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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverプロキシ・プラグイン12.1.2の使用
12c (12.1.2)
E47983-03
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7 Webサーバー・プラグインのパラメータ

この章では、Oracle HTTP Server、Apache HTTP Server、Microsoft IISおよびOracle iPlanet Webサーバー・プラグインを構成するために使用するパラメータについて説明します。内容は以下のとおりです。


注意:

Webサーバー・プラグインのパラメータを、各Webサーバーごとに一意的に命名、フォーマットされた特別な構成ファイルで指定する必要があります。それぞれApache HTTP Server、Oracle HTTP Server、Microsoft IISおよびOracle iPlanet Web Server固有の構成ファイルに関する詳細は、次の各章を参照してください。


7.1 Webサーバー・プラグインの一般的なパラメータ

Webサーバー・プラグインの一般的なパラメータを表7-1に示します。パラメータでは大文字/小文字が区別されます。

表7-1 Webサーバー・プラグインの一般的なパラメータ

パラメータ名 デフォルト 説明 適用対象

WLIOTimeoutSecs

(HungServerRecoverSecsの新しい名称)

300

WebLogic Serverからのリクエストへのレスポンスに対するプラグインの待機時間を定義します。プラグインは、サーバーがレスポンスするまでWLIOTimeoutSecsで指定した秒数だけ待機してから、サーバーのレスポンスなしを宣言して、次のサーバーにフェイルオーバーします。この値は、大きな値にしておく必要があります。サーブレットの処理時間より短くした場合は、予期しない結果が発生する場合があります。

最小値: 10

最大値: 制限なし

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

WebLogicCluster

(WebLogic Serverのクラスタまたは複数のクラスタ化されていないサーバーにプロキシする場合は必須。)

なし

クラスタ化されたバックエンド・サーバーのリストをプロキシするため、またはクラスタ化されていない管理対象サーバーのインスタンス間のロード・バランシングを行うために、WebLogicClusterパラメータは必須です。

ロード・バランシング用に使用できるWebLogic Serverのリスト。サーバーまたはクラスタのリストは、host:portという形式のエントリのリストです。複数のクラスタと単一サーバーの組合せを指定すると、このパラメータに戻される動的リストは、クラスタ化されたサーバーのみを戻します。

このパラメータの値を指定するために使用する構文は、プラグインを構成する対象のWebサーバーによって異なります。詳細は、次を参照してください。

プラグインとWebLogic Serverとの間でSSLを使用している場合は、ポート番号をSSLリスニング・ポートに設定し、SecureProxyパラメータをONに設定します。

プラグインは、使用可能なサーバー間で単純なラウンド・ロビンを行います。このプロパティで指定するサーバー・リストは、サーバーおよびプラグインが保持する動的サーバー・リストの起点です。新しく追加されたり、障害が発生したり、障害から回復したクラスタ・メンバーがあると、WebLogic Serverとプラグインは連携して自動的にサーバー・リストを更新します。

動的クラスタ・リストを無効化するには、DynamicServerListパラメータをOFFに設定します。

プラグインは、Cookieの含まれているHTTPリクエスト、URLエンコーディングされたセッションの含まれているHTTPリクエスト、またはPOSTデータに格納されているセッションの含まれているHTTPリクエストをそのCookieを元々作成したクラスタ内のサーバーに転送します。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

WebLogicHost

(単一のWebLogic Serverにプロキシする場合は必須)

なし

HTTPリクエストを転送する必要があるWebLogic Serverホスト(またはWebLogic Serverで定義されたものと同じ仮想ホスト名)を示します。WebLogicクラスタを使用している場合、WebLogicHostのかわりにWebLogicClusterパラメータを使用します。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

WebLogicPort

(単一のWebLogic Serverにプロキシする場合は必須)

なし

プラグイン(または他のサーバー)からの接続リクエストのWebLogic Serverホスト上のリスニング・ポートを示します。(プラグインとWebLogic Serverとの間でSSLを使用している場合、このパラメータにSSLのリスニング・ポートを設定し、SecureProxyパラメータをONに設定します)。

