ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Infrastructureリリース・ノート
12c (12.1.2)
E47975-01
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次

前
 
次
 

6 Oracle User Messaging Service

この章では、Oracle User Messaging Service (UMS)に関連する問題について説明します。

内容は次のとおりです。

6.1 一般的な問題および回避策

この項では、一般的な問題および回避策について説明します。内容は次のとおりです。

6.1.1 11gと12cで拡張ドライバのターゲット・タイプが異なる

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control 12cでは、User Messaging Serviceの拡張ドライバが左側のナビゲーション・ペインのApplication Deploymentsフォルダではなく、User Messaging Serviceフォルダに表示されます。また、ドライバのパフォーマンス・データが拡張ドライバ用に利用できます。これは予測されている動作です。

6.1.2 Oracle User Messaging ServiceとOracle HTTP Serverを構成した後でノード・マネージャが起動しない

クラスタ環境では、Oracle Real Application Clusters (RAC)のマルチ・データソースが存在するドメインでOracle User Messaging Service (UMS)とOracle HTTP Serverを構成した場合、ノード・マネージャが起動しないことがあります。

回避策

すべてのUMSドライバがデプロイされて動作している場合、UMSはデータソース当たり約100件の接続を使用します。したがって、RACが設定されたクラスタ環境では、データベース・サーバーで許可する最大接続数を増やす必要がある場合があります。この値を、各WebLogic Serverのデータソース当たりの最大接続数の合計に設定します。たとえば、Oracle RACが3つのノードとともに使用されている場合(3つのOracle RACデータソースと2つのWebLogic Server)、最大接続数を600に設定します(2 x 3 x 100)。

6.1.3 UMSスキーマのパージ・スクリプトをダウンロードできる

UMSスキーマのパージ・スクリプトはダウンロードおよび使用が可能です。このスクリプトとその使用方法の説明にアクセスするには、Oracleサポートに連絡してください。


注意:

パージ・スクリプトは、Oracle Databaseユーザー向けのUMS 12cコンポーネントの一部として利用できます。


6.1.4 ユーザー・メッセージング・サーバーの「パフォーマンス」ページでメッセージ・メトリックが「使用不可」とレンダリングされる

サーバーの設定後にメッセージの送受信がない場合などのようにメトリック・データがない場合、メトリックの「パフォーマンス」ページに「使用不可」と表示されます。これは、ソフトウェアの問題ではなく、パフォーマンス・レポート機能は適切に動作しています。送信および受信トラフィックが発生すると、即座に結果が「パフォーマンス」ページに正常に表示されます。

6.1.5 再起動後にUser Messaging ServiceのURLを使用できない

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlまたはOracle WebLogicコンソールを通じてUser Messaging Serviceサーバー(usermessagingserver)を再起動し、User Messaging Serviceサーバーにより提供されるユーザー・プリファレンスUI(/sdpmessaging/userprefs-ui)や様々なWebサービス・エンドポイントなどのURLにアクセスしようとすると、「エラー503 - サービスが使用できません」というエラーが発生することがあります。このエラーは、Oracle WebLogic Serverの負荷が(SOAインスタンスなどで)高い場合に断続的に発生します。この問題の回避方法:

  • User Messaging Serviceサーバーを再起動します(2回以上の再起動が必要になる可能性があります)。

  • User Messaging Serviceサーバーを複数回再起動しても不十分な場合は、Oracle WebLogic Serverインスタンス全体を再起動します。

6.2 構成の問題および回避策

この項では、構成に関する問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

6.2.1 ワークリストおよびポップアップ・ドライバ用の事前シードされたチャネルを削除できない

ワークリストまたはポップアップ・ドライバを削除する場合、これらドライバに事前シードされたチャネルを削除できません。事前シードされたチャネルはプリファレンス・リスト内に使用可能なまま残ります。

6.2.2 ドライバの構成時に正しいSSL信頼ストアを使用する

SSLを使用してリモート・ゲートウェイに接続するためにUser Messaging Serviceドライバ(電子メール・ドライバなど)を構成するには、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのキーストアの構成に関するトピックで説明されているように、SSL信頼ストアが正しく構成されていることを確認してください。

$DOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.sh (またはWindowsの相当するファイル)に設定されたJVMシステム・プロパティ(javax.net.ssl.trustStore)の値が使用する正しい信頼ストアを指していることを確認してください。Java標準信頼ストアは次の場所にあります。

$JAVA_HOME/jre/lib/security/cacertsまたは$BEA_JAVA_HOME/jre/lib/security/cacerts

SSL信頼ストアのデフォルトの即時利用可能な構成(Java標準信頼ストア)では、UMSドライバはSSLを介してOracle Beehive Email Serverに接続できません。一部のインストールでは(SOAをインストールしている場合など)、Java標準信頼ストアはデモ信頼ストアに置き換えられることに注意してください。このような場合、信頼ストアには、Oracle Beehive Email Serverが必要とする有効なルート証明書が含まれていない可能性があります。この問題を解決するには、正しいSSL信頼ストアを使用するための手順を実行します。setDomainEnv.shファイル(またはWindowsの相当するファイル)でDemoTrustキーストアをJava標準SSL信頼ストアで置き換えると、UMS電子メール・ドライバはSSLを介してOracle Beehive Email Serverに正常に接続できるようになります。

6.2.3 ワークリスト・ドライバ構成

ワークリスト・ドライバ構成手順に従っている際に、構成ウィザード内のSOA用のOracle User Messaging Serviceが選択されていないことから、これが構成されていないため、これを選択して構成する必要があると考えられます。これは正しくありません。基本のOracle User Messaging ServiceはいくつかのUMSドライバとともにすでに構成されています。

記載されている手順に従って作業を進め、「SOA用のOracle User Messaging Service」オプションが選択されていない事実は無視してください。