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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの理解
12c (12.1.2)
E48065-02
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8 WebLogic Serverデータ・ソース

この章では、WebLogicのJDBC (Java Database Connectivity)データ・ソースについて説明します。

この章の内容は次のとおりです。

JDBCデータ・ソースの理解

WebLogic Serverでは、JDBCデータ・ソースとマルチ・データ・ソースを構成してから、WebLogicドメイン内のサーバーまたはクラスタにJDBCリソースをターゲット指定またはデプロイすることで、データベース接続を構成できます。

Oracle WebLogic Serverでは3種類のデータ・ソースが提供されています。

データベース接続の柔軟性と移植性を向上するようにプログラミングで定義できるJava EE DataSourceもWebLogic Serverでサポートされています。Java EE DataSourceの詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCアプリケーションの開発』のDataSourceリソース定義の使用に関する項を参照してください。

汎用データ・ソースの理解

汎用データ・ソースを使用すると、データベースにアクセスし、データベース接続を管理できます。各データ・ソースには、データ・ソース作成時およびサーバー起動時に作成される、データベース接続のプールが含まれています。アプリケーションは、JNDIツリーまたはローカル・アプリケーション・コンテキストでデータ・ソースをルックアップし、次にgetConnection()を呼び出すことで、データ・ソースからのデータベース接続を予約します。接続の使用が終わったら、アプリケーションはできるだけ早くconnection.close()を呼び出して、データベース接続をプールに戻し、他のアプリケーションが使用できるようにする必要があります。

GridLinkデータ・ソースの理解

1つのGridLinkデータ・ソースは、WebLogic ServerとOracle RACクラスタを含むOracle Databaseサービス間の接続を提供します。それは、Oracle RACインスタンス内の状態変更に対して適応的に応答するためにOracle Notification Service (ONS)を使用します。Oracle Databaseサービスは、共通属性を持つ作業負荷を表します。これにより、管理者は単一のエンティティとして作業負荷を管理できます。クラスタ内のノード数に関係なく、データベース内のサービス数が増加するに従い、GridLinkデータ・ソース数をスケールします。

GridLinkデータ・ソースには、汎用データ・ソースと次に示すOracle RACサポートの機能が含まれます。

JDBCマルチ・データ・ソールの理解

マルチ・データ・ソースとは、データ・ソースがJNDIツリーにバインドされるのと同じように、JDNDIツリーまたはローカル・アプリケーション・コンテキストにバインドされるデータ・ソースのグループ周辺を抽象化したものです。アプリケーションは、データ・ソースの場合と同じようにJNDIツリー上のマルチ・データ・ソースまたはローカル・アプリケーション・コンテキスト(java:comp/env)内のマルチ・データ・ソースをルックアップし、その後データベース接続をリクエストします。マルチ・データ・ソースは、そのマルチ・データ・ソースの構成内で選択されるアルゴリズムに応じて、リクエストを満たすためにロード・バランシングとフェイルオーバーのうちどちらのデータ・ソースを使用するかを決定します。

WebLogic Serverデータ・ソースのためのロードマップ

表8-1 WebLogic Serverデータ・ソースのためのロードマップ

主要なタスク サブタスクと追加情報

WebLogic Serverデータ・ソースについてもっとよく知る

  • WebLogic ServerにおけるJDBCリソースの理解

  • データ・ソース構成ファイル

  • JDBCAリソースに対するJMXおよびWLSTのアクセス

  • クラスタリングされたJDBCリソースの概要

  • マルチ・データ・ソースの機能

  • アプリケーションでのWebLogic JDBCの使用

JDBCの構成

  • JDBCデータ・ソースの構成

  • GridLinkデータ・ソースの使用

  • JDBCマルチ・データ・ソースの構成

  • Oracleドライバの高度な構成

  • JDBCデータ・ソース・トランザクション・オプション

  • JDBCデータ・ソースを保護するためのロールおよびポリシーの使用

Java EEデータ・ソース

  • DataSourceリソース定義の使用

JDBCの管理

  • データ・ソースの管理

  • データ・ソースのモニタリング

  • GridLink JDBCリソースのモニタリング

パフォーマンスおよびチューニング

  • JDBCアプリケーションのチューニング

  • データ・ソース接続プールのチューニング

WebLogic ServerでのOracle RACの使用

  • WebLogic ServerでのOracle RACの使用

  • Oracle RACでのマルチ・データ・ソースの使用

  • Oracle RACでの接続時フェイルオーバーの使用

  • Oracle RACでの高速接続フェイルオーバーの使用

JDBCドライバ

  • サード・パーティJDBCドライバの概要

  • Derby

    Derbyは、WebLogic Serverに含まれる全面的なJava DBMS製品で、WebLogic Serverの例をサポートすることだけを目的としています。製品にはドキュメントは付属しておらず、http://db.apache.org/derby/manuals/index.htmlから入手可能です。Derbyの詳細は、http://db.apache.org/derbyを参照してください。