WebLogicクラスタを使用している場合は、WebLogicPortのかわりにWebLogicClusterパラメータを使用します。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

WebLogicSSLVersion

なし

プラグインとWebLogic Server間の通信に使用するSSLプロトコルのバージョンを選択します。次の値を指定できます。

  • SSLv3: SSL v3を使用します。

  • TLSv1: TLS v1を使用します。

  • TLSv1_1: TLS v1.1を使用します。

  • TLSv1_2: TLS v1.2を使用します。

選択したSSLプロトコルのバージョンは、プラグインからWebLogic Serverへのすべての接続で使用されます。したがって、このパラメータはグローバル・スコープで定義してください。

構成しないと、プラグインとWebLogic Serverの両方でサポートされているプロトコルのうちの最適なものが使用されます。

Apache HTTP Server

WLCookieName

(CookieNameは非推奨です。)

JSESSIONID

WebLogic Server WebアプリケーションのWebLogic ServerセッションCookie名を変更した場合、プラグインのWLCookieNameパラメータを同じ値に変更する必要があります。WebLogicセッションCookie名は、WebLogic固有のデプロイメント記述子の<session-descriptor>要素で設定されます。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

ConnectRetrySecs

2

WebLogic Serverホスト(またはクラスタ内のすべてのサーバー)への接続試行の間にプラグインがスリープする間隔(秒)。この値はConnectTimeoutSecsより小さくします。「HTTP 503/Service Unavailable」のレスポンスをクライアントに戻す前にプラグインが接続を試行する回数は、ConnectTimeoutSecsConnectRetrySecsで除算することで算出されます。

再試行しないようにするには、ConnectRetrySecsConnectTimeoutSecsと同じ値に設定します。ただし、プラグインは最低2回接続を試みます。

エラー・レスポンスはErrorPageパラメータを使用してカスタマイズできます。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

ConnectTimeoutSecs

10

プラグインがWebLogic Serverホストへの接続を試行する最大時間(秒)。この値はConnectRetrySecsより大きくします。接続できないまま、何回か再試行(ConnectRetrySecsの項を参照)しても成功しないままConnectTimeoutSecsの期限が切れた場合、「HTTP 503/Service Unavailable」のレスポンスがクライアントに送られます。

エラー・レスポンスはErrorPageパラメータを使用してカスタマイズできます。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

Debug

非推奨

OFF

デバッグ操作用に実行されるロギングのタイプを設定します。デバッグ情報は、Windows NT/2000システムではc:\TEMP\wlproxy.logに書き込まれます。

WLLogFileパラメータを別のディレクトリとファイルに設定して、この場所とファイル名をオーバーライドします。(この場所を変更する他の方法については、「WLTempDir」パラメータを参照してください。)

サーバーにログインするユーザーに対してTEMPディレクトリへの書込み権限が割り当てられていることを確認してください。次のいずれかのロギング・オプションを設定します(HFC、HTW、HFWおよびHTCのオプションを組み合せて、「HFC,HTW」のようにカンマで区切って設定することもできます)。

  • ON: プラグインは、情報メッセージおよびエラー・メッセージを記録します。

  • OFF: デバッグ情報は記録されません。

  • HFC: プラグインは、クライアントからのヘッダー、情報メッセージおよびエラー・メッセージを記録します。

  • HTW: プラグインは、WebLogic Serverに送信されたヘッダー、情報メッセージおよびエラー・メッセージを記録します。

  • HFW: プラグインは、WebLogic Serverから送信されたヘッダー、情報メッセージおよびエラー・メッセージを記録します。

  • HTC: プラグインは、クライアントに送信されたヘッダー、情報メッセージおよびエラー・メッセージを記録します。

  • ERR: プラグインのエラー・メッセージのみを出力します。

  • ALL: プラグインは、クライアントに送信されたヘッダー、クライアントから送信されたヘッダー、WebLogic Serverに送信されたヘッダー、WebLogic Serverから送信されたヘッダー、情報メッセージおよびエラー・メッセージを記録します。

Microsoft IIS

DebugConfigInfo

OFF

特殊な問合せパラメータ「__WebLogicBridgeConfig」を有効にします。このパラメータは、プラグインから構成パラメータに関する詳細を取得するために使用します。

