1. 「Use Static IP」を選択する場合、プロビジョニング後にIPアドレスをターゲット・システムに割り当てることができるように、このプロファイルを含む計画の適用時にIPアドレスを指定する必要があります。

    2. 「Assign By DHCP」を選択する場合、IPアドレスは指定したDHCPサーバーから自動的に割り当てられます。

    「Next」をクリックします。

  13. 選択内容のサマリーを確認します。「Finish」をクリックしてプロファイルを作成します。

プロファイルを作成するジョブが実行されます。新しいプロファイルは、「Profiles and Policies」ツリーの「OS Provisioning」の下に表示されます。

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図ldom_profile_display.gifの説明

Oracle VM Server for SPARCをインストールするための計画のデプロイ

前述のプロファイルでは、プロファイルを使用して自動的にデプロイメント計画を作成するオプションを選択しました。「Navigation」ペインでデプロイメント計画を展開して計画を表示します。UIから異なる方法で計画デプロイメントを開始できます。デプロイメント・ジョブを開始するための異なる方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Ops Center機能リファレンス・ガイド』を参照してください。

  1. デプロイメント計画のリストから計画を選択します。

  2. 計画を右クリックして「Apply Deployment Plan」を選択します。

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    図apply_deploy_plan.gifの説明

  3. 1つ以上のアセットを選択してターゲット・リストに追加します。

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    図select_targets.gifの説明

  4. プロファイル・パラメータは変更しないため、最小限の対話で適用される計画を選択します。

  5. ネットワーク・リソースを指定します。Oracle VM Server for SPARCのIPアドレスを指定します。

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    図spec_network_inter1.gifの説明

    「Next」をクリックします。

  6. この例では、Oracle VM Server for SPARCはスタンドアロン・モードになります。

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    図assign_server_pool.gifの説明

    「Next」をクリックします。

  7. プロビジョニング・ジョブをすぐに実行するようにスケジュールします。

  8. Oracle VM Server for SPARCをプロビジョニングするための情報のサマリーを確認します。

  9. 「Apply」をクリックしてOSプロビジョニング・ジョブを開始します。

プロビジョニング・ジョブは、ネットワークやストレージの能力に応じて、完了までに約1、2時間かかります。インストール後、UIの「Assets」セクションに次のようにOracle VM Server for SPARCが表示されます。

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図ldom_display.gifの説明

次の作業

Oracle VM Server for SPARCのプロビジョニング後、次の手順としてそれに論理ドメインを作成およびインストールします。論理ドメインを作成およびインストールする手順の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Ops Center機能リファレンス・ガイド』を参照してください。

Oracle VM Server構成の変更

プロビジョニング後にOracle VM Server for SPARC構成を変更できます。UIを通じてサーバーの次の詳細を変更できます。

  • 識別パラメータ(名前、説明、タグなど)。

  • Oracle VM Server for SPARC構成パラメータ(CPUスレッド、メモリー、暗号化ユニットなど)。

  • 新しいネットワークのアタッチとストレージのライブラリの関連付け。

実行可能なアクション

UIでOracle VM Server for SPARCを管理するために実行できるアクションは、次のとおりです。

  • サーバーの再起動

  • ネーミング・サービスの変更

  • NFS4ドメインの変更

  • リモート・ロギング構成の変更

  • 論理ドメインの作成

  • 論理ドメインの移行

Oracle Enterprise Manager Ops Centerを使用してOracle VM Server for SPARCを管理する方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Ops Center機能リファレンス・ガイド』を参照してください。

関連記事およびリソース

Oracle Enterprise Manager Ops Center 12cのドキュメントは、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=oc121にあります。

詳細は、次のドキュメントを参照してください。

その他の例は、http://docs.oracle.com/cd/E27363_01/nav/howto.htmにあります。

ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

Oracleサポート・サービスでは、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。


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