ログ・ローテーション・イベントを作成し、指定した時間または間隔で、ログを自動的にローテーションするようにOracle Traffic Directorを構成できます。
管理コンソールまたはCLIのいずれかを使用して、ログ・ローテーション・イベントを作成できます。
管理コンソールを使用したログ・ローテーション・イベントの作成
管理コンソールを使用してログ・ローテーション・イベントを作成するには、次の操作を行います。
2.3.2項「管理コンソールへのアクセス」の説明に従って、管理コンソールにログインします。
ページの左上隅にある「構成」ボタンをクリックします。
使用可能な構成のリストが表示されます。
ログ・ローテーション・イベントを作成する構成を選択します。
ナビゲーション・ペインで、「ロギング」を選択します。
「ログ・プリファレンス」ページが表示されます。
ページの「ログ・ローテーション」セクションに移動します。
Oracle Traffic Directorで、ローテーションされたログ・ファイルに対し特定のコマンドを実行するには、「アーカイブ・コマンド」フィールドで、必要なコマンドへの絶対パスを指定します。
たとえば、アーカイブ・コマンドとして/usr/bin/gzip
を指定した場合、ログのローテーション後、Oracle Traffic Directorでは、次のコマンドを実行してローテーションされたログ・ファイルを圧縮します。
$ /usr/bin/gzip access-yyyymmddhhmm.log $ /usr/bin/gzip server-yyyymmddhhmm.log
「新規イベント」をクリックします。
「新規ログ・ローテーション・イベント」ダイアログ・ボックスが表示されます。
このイベントがサーバー・ログ用かまたはアクセス・ログ用かを指定します。
ログを更新する間隔または時刻を指定し、「OK」をクリックします。
イベントの作成を確認するメッセージが、「コンソール・メッセージ」ペインに表示されます。
新規イベントが「ログ・ローテーション・イベント」リストに表示されます。
新しいイベントはデフォルトで有効になっています。ステータスを変更するには、「有効化/無効化」チェック・ボックスを選択します。
イベントを削除するには、「削除」ボタンをクリックします。
さらに、「デプロイメント保留中」メッセージが、メイン・ペインの上部に表示されます。4.3項「構成のデプロイ」の説明に従い、「変更のデプロイ」をクリックして更新された構成を即座にデプロイすることも、さらに変更を行いその後でデプロイすることもできます。
CLIを使用したログ・ローテーション・イベントの作成
ログ・ローテーション・イベントを作成するには、create-event
コマンドを実行します。
たとえば、次のコマンドでは、構成soa
のすべてのインスタンスに対してアクセス・ログおよびサーバー・ログを、それぞれ3600秒および7200秒ごとにローテーションするようにOracle Traffic Directorが構成されます。
tadm> create-event --config=soa --command=rotate-access-log --interval=3600 OTD-70201 Command 'create-event' ran successfully. tadm> create-event --config=soa --command=rotate-log --interval=7200 OTD-70201 Command 'create-event' ran successfully.
注意: Oracle Traffic Directorで、ローテーションされたログ・ファイルに対し特定のコマンドを実行するには、次の例に示すように、
tadm> set-log-prop --config=soa archive-command=/usr/bin/gzip
OTD-70201 Command 'set-log-prop' ran successfully.
この例では、ログのローテーション後、次のコマンドにより、ローテーションされたログ・ファイルがOracle Traffic Directorで圧縮されます。 $ /usr/bin/gzip access-yyyymmddhhmm.log $ /usr/bin/gzip server-yyyymmddhhmm.log |
更新された構成を有効にするには、deploy-config
コマンドを使用して、構成をOracle Traffic Directorインスタンスにデプロイする必要があります。
create-event
の詳細は、『Oracle Traffic Directorコマンドライン・リファレンス』を参照するか、--help
オプションを付けてコマンドを実行してください。