たとえば、DebugConfigInfoを設定して「__WebLogicBridgeConfig」を有効にし、問合せ文字列「?__WebLogicBridgeConfig」を含むリクエストを送信すると、プラグインによって構成情報と実行時統計が収集され、その情報がブラウザに戻されます。この場合、プラグインはWebLogic Serverに接続しません。

このパラメータはデバッグにのみ使用するもので、出力メッセージの形式はリリースによって異なります。セキュリティのため、本番システムではこのパラメータをOFFにしてください。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

DefaultFileName

なし

URIが「/」の場合、プラグインは次の手順を実行します。

PathTrimパラメータで指定されたパスを取り除きます。

DefaultFileNameの値を末尾に付加します。

PathPrependで指定された値を先頭に付加します。

これによって、WebLogic Serverからリダイレクトされなくなります。

DefaultFileNameは、リクエストがプロキシされるWebLogic ServerのWebアプリケーションのデフォルト・ウェルカム・ページに設定します。たとえば、DefaultFileNameをwelcome.htmlに設定した場合、HTTPリクエストが「http://somehost/weblogic」であれば、「http://somehost/weblogic/welcome.html」になります。このパラメータが機能するためには、リクエストが転送されるすべてのWebアプリケーションで同じウェルカム・ファイルを指定する必要があります。詳細は、「ウェルカム・ページの構成」を参照してください。

Apacheユーザーのための注意: StrongholdバージョンまたはRavenバージョンを使用する場合は、IfModuleブロックではなくLocationブロックでこのパラメータを定義します。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

DynamicServerList

ON

OFFに設定すると、プラグインからプロキシされるリクエストをロード・バランシングするために使用される動的クラスタ・リストが無視され、WebLogicClusterパラメータで指定された静的リストのみが使用されます。通常、このパラメータはONのままにします。

このパラメータをOFFに設定すると、いくつかの影響があります。

  • 静的リストの1つまたは複数のサーバーで障害が発生した場合、プラグインは応答不能のサーバーへの接続に時間を費やし、その結果としてパフォーマンスが低下する可能性があります。

  • クラスタに新しいサーバーを追加した場合は、このパラメータを再定義するまでプラグインはその新しいサーバーにリクエストをプロキシできません。WebLogic Serverは、新しいサーバーがクラスタに追加されたときに動的サーバー・リストにその新しいサーバーを自動的に追加します。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

ErrorPage

なし

WebサーバーがリクエストをWebLogic Serverに転送できなかった場合に表示されるユーザー独自のエラー・ページを作成できます。

バックエンド・サーバーから「HTTP 503/Service Unavailable」レスポンスが返され、フェイルオーバー用のサーバーがない場合、プラグインによってエラー・ページにリダイレクトされます。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

FileCaching

ON

ONに設定すると、リクエストのPOSTデータのサイズが2048バイトより大きい場合、POSTデータはまずディスク上の一時ファイルに読み込まれ、次に8192バイトのチャンク単位でWebLogic Serverに転送されます。これにより、フェイルオーバーの間もPOSTデータが保持され、プライマリがダウンしても、必要なすべてのデータをセカンダリに複写することができます。

FileCachingONになっていると、データがWebServerとWebLogicの間でまだ転送中であっても、POSTの進行状況を追跡するクライアントは転送が完了したものと認識することに注意してください。したがって、アップロード時にブラウザに進行状況バーを表示して、WebLogic Serverで実際にデータが使用可能になったタイミングを示す場合は、FileCachingONにしないことも検討する必要があります。

OFFに設定すると、リクエストのPOSTデータのサイズが2048バイトより大きい場合、リクエストを処理するWebLogic Serverクラスタ・メンバーが特定されるまでPOSTデータの読込みが延期されます。その後、プラグインがPOSTデータを読み込み、ただちに8192バイトのチャンク単位でWebLogic Serverに送信します。

FileCachingOFFにするとフェイルオーバーが制限されることに注意してください。リクエストの処理中にWebLogic Serverプライマリ・サーバーがダウンした場合、すでにプライマリに送信されたPOSTデータはセカンダリに複写できません。

なお、POSTデータのサイズが2048バイト以下の場合は、FileCachingの設定に関係なくプラグインがデータをメモリーに読み込み、フェイルオーバー時にセカンダリへの複写が必要であればこれを使用します。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

Idempotent

ON

「ON」に設定されている状態で、サーバーが「WLIOTimeoutSecs」の時間内に応答しないと、メソッドが冪等の場合にプラグインはフェイルオーバーします。

Idempotentを「ON」に設定している場合も、プラグインはフェイルオーバーされ、サーバーがREAD_ERROR_FROM_SERVERなどのエラーを戻します。

「OFF」に設定した場合、プラグインはフェイルオーバーしません。Apache HTTP Serverを使用している場合は、複数のURLまたはMIMEタイプに対してこのパラメータを別々に設定できます。

多重呼出し不変が有効になるのは、リクエストがWebLogic Serverに正常に送信され、プラグインがバックエンド・サーバーからのレスポンスを待機している場合にかぎられます。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

KeepAliveEnabled

true (Microsoft IISプラグイン)

ON (Oracle HTTP ServerおよびApache HTTP Server)

ON (Oracle iPlanet Web Server)

プラグインとWebLogic Serverの間の接続のプールを有効化します。

Microsoft IISプラグインの有効な値は、trueおよびfalseです。

Apache HTTP Serverの有効な値は、ONおよびOFFです。

Apache prefork mpmの使用中に、Apache Webサーバーはクラッシュする可能性があります。prefork mpmの使用時にはKeepAliveEnabledをOFFに設定するか、Apacheでworker mpmを使用します。

Oracle iPlanet Webserverの有効な値は、ONおよびOFFです。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

KeepAliveSecs

20

プラグインとWebLogic Serverの間のアクティブではない接続が閉じられるまでの時間。このパラメータを有効にするには、KeepAliveEnabledをtrue (Apache HTTP Serverを使用している場合はON)に設定する必要があります。

このパラメータの値は、管理コンソールのサーバー/HTTPタブで設定される期間フィールドの値、またはKeepAliveSecs属性を使用してサーバーMBeanで設定される値以下である必要があります。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

MatchExpression

なし

MIMEタイプによるプロキシを行う場合、MatchExpressionパラメータを使用してIfModuleブロック内にファイル名のパターンを設定します。

MIMEタイプによるプロキシの場合の例:

<IfModule weblogic_module>
 MatchExpression *.jsp
WebLogicHost=myHost|paramName=value
</IfModule>

パスによるプロキシの場合の例:

<IfModule weblogic_module>
 MatchExpression /weblogic
WebLogicHost=myHost|paramName=value
</IfModule>

次の構文を使用して、MatchExpressionの新しいパラメータを定義することもできます。

MatchExpression *.jsp PathPrepend=/test PathTrim=/foo

Oracle HTTP Server

Apache HTTP Server

MaxPostSize

-1

POSTデータの最大許容サイズ(バイト単位)。コンテキスト長がMaxPostSizeを超えた場合、プラグインによってエラー・メッセージが戻されます。-1に設定した場合、POSTデータのサイズはチェックされません。これは、POSTデータを使用してサーバーを過負荷状態にしようとするサービス拒否攻撃を防ぐために役立ちます。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

MaxSkipTime

10

WebLogicClusterパラメータまたはWebLogic Serverから戻される動的クラスタ・リストにあるWebLogic Serverで障害が発生した場合、その障害の発生したサーバーは「bad」とマークされ、プラグインはリスト内の次のサーバーに接続しようとします。

MaxSkipTimeには、プラグインが「bad」とマークされたサーバーへの接続を再試行するまでの時間を設定します。プラグインは、固有のリクエスト(Cookieのないリクエスト)を受信するたびにリスト内の新しいサーバーに接続しようとします。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

PathPrepend

null

RFC仕様に従ったURLの一般的な構文は次のとおりです。

[PROTOCOL]://[HOSTNAME]:{PORT}/{PATH}/{FILENAME};{PATH_PARAMS}/{QUERY_STRING}...

PathPrependには、PathTrimの値が取り除かれた後、リクエストがWebLogic Serverに転送される前に、プラグインによって元のURLの{PATH}の部分の先頭に付加されるパスを指定します。

なお、ファイル名を追記する必要がある場合は、PathPrependではなく、DefaultFileNameパラメータを使用してください。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

PathTrim

null

RFC仕様に従ったURLの一般的な構文は次のとおりです。

[PROTOCOL]://[HOSTNAME]:{PORT}/{PATH}/{FILENAME};{PATH_PARAMS}/{QUERY_STRING}...

PathTrimは、リクエストがWebLogic Serverに転送される前に、元のURLの{PATH}/{FILENAME}の部分からプラグインによって取り除かれる文字列を指定します。たとえば、次のURL

http://myWeb.server.com/weblogic/foo

が解析のためにプラグインに渡され、URLがWebLogic Serverに渡される前にPathTrim/weblogicを取り除くように設定されている場合、WebLogic Serverに転送されるURLは次になります。

http://myWeb.server.com:7001/foo

既存のサード・パーティ・サーバーを新しく変更し、プラグインを使用してWebLogic Serverにリクエストをプロキシする場合、/fooへのアプリケーション・パスを変更してweblogic/fooを含むようにする必要があります。PathTrimおよびPathPrependを組み合わせて使用すると、このパスを変更できます。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

QueryFromRequest

OFF

ONに設定すると、Apache HTTP Serverは次を使用して、

(request_rec *)r->the_request

問合せ文字列をWebLogic Serverに渡します。(詳細についてはApacheのドキュメントを参照してください。)Netscapeバージョン4.xブラウザによるリクエストで、問合せ文字列にスペースが含まれている場合、この動作が求められます。

OFFに設定されている場合、Apache HTTP Serverは(request_rec *)r->argsを使用してWebLogic Serverに問合せ文字列を渡します。

Oracle HTTP Server

Apache HTTP Server

WLDNSRefreshInterval

0 (起動時に1回のみルックアップ)

プロキシ構成で定義する場合、WebLogic ServerがサーバーのDNS名からIPへのマッピングをリフレッシュする間隔を秒単位で指定します。WebLogic Serverインスタンスを別のIPアドレスに移行する場合に使用できますが、そのサーバーのIPのDNS名は変更されません。この場合、指定したリフレッシュ間隔でDNS<->IPのマッピングが更新されます。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

WLExcludePathOrMimeType

なし

このパラメータを使用すると、特定のリクエストをプロキシ処理から除外できます。

このパラメータは、Locationタグ・レベルでローカルに定義することも、グローバルに定義することもできます。このプロパティをローカルに定義した場合、グローバルなプロパティはオーバーライドされず、2つのパラメータの結合が定義されます。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

WLFlushChunks

False

デフォルトでは、チャンクの受信時にチャンクをストリーミングするかわりに、チャンク化された転送エンコード・レスポンスはIISプラグインによってバッファリングされます。WLFlushChunksフラグがtrueに設定されている場合は、プラグインはWebLogic Serverから受信したチャンクをただちにフラッシュします。

Microsoft IIS

WLForwardUriUnparsed

OFF

ONに設定すると、WLSプラグインによって元のURIはクライアントからWebLogic Serverに転送されます。OFF(デフォルト)に設定すると、WebLogic Serverに送信されるURIは、mod_rewriteによる変更または他のWebサーバー・プラグイン・モジュールの影響を受けることになります。

Oracle HTTP Server

Apache HTTP Server

WLLocalIP

なし

プラグインがマルチホーム・マシンで動作しているWebLogic Serverインスタンスに接続する場合のバインド先の(プラグインのシステム上の) IPアドレスを定義します。

WLLocalIPが設定されていない場合、TCP/IPスタックによってソースIPアドレスが選択されます。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

WLLogFile

非推奨

Debugパラメータを参照

DebugパラメータがONに設定されている場合に生成されるログ・ファイルのパスとファイル名を指定します。このディレクトリはこのパラメータの設定前に作成する必要があります。

Microsoft IIS

WLProxyPassThrough

OFF

プロキシ・プラグインまたはHttpClusterServletが一部の他のプロキシまたはロード・バランサで稼働中の連鎖プロキシ設定がある場合、WLProxyPassThroughパラメータを明示的に有効化する必要があります。このパラメータによって、ヘッダーはプロキシの連鎖に渡されるようになります。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

WLProxySSL

OFF

次の条件に一致する場合、プラグインとWebLogic Server間のSSL通信を維持する場合は、このパラメータをONに設定します。

  • HTTPクライアント・リクエストがHTTPSプロトコルを指定しています。

  • リクエストが1つまたは複数のプロキシ・サーバー(WebLogic Serverプロキシ・プラグインを含む)を経由して渡されました。

  • プラグインとWebLogic Server間の接続でHTTPプロトコルを使用しています。

WLProxySSLONに設定すると、WebLogic Serverからクライアントに戻されるロケーション・ヘッダーではHTTPSプロトコルが指定されます。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

WLProxySSLPassThrough

OFF

ロード・バランサまたはWebサーバーとプラグインの前面にデプロイされたソフトウェアがSSL終端ポイントにあり、SSLでクライアントが接続されているかどうかに基づいてその製品がWL-Proxy-SSLリクエスト・ヘッダーをtrueまたはfalseに設定している場合、SSLの使用がOracle WebLogic Serverに渡されるようにWLProxySSLPassThroughをONに設定します。

SSL終端ポイントがプラグインが動作しているWebサーバーにあるか、またはロード・バランサがWL-Proxy-SSLを設定していない場合は、WLProxySSLPassThroughをOFF(デフォルト)に設定します。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

WLRetryAfterDroppedConnection

ALL

WLSがステータス行を送信する前に接続が切断された場合に、Apacheプラグインがどのリクエストを再試行するかを指定します。有効な引数は次のとおりです。

  • ALL: すべてのリクエストが再試行されます。

  • IDEMPOTENT: 多重呼出し不変メソッドを使用したリクエストのみが再試行されます。

  • NONE: リクエストは再試行されません。

Apache HTTP Server

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Microsoft IIS

WLSendHdrSeparately

ON

このパラメータをONに設定すると、ヘッダーおよびレスポンスの本文が別々のパケットで送信されます。

注意: ヘッダーとレスポンスの本文を2つのコールで送信する必要がある場合、たとえば、他のISAPIフィルタまたは本文の前にヘッダーがあることを期待するクライアントを持つ場合、このパラメータをONに設定します。

Microsoft IIS

WLServerInitiatedFailover

ON

これは、Oracle WebLogic Serverからの503エラー・レスポンスがもう1つのサーバーへのフェイルオーバーをトリガーするかどうかが制御します。通常、503エラー・レスポンスの受信時には、プラグインによってもう1つのサーバーへのフェイルオーバーが試行されます。WLServerInitiatedFailoverをOFFに設定すると、503エラー・レスポンスはただちにクライアントに返されます。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

WLSocketTimeoutSecs

2 (0より大きな値)

接続中のソケットのタイムアウトを秒単位で設定します。詳細は、ConnectTimeoutSecsおよびConnectRetrySecsを参照してください。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

WLSRequest

OFF

Oracle WebLogic Serverに転送されるリクエストの認識に使用されるWLSRequest Onメカニズムの代替となるメカニズムです。たとえば:

<Location /weblogic>
 WLSRequest ON
 PathTrim /weblogic
</Location>

SetHandler weblogic-handlerを使用するかわりにWLSRequestをONに設定すると、次の利点があります。

  • 一般的なWebサーバー処理オーバーヘッドを低減します

  • WebサーバーのDocumentRootが処理速度の遅いファイルシステム上にある場合に起こる著しいパフォーマンスの低下を解決します

  • ファイルシステムの長さ制限によりマッピングできないURIに対する403エラーを解決します

Oracle HTTP Server

Apache HTTP Server

WLTempDir

Debugパラメータを参照

Oracle HTTP Server、Apache HTTP ServerおよびOracle iPlanet HTTP Serverの場合、このディレクティブでPOSTデータ・ファイル用の_wl_proxyディレクトリの場所を指定します。

Microsoft IISの場合は、このディレクティブでwlproxy.logが作成されるディレクトリを指定します。場所が見つからない場合、プラグインによってC:/tempの下にログ・ファイルが作成されます。また、POSTデータ・ファイル用の_wl_proxyディレクトリの場所も指定されます。WLTempDirおよびWLLogFileの両方を設定した場合、wlproxy.logの場所についてはWLLogFileが優先されます。_wl_proxyディレクトリの場所は、依然としてWLTempDirによって決まります。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS


7.1.1 POSTデータ・ファイルの場所

FileCachingパラメータをONに設定すると、リクエストのPOSTデータのサイズが2048バイトより大きい場合、POSTデータはまずディスク上の一時ファイルに読み込まれ、次に8192バイトのチャンク単位でWebLogic Serverに転送されます。これにより、フェイルオーバーの間もPOSTデータが保持されます。

UNIXでは、POSTファイルが/tmp/_wl_proxyにあります。Windowsでは、これは次の場所にあります(WLTempDirを指定していない場合):

  1. 環境変数TMP

  2. 環境変数TEMP

  3. C:\Temp

/tmp/_wl_proxyは、HTTP Serverのユーザーが所有する固定ディレクトリです。様々なユーザーによってインストールされた複数のHTTP Serverが存在する場合、このディレクトリに書き込めないHTTP Serverが存在する場合があります。この状況により、次のようなエラーが発生します。

この問題を解決するには、WLTempDirパラメータを使用して、POSTデータ・ファイルの_wl_proxyに対して別の場所を指定します。

7.2 Webサーバー・プラグインのSSLパラメータ


注意:

SCG証明書は、WebLogic Serverプロキシ・プラグインで使用できません。SCG以外の証明書は適切に機能し、その場合はWebLogic Serverとプラグインの間でSSL通信を行えます。

キーストア関連の初期化パラメータは、WebLogic Serverプロキシ・プラグインで使用できません。


Webサーバー・プラグインのSSLパラメータを表7-2に示します。パラメータでは大文字/小文字が区別されます。

表7-2 Webサーバー・プラグインのSSLパラメータ

パラメータ デフォルト 説明 適用対象

SecureProxy

OFF

このパラメータをONに設定すると、プラグインとWebLogic Server間のすべての通信でSSLプロトコルの使用が有効になります。このパラメータを定義する前に、対応するWebLogic ServerのポートをSSLプロトコル用に構成しておく必要があります。

このパラメータは、メイン・サーバー用の構成と仮想ホスト用の構成(仮想ホストが定義されている場合)の2つのレベルで設定できます。仮想ホスト用の構成でこの設定がオーバーライドされない場合、仮想ホスト用の構成はメイン・サーバー用の構成からSSLの構成を継承します。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS

WebLogicSSLVersion

なし

プラグインとWebLogic Server間の通信に使用するSSLプロトコルのバージョンを選択します。次の値を指定できます。

  • SSLv3: SSL v3を使用します。

  • TLSv1: TLS v1を使用します。

  • TLSv1_1: TLS v1.1を使用します。

  • TLSv1_2: TLS v1.2を使用します。

選択したSSLプロトコルのバージョンは、プラグインからWebLogic Serverへのすべての接続で使用されます。したがって、このパラメータはグローバル・スコープで定義してください。

デフォルトでは、このディレクティブは設定されません。構成しないと、プラグインとWebLogic Serverの両方でサポートされているプロトコルのうちの最適なものが使用されます。

Apache HTTP Server

Oracle HTTP Server

WLSSLWallet

なし

WLSSLWalletは、Oracle WebLogic Server SSLの構成方法によって一方向SSLまたは双方向SSLを実行します。

引数としてOracleウォレット(SSOウォレット・ファイルを含む)のパスが必要です。

たとえば、WLSSLWallet "${ORACLE_INSTANCE}/config/fmwconfig/components/${COMPONENT_TYPE}/instances/${COMPONENT_NAME}/keystores/default"とします。

Oracle HTTP Server

Oracle iPlanet Web Server

Apache HTTP Server

Microsoft IIS